ステージおきたま

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生徒創作2本!よくぞ!!置賜農業高校演劇部定期公演

2019-07-22 09:06:36 | 演劇

 うーん、急げ!始まっちまうぞ。で、でも、あと1列だから、ジャガイモ掘り。明日からまた天気崩れるって言うし、茎も葉もすでに枯れてるし、曇り空だが2日続いた降雨ゼロ、ここはどうしても掘り上げてしまいたい。

 ふー、やっと終わったぜ。小屋の中に広げるのなんて後、後。それ急げ!昼飯?そんなもん、運転しながらコンビニパンじゃ。おお、食いながら運転、よくやったっけ、演劇部顧問現役の頃、って、どうでもいい。事故起こさぬ程度に全速力、あっ、これ内緒。

 駆け込んだフレンドリープラザホール、ありゃりゃ始まってるよぉ。遅刻だよぉぉぉ。って、もらったパンフレット見たら、なにぃぃぃぃ?!1時から2本立てぇぇぇぇ!てっきり2時からだと思い込んでた。まさかの1時開演、驚きの2本立て!

 そっと後部座席に身を潜めて、2本目『とある愛好会の話し』。どうやら学校怪談、らしい。夜な夜な校舎内を亡霊が徘徊している。夜の校舎で同好会メンバー数人がお泊り会?肝試し?を決行。前半は、泊まるメンバー集めたり、許可とったりのやりとりあれこれ。この高校生のおしゃべりはさすが現役、無駄話しふんだんでリアルだ。こういうのは、高校生、得意のところだ。後半は深夜の校舎で幽霊との遭遇、その正体が実はメンバーの一人だった。う?一人なのか?他は?農作業に疲れた頭脳では追跡不能。なんか、殺したい、とか言ってたけど、あれはなに?うーん、なんだ?要するに仲間から孤立して死んだ、自殺?生徒がサークル仲間を引き寄せたって筋立てらしい。でも、はめち、とかってただの誤解で、仲直りする、ってこういうことかな?

 まずは、しっかり1時間、セリフで埋めたのは大したもんだと思う。1時間の芝居、セリフを繋げるって大変なことなんだ。無理や無駄があったとしても、それ責めることできない。無理、無駄、遊びも劇のうち。ただ、幽霊が生身の人間に交じって行動するって話し、結構書くの難しいんだよ。最後で種明かしがあるんだけど、前段で十分に伏線を張っておかにゃならんのよ。なんか、あの子おかしいぞ、とかなんか違和感ありだ、とか。その暗示の中には、死んだ少女の物語がくっきりと印象付けられてることも大切なんだ。仮に、その子の名は伏せるとしても。そうなれば、その子との関係性も浮き出てくる。そういった学校の階段のルーティンを十分押さえられられなかったのが、も一つ分かりにくかった原因なんだと思うな。

 作ばかりか、演出も自分たち、って以前の置賜演劇部じゃなかったことだ。生徒たちのやる気と力だね。もっとも、かつての演劇部員だって、劣ってたってことじゃない。単に顧問が、やりたがりで、何でもやっちまう、生徒の自主性なんてお構いなしの人間だったってことだ。許せ、出しゃばりだった!

 演出っ点では、教室の壁はきれいに出来ていた。きれい過ぎかな?張り紙ととか物がかけてあるとかあってもいいかも。それと、教室内はもっと机と椅子を多く置いた方がいい。それらを使ってあちこちで演技すれば、もっと動きが出てきたと思う。後半、中割幕を下ろして、その前で幽霊との遭遇場面としていたけど、中割前の演技てのは、あくまでつなぎだと思う。場転とかの。教室の装置で、照明を上手に使った方が効果的だった。あと、終わり方かな?えっ、もしかして、これで終わり?って感じだった。

 それにしても、これだけのものが2本のうちの1本だなんて、凄いことだと思う。どちらにも出演したりする部員もいたようで、稽古、大変だったろう。よぉやった!この迫力で、大会の方もどこまでも突破して欲しいもんだね。

 もう一本も『無名』高校生らしくないタイトルで面白そうだな。 

 

 

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