泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

「故郷」で聴くビッグバンド

2015-08-31 00:52:58 | 丹下一の泡盛日記
朝一番に新しい洗濯機が届く。
嬉しくて即座に洗濯開始。
そして外を見たら雨(-_-;
何やってんだろうねえ。。。

9月12日、13日のオニール研究会「無謀」「命に代える妻」の上演パンフレットに役者代表で何か書いてね、とのことで。昨日から今日にかけて書いている。
第1稿を書き上げて「故郷」新大久保へ。

「ノスタルギガンテス」の楽師、内田真嗣君は長崎市桜馬場中学校のオーケストラで一緒だった。
彼は現在、NY在住の秋吉敏子(昔の表記でごめんなさい)さんの曲を専門的に演奏するビッグバンドを東京で立ち上げて活動している。
前回に続き今回のライブも秋吉さんの夫、ルー・タバキン氏を迎えてのスペシャルライブ。
会場はなんと「故郷」の新大久保、友人のアパートがあった場所の近くにできた小さなホール。
その友人の父上がジャズマンでアパートに行くと山のようにレコードやテープがあった。
彼からデオダートやボブ・ジェームスを教えてもらい、カセットテープで聴いていた。
その頃、秋吉さんとタバキン氏のビッグバンドが来日。
新宿のコンサートに行く金なんぞ無く、ラジオでエアチェックして、そのテープをよく聴いた。
何度も聴いた「孤軍」をその時の「故郷」で、演奏者本人と友人の演奏で聴いている。
「振り返ると点が繋がって線になる」という言葉を思いださずにはいられない。
バンドの音もグンとよくなっている。
最後のアンコールでルー・タバキンの音を聴きながらなぜかものすごく励まされた。
すごいなあ内田。
今日はなんどもトランペットのソロを取った。
どれも素晴らしかったし、ギリギリで闘っているのがよくわかる。
「ソロ、すごかったね!」
「ノスタルギガンテス見据えて気合い入れた♪」
うっしゃあ。
次回は稽古場で!

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久しぶりに真剣見た

2015-08-29 20:07:01 | 丹下一の泡盛日記
今日はホールのお仕事。
舞台で「居合い抜き」。
久しぶりに真剣を目の前で見たぞ♪
小学生の頃、柔道の練習場で時折、どこかのおじいさんが居合い抜きの稽古をしているのを見た。
とにかく「近くに来てはいかん!」ということで。
その時に初めて真剣を見たのだった。
実は、手にした事は無い。
今日も袖で「そんなところに置いていいんですかあ!?」と言いながら動かす事もできたのだけど、さすがにできないのだった.
だってやっぱり重みが違う。

夏の終わりは寂しくて苦しい。
なんでかなあ。
なのでTama+の作業も滞りがち。
それでも来年2月のパフォーマンスが決まったりしている。
何よりも10月には「ノスタルギガンテス」で久しぶりの仙台公演が決まっている。
明日はその「ノスタルギガンテス」のミュージシャン、内田真嗣さん率いるビッグバンドのライブに出かけるのだ。
またアメリカからルー・タバキンさん呼んどるし。
やってるなあ内田!(長崎の中学の同期なもんで)
会場は新大久保。
わしの故郷じゃん♪
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20年前にNYでみたオニール「毛猿」

2015-08-28 21:12:17 | 丹下一の泡盛日記


今日も柳橋を渡り両国橋を渡りシアターχの「無謀」の稽古へ。

前夜飲み過ぎ、ウオッカのボトルの60%が消えた。
我ながらよく飲むもんだ。
おかげで爆睡。
睡眠ペースがおかしいままだったので、酒で調整したのさ♪
もちろんただ呆然と飲んでいたわけではない。
ひよこ豆のカレーと中華湯葉のカレーができて、昨年NYで仕入れた長粒玄米を炊いておいた。
この頃は来客用に「根性」の無いカレーばかり仕込んでいた。
気合いを入れてがっちりと「味わい深い」カレーにした。
(もちろんまだノーマルホットレベル♪)
実は来年、とても「辛い国」に行く可能性があり、調べているうちにムラムラとファイトがわいてきたのだった。
元々が親に止められるくらいの辛い物好き。
インドツアーの打ち上げで生のグリーンチリを食べてしまい、口内が腫れ上がった。
あれはきつかった。
おかげで、辛ければ、酒(うそです)や砂糖(まじです)で紛らわすことも覚えた。
次回は自分が「辛い!」と楽しめるものを作るべし。

「無謀」の稽古は集中の時間。
終われば、くたくた。
だって、ただの役者でいられる事が嬉しい。
1995年2月にニューヨークでみたオニールの「毛猿」を思い出している。
幕開き、舞台前の一本のマイクの前で二人の役者の会話が始まる。
見た目は日本の漫才。
その片方がゴリラのように体臭をむんむんさせたウイレム・デフォーだった。
自然主義的な演技とはほど遠い演出作品、つまり好みのタイプだったけど、あの後ブロードウエイで上演されるまでになったと最近知った。
大内三朗さんの演出は、3年目でますます「そちら」方面へ近づいて行くので嬉しくて仕方がない。
そして、立ったまま動かない状態での「会話」は、能を知っている日本人の方がきっと面白くなるに違いない! と信じている。
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「死者の書」に向き合う事

