無意識日記
宇多田光 word:i_
 



私個人はチケットゲットへのテンションが皆さんほど高くはないので、ここらで関心事を纏めて長文で投稿しちゃいますね。もっと新曲やベスト盤の話もしたいのでね。とはいえかなり長くなっちゃったので、週末とか休みの日にでも読んでくれたら嬉しいです。



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今朝未明、公式がツアーのFAQを更新してくれた。(Frequently Asked Questions 、略してFAQは「よくある質問」のこと)

https://x.com/hikki_staff/status/1747413015677616139

これでかなり状況が整理されたかな。


レギュラーチケット狙いの場合は結構単純で、

「2月の一次抽選は何も買う必要なく申し込める」
「4月の二次抽選はベスト盤買う毎に申し込める」

これだけ押さえておけばいい。


プレミアム・チケット狙いだとひとつややこしくなる。

「2月のレギュラー・チケット抽選に申し込む」

└ 当選した場合:「4月にCD買ってアップグレードを申込む」
└ 落選した場合:「4月にCD買ってプレミアム・チケット抽選に申し込む」

この2つはどう違うねん?となるけど、アップグレードが落選した場合は手許にレギュラー・チケットが残るけど(FAQによるとね)、CD買って直接プレミアム申し込んで落選した場合は手許に何も残らないってこったね。なので、プレミアムじゃなきゃ観ない!という人以外は、まずはともあれ2月の手ぶら抽選には申し込んでおいた方がいい。

ここらへんまで整理がついたとして、こういう要望が考えられる。

「公演地も席もどこでもいいからとにかく観たい!
 当選確率がいちばん高い買い方はどれなの!?」

私もこの考え方に近い。席が後ろだろうが何だろうがあの歌声の威力はそんなに変わらんからな。そりゃ近くで観た方がかわいいのはよくわかるだろうけど。

で。本来ならここで「その買い方はね…」と指南できたらいいのだけど、すいません、そんなの全然わかりませんねん。期待した人はここでブラウザ閉じちゃって。


指南は出来ないけど、考え方としてはこう。ポイントは次の3つ。

・ファンのロイヤリティ
・会場の大きさ
・人気の地域格差

「ファンのロイヤリティ(忠誠度)」。これは一言で言えば「濃さ」だね。一般論として、アーティストのファン層が「浅く広く」なのか「深く狭く」なのかで価格の高いチケットと低いチケット、どちらの競争率が高くなるかが変わってくる。今回であれば、「浅く広く」ならレギュラー・チケットの競争率が高くなるし、「深く狭く」ならプレミアム・チケットの競争率が高くなる。ファン層の質によって、安いチケットの方が手に入りにくいとか、平気でありえるのな。

だったら宇多田ヒカルのファン層はどっちなの!? 「浅く広く」?「深く狭く」?? と訊きたくなる所なのだが今回の場合は

「ファン層の質とか濃さとか忠誠度とか、
 全く考えなくていいからね!」

ってのが回答になる。

その為のアップグレードシステムなのだ。最初にまとめた通り、どちらのチケットを狙う人も取り敢えず2月のレギュラーチケット抽選に申し込むんだもの。どっち狙いもまとめて抽選なので、競争率は同じになるのだった。いやぁ、よく考えられてるねぇ。このシステムを見つけてきて採用した方、ぐっちょぶてございますよ。うちらの心理的負担が大きく減ったよ。


だけど問題は、4月の、CD購入者対象の“二次抽選申込”だね。ここで

「直接プレミアム狙い」
「一次当選者のアップグレード狙い」
「(再び)レギュラー狙い」

の3勢力が申込に参加する。ここからが勘所で、今度は「レギュラー狙いとプレミアム狙いが別々に抽選する」ことになるから、当選確率が各々異なる事になりそうなのよね。ただ、この点に関しては実際の申込概要が判明するまでは確実なことは言えない。それに、
恐らく二次のレギュラー・チケットの総数が

「元々二次抽選用に用意されてたレギュラー・チケット」

「アップグレード当選者が手放す事になるレギュラー・チケット」

の合算になりそうなのよね。いろいろ脳内シミュレートしてみたけれど(詳細は省略)、やっぱりここで全部を売り切れない可能性が生じるので、残ったチケットとリセールを組み合わせたシステムが第三次として用意されるかもしれない。それがまだ確定ではない&発表されてないのは、それが今後のチケットの売れ行き次第になるからだ。こんなことを言うと

