ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

なんで点滴?

2007-09-20 22:04:52 | Weblog
 新患外来、某医師からの引き継ぎ患者さん。
 診察室に入る姿、点滴をさしたまま。
 思わずつい口がすべった。「何で点滴してるんですか?」
「わかりません。」、聞いてはまずいことを聞いてしまった。
 点滴はただの水(もちろん水道水ではなく、適度の電解質輸液だけど、他に何の薬も入ってない)で、痛み止め・吐き気止め・抗生剤などなし。
 じゃあ、脱水気味だったの?違う、患者さんは熱で受診したが、飲食OK。
 話を聞いて、検査を指示し、待たせてる間の点滴みたい。
 想像、「一応、点滴しといて」って感じで行ったのかな?
 きちんとした目的のない、場つなぎ的なものだったようだ。
 医師側は「それでは点滴しときましょう」と口がすべりそうになるし、患者側からも「点滴して下さい」と言われることもある。
 点滴をすると両者とも治療をした、受けたの感じがするからね。
 今回、話をそらしてはぐらかしてしまった。説明は某医師への批判に聞こえそうだし、患者さん側の理解度によっては信頼が落ちるかも。

 外来は30余人、研修医は未だ診療リズムがつかめてない、修練待ち。

※ ひどい下痢、飲み過ぎの時の点滴は、水だけでモロ、効く!
コメント
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