血しぶきの舞

　久方ぶりに“血しぶきの舞”、胸腔穿刺排液をしていた研修医、血液が主体の胸水を注射器で引き抜き、それを注射器から押し出そうとしたとき接合部が緩んではずれ、隙間から押し出された血液が周囲に舞い散ったのです。
　当然、担当研修医はもちろん、私もしぶきの散末を浴びた。
　マスクをしていたので鼻や口には入らず、幸い眼にも入らず、処置は続行。
　手動で胸水を抜いていた研修医の腕が疲れてきて、ふと緊張の緩みが白衣に点々の血の舞をもたらした。　
　研修医「大丈夫」と言い続行、これで緊張したと思ってたが、暫くして再度“血しぶきの舞”、もう腕と指の限界と考え終了させた。
　今日はしっかり身体でもって、血を身につけて覚えたはず。
　この後、研修医は血しぶき白衣を替えず、大腿静脈からの中心静脈穿刺に向かった。
　研修医は胸水を注射器で引いては押して廃棄する（自然に排液は出来なかった）という単純な同じ行為を繰り返し、その単純さに疲れてしまった。でも、こんな単純な繰り返しでも患者さんは耐えてくれているし有効、分かった？
　残った部分は明後日にでもやるかな。

※　日本のニュース報道だと、“オバマ”候補は中身より勢い旋風って感じ。