Wilhelm-Wilhelm Mk2

B級SFからクラシック音楽まで何でもあり

朝青龍

2010-02-05 | Weblog
 別に辞める必要はなかったのではないですかね。朝青龍も最後なんだから言いたいことぶちまけてくれればよかったのに。あーでも退職金(億?)とかあるから無理か。でも一体どういう人を殴ったのですかね。それも夜中に。そのあたりも興味あります。彼を叩く題材として、いつも日本の伝統とか横綱としての品位とかがあげられるけど、不倫しまくっていた若乃花とか、優勝を一度もしないで暴力沙汰を起こして放逐になった双羽黒とか、拳銃密輸していた横綱、とか、これまでの日本の相撲の歴史に、自慢できるような品位やら道徳なんてあったんですかね?しょっちゅう話題になる八百長問題とか本当に白なんでしょうかね?弟子を殺した親方もいましたね。相撲はもともと「荒くれ者」が「闘う」のが原点であって、見る方は礼儀や生活態度より「こいつは強い!」と思わせる「強さ」を求めていると思うのですが?そもそも横綱審議会とかのメンツは人に説教たれるほどの立派な人達なんでしょうかね?先日の理事選のすったもんだをみても、今の相撲には日本の「伝統文化」の悪しき部分が凝縮されていると思いますよ。


セルカン問題

2010-02-05 | Weblog
セルカン問題:ついに建築系の雑誌に特集を組まれてしまいましたね。題名は「東大建築学科は大丈夫か?―アカデミズム再考―」です。この問題の一番まずいところは、セルカン氏が詐欺師だったということよりも、彼が東大で博士学位を取ってることにあると思います。彼の書いた博士論文なるものはここで読むことができますが、こんな文献調査のようなまとめ(実際、大半は他人の記述を貼り合わせたもの)で学位審査を突破できたことが非常に不思議です。建築学は芸術・文系・理系がごったになった奇妙な学問分野ですが、どんな分野であるにせよ「オリジナル」が根底にあるべきと思います。小学校の自由研究でも「本の丸写しはダメ」と言われているのに、博士論文がこれでは・・・。建築学科の博士論文って全部こんな感じなんですかね?

 それでもセルカン氏は私的な講演活動「セルカン・カレッジ」を続けているようです。凄い名前ですね。「SC」なんてロゴも造っちゃってます。宇宙飛行士が嘘で会ったことは本人も認めていることなのに、まだ潰れないところをみると、それなりに参加する人がいるのでしょうか(レポするために潜入している人もいるようですが)。もはや、カルトといってもいいかもしれません。しかし、これだけ壮大な詐称が実行できたことを考えると、彼にはやはり人を惹き付けるカリスマ性みたいなものがあるのでしょう。でも、そういう胡散臭い詐欺師を真っ先に見抜くのが大学に与えられたアカデミズムの役割でもあって、その最高峰(のはず)である東大が、学位を与えた上に教員として雇っていたというのは(おまけに自力で詐欺を見抜けなかった)、ちょっといただけないというか言語道断ですね。東大がこれからとういう判断をするのかわかりませんが、少なくとも、学位を与えた指導教官や主査は責任をとるべきではないかと思います。(まさか沈静化を待って彼だけフェードアウトなんてことを考えてるのではないでしょうね。それはあまりにも世の中を舐めてます。)