ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

出たぜ、タマネギ!

2017-09-07 09:04:48 | 農業

 タマネギにゃ散々痛めつけられた。注ぎ込んだ無駄金だって馬鹿になんねえのさ。

 まずは真っ向勝負でぶち当たれ、ってことで種播いた。うーん、なんじゃぁ?発芽悪いぞ。まばらにしか出ていない。乾燥か?土があわないのか?さっぱりわからん。そうこうするうちに、せっかくの芽が、次々倒れていく!こりゃヨトウムシどもの仕業か。土を引っ掻いて悪党を探索するか、とも思ったが、チマチマ作業やんだなぁ、なんて尻込みしてるうちに貴重な発芽、全部消えちまった。とほほ。

 仕方ない、今年は市販苗で我慢すっか、コメリ、この地のDIY店、で注文受け付けてたようだし。10月に入って、さてそろそろ苗の植え時、頼んだ苗を受け取りに行って驚いた。小っせぇぇぇ!これダメだろ、植えたって絶対大きくなりゃしない、て言うより、冬の積雪を乗り切れっこない。こんなもん、売るな!ってよっぽど突っ返してやろうかと思ったが、注文はしちまってるわけだし、もしかして、プロはこんな苗でも上手に作るのか?なんて怖気もあって、渋々持ち帰り植えてみた。春になり、結果は悲惨、冬の積雪に押しつぶされて、ほとんど消えちまってた。まったく、あんなもん、よく売るよ!

 種まきは上手く行かず、市販苗も期待できないなら、もう潔くタマネギは諦めるか、と思ったが、ご近所さんは上手に作っている。と、なると癪じゃないか。よしっ、今年も一つ、再挑戦だ!

 苗床の虫が悪さするわけだから、虫が比較的少ない土地はどこだ?堆肥を積んであった跡地なんていいんじゃないか。秋野菜用に堆肥を掬い取ったばかり、害虫だって卵を産んでいないはすだ。よしよし、そこにしよう。

 で、乾燥とか肥料とかはどうすんだ?ここはすぐにネットの先生にお伺い。どこそこの農事試験場のページが絵入りで詳しく説明してくれていた。これを有り難くいただき!

 なになに、種を播いたら軽く土を篩い、その上に完熟たい肥を薄く播く。さらにその上に燻炭を播いて水やり、そして、乾燥防止に敷き藁をする。風で飛ばされないように竹などで重し。我が家の場合、ネコがおしっこ場にする恐れがあるので、ピラピラテープで周囲を覆って完了。どうだ、ここまで手かけたんだ、出てもらわんとね。ただ、心配は、最初の掛け土、うっかり虫の多い土を使っちまったこと。頼む、タネ喰ったりしないでくれよな。

 種まきから9日、敷き藁の合間から緑色の芽が覗いてる。そっと藁をはぐれば、おお!見事、見事。きれいに発芽してるじゃないか。どうやら、あの細長い虫たちはタマネギに興味なかったようだ、良かった。

 まずは最初の関門通過。この出そろって苗たちが健やかに育ってくれることをひたすら祈念するとしようか。

 

コメント
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