泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

「白い影絵」の稽古へ

2021-05-31 22:34:17 | 丹下一の泡盛日記
月曜日は横浜ボートシア田「白い影絵」の稽古。
横浜の稽古場へ。
早めに到着できてゆっくりウォームアップ。
昨日、台本を読み返しながらゆっくりと稽古してみた。
一人でできても、稽古場でみんなと合わせるとやっぱり違う。
それでも全体は前進。
昨夜のオフシエンチムの映像が体に残っている。
その中で「空腹が思考能力を失わせた」との証言もあった。
通し稽古、とりあえずは流れた。
ここからまた細かい作業が始まるだろう。

家路へ。
なんかやたらと腹が減る。
帰宅してまず風呂。
お風呂が沸いて待っているって、有難い。
この頃は朝晩髪を洗うようになっている。
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オフシエンチムのドキュメンタリー

2021-05-30 22:47:26 | 丹下一の泡盛日記
朝、早めに目が覚めてしまった。
なんとなく机に向かい、気がついたら事務仕事を始めていた。
何やってるんだか、顔も洗ってないのに。
二度寝しようかと思っていたら、電話が。
(「電話」なんて月に一度あるかないか、なんだけど)
久しぶりの方から「(舞台に)行きます」と。
気合が入ってしまうのでないの。

家で仕事しているとむちょむちょ食べてばかりいる。
ので、朝はサラダとヨーグルトにした。


所用から帰宅した午後は、がっつり。

夜、連れ合いと、NHKBSのアウシュビッツ=オフシエンチムのドキュメンタリーをようやく見る。
ナチスの側で同胞を殺すために働かされていたユダヤ人たちが、
殺される前に埋めたメモが発見されていたのだけど、
その解読が可能になってきた、と言うもの。
ナチスは、自分たちの手で「殺して」はいなかった。
同じユダヤ人やロマ(ジプシーとも呼ばれる)の人たちを使ったと知ったのは、
遅ればせながら現地に行くようになってからだ。
自分が立ったことのある現場の映像が流れて、
それは、今向き合っているシベリア抑留とも深く繋がっていて。
月曜日の稽古に向かって、いい時間になった。
なので、もちろんシャワーを浴びて髪を洗い、流した。
本番までの稽古は数えるほどしかない。
それでも焦らずに大事なこと、本質に向き合っていきたい。
ああ、オフシエンチムももう一度行きたい場所だ。
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やっちまった。。。

2021-05-29 17:54:41 | 丹下一の泡盛日記
前夜、断酒2日目を無事終えて早めにベッドに。
なんだか風呂に入る気がせずに珍しくパス。
ベッドで本を読み始めて気がつくと結構な時間になっていて。
目を閉じたのだけど、眠れない。
朝方までなのか、うつらうつらしていてそれでもいつの間にか眠っていた。
夢の中で「白い影絵」の稽古をしていた。
稽古場で出てこないセリフは夢の中でも出てこないのだった。
で「これは夢だ。起き出してセリフ確認しないと」などと思ったりもしている。
そして、はっと目覚めて時計を見たら電車の時間まで20分!
やっちまった、と飛び起きてまずメール。
「すみません。寝坊しました。12時までには着けると思います」。
たまたま来ていた別件のラインに「寝坊した。ごめん。後ほど返信」。
そしてトイレに。
あれ。
なんかおかしい。
今日は稽古がない日なのだった。
愕然とした。
取り急ぎ「間違えました。お騒がせ、すみません」と。
髪を洗わずに寝るとこう言うことになるのだった。
寝ぼけただけで、本当によかった。

午前中のプレイバッカーズのパフォーマンスの動画(自分はお休み)が送られてきた。
作業早いなあ。
動画をチェックするときは、時間がもったいないので大抵は食事を取りながらになる。
その後、表参道のギャラリーの写真展へ。

物凄い人出に驚く。
しかもゆっくりと散策するように歩く人ばかりで。
まあ、その中にいる自分も人のことは言えないのだけど。
例によってさくさく歩いて会場で時間をたっぷり取る。
数日前にお会いした方の師匠もその写真の中にいる。
ちょっと懐かしい。

帰り道もさくっと急いで、帰宅。
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何かが淀んでいる

2021-05-29 13:37:39 | 丹下一の泡盛日記
この頃、動画ばかりを見ていた。
編集作業があるのでその参考に、と言うつもりだったのだけど。
ただだらだらと見てばかりで。
気がつくと脳が動いていない。
言葉もイメージも浮かんでこないのだ。
やっぱり「活字」を食べないといかんなあ。

創作のエネルギーが料理に向かってしまい、アイデアがどんどん湧いてくる。
「Hamlets/ハムレッツ」ver.9の動画の字幕のアイデアが湧いてこないといけないのだけど。
それに棚上げになっているあの方の「一人+周辺に女優(はべらした)芝居」の台本。
そして8月にTama+ projectで上演を企画している新作。
こちらは、この情勢では本当に先が見えなくて困っているけど、稽古だけは続いている。

