Wilhelm-Wilhelm Mk2

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年始の文芸活動

2018-01-05 | Weblog
ぬるぬるっと新年になりましたね。地球は均等に公転しているのに、なぜこの日を新年というのかな?

年末~新年は小説を読んだり、映画(レンタル)を観ていたので、備忘録として記しておきます。

①シャイニング:キューブリック監督のホラー。観るのは4度目くらいか?現在の視点でこれは「ホラー」ではないな。名作と呼ばれている。それには心から同意。傑作だと思う。だが、敢えて言うなら、主人公がホテルの怨念に取り込まれて狂っていく過程がちょっと弱いと思う。終わり方も意外にあっさり。そのあたりは原作者のキングがクレームをつけて自分で撮りなおしたそうだ。

②12人の怒れる男:これも観るのは数度目。アメリカの裁判制度では最終的な審判は陪審員の同意で決める(日本の裁判官制度はこれを模した)。映画では12人の見ず知らずの陪審員たちが、どうみても「黒」な実況証拠の被告について議論する。推定無罪を信じる主人公たちが状況証拠を精査して覆していくのが、「いや、それは想像でしょ!」みたいな場面もあり。まあ、でも役者・脚本・カメラ全てにおいて傑作中の傑作。演技とはこういうもの。

③超時空要塞マクロス:放映時(日曜昼の2時~だったはず)に全て観たつもりだが、当時はわからないことが沢山あった(プラモデルは沢山つくった)。今回、ツタヤの借り放題に登録して腰を据えて観た次第。しかし、これは傑作だな・・いわゆる子供向けのロボアニメとは次元が違う。子供時代でも、これは「名作」だと思ったものだ。何より舞台のスケールが大きすぎる。宇宙人(巨人)同士の宇宙戦争に、偶然地球が巻き込まれ、最終的に地球は滅びてしまうのだ!(これは衝撃だった)。地球文明をかろうじて救ったのは主人公が片思いしてきた歌姫の歌。だが日々生きるか死ぬかの現実に晒される主人公の心は歌姫から離れ、かつては「おばさん」となじっていた上司の女性士官と結婚するのだ(これも深い)。アニメの効果では、高速で変形するリアルロボや、「サーカス」と呼ばれるミサイルの踊る光跡など、アニメとしても傑作である。思い出の回は「パイン・サラダ」。主人公が尊敬する先輩のロイ・フォッカーが殉職する回である(フォッカーが残した特注機体は主人公が最終回まで引き継ぐ)。これ以来、自分には「ロイ・フォッカー」が理想的な先輩の代名詞となった。マクロスネタは深いので今後も書きたい。疲れたのがまた後日

マクロスは音楽も素晴らしい。羽田健太郎作曲の「ドッグファイター」(ちなみに下の映像は映画版。映画版の映像クオリティは素晴らしいのだが、設定を原作と大きく変えているので私は「マクロス」ではないと思っている)

ドッグ・ファイター/ 超時空要塞マクロス