泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

プレイバッカーズの稽古はやっぱり濃い時間になる

2013-06-30 00:47:41 | 丹下一の泡盛日記
29日(土)、久しぶりにプレイバッカーズの稽古。
プレイバッカーズは、この頃各個人の作業が多い。
それぞれがメンターとなって新しいカンパニーを助けたり、プロジェクトを立ち上げて助成金をもらい学校を廻る、等々。
そのせいか「プレイバッカーズ」としてのパフォーマンスがとても少なくなっている。
もちろん「家族」なので、ますます月に一度の稽古が大切になっている。
今日は和室。


そして、やっぱり濃い時間になる。
その濃厚さにぐったり。
自分の中からたくさんの「風景」がくみ出されてくるのだもの。

朝、お弁当のおかずに天ぷらを揚げた。
天ぷらは一度にたくさんできちゃうので、タッパに詰めてみんなにお裾分け。
結構無くなるのが早かったので,次回はもっとたくさん作って行こうかな♪

夕方帰宅して、すぐにシャワー。
実に濃い時間だったので、とにかく流さないといかんのだ。
さっぱりしたら空腹。
何故だろう。
北斎の話を見ながら適当な晩ご飯。
つくり置きしておいた人参の葉の炒めたのが美味しい。
やっぱり、あかるガーデンの野菜は旨いな♪

部屋の中は、もう大変なことになっているので、少し片付ける。
そしてちょっと横になる。
24時前に目が覚めると布団の中で新しい構成のイメージが湧いてくる。
前半の自分のパートはぽん(水木菜花)にやってもらうことに。
この寝ながら考えるパターンは熊野の天女神楽の時と同じ。
いよいよ最終コーナーを回ろうとしている。

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千賀ゆう子企画「桜の森の満開の下で」をみる

2013-06-28 14:50:36 | 丹下一の泡盛日記
28日(金)、午前中、福岡のあかるちゃんから自然農法の野菜が届く。
さっそくラーメン。


刻んだ野菜たちの出しが旨い。
酒に疲れた身体に染み渡る滋養。
もちろんその後は、塩でもんで齧る。


どれも旨いが特に人参がいい。
肉を使わないので、人参は出しをとるのにも大事。
こういう人参は本当に嬉しい。

野菜をがっちり食べて、夜は駒場アゴラへ。
千賀ゆう子企画の「桜の森の満開の下で」をみる。
坂口安吾の原作を岸田理生さんが戯曲にしてくれたのが、当時自分が主宰していた迦樓羅舎の旗揚げ公演になった。
1983年10月のことだ。
あれから30年。
そして、千賀企画をみるのは12年ぶり。
自分にとっては、まあ大事(オオゴト)だ。
しかも「桜の森の満開の下」なのだものねえ。
「桜の森の満開の下で」と「で」がついているのはなんとなくわかる。
最初に岸田理生さんが台本を書いてくれた時に「桜の~下で」がタイトルだと勘違いしていたのだ。
この日は理生さんの命日。
終演後、献杯。
客席にはそれもあってか懐かしい顔が。

それにしても仙台のご縁の方に再会したが、当初自分だとわからなかったようだ。
「あの、ちょっとふくよかになりましたよね。。。」。
はい、はっきり「太りましたよね」って言ってもらっていいんです(-_-;;;
この2週間で急激に太っている。
やばい。
そして来週は、自然に締まる、はず、だ!
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「桜」の話をすると飲み過ぎるのは何故?

2013-06-28 14:38:36 | 丹下一の泡盛日記
26日(水)ユニットR「ウロボロスの輪」をみる。
岸田理生さんと演劇活動をしていた先輩たちのユニット。
リオフェスでなければノミネートされないであろう戯曲を演出の諏訪部仁さんが丁寧に舞台化している。
そして、大事な先輩たちの美しい立ち姿に惚れ直す。
諏訪部さんは、実は10代の頃からのご縁。
「これが最近出て来た”酎ハイ”ってやつだよ」と一緒に飲んだのを思い出す♪
はじめて見た彼の舞台は強烈で、未だにその背後に流れていた曲とともに震える(ふるわせている)身体は脳裏に焼き付けられている。
演出力が一段とアップしたと(僭越ながら)思う。
いい舞台に立ち会えてよかった。
真っすぐ帰ればいいものをついつい昔舞台をご一緒した女優さん2人と小料理屋に。
終電で帰宅(-_-;;;

