泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

新宿のバーが学校だった

2017-01-31 20:17:08 | 丹下一の泡盛日記
昨夜は早めに寝たのだけど、日曜日の疲れがどっと出たのか。
ぐったりと爆睡。
起きるとお腹がいっぱいな感じで。
胃が荒れているのがわかる。
朝ご飯はコーヒーだけにすればいいのだけど、前夜の残りのアジの刺身でちょっとだけお茶漬け。
お昼のお弁当はシャケのおにぎり2個とたくあん。
おかげで帰宅する頃には久しぶりに空腹に。
20代は金がなくていつも腹をすかせていた。
まあ金がなかったわけではないのだけど、大人との付き合いには出費が多かった。
そして、その飲みの席のほとんどが「授業」のようなものだったから外すわけにはいかなかった。
かつて新宿にあったバー「火の子」はまるで学校のような場所だった。
そんな場所は、今の東京では望むべくも無いのだろう。
「地方都市」の方がまだ元気があるような気がするのは気のせいか。。。
明日もお仕事。
週末に向かってくつくつとイメージを煮詰めていかねばならない。
今日のお昼には、おにぎりぱくつきながら唐十郎の「劇的痙攣」のシェイクスピアの部分を読んでいた。
それも面白かったのだけど、寺山修司と土方巽に捧げられた弔辞が素敵で感じ入ってしまった。
唐組の芝居が観たいなあ。

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暴飲暴食に胃が疲れている

2017-01-30 23:14:51 | 丹下一の泡盛日記
昨夜のAちゃんを偲ぶ会のパフォーマンスは思い出しても凄まじかった。
昨日のブログロ読んでみたら何を書いているのやら、まったくわからん。
それでもトイレでみた自分の顔の白さは覚えている。
そして楽しく飲んだことも。
必要なクールダウンの時間。
(ありえないが)終演後、真っすぐ帰宅したらとんでもないことになっていただろう。

暴飲暴食が続いたので、今朝はコーヒーだけ。
お昼も玄米小豆のおにぎりとオムレツ。
おにぎりも2個食べる気になれず。
お仕事無事終了後、帰宅して、ああ何故だろう、熱燗とアジの刺身。
お仕事には差し支えないのだけど、身体というよりも心がものすごく疲れている。
その後、打ち合わせに。
ま、飲みつつの打ち合わせなんだけど、話の内容はシビアなものだ。
それでも芝居の話が出来ることが嬉しい。
今週は「お仕事」が続く。
その間にも「ハムレッツ」の妄想が渦巻く。
まだまだ膨らまないのだ。。。。
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Aちゃんのためのプレイバック

2017-01-29 23:52:36 | 丹下一の泡盛日記
そして今日はプレイバッカーズの1 Day ワークショップ。
お弁当持って、キーボード担いで出かける。
今日のワークショップは北海道、九州、東北など全国各地からも参加者が。
太田成美さんが参加してくれたのが自分にはハイライトで。
きりっとした芝居がかっこいい、と評判だったりして幸せになった。
ワークショップ終了後、同じ会場を仕込み変えして。
昨年秋に亡くなったAちゃんを偲ぶプレイバックイベント。
いきなり「出てね」と言われたけど、最高に嬉しいオファーだ。
コンダクターはこうたろう(秋山耕太郎)。
お母様や同級生の方たちも会場に。
本当のギリギリまで舞台に立ち続けた彼女を、もちろん忘れない。
どころか伝説にしたい。
パフォーマンスは無事終了したのだけど、かなりきた。
片付け終わってトイレで顔を洗って、鏡を見たら真っ白だった。
プレイバックに思いのあった彼女だもんなあ。
北海道から駆けつけてくれたFをメインゲストにプレイバッカーズメンバーで飲みに出る。
こんな時間が無ければ帰れないのは皆同じ。
だらだらとAちゃんの話が出来て本当に嬉しかった。
もちろん耳の中には彼女の声が、目の底には彼女の姿が残っている。
そして、日常には興味が無い。
彼女が闘いつづけた「現場」を伝えつづけて行くのみだ。
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「死者の書」無事終了