2015-08-27 19:21:22 | 丹下一の泡盛日記
昨夜は飲まずに布団に入ったのだけど3時まで眠れず。
そして7時には目覚める。
目を閉じて横になっていたのだけど、目覚ましが鳴り、どろどろ状態で起きる(-_-;
なんたって今日は「死者の書」の稽古。

この70年間でも日本の「伝統」は粉々にされてしまった。
先だっての故勘三郎の葬儀に夫人が白の喪服で現れた。
素晴らしい。
東アジアでは喪服は白。
もちろん日本でも70年前までは正式な場では白。
香港や韓国の映画には、そんな「白」がよく出て来る。
白は「死」の色。
なんで黒になったのかなあ。
しかもそれを「昔から」黒だった、と説明する人がいる。
「昔」っていつ?
「昔」と言われたら大抵は太平洋戦争中、または以後と思え、と大学で習った。

大体が日本酒に「純米」というカテゴリーがある事が不思議。
「純ぶどう」ワイン、というラベルは見た事ない。
醸造用アルコールを混ぜる、という発想自体が無いからだ。
だからパリには、世界中から観光客が押し寄せる。
めちゃくちゃなことたくさん、なのに。
日本では戦争が終わって70年もたつのに、当時の法律に基づいた混ぜ物をした酒を売っている。
外国の混ぜ物や偽物の密造酒を笑うべからず。
こういうことを大事にしてこなかったことが本当に残念。
民俗「芸能」(=このことばも「死者の書」作者の折口信夫によるものだ)を勉強して来たのだけど、日本酒を取り巻く状況には同感する事が多い。
(祭りの夜に飲む酒は大好き♪)
海外に進出して売り出す、という展開もかつてのアングラが海外で好評を得て「逆輸入」されたのを思い出す。

「死者の書」には、そんな日本の民俗、仏教の伝来以前=古事記「成立」以前の「神」の世界が散りばめられている。
70年間、アメリカ人になろうとしてきた日本人にとってそこにどんな意味があるのか。
日米牛肉交渉の時に「日本人は魚を食べるが肉は食べない!」と言った交渉担当者は別として。(当時テレビで見た)
「死者の書」に向き合う事は、この歴史に向き合う事に他ならない。
なので重い、苦しい。
幼稚園から古代歌謡を教えるポーランド、までとは言わないけど。
「数字」が基準の国をむなしいと思わないのかなあ。

稽古の後、ヤン・ファーブルの展覧会へ。
ベルギーのコンゴ植民地政策の歴史に向き合った作品たちをみる。
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初ズンバ♪

2015-08-26 23:24:38 | 丹下一の泡盛日記
今日はおにぎり持ってシアターχへ。
雨がぱらついていたので両国駅から歩く。
3日ぶりの「無謀」通し稽古。
やっぱり、何かが戻っている。
ゆるい。そして浅い自分。
もちろん演出の大内さんにはバレバレ。30分休憩して再度通す。
ちょっとは持ち直した。

おにぎりぱくつきながらいただいたタダ券でスポーツクラブへ。
ズンバに初めて挑戦。
がっちり汗かいて気持ちよかった♪
45分間なのだけど、曲と曲の間に水も飲めるし。
このところミュージックトレーニングを続けてきた成果。
それにリーダーの方ががっちり引っ張って下さるのがいい。
その後はプールで歩いて泳いで風呂。
心地よい疲労感で今日はもう何もかも中断して眠るべし。
明日は月に一度の「死者の書」の稽古なのだもの。
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日本の底力、なのかなあ

2015-08-26 11:05:21 | 丹下一の泡盛日記

緊縮財政の折(まあ、いつもなんだが)、家の中にあるものだけでピザを焼いた。
強力粉含めてこれだけの材料が家内にあるんだから当分自炊していればなんの問題も無く。
もちろん外出はお弁当。いつもの事だけど。
そんな時に洗濯機がついにご臨終。
うああ、早く新しいの購入しないと稽古ばかりの日々なので大変な事になる(-_-;

株価の下落、いつか来るだろうと思っていた人は少なくないだろう。
お金を世間に溢れさせる政策は結局は「バブル」に過ぎない。
世界的な株安で円が信用されるというのも妙な気分だが、日本の底力、なのか。
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すごい女子バレー日本チーム!

