天女座から帰還

　昨日の熊野は空は晴れ渡り、海は波一つないなぎ。紫帆さん、とんちゃん、Ｂ君とウエットスーツ着て出陣。

　久しぶりだ海に入るの。昨年、夏に入ったときは水も冷たくて魚の姿もほとんどなく危機感を持った。今回、水中の岩には海草がびっしりと茂って、午後2時なのにたくさんの魚の姿を見ることができた。

　50分ほど浸かっていたが、やっぱり熊野の海はいい。余計なものが洗われていき、浄化されるのがわかる。

　小指の爪よりも小さなイカのあかちゃんの群れに出会った。というか漂う海藻にぶつかり、わらわらと飛び出してきたのだ。これをこのまま海水ごと飲んだら旨そうだな。踊り食いだ。などと思いつつ、あまりのかわいさに思いとどまった。

　とんちゃんはカサゴ、Ｂ君はたこを突いてきた。稽古の後は例によってシェフ大ちゃんが、大活躍。カサゴの煮魚、絶品でした。たこはＢ君が手塩にかけてたこ焼きに。旨い。外はかりかり内はジューシー。この頃お腹が目立ちすぎてるのに、ああ、止まらない。

　今朝は、5時半起床でシャワー。6時41分の南紀で帰還。これから事務所の引越し。
　明日は、朝、緑ヶ丘高校で一人芝居を見てから仙台へ。夜は祐天寺で天女座のコンサート。
　
　
　

くまの天女座から

　新横浜から新幹線、名古屋から特急。いつものルート、いつもの時間で熊野に。
　今年最初のワークショップだ。大ちゃん、Ｊ夫妻、なじみの顔に新しい高専の学生たち。

　そしてカフェのドアががらりと開いて、懐かしいＫＺさんがふらりと入ってきた。「今日から来るって聞いたから」。うれしい。
　ＫＺさんは天女座の舞台で3年続けて中心的な役割を果たしてくれていたが現在病気療養中。親戚のおじさんに会ったような勢いで色々話す。

　また、新しいチェンバロが出来上がっていて最後の調整に職人さんが岡山から来ている。ふたの裏には緋色に散る桜花、金箔で押した弓張り月。
　下絵の時からぞくぞくしていたが出来上がった絵には息を飲んだ。矢吹紫帆さんが自分で描いたというのだからなお素晴らしい。

　職人さんの話も面白く、ビールもすすむ♪　ま、初日だからもう寝ます。矢吹夫妻は、ツアーでけっこうお疲れ。

　明日は波田須の女神様たちも稽古に合流する予定。

resucue operation

　昨夜9時半過ぎにのんびりムードのブログを書き終えて、さあ風呂入ってビール♪　と、娘1から電話。
　「仕事帰りに原付でアパートに向かっていたら、ガソリン・タンクのなんちゃらねじが緩んでいて、ガソリンが全部流れ出てしまい、バイクは止まってしまった。近くには何もない。ガススタンドはもちろん、コンビニも。懐中電灯とドライバー持って、来て」
　娘1は、マジな証拠に「来てもらえるとすごく助かるんだけど」といつもと口調が違う。

　さあて、気合を入れて車すっ飛ばして向かう。こんなときに懐中電灯が見つからず、ぶつぶつ怒りながらコンビニで購入。
　30分後には大船の路上で娘発見。修理はしたがガソリンがないと話にならん。ガススタンドまでひとっ走り。ま、無事解決。

　娘１の胃袋も空っぽだったので一緒にご飯。自分は食べたばかりだったので、ところてん。娘1は今日は朝からいかについていないかをとうとうと説明してくれる。ほんと、ついてないね。僕のお風呂とビールもすっ飛んだよ。

　帰宅して寝たのは、2時過ぎ。とても珍しいことに休肝日となった。よいことだ。
　そして今日、自分の父から二人の娘たちそれぞれにギフトが届いた。ほらね。悪いことがあった次にはいいことがやってくるんだ。

天女神楽の稽古開始へ

　今日は気圧も下がり湿度も高くなんだかうっとおしい。仕事してるんだかしてないんだか。朝一番に事務所に行ったり動き回っているんだけど。

　事務所の引越し準備でスタッフは忙しい。なのに水・木曜日は天女座♪　だってずっと前から決まってたんだもん。いつもは4月か5月からスタートなんだが、今年は色々あって6月からに。
　珍しく稽古に入る前からやりたいネタがたくさん。あまり先走らないよう気をつけなければ。