2017-01-28 13:55:53 | 丹下一の泡盛日記

ブランチは、ブータンの市場で購入した大きな赤唐辛子を刻んでいれたオムレツ。

27日、「死者の書」は無事終了。
かつての弟子たちのグループ「すずしろ」による関弘子さん追悼の「古事記」から始まり、関さんの思いを継いで始まった「死者の書」の長い旅にひとつの区切りが着いた、のではないかと思う。
能舞台で能役者とのコラボレーションという「無謀な」試みに挑みつづけたすずしろの3女優に心からの敬意を表したい。
今では伝説になりつつある観世寿夫さんが早稲田小劇場に出演した「トロイアの女」や浅井文義さんや桜間金記さんが錬肉工房に出演した「姥捨」など能役者が能舞台以外で「アングラ」劇団に出演した素晴らしい舞台がかつてあった。
寿夫さんが「おい、ねえちゃん」という台詞が言えなくて苦労した話など、実に奥深い興味を持って関さんからうかがったことがある。
現代に生きている俳優は能役者であっても「現代演劇の俳優」だ、と寿夫さんは書き残している。
その「現代演劇の俳優」の飽くなきチャレンジ精神に感動した。
今回の試みは銕之丞さんという、はるかな高みを修業しつづけ、伝統芸能を極めている「能役者」が「自宅」でもある銕仙会の能舞台で、創作とはいえ謡い、舞う中に現代演劇の、しかも女優たちが共存する試みでもあった。
前回の「死者の書」やその前の「古事記」でご一緒させていただいた体験から言わせてもらえば、それは針の穴をらくだが通り抜けるような作業であったに違いない。
かつて同じ銕仙会の能舞台に錬肉工房の劇団員だけで挑戦した岡本章さんは「1ミリでもいい。ほんのわずかでも刀傷を残せたら」と言っていた。
もちろん1ミリなどとは言えない大きな成果があったと、舞台監督で立ち会った自分は思っている。
3人の女優は、それとはまた別の角度から大きな痕跡を残したと思う。(あ、そういえば今回も舞台監督だ)
「おい、ねえちゃん」が言えなくて数時間を稽古に費やした寿夫さんのように、女優たちも「死者の書」の言葉にくり返しくり返し挑んでいたのを知っている。
改めて能舞台という空間の底知れぬ恐ろしさと同時に魅力を知り、そこに日々立ち向かう能役者というのは「男子一生の仕事」なんだなあ、とうらやましくも思う。
「追悼」のこの一連の作業を見守ってくれたに違いない関さんのことばを聞いてみたいなあ。


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「死者の書」初日

2017-01-27 11:14:44 | 丹下一の泡盛日記
26日(木)は「死者の書」初日。
舞台監督で参加している。
能舞台での上演で仕込みも半分以上終わっているので集合は午後。
楽屋と照明ブースは電話でつながっているのだけど、後は走る!
伝令よりも自分で走って確認してキューをだす方が早い。
もちろんここは能楽堂で、インカムなんて必要ない。
自分が舞台始めたころの小劇場だって同じだ。
ちなみに能舞台の照明は、全部明るくするだけで途中で「暗転」なんてありえない。
電気なんてない時代に生まれた芸能だもの。
本来、大抵の芸能は、太陽の下で演じるものだった。
だから実は「照明ブース」ではない。「録音室」という部屋だ。
照明の調光卓は、ただ明るくすればいい、というもの。
だからここからは、舞台上の屋根があるので舞台は半分以上が見えない。
それをゲージの記録だけで本番に向かうのだからすごい作業だ。
そして、闇の中に浮かび上がる面をかけた役者の姿が美しい。
3女優もさすがの存在感とエネルギーだった。
本番は無事終了。
満席の客席から熱い拍手が沸いている。
この照明のプランを立てて下さったOさんも客席のどこかから立ち会って下さっているに違いない。
合掌。
今日は2日目の楽。
気合い入れて参りましょう。


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中華街までのバス移動が楽しい

2017-01-25 22:16:27 | 丹下一の泡盛日記
今日は、お仕事の無い日、だけどオフではない。
午前中に家事を片付けてパスポートを受け取りに行く。
井土ヶ谷駅からバスで中華街まで行けることを発見してからは、バス路線を調べることにハマっている。
が、もちろん時間に余裕があるときしかバスには乗れない。
バスで井土ヶ谷駅から日本大通まで移動♪
この路線は初めて。
知らんかった、こんなところに米軍住宅があるなんて。
フェンスで隔離された外側のアパートに「FOR RENT」なんて看板も。
そのまま山手に入ると、ああ懐かしいベーリックホールの前を通り過ぎて行く。
何度ここでシェイクスピアの朗読やったことか。
新しいパスポートをゲットして中華街で買い物し今度は上大岡へ。
「Hamlets/ハムレッツ」の制作事務もゆっくりと進んでいる。
ああ、一人でごそごそやってる場合じゃないんだけどなあ。。。

スーパーで今日もサザエが安売り。
火を通した後、殻から取り出してガーリックバターとパセリで炒めてエスカルゴ風に。
明日は「死者の書」初日。
「祭り」の時間に突入します。
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「死者の書」ゲネプロ、いい感じになってきたあ!

