泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

香港のワークショプ、正式発表。

2012-02-27 15:27:28 | 丹下一の泡盛日記
日曜日の昨日、早起きして表参道へ。
イーウーマンの表参道カレッジ、講演者養成講座の最終スピーチ。
毎回思うのだけど、初回から比べての、この劇的な変化。
各受講生の努力を思うとうるうるする。

修了式後のミニパーティーを中途で失礼して中野に。
東京シェイクスピア・カンパニーの舞台「無限遠点」(作:奥泉光 演出:江戸馨)に立ち会う。
紺野双龍さん、大人。いいなあ。すごくおかしい場面だけど、妙にしっとりした気持ちになる。
つかさまりちゃん、素敵。ご本人とは違い、次々に男にこなかけまくるジュリエットがせつなくて美しく見えてくるから、さすが。
奥泉さんの台本、(自分でさえ)深いなあと思う。
きっと「ロミ+ジュリ」を理解すればするほど面白くなるのだろう。
演出の江戸さん、製作総指揮もかねてこの世界を造り上げていく。すごいパワーだ。
みなさま、お疲れさまでした。

さんざん迷ったのだけど打ち上げを失礼して大塚のヴェジタリアン・レストランへ。
日曜日、自分は参加できなかったがここでライブとイベントがあった。
「食」を考えるのに講演やお教室ではなくライブやパフォーマンスを通じて、という活動が増えている。
それにしても、美味しかった。
手作りこんにゃくはさんざ食べてきたが、あんな旨いのは初めて食べた。
ていうかこりゃ、もう「こんにゃく」じゃないね。
別の食べ物だ。

4月に香港でワークショップをさせてもらうために動いてきたが、いよいよ正式にサイトで発表された。
英語版のサイトはこちら;
http://www.adahk.org.hk/en/jciap_tt/physical_theatre_workshop/index.html

4日間、各6時間で合計24時間のコース。
同志社大学が3日間で17時間だったので、今までで最長。
もちろん自分にとって大きなプロジェクトで今までつちかってきたワークショップの体験を思いっきり突っ込んで「遊ばせて」もらうのだ♪
今からわくわく。
英語、ブラッシュアップしなければ!

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ラジオスターレストラン、本番用CM録音♪

2012-02-25 23:29:54 | 丹下一の泡盛日記
昨日、夕方ミーティング会場前の「ソウル屋」でスンドゥブチゲかっ込んで。
時間通りには飛び込んだのだけど、チゲがきいていて汗が。。。
皆さん、セーターやスーツ着ての会議に一人Tシャツで「思ったほど寒くないっすね」などとアホなことを抜かしつつ、衣装プランを説明する演出担当者。。。
続けて装置関係の会議と夜半まで会議は続く。

終了後、村井Pが例によってお気遣い。
お湯割りいただき、暖まる♪

翌日に備えて早めにあがる。
が、なんとなく小腹が空いて。。。
なのだがラーメン屋(と飲み屋)しか開いてない。
新潟を見習って、ぜひお蕎麦屋さんに24時まで営業していただきたいものだ。

土曜日はお昼から「ラジオスターレストラン」の8月本番のテレビCMを出演者の子供たちと録音。
子供二人がとっても素敵。
自分の出番など必要ないのでは、と思うくらい。

さくっと無事終了。
カフェで購入したサンドイッチぱくついて、稽古場へ。
午前中につくったプロットで具体的に稽古。
だんだん割り振りも固まってくる。
ああ、それにしても時間が足りん。。。。

小松空港からの夜のフライトが美しくて幸せ。
あ、デパ地下で購入した「ワンカップ立山」と30%オフのお惣菜のおかげか(^^;;;

明日はイーウーマン講演者養成講座の卒業スピーチに立ち会います。
受講者の皆さんとの再会が楽しみ♪


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ヒグマ春夫さんの映像パフォーマンスを堪能

2012-02-24 07:14:29 | 丹下一の泡盛日記
昨日、遅い朝食にキャベツトーストと豆腐とネギてんこ盛りのみそ汁食べ終わった頃から、待ってたみたいに、立て続けにメール。
突然に慌ただしくなる。
みんなで頃合いを見計らったかのようだ。
まあそんなもんだ。

