泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

楽しい酒が脳にエネルギーをくれた♪

2014-07-31 22:56:10 | 丹下一の泡盛日記

昨夜はオニール研究会後の楽しい酒のままふとんに直行。
その勢いで脳が活性化し、朝方「ノスタルギガンテス」のチラシに載せる文章がこんこんと湧き出てくる。
夢のままに終わってしまう可能性もあるので、布団の中で目を閉じたまま推敲して熟成させる。
今だっ! って頃合いに起きだしてざっとシャワー浴びて(髪はもちろん洗わない)コーヒーを入れてパソに向かう。
途中で、腹が減りご飯ぱくつくが作業は続けてお昼には入稿した。
オニールの話がよい刺激剤になった。

シアターχの上田さんが研究会に参加した役者たちに語ってくれた。
海外から演出家を招いて数ヶ月、日本の俳優たちと共同作業する企画をいくつもやってきた。
彼ら演出家たちはある時から同じフィードバックを聞かせるようになった。
(俳優たちに)「本を読み込む力がない」。そして、なによりも「教養がない」と。
くやしいなあ。
1993年に「古事記」を東京で上演した時、見に来てくれたある俳優に「今さら勉強したくない」と言われたことがある。
まあ、学校で教えることのない日本の古典だからなあ。
そして「学校で教わったことない」から知らなくてもいい、ということばも子ども達とつきあうようになってからたくさん聞いた。
なんでかなあ。
「演劇」はもちろん、「お芝居」だって、実は結構めんどくさいものだ。
だって、考えないといけないんだもん。
感じるだけではできない。
練習してあるレベルまでいけるもの、音楽やダンスは考えなくてもいいところがある。
(もちろんその先は何だって大変だ)
演劇は、最初から考えないといけない。
学校で習ったことから出発するとしても、自分で考える力を持つことが大事だ。
そのためにも色んなことを知って考えないといけない。
ああ、まだまだ先は長いなあ。。。
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オニール研究会、大いに盛り上がる♪

2014-07-31 12:04:50 | 丹下一の泡盛日記

FBで誰かのネギ大盛りラーメン写真を見て食べたくなり、ネギを買いに行きつくった。
身体が欲していたのだろう。旨かった。

一昨年、シアターχを拠点にスタートしたオニール研究会は今年も発展して続けられている。
今年は11月に「鯨油」と「蜘蛛の巣」を上演する。
日程があわなくてなかなか顔を出せなかったのを、昨日久しぶりに参加。
というのもこの日は「オーディション」。
去年は自分と松川さんに塙くんの3人だけだった俳優チームが倍以上の人数に増えていて嬉しい。
そんな全員で配役を変えていくつかの場面を演じてみる。
15時過ぎに終了。


18時からの研究会まで3時間近い時間が空いてしまったので、江戸東京博物館に。

土偶や埴輪。この水鳥の埴輪がお気に入り。

室町時代、500年前の小皿だけど、その辺の蕎麦屋にありそうな。
我が家にも欲しい♪


2時間以上を楽しんで戻る途中にこんなものを売っていた。
土偶や埴輪を見た後だけだけに「火で祓う」ことが気になる。
火で祓い、火によって守る一族の一員であることを毎朝自覚するための儀式だったのだろうか。
大抵はおかみさんが出かける夫に対して切り火をしたのだけど、夫が妻にしたことはあったのか、などと気になるところだ。

夜は「鯨油」を全員で通して読む。
その後は、もちろん居酒屋に。
翻訳者の高山吉張、須賀昭代両先生を囲んで大いに盛り上がる。
芝居の話で盛り上がる酒は本当に旨い♪
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「ゴジラ対モスラ」をみた

