ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

『漂流』最優秀!!

2011-09-18 22:29:04 | 演劇

 『漂流』最優秀!取れるとは思っていたが、結果が出るまではどっきどきだった。演劇の審査って奴は、時折とんでもないことが起きるから。参加校も観客も思ってもみないような結果が出たときなど、会場は異様な静けさに覆われる。勝利した学校も狐につままれたよう。そんなことを何度も経験してくると、実際に出てみるまではまったく確信がもてない。

 今日の審査結果は、順当だった。上位三校は順位がつくわけだが、僕の予想とまったく同じだった。多分、多くの人たちも同様だっただろう。審査員の眼力に敬意を表したい。

 ただ、僕の個人的願望としては、創作脚本の学校が選ばれてほしかった。理由は昨日書いた通りだ。ゼロから作り上げる難しさを評価したいとおもうからだ。でも、優秀に選ばれた米沢東高の舞台作りの確かさは既成台本ながらも高い質を保っていた。まあ、妥当だろうな。

 台本を創作した生徒たちはショックだったようだ。わかる!わかるよ!!書くってことがどれだけ大変か、それが報われなかった辛さは、書いたことのない人にはわからない。ストーリーやせりふに振り回された数ヶ月、なんだったんだ!?そのむなしさ、悔しさは数ヶ月、あるいは数年間も続くかもしれない。

 でも、書いた事実は決して消えない。書いた作品も決して失われないってことを忘れないでほしい。あるいはこれが最後の作品になるかもしれない。ならば、それは人生の記念碑になるに違いない。さらに書く機会があれば、今回の作品は次への大切な踏み台になるはずだ。いずれにしても、数ヶ月間を一つ世界を築くために没頭した、その事実は絶対重い!絶対に!絶対に!!

 で、できるものなら、これに懲りず再度挑戦してみてほしい。次回はもっと自由に書けるようになっているはずだ。台本は作文と同じ、稽古と同じ、書けば書くだけ、やればやっただけ上手になる。様々なコツやノウハウも自然と身に付いてくる。書くべき題材もふさわしいものが見つかってくるはずだ。十数年書き続けてきて、自信をもって言える。

 僕が見てあげられたら、ってつくづく思う。せめて初歩的なルールくらいは伝授できたよなって思う。あるいは顧問の指摘を素直に聞けたらなって思う。懲りるなよ、書いた君も、それを演じた後輩たちも。創作をし続ければ、その経験は確実に積み重なっていくはずだから。

コメント (8)
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