　当初は、ゆっくり戻るつもりだったが、引越しなのでやっぱり早朝の一番の特急でとんぼがえり。ああ、こんなのばっかりだ。。。

和室を大掃除

　昨夜はエデュケーション・プログラムの最終回。本番のビデオを観て振り返り。その後クロージングをして、中華料理屋へ。

　自分と井村さんはビールと紹興酒。高校生たちは水で乾杯。みんなで食べる食事は一味違う。参加できなかったメンバーともメールでやり取り。
　サロメ以外の役だった子のレスはすべてサロメの台詞のパロディになっていた。彼女がサロメの台詞の大半を覚えていることが判明♪

　「またこのメンバーでやりたい」「またみんなで会いたい」「同窓会したい」など離れがたい気持ちは山々なれど、物事には始めがあってそして終わりが来る。終わりは、始まりでもあるからね。

　今日は、和室の片付けに着手。引越し以来の懸案だったクローゼットを2階に運び上げた。来月からは再びこの和室が仕事場になるのだ。

朝からシルク

　平和な朝だ。けっこう涼しくて熟睡。かみさんと朝ご飯。かみさんはチーズトーストに目玉焼きとソーセージ。カフェオレ。母が送ってくれたさくらんぼ。自分は、月見そば。

　毎月送られてくる雑誌にシルク・ド・ソレイユが特集されていた。ラスベガスで二人で観まくったのを懐かしく思い出す。

　シルク・ド・ソレイユは作品ごとに演出家が異なる。例えば「ＫＡ（カー）」は日本でも人気が高いロベール・ルパージュが担当している。「アレグリア」はスペイン人の舞台演出家。

　大好きな「Ｏ（オー）」もそうだが、作品の裏側を支える織りなす綾が緻密で深い。高く飛べることや何度も回転できる技術をただ見せつける舞台とは違う。
　もちろんその緻密さの裏の発想の豊かさ、技術への挑戦、世界でも最高レベルといわれる出演者への福利厚生システムなどあげればきりがないが、10数人でスタートした時からコンセプトは変わっていないことが素晴らしい。

　かみさんといつかもう一度「Ｏ」を観にいこうと話した。シルクの舞台を観ると元気になるんだよね。

重い空

　今日は何かと忙しかった。事務所にちょっとのつもりで出たら、ばたばた。稽古場に行こうと出たら、電車は朝から大騒ぎ。しかもＪＲ、京急、東横線それぞれが。なんなんだろうね、こりゃ。

　遅刻して下北沢の稽古場に。もひとつ声が出ない。

　気圧が低いせいか、ぱらぱら雨で湿度が高いせいか、なんか具合が悪い。逗子に戻ってきても黒い雲が低く流れていく。変な夕べだ。

　娘2は、今夜はパパ・ＫＪさんのところにお泊り。帰宅するとＫＪさんが家の前に車を止めて待っていたので、しばし立ち話。娘2は留学の渡航日も受け入れ家族も決まった。8月頭には旅立つのだ。

　明日は「サロメ」チームとビデオを見る会。来週は、久しぶりにくまの天女座に。電車の中でネタ思いついちゃった♪　月末は仙台にいくつもり。

　そんな中、事務所を引っ越す。ああ、ありがとうございますスタッフの皆さま。

今日も江ノ島へ

　今日も野暮用で江ノ島へ。午後の日差しの中、湘南の海沿いに車を走らせていると「けっこういい生活してるじゃん」という気持ちになってくるね。

　江ノ島に最初に来たのは高校生の頃。バンクーバーで一緒だった人たちと鎌倉～江ノ電～江ノ島。お決まりのコース。
　ここ数年は、プレイバッカーズの合宿はもちろん、友人が来るとまず連れてくる。島の反対側まで歩くと、また新鮮な世界が広がっている。

　今日は、ちょっと裏道を歩いて所要の先へ。この裏道は香港の長州島を思い出させる。
　長州島は香港の中環＝セントラルからフェリーで1時間。香港の人たちが遊びに行く島。香港が英国に植民地にされるまでは、この島の港が香港のような中継基地の役を果たしていた。
　今は香港の、若いカップルが遊びに来るところになっていて、フェリーが接岸する港には、ホテルの受付がテーブルを置いて客の奪い合いをしている。