夕方からTama+ projectのミーティング。
今後の展開が楽しみ♪

夜、3人でヒグマ春夫さんの映像パフォーマンス。
「ヒグマ春夫の映像パラダイムシフトーvol.37」
会場はおなじみのキッド・アイラック・アートホール。
ゲストはチェロの入間川正美さん。
キッドの早川さんが照明。
いやあ映像とチェロの音とそして照明のセッション。
深い時間を堪能した。
ヒグマさん、まじめに正面から行くなあ。
終演後、例によって下のカフェで「打ち上げ」。

帰宅後、下のスーパーで購入したまぐろでちょっとこぷりつつ電話で話す。
最近のまじめな若い衆は大変だ。

さて、今日は金沢へ。
夜、立て続けに会議。
明日は稽古だ♪

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気がついたら1週間過ぎていた

2012-02-23 12:57:41 | 丹下一の泡盛日記
気がついたらブログ更新が滞っていた。

18日(土)世田谷パブリックシアターのシアタートラムで万有引力の「奴婢訓」(作演出:寺山修司)を観る。
万有観るの15年ぶりくらいかなあ。
天井桟敷の代表作の一つ「奴婢訓」は、利賀での舞台をビデオで見たことはあるが「生」ははじめて。

最初の全員の登場シーンで、俳優たちの身体に違和感を覚えた。
からだに「根」がないのだ。
フィジカルには鍛えられた身体でうらやましくらいなのに。
それでも、この時代にこの集団で厳しい稽古や生活を経て、この舞台に立つだけでも大変なこと、とは思う。
そして、この上演に立ちあってよかったとも思う。
一緒に観た元劇団員のあかるちゃんも同じ感想を持っていた。

終演後、渋谷の「龍の髭」で中華。
この店はジァン・ジァンの後などによく来たところ。
芝居の感想を語り合うにいい場所だ。

19日(日)「Tama+ project」の3人が横浜に集まって稽古開始。
天女神楽の場面と九州ツアーの踊り、そしてその先のためのエチュード。
楽しい。
稽古ってこんなに楽しいもんだっけ!?

終了後、千葉のカフェまで移動して、天女座が九州ツアーでご一緒する予定の天波さんのライブ。

九州で土とかかわりながら食の重要性を訴えつつ、ライブもやり続けている。
配布された玄米のおにぎりと漬物がみょーに旨い♪

20日(月)終日、都内で缶詰でお仕事。久しぶりにスーツで気合♪

21日(火)午後、Tama+ の稽古。その後、稽古の続きで、なんと「カラオケ」へ。同じ歌を歌い続けるわし。その横で延々とある歌手のナンバーだけ歌い続けるメンバー。変な客だと思われてたかも。

22日(水)午後、再び稽古。
幸せだ。時々がっちり仕事して後は、資料あさり、午後は稽古。夜、上野のストアハウスへ。
「Ceremony 2012―おひさまのほうから―」を観る。
いい汗かいてるなあ、みんな。うらやましいぞ。
演出の木村さん、相変わらず元気だ。淡々としてるけどいいエネルギー。

本番に立ち会うといいインスピレーションをたくさんもらえる。
そして稽古場でちょっとしたことをあの手この手で試し続ける楽しさ。
今夜も3人でパフォーマンスに立ち会いに出かけます♪
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ベジタリアン・ゲスト

2012-02-18 10:55:04 | 丹下一の泡盛日記
昨日、ベジタリアンのお客さま。
野菜を買い込んで色々と。
ナムル3種。ふろふき大根。かぶと油揚げのたいたん。こんにゃくピリ辛煮。ナスの揚げ煮。大根の皮の即席漬け、等々。
いくつかはカツオのだしを使ったし、デザートのクレープは許可を得て卵を使った。
ま、そんな感じの「ベジ」。

もちろん「ベジタリアン」と言っても「動くものは一切口にしない」から「鶏卵はOK」「シーフードはOK」まで様々。
自分も肉は口にしないが時折ラーメンは食べるので、スープで肉食していることになる。
体は正直で、胃が違う対応をする。
ま、別に「ベジタリアン」を自称しているわけではないので口にすること自体は気にしない。
ただ「野菜」はいろんな意味で今年のキーワードになりそうな気がする。

アメリカや香港の友人にはベジタリアンが多い。
ついでに彼らの大半が酒も飲まないので困ったもんだ(^^;;
昨夜もノンアルコールビールとノンアルコールのソルティドッグ(と呼んでいいのか?)を出した。
自分は最近ハマっている酸化剤を使っていない赤ワイン。
相手が飲まないので一杯で止まってしまった。
最後は、中国茶。