2014-07-29 21:39:15 | 丹下一の泡盛日記

ぬか床ちゃん、絶好調♪

「ゴジラ対モスラ」をみた。
自分はオンタイムでは見ていない。
以前に初作の「ゴジラ」はみているが、これは初めて見た。
これだけ時間が経つと見えてくることもある。
自衛隊が、「特車」出動! なんて言っている。
自衛隊は軍隊ではない、というタテマエから「戦車」のことを「特車」とよんでいた。
いつから戦車になったんだろう。。。
誰が見たって戦車なものを前にして「いえ、これは違います。特車です」と言い張っていたわけで、似たようなことが今も続いているに違いない。
そして、毎回これだけ町を壊されても次回には平気でいられるのは、天災になれた日本人特有の感覚なのだろうか、とも。
それにしても「あれ、これは!?」とアメリカ映画で見覚えがあるカットがいくつもある。
ハリウッドの監督たちが「ゴジラファン」を自称するのはこういうことか。。。
なんだか嬉しくなっちゃう。
自分はウルトラマンと一緒に育った世代だ。
あらためて、円谷英二ってすごいなあ。

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「心のご飯」が足りてない

2014-07-28 23:25:13 | 丹下一の泡盛日記

もちろん「お仕事」はさくさくと進める毎日なんだけど、肝心の自分の舞台の方が滞っている。
何がどう、と詳しくは言えるのだけど、実感として「滞っている」。
こんな「気分」が続く時は、身体が「アート」を欲しているとき。
「心の栄養」がすかすかでカラータイマー点滅。
Mが午前中なら車で出かけてもいいと言ってくれたので、海を見に行く。



この立石海岸には逗子で暮らしているころには何度も来た。
夏にシュノーケルで潜ったこともあるし、小さな子どもたちを引き連れて来たこともある。
冬の寒空の中、江ノ島の向こうに沈む夕日を呆然と眺めていたこともある。
人生のステージか変化した後に、同じ場所に立つ体験は悪くない。
午前中しか時間がなく、さっと戻って来たのもかえってよかったかもしれない。
途中の緑や海、空だけで充分だった。

帰宅して、ついつい昼寝。
目覚めて南太田まで歩いて所用、と一気にスイッチが入る。
昨年は、自分で演出したものだけでも6本。
シェイクスピア朗読やプレイバッカーズの自主公演を入れれば出演作は合計で10本になる。
今年は「死者の書」に集中したこともあり、なんだか静か。
そして何よりも「心のご飯」が足りてない。
何も趣味的に自分の好きなことに集中したいのではない。
そこを充実させた上で「お仕事」する楽しさも知っている。
9月の頭には「ご飯」たくさん食べに行く計画があり、楽しみ。
もちろん、その前に、8月の稽古場が楽しみだ!
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「ざぶとん役者」の落語会

2014-07-28 23:00:36 | 丹下一の泡盛日記

この数日、梅雨明けとともに夏が爆発している。
おかげでぬか床ちゃんが元気になって、いい感じ。
結構いろんなもん食べて、つくって来たんだけど、やっぱ和食なんだろうか♪

昨日は、紺野相龍さんの落語会で下北沢へ。
紺野さん、「ざぶとん役者の会」と称して仲間の俳優を集めて、「素人の落語会」をプロデュースしていらっしゃる。
先日のBoy's nightに続けてゲリラ豪雨に遭遇。
東京はエアコンの使いすぎで気候まで変えてしまったんかい(-_-;;;
渋谷辺りから降り始め、下北沢の駅では雷鳴と土砂降りで少し待ったのだけど、ありがたいことにすぐに小やみに。
そのあたりでさくっと会場へ移動。

昨年春から落語会の緞帳の上げ下ろしを担当することがあった。
本番後に一杯やらないと気が済まないような(そりゃいつもだろ!?)素敵な高座もたくさん。
そして、5人の俳優の噺をしっかり楽しんだ。
舞台を見て笑うことがあまりない自分があんなに笑えたのだもの♪
俳優と落語家とどこが違うの、なんてやぼは問わない。
ただ、例によってなんだけど、「上手」と「いい」の違いも見て、我が身を振り返るのだった。
それにしても、紺野さん、いい味出してるなあ。
知っている噺だったのでオチは知っていたのだけど、芸の力には関係ない。
実に面白かった。
(だから「ネタバレ」なんて言い方が嫌いなんだ)