　香港の住宅事情をご存知の方はお分かりと思うが、ようするにラブホテル島と言ってもよいところなのだ。
　そんな島に仙台の名優・米澤牛さんを連れて出かけたのは、ラスト・ブリティッシュ香港の97年だからもう10年前。もちろん男二人連れを地元の人たちは変な目で見ていたのはいうまでもない。

　サイクリング用の自転車を借りて島を一周した後、自転車屋から裏道を入ってみた。車も入れないような細い路地の両側は、地元の人のための小さな雑貨屋や魚屋、とてもシャビーな土産屋など。歩いているだけでわくわくする小道。

　それはちょうど午後のお休みの時間で、小道はひっそりとしていたのだが、両側からじゃらじゃらとなじみのある音が聞こえてくる。麻雀である。
　店先でちーぽんやっている人たちもいて、ちょっとひと勝負挑んでみたかったが、踏み出せなかった。今思えば残念である。

　若い頃は外国についてさんざん脅かされていた。そして実際に外国に行ってみると「気がついたらすられていた」なんて話は、新宿育ちの自分にとっては「そりゃあんたが悪い。やられて当たり前」程度のものだった。
　昨年バルセロナの地下鉄で初めてすられそうになった。が、寸止め。あのばあさんに一発かましておくべきだったかも。

　今なら、麻雀世界にずいと踏み込んでいくのだが、当時はやっぱりまだまだ小僧だった。

　ううむ、旅心が高まっているのかもしれない。知らない町をさまよってみたい。知らない文化に囲まれてみたい。
　

夕日を見ながらビール♪

　昨夜はキッド・アイラック・アート・ホールで朗読夜会、シェイクスピアの「真夏の夜の夢」。タイテーニアとボトムをメインに担当した。
　「真夏」は「夏の夜の夢の”夢”」と題して91年から4年連続で毎回演出を変えて上演した。だから世界はしっかり体に入っている。その上で、江戸（馨）さんの演出と出会えたので楽しかった。
　おなじみのメンバー（牧野くみこ、つかさまり、楽師の佐藤圭一）との呼吸もすごく自然にやり取りが出来る。

　そんな時の舞台は客観的にもうまくいっているようで、終演後たくさんほめられて幸せに。くぴくぴ飲んでしまった♪

　今日は車飛ばして江ノ島へ。女性センターでえりちゃん（高橋江利子）が企画する公演の下見と打ち合わせ。
　戻ってなんだかくたくた。どっと疲れが出たみたい。ちょっとお昼寝、のつもりが夕方までぐっすり。
　かみさんに起こされて犬散歩。風が熱っぽかった体に気持ちいい。　

　今日は特別。ウッドデッキに出てかみさんと夕日を見ながらビール♪

Rammstein

　昨日は、明大前のキッド・アイラック・アート・ホールで朗読会のリハーサル。「真夏の夜の夢」は、１９９１～９４にプロト・シアターで毎夏上演した。
　4回もやるうちに大抵の役はあらかた体験したが、まさか今回妖精の女王タイテーニヤをふってもらえるとは思わなんだ。もちろん他にもボトムなどを担当。

　へろへろになって帰宅。やっぱりまだ本調子じゃない。かみさんが美味しいご飯を用意。たまには具合悪くなってみるもんだ♪　さっさと寝ればいいものをついRammsteinのライブ映像をネットで観る。

　「欧米」とひとくくりにされているが、米と欧はことばも歴史も文化も全然違う世界だ。ま、キリスト教と白人が主体という点でひとくくりにされるのだろう。
　かみさんもウイーンに一緒に行った時に「こんなに違うとは思っていなかった」。彼女はパリやロンドンは行ったことがあるにもかかわらず。

　Rammsteinラムシュテインは旧東独出身。自分にとって欧州を代表する大好きなロックバンドの一つ。昔の英国のハード・ロックが「ヘビー」になり、そしてこんな音になったのかと思う。
　そして彼らの中の「怒り」は深い。ヨーロッパの冬のようだ。ドイツの森を思わせる。北ドイツには黒が似合う。ドイツ国旗の黒を見ると延々と続く深い森を思わずにはいられない。

　そのラムシュテインがフランスのローマ時代のコロセウムで行ったライブの映像。「Ich will（I want)」なんかフランス人がドイツ語で唱和してた。去年ワルシャワで買ってきた最新ＣＤの中の「ベンジン」もライブの映像始めて観たぞ。

　これで頭の中に渦巻いていた「サロメ」の曲が払われた。今夜も楽しくはじけられそうだ♪