「そんなの、宇多田ヒカルのコンサートだよ!? プラチナ・チケットに決まってるでしょ! すぐに全部売り切れちゃうよ!」

とか怒られそうだが、案外そうでもないんだよ。宇多田ヒカル狂騒曲真っ最中だった2000年のボヘサマは置くとしても、2006年のウタユナも、2018年のラフダクも、「完全ソールドアウト」というアナウンスはなかったんだ。クラブツアーだった2010年のインフレでさえ、ラスベガス公演はソールドアウトじゃなかったという未確認情報がある。どれだけ人気のある人でも、公演地と会場キャパと日付(平日とか他の人の公演と被るとか)によっては売り切れない事があるのよ。首都圏土日は十数倍の競争率なのに、平日地方は売れ残りとか、あり得ない話ではないんです。首都圏のみのヒカ5とWILD LIFEは凄い倍率だったねぇ。


てことで、全国7ヶ所全14公演の、開催曜日と会場キャパシティをみてみよう。数字は概数。


福岡 土日:11000〜13000人

愛知 金土:6500人

埼玉 水木:22500人/37000人

宮城 火水:7000人
東京 土日:13000人
大阪 火水:16000人
横浜 土日:20000人


これらを合計すると、宇多田ヒカルの全国ツアー『SCIENCE FICTION』の全動員数は192000〜225000人、つまり

「約20万人」

とかいう風に言われるようになるだろうな。どう?思ったより少なくない? 例えば6年前のラフダクチケット応募権封入されたアルバム『初恋』のCD初週売上が約20万枚だったから、大体それくらいだね。

しかし、これを以て安直に「狭き門」と呼ぶのはちょっと違う。今回のツアーで設定されたチケット枚数がこの数なのは、確実に売れるのがこれくらいだからだ。開催する方としてはシビアに現実をみてるんですよ。勿論、その見立てが外れてる可能性も大いにあるのだけれども。そして、それはあクマで全体の合計の話でしかないので、各会場毎の競争率はまた別の話になる訳です。

そこをひとつひとつ、ごく簡単にみてみる。

首都圏の東京土日と横浜土日の競争率は間違いなく高い。是が非でもここを当選したい人は清水の舞台から飛び降りるつもりでどうぞ。愛知金と宮城火水は平日地方(非首都圏の意)なので応募数は相対的に少ないだろうがキャパも小さいので相殺されそう。福岡土は空港からのアクセスのよさ(知らんけど)とツアー初日ということでこれも人気は高そう。愛知土はそれ以上かもなぁ…関東に住んでる私が日帰り出来ちゃうからねここは…。となればやはりいちばん当選確率が高いのは首都圏とはいえ平日かつキャパ最大の埼玉水木だろうな。次点で大阪火水かなぁ…。福岡日も、翌日平日となると遠征組は鈍るだろうから意外に狙い目かも? …と、いうのが標準的な見立てになるだろうかな。あたしとしてもあんまり異論はない。

ヒカルみたいにツアーは少ないタイプはどうしても首都圏以外は手薄になるのよね。時効だろうから言うけど、2006年の静岡公演はみんなで当たりすぎて捌くのがひと手間だったりしたのよ。埼玉公演もそうだったらしいぞ(私は参加してない)。勿論今は昔と状況が異なるとは思うけど(18年も前だからねその話!)、特に今回はチケット単価が過去最高なので、物見遊山でという人はそんなに多くないんじゃないかな。なので、全体としての競争率はそこまで高くならないかもと予想してますよ。

そのチケット単価の話だけど、レギュラーで18700円、プレミアムで27500円は高いよねぇ。ラフダクは一万円だっけ? でもこの6年の洋楽勢公演チケット代の高騰ぶりからすると、ここらへんが相場で間違いないんです。実際、ヒカルはロンドンから来日するのだし、バンドメンバーも大体日本国外在住だろうから実質海外アーティストの来日公演なのよSFツアーは。久々にコンサートチケット購入する人は「宇多田ヒカルも守銭奴に成り下がったか!?」とか憤るかもしれないけれど、2024年現在は極々普通というか、安くも高くもない値段なんですこれで。

最初見た瞬間は私も「プレミアムもっと高かったら競争率低くなったのになぁ。五万とか十万なら即購入できたろうに。」とか思ってたんだけど、アップグレードシステムがあったのでそれも関係なくなった。なので、価格帯は極々普通、システムとしては凄く良心的なチケットセールだなというのが今のところの全体的な感想ですね。あとは、リセールがどうなるかだけどそれはまた5月以降にアナウンスがあるだろうから今は考えなくていいかな。