27日(木)、午後「遠くを見たい」の稽古。
例によって台本が直前に「成長」していく。
改訂版で通してみる。
通らない。。。
ポンちゃん(水木菜花)のせいではない。
構成が甘い。

それを宿題にして、新宿で松川さんと会う。
「桜の森」の振り返り。
再演することにしました。(さらっと言っておく)
そして、どうして「桜」の話になると飲み過ぎるのかなあ。
あの7週間、アルコール抜きを続け、もうやめようかな、なんて思っていたのに。。。

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TSC「リヤの3人娘」最高!

2013-06-26 12:01:16 | 丹下一の泡盛日記
昨日、25日(火)東京シェイクスピアカンパニーの「リヤの3人娘」をみる。(初日)
1995年の初演をみたとき、思いもよらなかった視点からのシェイクスピアに驚き、堪能し、道化を演じた酒匂さんを尊敬した。
自分もいつかこんな役ができるようになりたいものだと思っていたら、なんと10年後の2004年に話が来た。
初演では別の役者が演じていたエドマンドを原作の通りに道化が演じる演出で、負担は大きかったが実りもその分充実していた。

舞台は素晴らしかった。
戯曲や出演者を知り尽くしている(今回のコーディリアははじめてみた)自分が素直に感動した、と言える。
しかも客席の隣は、元ジァン・ジァンのスタッフで初演も見ているK企画の菊池さん。
初演から19年後に菊池さんと並んでこの芝居をご一緒するのも「縁」だろうか。

くみちゃん=牧野久美子(今回はリーガン/初演はコーデリア)もまりちゃん=つかさまり(今回はゴネリル/自分の時のコーデリア)もこの芝居を知り尽くしている。その上で色々と挑戦していることがわかる。
横で見ているぽん(水木菜花)はけらけらと、時にけたけたと笑っている。
自分も、知っている場面なのに思わず声をあげて笑ってしまう。
そして最後に二人の「父」に対する柔らかな心の美しさが現れてくる時に、涙が出てきた。
娘と父の関係を作=奥泉光さんと演出=江戸馨さんはどんな気持ちで描いたんだろう。
そして「涙」は女優たちの演技のコントラストの深さにもよる。
しかも、大きなデッサンから細部に至るまで嘘がない。
こういう時間は心に焼き付けておきたい。というか焼きついてしまった。

その、ある意味で凄まじい二人の中でひょうひょうと軽やかに、井村さんが道化を遊んでいる。
自分の道化とは全く違うタイプ。
こんな「軽い道化」は歴代初めてじゃないのか!?
忘れていた台詞もまるで「逆プロンプ」のように井村さんが語り出すとこちらに蘇ってくる。
奥泉さんのことばはそれくらい素晴らしい。
自分の中にも深く刻み付けられているのだ。

自分は「役」という概念から縁が遠い。
今回、演じたことがある役を他の役者が演じているのを初めて見た。
しかも、演じているのが井村昴さんなのだから「縁」とは不思議なもんだ、と打ち上げでも話題に。
自分たちの本番前にこれを見ておいて本当によかった。
日曜日まで。
ぜひぜひお立ち会い下さいませ。お勧めです。

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iPhone5を買ったのだけど

2013-06-25 15:38:47 | 丹下一の泡盛日記
昨日、iPhone5購入。
帰宅してさっそくうちのMacちゃんにつないで、バックアップを同期しようとしたら。
ああ、なんとMacちゃんが古すぎて同期できないのだと表示される。
撮った写真をブログに使えないではないか(-_-;;
というよりもMacちゃんもずいぶんと使って来たんだなあ。
一緒に海外にも行っているけど、今は旅用の軽くて丈夫なウインドウズ君を連れて行くことにしている。
それでもMacちゃんが好き。
この子には愛着がある。
買い替えたくないなあ。でも5を買っちゃったしねえ。
あ、その前に稼がないといかん(=_=)