今日から来週一杯“舞台見まくる”週に。
明日からは稽古も始まるので、昼は稽古、夜に観劇、という贅沢な1週間になる。
その間に大事なお仕事も一本。
自分がどうしたらいいのか、と考えていたことをお題に出された。
仕事でやらないといけないので一生懸命考えざるを得ない、という幸せ。
そして、ともすると矢鱈と大騒ぎしてしまう悪癖が自分にはある。
「淡々」と向き合ってゆくべし。

仁川空港のレストランにあったテーブル。


こういうのがほしいんだけど仁寺洞の家具屋は消えていた。
近いうちに探しに行こうっと♪






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海印寺にて

2012-02-17 12:51:38 | 丹下一の泡盛日記
世界文化遺産の海印寺。


自分から見ると密教の匂いが色濃く漂うのだが、道教の匂い、と言った方がいいのかもしれない。
研究者の話が聞きたいな。


本堂直下の広場に迷路のような回廊がある。
迷路ではなく一本道に違いないと。
ここを舞台にして一本作れるぞ、と瞬間的に思ってしまう「煩悩」だらけのわし。


やはりそうだった。
あるお経を唱えながらこの「道」をめぐっていくのだった。
演劇的な刺激に満ちた仕掛けだ。

そして、写真には撮れなかったが、本堂の屋根を支える丸い材木の正面に漢字が書かれている。
「!」。
般若心経が一文字ずつ。
ぐるりと屋根を一周しているのだった。

そして、大きな本堂の天井画はすべて歌舞音曲。
あらゆる楽器を演奏し、舞い、踊り、うたう天上人が描かれている。
一人一人が人間サイズよりも大きく、そして何体描かれているのか数えきれない。
実はソウルからここまでは一人では来ることができない道のりだった。
毎回助けてくれる人が現れた。
最後にバスを降りた時も二人の女性が「一緒にタクシーで行きましょう」と。
乗って初めて理解した。
こりゃ歩いてなんか無理。(帰りは歩いた)
二人は「その階段から行きなさいと」教え、別の寺坊に消えていったが、本当に人だったのか? と思うくらい。
そんな風に導かれる連続でたどり着いた、この歌舞音曲の絵に満ちあふれた本堂で手を合わせている自分がいる。
「呼ばれたんだ」と本当に思った。

屋根の修復をしている建物があり、瓦1枚に名前とメッセージを書いて奉納させていただいた。
そして凍った川や滝を見ながら流れに沿って山を下り、トイレを借りようと探したらカフェに出会った。
道中、アメリカの美術家が作った作品が設置してあり、それは、まあ別にどうということもなく、こりゃアメリカの仏教かぶれが作ったに違いないと近づいていったらそうだったのだが、立っている自分の真後ろに気配がして「こっち見ろよ」と言われた気がした。
振り向くと尾長が一羽、枝にとまっていて「があ」と鳴いた。


鳴いたので振り向いたのではない。
振り向いたら鳴いたのだ。
そして、写真をとっても去ろうとしない。
何を伝えにきてくれたんだろう?

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ソウルから――その2

2012-02-16 22:39:25 | 丹下一の泡盛日記
お茶を飲んだ個室がある建物全景。

トイレないかと思って近づいたらカフェだった。。。


テグからとんぼ返りしたソウル駅。
3回見たロックミュージカル「地下鉄1号線」の最初の歌がよみがえる。
「♪ここがソウルなのね♪」

水曜日、南京で一緒だったRちゃんと「美笑(ミソ)」を観る。
エンターテイメントなんだけど、やっぱり役者が魅力的。
最後は結婚披露宴の余興というかたちでサムルノリも登場。
女性たちの太鼓の舞も素晴らしかった。
興奮して声までかけちまった。
大満足。

