ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

白い巨塔

2004-12-17 23:46:41 | Weblog
 唐沢君の「白い巨塔」、まとめて再放送。君は田宮君のも見てるか。唐沢君は“肺癌”、田宮君は、“胃癌”この違い知ってるよね。
 さて、折角だから私の知っている「白い巨塔」について語ろう。前半のハイライトは教授選挙。私の出身は関東の某大学医学部。浪速大学は関西の雄だが、私の所はその系列大学とでもいう立場。はっきり言うと、T帝国大学の植民地だった。私が卒業した頃は、まだ植民地の独立運動が起こり始める前だった。教授会の臨床系の大半は、帝国大学かその息のかかった教授ばかり。かすかに私の母校教授もいたが、たった一人。たった一人の反乱なんてものは存在しない。無視されて終わり。それでチョン!
 卒業して数年後に、某内科の教授選挙があった。一応、形式上公募にはなっているので、帝国大系も母校出身も、その他日本中から関東地方に来たい人が応募してくる。ドラマの通り、形式的に候補を3人に絞っていくのだ。誰が絞るって、決まってるよ、この帝国派教授会ですよ。予想の通り、私の母校の教授候補は予選落ち。
 残った三人は帝国大卒2人、関東某有力私大卒1人。勿論、この3人目は員数合わせ。そして前者の2名の内のどちらにしようかと、帝国大学内部のあらそいになる。言うなれば、ローマ帝国の属州の新しい総督は、アントニーかブルータスかを決めるようなものだ。
 それでも、それぞれはやっぱり教授になりたいので争う。A候補を推すX教授は「Aクンは学問業績は十分で負ける要素が無い」と自信満々。B候補を推すY教授は「Aクンにはスキャンダルがある」となんだよこれはって感じ。結局の投票でB候補の勝ち。これはBクンがAクンに勝っただけではなく、Y教授がX教授に勝ったことにもなり、この後、XはYに頭が上がらなくなったことは言うまでもない。
 私はまだペーペーだったので実弾がとんだかどうかは知るよしもなかった。
 教授選挙は業績実績だけでは決して勝てないのです(ノーベル賞級の業績を上げていれば別格だけどね)。
 今日のブログが遅くなったのは、先程、病院に一人を見送りに行っていたからです。見送り=逝ってしまったのです。私をひいきにして、何でも相談してくれた方を見送るのは寂しく辛く悔しいものです。
 してあげられたことなんて殆どない、何とか軟着陸できたかなって感じで自分を慰めるしかありません。

 明日は、また「白い巨塔」の続きを語ろう。
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