仙台に行く予定の日だったけど、お仕事が入る。
久しぶりにスーツなんか着て出かけて、神宮前から裏原宿あたりを、歩く。
20年近く前、あのビルのテラスでパーティーのワインを舐めながら、明治通りを見下ろしている自分がいた。
あちこち散歩したくなるのだけど、お仕事だもの、がまん。
「がまん」と言えば「タトゥー」を見せている若い人がたくさんいる。
あれは「彫物(がまん)」ではないのだなあ。
お仕事はサクッと終え、帰宅して、讃岐うどん。
美味い。ああ、これが食べたかったんだ、という味。
そして、初めての街へ。
サーシャ(・ぺレルギーニ)とは香港でAの親友Sの彼氏として紹介されて知り合った。
数年後、天女座に招いて震災と津波をテーマにパフォーマンスしたのだけど、台風で観客は神楽団員の2人だけで。
そんな彼が再び来日していくつもパフォーマンスをやるのだけど、ほとんどがバッティング。
なんとか観たいと思い、出かける。
地図を頼りに着いたのは築127年の農家のお家。
5人ほどの観客を前に座敷で始まったダンサーとのパフォーマンスが素敵だった。
タイトルは「SKIN」。
細野麻実子さんとサーシャのデュオ。
建物を傷つけることがないプラスティックのブラシスティックでの演奏も素敵で。
ダンサーの細川麻実子さん、モダンダンスの身体なのに、土(土間)に触れると体が喜んで遊び始める少女のようで、いきなり「舞踏」で素敵。
場所(客席も)移しての後半、そりゃあ庭に消えていくよなあ、と納得の最後。
惜しいのは、もっとやって欲しかったことで。
もっと観たかったなあ。
「翌日」がなければ、その辺でガッツリ飲みたいところだけど、しっかり帰宅。
(お二人と会場の許可を得て写真を掲載しています)
それにしても、ここ数年(コロナだけではない)東京の小劇場は壊滅状態になった、とさえ感じているのに、
こんなに素敵な空間があったなんて。
こうやって、続いていくのかなあ。