夜、自宅でさるお方にお送りいただいたうなぎに舌鼓。
これを食べるのは3年ぶり。
つまり逗子の家を出て以来。
本当に美味しいうなぎ。
この味を噛み締めながら、胃の腑に沁みる酒と一緒にいただいた。
たくさんのストーリーがよぎっていった幸せな夜。
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Boy's night

2014-07-27 00:45:34 | 丹下一の泡盛日記
2012年に金沢で日本語新作オペラを演出させてもらった。
2年がかりのお仕事で思い出はたくさん。
そのときの現場の担当者だったYちゃんが仕事で東京に来るという。
お声がかかり作曲・音楽監督だった谷川賢作さんや写真をとってくれた山口さんと4人で飲んだ。
新宿駅に着く直前から雷がうるさくなっていて外に出たら雨。
それでも地下道と軒下をつないでほとんどぬれることなく店に到着。
だって「新宿育ち」の面目躍如なのだった♪
男4人がまあぐいぐいと飲んでわいわいと話すのは楽しい。
歌唱指導で出演もしていただいたKさんがついに結婚するのだとか、たわいもない話で盛り上がりつつも、時折、まじな音楽の話も。
そして、フェイスブックにアップされた写真を見ても思うのだけど、こういう話をしていると妙に顔が若くなる。
アートのエネルギーは一番滋養に満ちた「ご飯」のようなものだ。
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12月の民俗芸能祭が楽しみ!

2014-07-23 20:44:07 | 丹下一の泡盛日記

松井今朝子の「吉原十二月」「吉原手引草」読了。
頭の中はすっかり「ありんす」ことばの吉原モードに♪
一人の女に大金を注ぎ込んで「育てる」楽しみ、はわからなくもない。
もちろんそんな金はどこにもありません。
それに「銀座」「赤坂」にも興味はない。

今日は久しぶりに朝から桜木町。
12月のかながわ民俗芸能祭の下見打ち合わせ。
大学で学んだことに一番近い世界を仕事で学びつつ実践させていただける、というこの素晴らしい現場も、はや5年目。
朝からさくさくと進み、お昼に美味しいお刺身をご馳走になり、午後も早めに終了。
とりあえずのデータは収集。
その後の別件の雑事も次々に早々と済み、午後4時には充実した気持ちでスーパーの袋も抱えて帰宅しているのだから、なんとも幸せなものだ。
もちろんこの日の暑さは前日からぐんッとアップしていて、みなとみらい周辺をちょっと歩いただけで汗だくに。
だもんで、帰宅してすぐにシャワー浴びて冷えた炭酸水を飲む。
いいのか、こんな充実していて♪
もちろんパソに向かって見取り図作成しないといけないのだけど、仕事場は自宅だもん。

お茶を入れてパソ立ち上げている間に、なぜか録画しておいた「怪獣大戦争」(1965)を見始めてしまう。
途中でご飯も食べつつ、最後まで見てしまった(^o^;;;
実は、映画の最初で20年くらい前のアメリカの火星人が来襲する映画のオチは、この映画からパクったものと気がついた。
それを確かめたくてついつい最後まで見てしまったのだ。
見取り図はこれからちゃんと作成します♪
12月の民俗芸能祭のラインナップは毎回感心するのだけど、今回もさすがのプログラム。
自分自身が「見たい!」と思うものが登場する。
今からわくわく、楽しみだ!
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「ノスタルギガンテス」始動

2014-07-23 00:36:29 | 丹下一の泡盛日記

10月のTama+ projectの公演「ノスタルギガンテス」の稽古を開始。
最初は保高(史子)と二人でのんびりと。
もちろん最初はストレッチからミュージックトレーニング。
身体、重すぎだ。。。