所用で再び外出。
都会は疲れる。
今の自分にとって「都はたいくつなところ」だなあ。
神奈川県民なので関係ないのだけど、都議選の結果は残念だ。
結局は利権に乗り遅れないように、なんだろう。
自民党から民主党、民主党から自民党と忙しい人たちもいる。
大政翼賛会を思い出す。
そういえばあれは関東大震災の後だった。
そして、オブジェクションの受け皿が共産党しかないのもなんか極端な気もする。

ご飯は、ラタトイユが続く。
夜はスパゲッティにした。


都会にばかりでかけているせいか、どうも身体の具合がおかしい。
代謝が不調で妙に太る。
今夜は再び下北沢へ。
TSCの「リヤの3人娘」に井村昴さんが出演している。
かつて自分が演じた役を誰かが演じているのを見るのは初めての体験。
これも含めて楽しみだ♪
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昨日はおこもり、今日は外を動き回る

2013-06-24 11:53:13 | 丹下一の泡盛日記
昨日、終日部屋におこもり。
ひたすら事務仕事。
気分転換に野菜を刻んで煮込む。
夜になって、とりあえず終了。
頭がしびれるね。
で、煮込んだ野菜の晩ご飯。


塩コショウだけなのに旨い。
事務作業の間ずっと火にかけて、がっちり煮詰めたもんな♪
かぶは軽く塩でもんでバーニャカウダで。
ワインは一杯だけ。
その後、今度は台本の改訂。
というか今まではただのクロッキーみたいなもんだ。
ここから始まる。
ので、ひたすら資料の「文字」と向い合う。
イメージは深まり、方向も腹をくくった。
だが、まだ文字化するには早い。
今晩あたりかなあ。
横になっても神経が立って眠れず。
(こうなるなら「文字化」するべきだったか)
夜中に冷やで一杯飲んじまった(^o^;;;
(仕事した方が良かったか!?)

昨日部屋にこもっていた代わりに今日は外の用事を一気に済ませる。
朝ご飯。


一度つくるとしばらく続いちゃうんだよなあ。
ほんと、ご飯だけ一緒に食べに来てくれる、またはタッパに詰めて持って行ってくれる人いないかなあ。。。
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「メディアマシーン」をみる

2013-06-23 12:40:38 | 丹下一の泡盛日記
「桜の森の満開の下」に関して「?」な話を聞いたので、ここでも書いておきます。
先日の舞台は坂口安吾の「桜の森の満開の下」を朗読したのであって、岸田理生さんが戯曲化した「桜の森の満開の下」を上演したわけではありません。
理生さんの脚本は千賀ゆう子さんのもので、それは僕も理生さんがそう話した現場に立ち会っていましたので、丹下が勝手に上演するつもりは全くありません。

そんな話を聞いてびっくりしつつも、昨日は中野のテレプシコールに。柴崎プロジェクト「メディアマシーン」に出かける。
リオフェスの一環で理生さんの原作を柴崎正道さんが構成演出。
舞踏家ってやっぱりすごいな。と素直に思う。
本当の茶人は、最高のアーティストの一人だと信じている。
そして舞踏家も同じだ。
役者には舞踏をしない人もいるが、舞踏家は役者として立てる。
柴崎さんは演劇出身ということもあるけれど「世界」の構築力は素敵。
全く新しい理生さんの舞台に出会った。

久しぶりのテレプシコールにしみじみ。思い出はたくさん。
幾人かの知人に会い、ちょっと迷ったけど素直に帰宅。
実は、空間を見た瞬間から刺激を受けてアイデアが湧いていた。
やっぱり現場に触れるっていいな。
そして舞台人とちょっと話すだけでも風が吹く。
だから直帰。
そして、一人で静かに飲む。(なんだやっぱり飲むんじゃないの(^o^;;;)
こういう料理が安く出てくる酒場はないもんかねえ。

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岸本一郎さんと再会

2013-06-22 16:11:22 | 丹下一の泡盛日記
21日の劇場での仕事を終え、幸せなことに10日間は芝居のことで突っ走れる。
なんていい生活だ♪
そしてなぜか麺、パンなど小麦を食べ続けている。貧乏人だからかな?