2015-08-24 18:03:34 | 丹下一の泡盛日記
日曜日の夜、帰宅して劇場でもらったお弁当を使いつつ「サザエさん」を見ていたらそのまま女子バレー日本・ロシア戦に。
ロシアチームのお姐さんたちの美しさに惹かれて見始めたのだけど、すごいでないの日本チーム。
手に汗握るとはこの事だ。
もちろん客席全部が「敵」の中で闘うロシアチームも大変。
だから第1セットはロシアまさかの黒星。
そして、もちろん続けて2セットを取るのだけど、ギリギリの接線が続く。
ついつい最後まで見てしまった。
サッカーといいソフトボールといい、すげえなあ日本女子。
すなおに感動。
そういえば「女子力高い」って褒められたっけ。(違うか)
こりゃあ、女子バレー毎回録画しちゃいそうだ。

前日酒を抜いたのにぐったりと昼まで寝ていた。
まあ考えてみれば昨年10月の「ノスタルギガンテス」からノンストップで来ている。
昨日のホールの現場が楽しかったのも「決められた仕事をきちんとしていればいい」からだろう。
指示してもらうのっていいなあ。
しかもお弁当にギャラまでいただけるのだもの。

朝、というか昼起きだしてくる時にも、身体の奥に溜まったものがどろどろと流れ出ている感じがする。
50歳もとうに過ぎた年齢のことは、あまり関係ない。
子どもの頃、からだが弱くて両親に迷惑ばかりかけていた。
あの頃の朝は、こんなもんじゃなかったもんね。
それにしてもこれだけ日程が詰まっているというのに、朝起きて「ああ今日は仕事も稽古も無い」と寂しく思うのはどうなんだろう。

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「女子力高い」って褒められた♪

2015-08-24 17:56:54 | 丹下一の泡盛日記

土曜日は久しぶりに両国橋を渡ってシアターχへ。
「無謀」の稽古。
最初の通しではイメージ通りに声が出なかったのだけど、2度目は様々な事を試す事ができた。
立ちっぱなしでただしゃべるだけなのに、なんでこんなに腰に来るかなあ。。。
手応えは充分で、後は台詞が入るかどうか。
だってまだ台本持ってやってんだもん(-_-;
台詞が入ってできなきゃ話にならんもん。


それでも稽古終了後の夕暮れはやさしい(勝手にそう見えてるだけなんだが)。

日曜日は久しぶりにホールの仕事。
前夜「打ち合わせ」で飲み過ぎた。
顔が腫れてるのがわかる。
もちろんお弁当持参したのだが、知り合ったばかりの女性スタッフが驚いているのをみた旧知の女性スタッフが「丹下さん、女子力高いんですよ♪」と。
褒めてくれたに違いない♪
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なんか自分を煮てるみたいだ

2015-08-22 11:58:40 | 丹下一の泡盛日記
夢の中で「come away with me」(あたしと一緒に来て)と歌い続けている女は、ノラ・ジョーンズに違いない。
とても心引かれる声なのだけど、そちらに行ったりはしない。

沖縄戦の少年ゲリラたち「護郷隊」のドキュメンタリーをみた。
沖縄戦についてそこそこ知っているつもりの自分が知らなかった。
そしてこの少年ゲリラ部隊は全国で立ち上げる準備がされていたというのだからあきれる。
国を挙げて「自死」に向かって突っ走ったことの責任なんて誰も取ろうとしない。
しかも「未来」である「若者」を特攻させるに飽き足らず、「子ども」も殺そうとしていたのだ。
そんな「国家」が「戦争/武力行使」は外交手段のひとつと見なす「大人」の国に向かい合ってかなうはずが無い。
上っ面だけイサギヨク、あおった大人たちは生き残り、少年たちは地獄をみた。
「美しい」国などとあやふやな形容詞で上っ面を誤摩化すのは、宗主国のハリボテ国家を見習ったのか。
その構造が基本的に変わらないから、子どもたちは今も地獄の縁(へり)を歩かされている。

さすがに酒は飲まずに布団に入る。
なんと10時間眠り続けて目が覚める。
その間に様々な夢を見た。
劇場も美しい緑や海、なぜかパトカーも登場。
目覚めた全身はこわばって、いきなり動かすととんでもない事になりそうだ。
背中も腰もばきばき。
そろそろとはい出して、温度が残る前夜の風呂に入り、そこから追い炊き。
なんか自分を煮ているみたいだ。

お弁当はあずき玄米と雑穀のおにぎり、スペシャルな梅干し入り。そして中国茶。
シアターχでの稽古再開。
夜は12月の打ち合わせで会食。
また走り出すのだ。
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パラダイムシフトvol.69、無事終了

2015-08-21 21:09:36 | 丹下一の泡盛日記
20日はパラダイムシフトvol.69の本番。

写真はリハーサルから。
上手奥に吊るされた「皮膜体」が送風を受けて空間一杯に膨らんでいく。


中に入るとこんな感じに。
稽古を重ねて来た場面と噛み合ない部分があるので、急遽演出変更。

そんなことでびくともしない二人。
そして、本番。
なんと「皮膜体」が舞台部分の半分くらいしか膨らまないのだった。
その中で粛々と続けて行くばく(上田貘)としほ(橋本識帆)、本当に素敵だ。
無事終了。
ささやかな宴会で飲んだビール一口で酔ってしまう。

本番は自分にも大きな学びをもたらしてくれる。
帰宅して飲み直しながらも様々な言葉がわき起こって来る。
翌日の稽古がなくなった、と連絡が。
助かる。
終日を休息とリセットに当てながら、ふわふわと思い起こして次回への対策を練る。
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