ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

自律神経障害の原因は?

2014-10-02 22:18:14 | Weblog
 新患外来の後半に来た方、諸検査に目立つ異常は認められず、「自律神経が上手くいかなかった辺りかな?」と研修医に入れ知恵をして、結果を話させた。
 すると、最初はいなかった付き添いの方から、「自律神経障害の原因はなんですか?」と質問されて、もやもやとスッキリしない回答をした。
 当然、質問者の顔に不信の色が見え、研修医は更に歯切れの悪い、よくわからん事を言ってしまった。
 これ以上は、『マズイ』と、研修医の後ろから言葉を挟んでしまった。
 研修医を乗り越えて話すと、研修医の立場はなくなってしまうけれど、もう限界を感じてしまった。
 「自律神経障害の原因?厳密にはよく分かりません。寝不足、疲れ、ストレス、その他の心身の不調が誘因とは考えられますが、大きな事でないと、コレッと決めることは難しいです。」と話すと、質問者の顔つきは落ち着きを取り戻した。
 いつも書くけど、分からないときは、「分かりません」とはっきり言って、その後、「でも、このようにも考えられます。」と下支えをしておく。

 あの方は血小板が6万のやや少なめ、体調不十分で、心配もあったが動脈さえ刺さなければできるはずと、午後に鎖骨下静脈穿刺をやると決め、外来の合間にちょっと席を外し、指示を書きに行った。
 今日はほんとに久しぶりに自分自身でやる。
 動脈を避けるために、最初は鎖骨に当てて、それから少しずつずらして行く。
 皮膚の麻酔をした後、麻酔の針跡から暫く血が滲み出て、ちょっと気になったが、暫く押さえて次に進む。 
 その後は比較的順調で、静脈を探り当て、カテーテルは入った。
 今日の中心静脈穿刺セットはマイクロニードル・セルジンガー・キットで自分で使うのは2回目、次からはもっと手際が良くなりそう。
 上手く入って、良かったで今日は締め。

※ “M”法相の赤いストールがOKで、“I”参院議員の赤いマフラーはダメって?
コメント
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