いいもの見た後は、もちろんいい酒飲まんとね♪
懐かしの大学路(テハンノ)に繰り出す。


実はこれ2軒目。
何種類もの貝の鍋。
絶品♪
ちなみに突き出しはこれ。


韓国女子の食べ物。
蚕のさなぎ。
エビみたいな感じ。

すっかり盛り上がって、べろんべろんの夜♪
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海印寺訪問

2012-02-15 01:50:12 | 丹下一の泡盛日記
今回の一番の目的は、海印寺を訪れること。

早起きしてソウル駅から、セマウルじゃなくてKTXというもっと速いのができていた。
これがチケット。

大邸(テグ)駅へ。
ここはもう釜山に近い。
東大邸から西バスターミナルまで地下鉄。
そこからバスで50キロばかり山の中へ。

そこは伽耶山のふもと。
大昔、日本に渡って来た人たちがたくさん住んでいたエリアだ。
国立公園伽耶山の中心になる海印寺。


こんな山奥にこんなすごい寺があるとは思わなんだ。
感動。
そして、ここまでの旅そのものが出会いの連続でもう不思議。。。

トイレを借りようと立ち寄った建物は茶室だった。
お部屋で柿の葉茶。


身も心も洗われて再びKTXでソウルにとんぼ返り。

明日は、南京で一緒だった人と舞台を観に行きます♪
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ソウルから

2012-02-14 06:13:09 | 丹下一の泡盛日記
午前中に雑用。
メールたくさん。
そして、稽古場抑えに行き、帰宅。

小さな荷物抱えてお出かけ。
土曜も日曜も、そして今日も来ました、羽田空港。
国際線の「江戸ストリート」には、大きなお雛様。


その辺で天むす購入しぱくぱく。


韓国久しぶりだ。
4年ぶりになるのかな。
ソウルの夜景を見ながら7時過ぎ、金浦空港に着陸。

入管で並んでいて、韓国の緑色のパスポートを持ったおじいさんが隣に。
「ここ外国人用。韓国人はあっち」。
お、すんなり出てきた。
韓国語、久しぶり。
もう長いこと使ってないので忘れたかと思ってた。
その場に来ると思いだすもんだなあ。

東大門のホテルに無事チェックイン。
晩ご飯は牡蠣とイカのパジョン(日本でチジミっていわれてるやつ)と野菜と牡蠣のチム♪
そしてもちろんチェミスル♪
チェミスル1本3000ウォン=210円くらい。
ああ天国だ♪

早起き。
そして今日は第1の目的地、伽耶山に向かいます。
わし初めてユニクロのヒートテックっていうの買いました。
久しぶりのセマウル号だ!

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「武士」の会社が怖い

2012-02-13 10:00:28 | 丹下一の泡盛日記
昨夜、隣駅前の中華で井村昂さんと飲む。
干し豆腐と紹興酒。
井村さんの3月の舞台の稽古場がうちから歩いていけるところ。
近すぎ♪
この芝居、横浜の古い居酒屋が舞台。
話を聞くなり、こりゃあ行くしかない!
今度連れて行ってもらうのだ♪

帰宅して何本か電話。
世の中には、小さな帝国の独裁者になりたい人がまだまだいるんだ。
それは、国家レベルで他の国を支配したいと思う人がいるからなんだろう。
飲み過ぎたせいか、怒りが込み上げてしまった。
被害者にくわくわ言っても仕方がないのにね。
ほんといい迷惑だったに違いない(-_-;;

ある大企業のトップが自分の会社を他と比べて「あちらは商人。わたしたちは武士」と称したことがある。
恐ろしい会社だと思った。
ノルマが達成できなかったら問答無用で斬り殺されるんだろうな。
あ、その前に切腹しなきゃいけないのか。

江戸時代、幕府に治水工事を命じられた薩摩藩の武士たちはそうだった。
この工事は幕府の「薩摩いじめ」でもあったので、現場では相当な無理難題が押し付けられたらしい。
工期が守れなくて切腹した人が複数名いる。
なれない土地でのなれない作業で怪我や病気も続発。
たくさんの薩摩藩士が亡くなった。
水害に苦しんできた地元の人たちは深く感謝していて、彼らは今、治水神社に「神」として祀られている。

幕府方にも上司から言われて無理難題を押し付けることに窮した人がいる。
この若い役人は、行方をくらまし地元の旅籠で自害した。
彼は部屋を汚したくないと厠で自刃していたそうだ。
悲しくてやりきれない話だ。

なので「武士」と自称する人の会社を怖いと思う。
そして、「武士」と「軍人」の価値観は微妙に違うと思うのだけど、結局は「職業軍人」だ。
軍人の舌だからあのホテルのランチは、あそこまでひどいのだろうか。

旧日本軍の話を聞けば聞くほどその無知、愚かさに悲しくなる。
こんな上司に導かれて死んでいった人たちは浮かばれない。
焦土から立ち上がった日本人はすごいと思う。
そして、焦土にしてしまった魑魅魍魎が未だに闊歩していることが不思議でならない。
コメント (4)
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