Wilhelm-Wilhelm Mk2

B級SFからクラシック音楽まで何でもあり

想像力

2007-09-28 | Weblog
 名曲喫茶にちょくちょく寄り道をする。大きくて性能のよいスピーカーは信じられないような音質と音量を提供してくれる。オーディオマニアの気持ちがわかりつつある・・・やばい。バスの響きなぞ、まるでコンサートホールの高額の席で聴いているかのようだ。やはりこんなに違うものなのか。うちのステレオやiPodなんてCDに入っている情報量の数パーセントぐらいしか表現できていないのではなかろうか?暖かく体積があって密度もあって、でも決して硬くないバスの響きが、体にじわーとゆっくり染みこんでいく。。こんな響きで楽団を支えたいものだ。よいイメージ作りになった。毎日、こんな響きで感動できたら楽器ももう少し上手くなるのかしら?
 最近つくづく思うのだが、演奏するには、技術云々の前に、これからどういう音を出すのかというイメージが一番大切だと思う。自分の想像力以上のことを肉体は絶対にしてくれない。技術を高めるのはその想像力にいかに近づくかという手段にしか過ぎないと思う。プロとアマの間の決定的な差は、技術以上に想像力なのではないかなと思う。音楽家は親も音楽家であることが多く(千秋のように)、幼いころから良質な生演奏を聴いて育ってきているので、音に対するイメージや想像力に幅がある。プロの芸術家が、常人にはない「濃さ」や独特のオーラを体にまとっているのは、この想像力の大きさによるものなんだろう。その人並み外れた想像力が負の方向へと流れると、常人にはわからない理由で自殺してしまったりするわけだが・・・。