そしてビーガン・カレーができてしまう。
三年前にラオスの古都ルアンプラバンの米屋で購入した餅米を食べるために作った。
適当に作ったのだけど、これがいい感じに仕上がって。
帰宅した連れ合いも「これは!」と喜んでくれた。

夕焼けが美しい。
そして、何かが淀んでいるままだ。
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西の方から雲が流れてきて

2021-05-28 10:19:47 | 丹下一の泡盛日記
水曜日はTma+ projectの稽古。
8月に本番を考えているのだけど、
さすがに劇場をフィックスする勇気が出ないまま。
それでもガールズとの時間はゆっくりとだけど確実に深まっている。
「Hamlets/ハムレッツ」の時から見ても着実な変化。
若いっていいわねえ。。。。


夜は皆既月食が見られると言うので、連れ合いとベランダで見ようと酒と肴を準備。
前夜の月が見事だったので期待は高まったのだけど、
出てきたときに微かに見えたと思ったら、
西の方からどんどん雲が流れてくるのだった。
仙台や沖縄ではかなりちゃんと見ることができたそうで。
絵永けいさんや遊木理央ちゃんなんかと連絡取り合いながら。
旅ができない日々だけど、交流する良い機会になった。
最後の方で雲の向こうにぼんやりとした半月みたいなもんが見えたのだけど、
話にならず。。。
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小さくなり、そして不味かった

2021-05-28 10:19:47 | 丹下一の泡盛日記

木曜日は雨の中を横浜へ。
もちろんボートシアターの稽古。

寒かったので朝ご飯は、うどん。
お弁当は茹で卵2個。
時間がなかったのではなく、同じものばかりを食べることに飽きていた。
だけでなく、料理をすることの想像力が萎えていたのかもしれない。
途中のコンビニで納豆巻きを購入。
世の中にコンビニなるものが7時から夜11時までの営業で登場した時から知っている。
納豆巻きはその当時から時折購入していた。
この頃はコンビニで食べ物を買うことが滅多に無く久しぶりに。
随分と小さくなった。
お米の量が半分くらいに見える。
そして味が全然違っていた。
ものすごく安く仕上げているのがわかる。
ある意味、物凄い企業努力、とも言えるのだけど。
ここ数週間、近くの安売りスーパーの値札でさえ、ジリジリと上がり続けていて
下がる気配が見えない。
コンビニで、ちょっとまともそうなサラダのセットは600円で。
この予算なら自作のお弁当を選ぶ。
IOCにまで植民地扱いされてるのだけど、
植民地には大抵宗主国を向いて自分の国を支配する人たちがいる。
教科書通りのそんなストーリーを実感する昨今だ。


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気がつくと月がでていた

2021-05-25 20:14:03 | 丹下一の泡盛日記
火曜日、朝目覚めて二度寝する。
前夜、酒は少しで(自分にとっては)切り上げてベッドに入ったのだけど、やはり眠れない。
茫然とiPhoneを眺めているうちに脳が落ち着き、眠りに落ちた。
昼前に起き出してきて、風呂。
優雅なもんだ。
なんせ今日もお仕事がなくなっちまったもんで(T.T)
もちろん「やること」はてんこ盛り。
というのも、この頃時折、疲れが出るのか、集中が続かないのか。
事務仕事が手につかないことがある。
わざと午前中をだらだらと過ごし、のそのそと起き出して。
そして、昼前からスイッチが入った。
前の晩に書いておいた「やることリスト」が次々に消えていくのが楽しい。

例の年上の友人にいただいたハッサク(?)があまりに美味しかったので、
皮も捨てずにマーマレードにした。
台所に立っているときは、プリンタがひたすら働いている時。
出掛けたついでに母と弟のために水羊羹を買って、実家にも寄る。
父の顔見て、ゴミを出し、母に先日の報告を済ませて「また来るね!」。

帰宅してDMたくさん書いて投函。
気がつくと月がでていた。

今日は35年以上前から10年くらいをたくさんご一緒した演出家の命日。
昨年の今日、突然に逝ってしまった。
昨年、自分に大きな影響を与えた大事な演出家が3人も旅立ってしまった。
そんなコロナの季節を突っ走ってきたのだけど、
だからこそ稽古も舞台もあることの幸せ。
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ちょっと突破口が見えたかも

