ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

高校演劇地区大会&菜の花座コント

2017-09-04 09:52:37 | 演劇

 地区民大運動会、そう、「大」がつくんだよ、みんなやる気満々、すでに5日も夜間練習を積み重ねての本番だ、もっとも夜は演劇の僕はすべてパスだったけど、さぼるわけにゃいかんだろう、て、ことで、自分の出番2つを済ませてから、高校演劇置賜地区大会会場の南陽市シェルターホールに駆けつけた。

 外観は何の変哲もないが、内部は凄い。席数1403!広い。とてもじゃないが、客の集まらないアマチュア演劇じゃ無縁の代物だな。極力地元木材を利用して作ってあるってことなんだが、ホール内部はあまり飾り気もなくすっきりとした作り。残響長く声はちょっと通りにくいかな。座席の傾斜が緩くて、前に座った人の頭が気になるのは、ちょっと致命的設計ミスかも。

 上演の方は、最後の置賜農業しか見ることができなくて、残念。で、その置農だが、こいつはかなりきびしいなぁ。圧倒的な部員数、これに作・演出が引きずられちまったのかな?まとまりのない、鮮明さを欠く舞台になっちまった。出来れば全員、舞台に立たせたい、立たせるならちょっとでもいいとこ見せられるように書きたい、作りたい、これ、よぉぉく分かる。高校演劇の基本でもあると思うんだ。でも、これが曲者でね、たった1時間の作品に10人以上もの役者を生き生きと動かすてのは至難の業なんだなぁ。結局、テーマは不消化、キャラはあやふやって悔しい結果になっちまった。心を鬼にして、主役、準主役に絞り込む必要があっただろうな。それと、ちょい役でもしっかりキャラが立つ使い方、かっこいいセリフ、そんな配慮が求められるってことだ。

 演出についても、無理あるなぁ。上下に離婚した夫婦それぞれの居室を置き、中央およびその奥を演劇部部室にしていたけど、前後が逆だろう。居室は奥、やや高めにに配置し、物語が主に展開する部室は中央前に置けば、部室内の備品等も有効に使えて、もっと高校生のたまり場風にできたと思う。部室場面がほとんど合唱隊体形、半円形で椅子座りてのは見ていても飽きるし、あまりに芸がない。これも部員役が個性を発揮できない理由の一つだ。客席向き演技の多いのも気になった。今時、ここまでやるか!ってことだよ。場転の処理も手抜きが目立った。もっと照明でメリハリをつけられたはずだ。照明さんの失敗を言ってるわけじゃないよ。元々の照明プランの問題だ。部室シーンで上下の居室が消えないのも、雰囲気を壊していた、中央だけ明るくできないてのは、共通仕込みじゃままある話しで、だから、暗くできる奥に居室を設定すべきだったんだ。台本については、言いたいことが両手から溢れるほどあるが、これは作者に直接伝えよう。

 菜の花座もあり、インターハイ開会式典演出もあり、学校もあり、で超メチャ多忙だってことは十分に理解した上で、顧問Nには、やっぱり、勉強不足だよ、って厳しい言葉をかけてしまった。きつい、ほんとにきつい置農の演劇部、そこで必死で頑張る生徒たち、今回だってとっても頑張っていた。その部員たちのためにも、良い作品を仕上げてあげるのは、指導者の絶対的な使命だ。甘い慰めなんてかけてあげるわけにゃいかんのだ。30名近い部員たちの高校生活を預かってるわけだから。

 上位大会へ進めたのかどうか、結果については聞かずに帰った。未だに連絡がないってことは、ダメだったのかな。

 

 

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