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「問題を公に口外できないタブーの支配が政治の最大の問題」

2010-03-30 | Weblog
更新してませんでした。覗いてくれてる人には申し訳ありません。

ドイツにおけるトルコ人:前にも書いたけど、かなり深刻な問題のようですね。ドイツは過去にナチスのことがあるので、人種問題については他国以上に神経質にならざるをえないのですが、そろそろ「それはそれ、これはこれ」できちんと区別をつけないと、反動からまた同じ歴史の繰り返しをすることになるのではないかと思います。同じことは日本でもいえます。
 昨年、アムスを訪れたとき、空港の売店でトルコ人の子供達が非常に品なく騒ぎ立て(修学旅行生か?)店員のおじさんを小馬鹿にするような態度をみせていました(「トルコ語喋れるか?」と繰り返し聴き(英語で)、それでおじさんが「できない、でもここでは英語で喋るべきだ」と返すと、馬鹿にしたようにげらげら笑っていた。商品も乱暴に弄っていた。)その店員のおじさんが「やれやれ困った奴らだ」というように、レジで待っていた私をチラリとみて首を傾けたのが印象的でした。様々な人種が行き交う空港の売店ではこんなことは日常茶飯事だし、子供の節操のなさ礼儀のなさは世界共通でしょうが、なんとなくトルコ人に対する欧州人の本音をかいま見た気がしました。

以下にドイツにおける移民の現状を書いた記事を貼っておきます。(sankei)

 人口比8~9%もの移民を受け入れた西欧各国の例をみると、反対言論を封じられた怒りが反転して爆発し、 フランスやオランダを一時、「内乱」状態に陥れた。ドイツは国家意志が「沈黙」を強いられた悲劇に陥っている。
 ドイツの首都ベルリンのノイケルンというトルコ、旧ユーゴ、レバノンからの移民が9割を占める地区の小学校の 調査リポート、約9分の国営放送制作の貴重なフィルムを、今われわれはインターネットの動画(YouTube)で 見ることができる。
「ドイツの学校教育とイジメ・移民政策の破綻(はたん)」の文字を入力して、日本の未来を思わせる次の恐ろしい悲劇を ぜひ見ていただきたい。
 ドイツの小学校の校内は暴力が支配し、カメラの前で2人のドイツ人少年は蹴られ、唾をかけられ、 安心して歩けない。 ここは校内撮影を許されたが、別の小学校である児童は「お前はドイツ人か、トルコ人か」と問い詰められ、 「そうさ、ドイツ人さ。神さまなんか信じない」と言ったら、いきなり殴られ、学校中の不良グループが集まってきてこづかれ、「僕は何もできなかった」と唇を噛(か)む。ある少女は宗教をきかれ、「そうよ、キリスト教徒よ」と答えると、みんなから笑われ、「あんたなんか嫌いーッ」と罵(ののし)られた。この小学校の調査訪問を申し出ると、撮影は「外国人差別を助長するから」の理由で公式に拒否された。
 リポーターはベルリン市の行政の門を叩(たた)く。移民同化政策の担当者はフィルムを見ても「子供の気持ちは分かるが、そもそもドイツの学校はドイツ人のものだという古い考え方は倒錯した考えだ」と紋切り型の言葉を述べる。リポーターは家庭訪問もするが、母親は「街を出るのがいいのは分かっているけど、私はこの街で生まれたのよ」と言う。経済的に余裕のある人はこの地区に住んでいないとリポートは伝える。街を逃げ出すのが唯一の解決なら「共生」という名の移民政策の破綻ではないかと訴える。
 問題を公にする者は差別者のレッテルを張られ、排除される。このスキを狙い、貧困家庭をターゲットにしたカルト教団が動き出している。問題を公に口外できないタブーの支配が政治の最大の問題である、と。ドイツは今、税収不足を外国人移民の増加に依存し、それで救われているのが教会であり、国防軍も外国人の若者に頼るという、首根を押さえられた事態に陥っている。