ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

インプラント出血

2011-08-01 23:05:20 | Weblog
 某歯科医院で“インプラント手術”、ドリルで顎の骨を貫通させて、その向こうの動脈を傷つけて、大出血をさせてもそのまま手術を続け、出血による窒息、新聞には書いてないけど出血性ショックの可能性もあり、結果、心肺停止状態に至り、救命措置後、緊急搬送されたが、容体は回復しなかった。
 しかも、記事では「自分としてはミスはなかった」と容疑を否認。
 これは論外の反論で、これに対して、歯科医師会は近日中にそれなりの話をすべき。
 先日もやったけど、自分が骨髄穿刺をしたときも、骨の貫通は絶対ヤバイと突き刺す力には、例え周りから何でさっさと刺さないのかと思われても、細心の注意を払っている。
 骨を刺す、削る。骨の向こうは骨髄、その向こうには反対側の骨があり、それを突き抜けるとヤバイ肉体空間が待っている。そこに入ってはいけない。骨髄なら閉鎖された領域だから入口を押さえ込めば後ろに逃げ場はない。
 でも、突き抜けたら、向こう側はおさえられない。
 記事から見た、第一の問題点は大出血のまま手術を続けたド○○。
 ガーゼで止血したというが、出血は止まってないはず。厳密には止血をしようとしたというだけで、実際は止まらなかったと言うべき。
 第二の問題点、ここで救命処置をやったというがまともなことをやっていたとはとても想像できない。
 ドジこいたら、骨の穴にガーゼでも突っ込んで目一杯圧迫して、さっさと救急車を呼んで、救急病院へ送るべし。
 ドリルで骨に穴を開けていて、方向がずれて向こう側へ出てしまった。そして、動脈を裂いてしまった。針でなくドリルだから、血管は削り裂けているはず。
 圧迫ではなくて、ドリルで穴を開けた方ではなく、その骨の反対側から開いて、血管を探り出し、血管を結紮しないと完全止血は難しそう。
 “ミスはなかった”のなら、こんな事は起こらない。
「手術した位置に動脈があるとは知らなかった」、知らなくても、身体には動脈と静脈があり、ド○○の上塗り。
 インプラントの技術はそれなりに素晴らしいもので、十分に役立つ技術。
 手技でも手術でも、上手く行かなかったときに、引き際を見極め認めるのには辛いモノがあるが致し方ない。

※ 8月になったのに30度以下、節電に天の助け。
コメント
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