@Hikki_Staffのツイート。ヒカルの英語インタビューの紹介なのだがこれが凄い。
Check out Hikaru Utada's exclusive interview with Bandwagon, looking back their 25-year path through SCIENCE FICTION
https://www.bandwagon.asia/articles/hikaru-utada-interview-science-fiction-greatest-hits-album-tour-2024-listen
https://x.com/bandwagonasia/status/1779759133262332217?s=46
https://x.com/hikki_staff/status/1780051985326362939?s=46
いきなりなんちゅう内容の濃いインタビューをタダで公開してくれとんねん。これから有料で読ませてくれる音楽雑誌とかがかたなしになってしまうやないか…。機械翻訳の精度も十分上がってきてるので半分くらいは意味がわかると思うし、誤解を与えるタイプの誤訳も今の所見当たらないけど、重要なとこだけでもいつか訳してみたいなぁ(多分何十年後とかのスパンの話をしてるぞ俺)。
まぁ、同じ内容を日本語インタビューアさんが訊いててくれたら済む話なのでそこらへんは暫くは静観するとして、おそらくここらあたりは日本語のインタビューでも答えてくれてるだろうポイントをいくつか取り上げてみたい。
『Timing-wise, it also felt like the format of a best hits album itself probably won't exist in the near future, so I felt like maybe this is a really nice time to do one.』
今回はdeeplくんに訳して貰ってみる。
「タイミング的にも、ベスト・ヒット・アルバムというフォーマット自体がおそらく近い将来存在しなくなるような気がしたので、今がベスト・ヒット・アルバムを作るのに本当にいいタイミングなのかもしれないと思ったんだ。」
そうなのね、「そもそもベストアルバムというフォーマット自体がこの世から消えてなくなるかもしれないから」という懸念は、ヒカル自身も自覚していたのだね。あたしゃ前から「サブスクがあるんだからもうベストアルバムなんてプレイリスト配れば済むじゃん」って言ってたし、同意見の人も多かったろう。
なのでヒカルとしてはもうこれが「宇多田ヒカル最後のベストアルバム」のつもりで作っていたのかもしれない。ただ、結果的には私に「25年後にまたこれをやって欲しい」と思わせてしまう素晴らしいフォーマットを構築してしまった。これだけ全曲新鮮に聴かせてくれるなら、これを「21世紀のベストアルバムの新フォーマット」として定着させたいわ。まぁ、実質新しいオリジナル・アルバムを作るのと似たような作業量を経てる気がするので世の殆どのケースでは「だったらオリジナル・アルバム作るわ!」ってなるだろうことは想像に難くないけどな。
うん、でも他との比較なんて重要じゃない。ただ目の前の『SCIENCE FICTION』が素晴らしい。それが何より満足です。
あとここらへんも日本語インタビューで触れて欲しいやつだった↓
『But, say like, with ‘Addicted to You,’ I honestly don't know if it was the best song to try to redo. I mean it sounds great, but it was really difficult to sing it because I just don't have those emotions, those types of feelings anymore – I don't think in that specific way. It's about a co-dependent, a bit of an unhealthy attachment. In a way, it made me understand the ways I've grown or changed, or things I've learned in this time. I felt like I met my 16- or 17-year-old self. So, that was great.』
これをdeepl君にお願いしたらいちばん肝心な一文を飛ばしやがったので今度はGoogle先生に頼んだ。
「でも、たとえば「Addicted to You」に関しては、やり直してみるのに最適な曲だったのかどうかは正直わかりません。つまり、素晴らしいサウンドですが、それを歌うのは本当に難しかったです。なぜなら、私にはそのような感情、その種類の感情がもうないからです – 私はそのように具体的に考えていません。それは共依存の、少し不健康な愛着についての話です。ある意味、この期間で自分がどのように成長したのか、変わったのか、あるいは何を学んだのかを理解することができました。 16、17歳の頃の自分に出会ったような気がしました。それで、それは素晴らしかったです。」
発売直後のタイミングで「選曲が最適だったかわからない」だなんて凄いこと言うねぇ。だが、だからこそ良かったのよね。書いてある通り
「それを歌うのは本当に難しかったです。なぜなら、私にはそのような感情、その種類の感情がもうないからです 」
ここが大きなポイントとなるのだから。大人になって、あの頃の焦燥感や不安定さはもうない。そうなった時にどんなアプローチで歌ったか…嗚呼、そういう各論に入ってしまうと今月のプロモーション攻勢から隔絶してしまうのよな! だから今回はここで止めとく!
嗚呼、悩ましいわ。だってまだこのブログで「with MUSIC」の『二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎』について一言も触れてないんだぜ!? どうなってんの?? …いやまぁそんなのあたしの匙加減ひとつなんだけど、今何をどういう順序で書いていけばいいか本当に難しいのですわ。明日以降も悩みながら行きますわね。
| Trackback ( 0 )
|