2009年に金沢のオペラの話を頂き、寮美千子さんの泉鏡花文学賞受賞作をはじめ、いくつかの著作を購入、読み始めた。
その何冊かに「ノスタルギガンテス」も入っていた。
ちょっと読み進めるうちに頭の中はイメージが渦巻き始め、読み終える頃にはすっかりこの本のトリコになっていた。
オペラが終わるまでは、他で寮さんの作品は上演しないと決めていた。
そして、小さな空間での舞台ばかりだけど、寮さんのことばたちをテキストにして5本。
そのうち3本は「ノスタルギガンテス」をベースにしている。
(生まれて初めてのソロパフォーマンスのテキストも、これだった♪)
いよいよ真正面から向き合う時が来たのだ。
長い間ご一緒したかった大事な先輩もゲストにお招きする予定。
ああ、楽しみだ!
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金沢文庫でプレイバック

2014-07-22 07:52:01 | 丹下一の泡盛日記

今日は金沢文庫の「ばおばぶ」というお店に。
サンコファというプレイバックシアターをやっているお母さんたちのアマチュアチームとプレイバック。
いのちゃん(猪瀬隆次)と。



金沢文庫は以前オフィスがあったところ。
こんな素敵な空間があるなんて知らなかった。
新しく購入した3オクターブのピアニカ、デビュー♪
自作した木魚のケースは改良の余地あり。
客席は土足の床。舞台は畳の部屋。
民家(オーナーの自宅)を改造した居心地の良い空間。

本番は無事終了。
例によって顔を洗いに行った。
流れ出た水を腕に受けて、「!」。
何かが違う。
水が柔らかいとはこういうことか、と。
カフェの人に聞いたら、やはり井戸水だった。
何度も何度も顔を洗う。
プレイバックの後で身体が開いているせいか、ものすごく気持ちいい。
水って本当に大切なんだ、と改めて実感。


自家製ピザは、注文を受けてから生地を練り始めるので出てくるまで30分はかかるが、これが絶品!
アンチョビにぶつぎりの自家製ピクルスが最高!
水も違うからだろうか。
今までで一番旨いピザだった。


本番は昼過ぎに無事終了。
いのちゃんが自宅に来てくれて、一緒にビール♪
なんせ10日間アルコールを抜いたので、いくらでも入っちゃう。
なによりもビールが旨い!
幸せな午後だった。
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断酒10日目♪

2014-07-20 21:33:18 | 丹下一の泡盛日記

断酒10日目。
とりあえずの目標は達成♪

仕事の拘束が直前にキャンセル/自由の身になり、なんだか調子が狂う。
そのせいか、創作のエネルギーが料理に向かってしまう。
やっぱり自宅の台所にカウンター設置して、ナイショのカフェ/定食屋やろうかな。

直江津から送ってもらった玄米があまりに美味しくて、精米しないまま食べていた。
それをこのところ毎日精米して白米に。
これも、もちろん美味しい。
そして、精米したのは、そう、糠が欲しかったのだ。
冷凍庫に大事に保存しておいた過去の糠に足して、ついにぬか床復活!
15年ぶりか、ぬか漬けつけるのは。
と言っても以前のように大量ではなく、タッパで一人分だから気楽なものだ。

朝から南オセチア情勢のドキュメンタリーをみる。
ある日突然、村に南北の境界線が引かれ、自分が耕していた畑も分断され、目の前の両親の墓にも行けない。
ラインの向こう側から兵士に脅されて連行された、などひどい話が続く。
撮影しているカメラに向かって向こうの兵士が撮影している映像もある。
元々一つの「国」だったのを過去に分断するラインを設定し、二つの国に分けてしまったのがおかしな話だ。
中東も英国が民族や歴史を無視して勝手に国境線を引いて「国家」を樹立させ、地元と関係のない貴族を連れて来て「王」に据えた歴史がある。
不安定で、誰かが苦しむ状態を望む人がいるなんて悲しいことだ。
そして、この場にこれ以上の武器や兵士がやってくることが解決につながるとは到底思えない。




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