2021-05-25 14:22:54 | 丹下一の泡盛日記

明かに飲み過ぎの日が続いている。
体重も着実に増え続け、とても危険。
一線は超えてはいないけど膝や足首もこれ以上太るな、早く元の体重に戻せ、と訴え始めている。
昨年はなんだかんだ言っても、ひたすら稽古場にこもり、汗を流し、
作品も作り続けていたもんなあ。
お弁当を作り横浜の稽古場へ。
「闘いの時間」が始まっている。
目に見えぬ何かとの闘い。
前日「どうやるべきか」ではなく「どう立つ」のか、に行きあたったのは一つの突破口になるはず。
人様の迷惑も顧みず、ちょっと自在にやらせてもらったのだけど、
発見がいくつもあった。
終了後、演出の吉岡さんと話す。
吉岡さんも、勝手に動いてみたところが面白かった、と評価して下さった。
やはりそうなのだ。
その辺りのことについてたくさん意見交換。
充実した時間になり、ひとまず安心。

さすがに疲れが、どんよりと。
年のせいなんだけど、若い頃だって同じだった。
身体は弱い方だし。
そして、稽古場で(も)精一杯やるもんだ、ということだけは叩き込まれた。
それにしても、例によって台詞が怪しいのは自分だけなのだけど。。。
帰宅すると風呂と大好きな肴が待っていた。
ああ、これは日本酒とじゃないとだめじゃん。。。。
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やっちまった

2021-05-25 11:36:05 | 丹下一の泡盛日記
土曜日の夜、その日の「ビニールの城」の素晴らしい時間を1人の身のうちには持て余して。
ぐいぐい飲み続けるうちに、今これを話すべき人がいる! と思い出したのは、
仙台の女優さん。
古事記やら「Hamlets/ハムレッツ」ver.1などでご一緒させていただいたあの方。
LINEで「起きてますか?」とお尋ねすると、
「何? 花園神社で唐組が!」と嬉しいお返事を見た瞬間には
電話していた。
まあ、幸せな時間だったこと。
そしてざっとシャワーを浴びてベッドに横になったことまでは辛うじて覚えている。
そして、
耳元のiPhoneからLINE電話の着信音が響き渡る。
あれっと見た名前を確認した瞬間、電話に出るのではなく起き出してパソを立ち上げていた。
やっちまった。
9時からの打ち合わせのはずが5分過ぎている。
完全に寝起き状態でさくっと打ち合わせ。
本番までの30分間でシャワーを浴びてコーヒーやお茶なども用意。
35分後にはZOOMの本番が始まったのだった。
前日に照明や楽器などをセットアップしていて本当に良かった。。。
そんな時間の後なのに、エネルギーがあり余っている。
もちろん一般的な体調が良いわけではない。
演劇的な体調は万全だ。
そのエネルギーを持て余すくらいに。
ボートシアター のセリフを当たり出す。
何をするか、ではなくどう立つか、が大事なような気がしてきた。
その後、なぜかその創造的なエネルギーが料理に向かってしまう。

夕方帰宅した連れ合いのために、と思うとますます。
自分のために作るのではなく誰かのために作ることが大事。
再びがっつり飲んでしまう。

締めのねぎラーメン(小)
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こんな夜に飲んで語り合えないなんて

2021-05-22 22:14:48 | 丹下一の泡盛日記
午前中は久しぶりにTama+チームでZOOMの稽古。
何を稽古した、というよりもZOOMの使い方を思い出すための時間。

その後、新宿へ。
混雑していない空間を、とのご指定で、
20年くらい前、よく打ち合わせに使っていたカフェ。
コーヒー飲み過ぎでペリエなんか頼んじまった。
過去ではなく前を向いていきましょうね、と確認しあった70分だった。

西新宿にいるとどうしてもこの道を抜けたくなる。
13歳から40歳までの濃い、濃すぎるような時間を走り抜けた新宿の街。
いかんいかん、過去を向いてしまっている。

花園神社へ。
新宿に来たいという外国の友人たちは必ずここに連れてくる。
その夜の最終電車で成田に向かうという広東の女優のCを連れてきたら、盆踊りの最中で。
大丈夫、誰でも参加できるから、と彼女を輪の中に押し込んだ。
その後「どん底」でがっつり飲んで、新宿駅でハグして「またすぐ会おうね」と別れた。
なのに。
ああ、いつになったら会えるのだろう。
また一緒に何かやりたいなあ。
あ、また過去を向いている。

花園神社に来たのは、唐組の「ビニールの城」を観るため。
素晴らしい舞台だった。
1985年当時、第七病棟の初演は観ることができなかった。
絶賛の声がたくさん聞こえてきて。
悔しかったものだ。
もちろんそれと同じものであるはずはなく。
それなのに、久しぶりに芝居を観て涙が出た。
役者も素敵なんだけど、何よりも戯曲がいい。
唐十郎は近松、南北に続く戯作者として歴史に残るべき存在だ。
こんな最高の時間を過ごした後に、素面で地下鉄で帰るなんて、本当に精神的健康に悪い。
こんな夜に発車できないなんて。
偶然、旧状況劇場のシンパで旧流星舎をご一緒していた女優さんと会い、
客席で並んで立ち会っていた。
この時空を共有した彼女と思いっきり飲んで語りたい。
帰宅して誰かにこの思いを叫び散らしたい。
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