21日(金)は「遠くをみたい」のリハーサル。
名古屋からバイオリンのアズールさんが参加。
軽くセッションした後、通してみる。
当初の目標は達成しているが、まだまだだ。
構成を膨らませ、練り直さんといかん。
アズールさんのバイオリン、すごくいい。
しかも「どうしても動いちゃうんです」という身体が素敵♪
アズールさんは、これで後は本番前のセッションのみ。
ぽんちゃんと自分は稽古で詰めて行くことがたくさんある。
ふつふつとファイトがわいてくる♪
昔、高倉健にあこがれる若者が「健さん、おれも行くよ!」って叫んで突っ込んで(どこに?)行った話を聞いたが、自分は「たろさん、おらも行くよ!」って感じかな(謎)

終了間近にNYから帰国中の先輩の演出・俳優の岸本一郎さんが遊びに来てくれた。
ニューヨークの生活は35年を超えた。
1995年、初めてのニューヨークは岸本さんに誘われて出かけたのだった。
そして延々と彼のフラットに居候するご迷惑な野郎(-_-;;;
だってあまりにも居心地のいい素敵なフラットだったんだもん。
岸本さんの話の面白さ。連れて行ってくれた劇場、パーティー、バー等々。
あの刺激的な日々は一生忘れない。
もっとも岸本さんに言わせると「君はほっといてもそこら中を勝手に出歩く人だった。パーティーでも自分から話しかけていく。(日本人としては)珍しいタイプだった」そうな。そうだったかなあ。。。。

稽古場でワインを開けてちょっとパーティー。


これじゃ料理が足りないわ、とぽんちゃんが手料理持って来た。


岸本さん、8月に大阪で久しぶりに路上パフォーマンスやるとか。
立ち会うべし!
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「遠くをみたい」2週間前

2013-06-21 04:28:53 | 丹下一の泡盛日記
20日(木)終日、劇場スタッフの仕事で過ごす。
気がついてみれば、木曜日。
「遠くをみたい」の初日までちょうど2週間だ!
すごいスケジュール組んじゃったのだけど、七夕の頃、とお願いしたらこの2日間が空いていた。
きっと何かの「お導き」に違いない、と思うことにしている。。。


仕事は早めに終わったのだけど、なんだか腰が痛い。
と言ってもダンスワークショップのせいではない。
この痛さは違うのだ。
つまり、飲み過ぎ。。。
「桜の森の満開の下」は、おかげさまで好意的なフィードバックをたくさん頂いている。
もちろん色々なご意見も。
そして、この安吾世界に触れ続けていると、一人の部屋でついつい酒に手が伸びる。
19日のワークショップの後もぽん(水木菜花)ちゃんと幸せに飲んだ。
別に飲み過ぎている気はないし、それほどの量を飲んでいるわけでもないのだけど、まあ身体が疲れているのは当たり前か。
そして、人としての体調と、演劇人としての体調は別物なので、とりあえず何の問題もない、と思うことにしようっと。
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身体使って汗をかくのはいいもんだ♪

2013-06-20 08:32:12 | 丹下一の泡盛日記
昨日、風の中をシアターXへ。
イザベラさんのワークショップ2日目。
挨拶が「ハロー」から「ジンドブリ(ポーランド語)」になった♪
今日はゆっくりとだけど昨日よりも激しく身体を動かし始める。
夜は、彼女の新作「DP1」の初演だもの。
気合いが入っているんだろう。
またいい汗をかいて幸せに終了。
夜の本番が見られないから、と家にあったインスタントの「赤いボルシチ」スープをあげたら、とても受けた。
「なぜ、ここにこんなものが!?」。
パートナーのトマスやポーランド人のスタッフにみせるとみんな大喜び♪
「なんでこれが日本にあるの!?」。
イザベラさんが「ありがと♪」とキスしてくれた(^o^)/

すっかり汗をかいたので、身体を拭いて着替える。
余計な力が抜け気持ちもすっきり♪
元町中華街へ移動。
今度は自分のワークショップ「二十四節気を感じよう」だ。
いつものカフェで一人の時間を過ごす。
気持ちのよい集中。
ポンちゃん(水木菜花)と合流して会場へ。
もうすっかり馴染んだ空間だ。
ぽんちゃんの教え子が10年ぶりに登場。
「こんなちっちゃかったのに、レディになって!」とポンちゃん大喜びで大騒ぎ。
少人数だけど再び深い時間になった。
身体を使って汗かくのってやっぱりいいことがある。
今日は終日,劇場でお仕事。
汗かいてきます!

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