(…今回はアプリでIDとチケットを管理するので、プレミアムとレギュラーの割合を事後調整する事も可能だなぁとか思ったりするんだけどこの話は明らかに長くなるし我々は知り得ない話になるからここでは触れずにおこう…。)


ただ、Hiron @Kukuchang の言う通り、学割はあってもよかったかな〜。国内在住学徒学生にこの値段はキツいぜ。キャッシュバックとかポイント還元とか、後付けでもいいから今から考えてくれないかしら。スポンサー枠の学生無料招待とかあったらいいね。生の宇多田ヒカルの歌唱の衝撃は、オーディエンスが若ければ若いほどその人生への影響も大きいでしょうから、できるだけ若い人にも来てもらいたいんですよ、えぇ。


という感じで、今夜はこれくらいかな(……十分、長いよ!(笑)) 皆さん、私も含めて、チケット当たるといいですねぇ。ナマの宇多田ヒカルは、本当に、いいものなんですよ、えぇ…。



P.S. そうだ、申込枚数について語るのを忘れてた。1枚で申し込むのと4枚で申し込むのと、どちらが当選確率が高いか?というのは皆さん悩ましいとこでしょうて。リセールも絡んでくるしなそうなると。ここでは、4人で行くアテがあるなら「4人が4人とも4枚で抽選申込」するのが吉だと申しておきましょう。多人数で協力し合えばし合うほど、当選確率は上がるのですよっと。

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当初はベスト盤概要発表になるのが明後日金曜日の誕生日だと思い込んでいたので、今頃書こうと予定していたネタを投稿する意味が無くなってしまったのだが、無意識日記を冠するブログで無意味を憂うのは似合わないと思い直した。なので予定通りに投下するとしよ。


ベスト盤というのは、どう選曲しても異論が出るものだ。「宇多田ヒカルがベストアルバムを出す」と聞いて真っ先に思いつく方法が「10枚組全曲集」だものね。全曲でベストを尽くしているのだから全曲収録が筋。そこが方法としてはベストだが実現は無理なので次善の策を講じる必要が出てくる。

となると、「明解な選曲基準」がある方が異論が出にくい。というより、異論反論がその基準の妥当性の可否に集中する為話が見えやすくなる。「スタッフが議論の末に」より「人気投票」とか「シングル売上順」の方が明解でわかりやすい。そもそも、ベストアルバムではないけれど、『Single Collection』という手段はそういった異論を出させないための方法論だったともいえる。シングルリリースしたかどうかはほぼ明らかだからね。

ということで、試みに、私が勝手に「宇多田ヒカル初のベストアルバム」に相応しい選曲を考えてみた。(…もう現実の方が発表になっちゃったから虚しいだけだけど!)


01. BADモード
02. 初恋
03. 道
04. This One (Crying Like A Child)
05. HEART STATION
06. BLUE
07. Exodus ‘04
08. Deep River
09. DISTANCE
10. First Love

11. Automatic
12. Can You Keep A Secret?
13. traveling
14. Easy Breezy
15. COLORS
16. Flavor Of Life - Ballad Version -
17. Come Back To Me
18. 花束を君に
19. あなた
20. One Last Kiss


もうおわかりの方もいらっしゃるだろうかな、選曲基準。CD1枚目にあたる1~10曲目が各アルバムのタイトル・トラック(『Fantome』のみ該当曲がないので一曲目で代替)、CD2枚目にあたる11~20曲目が各アルバム毎の最大のシングルヒット曲だ。確かに機械的な選曲だが、アルバムとシングルそれぞれの歴史を振り返れるのが売りだ。宇多田ヒカルといえば特大ヒットシングルと極大ヒットアルバム両方で存在感を示してきたからね…


…なんていう記事を今頃投稿して実際の選曲を迎えようと思ってたのにまさかの1/15発表って! 完全に狂わされたわ。でも、選曲してみてわかったけど、これって選曲云々よりリレコーディングとリミックスとエディットの方が何倍も楽しみだわね。それやってくれるんならどの曲でもよかったわ、確かに。ここが公式の強みだ。サブスクでプレイリスト配るだけでは得られない興奮と期待がそこにはある。てことで現実の(笑)ベストアルバム『SCIENCE FICTION』、リリースが本当に楽しみです。今日が水曜日だから、ちょうど12週間後だね!

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