2017-01-24 23:48:39 | 丹下一の泡盛日記
今日は、すずしろの公演「死者の書」のゲネプロで表参道の銕仙会能楽研修所へ。
前回は役者で、今回は舞台監督で参加している。
もとより銕仙会は20代をお世話になったアルバイト先で稽古場で。
35年も経って、この舞台や楽屋でうろうろしていると、ふと感慨に、なんて瞬間もありつつ。
それこそ30年を超えるおつきあいのすずしろの3女優に加えて、観世銕之丞さんも出演。
「死者の書」を舞台化することの難しさは、自分が参加した前回で思い知らされている。
それでもなお挑戦したい、と下北沢のアトリエであがいて、そして女優3人で月に一度、半年の小さな舞台を重ねてきた。
その執念。
銕仙会の頭領、観世銕之丞さんが能面つけて(面は「かぶる」ものではない)、能の発声と舞で出演する演出と同居するんだもの。
そこに現代演劇の女優が、なんて「とんでもないことだ」と思った。
何度か稽古に立ち会ってきた。
先週は、どうなることか、と思った、正直言って。
そして、信じていた。
だって、この3女優だもん。
今日のゲネプロ、いい感じになってきた♪
嬉しいなあ。
ちなみに「ゲネプロ」は衣装もつけて本番通りにやるリハーサルのこと(らしい)。
最後の通しリハーサルのことを言うわけではない。
明日は、アトリエで女優だけの稽古。
本番は、明後日26日(木)夜。
そして、銕之丞さんがすごい。
昨年の能役者たちのギリシャ公演のドキュメンタリーをみて「(-_-;」と思う部分があったのだけど。
まったく問題なく、さらりと立っている。
能役者の中でも、やっぱり別格な存在だ。
ぜひぜひお立ち会いいただきたい時間が生まれると確信しています。

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48年経っても忘れないゲソ巻

2017-01-23 19:36:06 | 丹下一の泡盛日記

お弁当持ってお仕事へ。
玄米小豆ご飯、餅米入りと塩鮭のセット、美味しい♪
「お仕事」の時間というのはいい意味で「表現への貯金」を与えてくれる。
もちろん「お仕事」だから黙々と目の前の課題に向き合っていく。
そして、お昼にはお弁当食べつつ、昨年の「Hamlets/ハムレッツ」の台本に手を入れてみたりする。
2年前の初演では、「Hamlets/ハムレッツ」と題しているのに「ハムレット」をどう演出するのか、と観られることも多かった。
東北の大震災を忘れないでほしい、毎年3月11日には「ああ、あの日自分はこうだった」と思い出してほしい、という気持ちで続けているパフォーマンスなのだ。

お仕事終えて、横浜でちょっと別件のお仕事してから帰宅。
階下のスーパーでサザエを1個50円で売っていた。
夕方になったので半値の叩き売り♪
久しぶりに美味しく食べた。

ごぼうとゲソの巻いたのも♪
小学生の時、区民プールの前に出ていたおでん屋さんのゲソ巻が美味しそうで。
冷えた身体が欲しがって、すごく食べたかったのをいつも我慢していた。
だってゲソ巻は50円もしたんだもん。
48年経っても忘れんもんね。
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パート3まで観ちまった

2017-01-22 22:54:38 | 丹下一の泡盛日記
結局、ゴッドファーザー「パート3」まで観てしまった。
昨夜から10時間かけて3作連続で観ていたことになる。
映画ってすごいなあ。。。

さすがに「引きこもり」はまずいと夕方、階下のスーパーへ。
久しぶりに白米炊いてみたのだけど、「食べたいもの」がみつからない。
と、イワシ4匹を199円で売っている。
4匹塩焼きは多すぎる。
あ、つみれにすれば明日までもつか、と購入。
一人暮らしは、こう言うときに困るんだよな。

延々と映画を見たのは3月に上演する「Hamlets/ハムレッツ」のため、刺激がほしかったからだ。
とうのも、昨年のver.3の構成が自分なりに納得のできるものだったからで。
構成の基本のイメージはあるし台本も途中まで進めている。
が、もう一つパズルが解けていない。
ノートに自由に落書きしないと駄目なんだが、手が途中で止まってしまうのだ。
この2週間くらいは新聞も読み込んで、たくさん「ことば」の栄養ももらっているのだけど。
やっぱり「演劇」の話しながら飲むのが一番なんだよな、本当は。
特に「Hamlets/ハムレッツ」の場合は「お芝居」よりも「演劇」。
ヒグマさんのパフォーマンス、観たかったなあ。
明日はお仕事。
風呂入って寝ちまうに限るな。
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何度目かの「ゴッド・ファーザー」

2017-01-22 17:07:28 | 丹下一の泡盛日記
映画「ゴッドファーザー」が公開されたのは小学生のころで。
父親の書棚に原作本があり、それを読んだ。
かなりの長編だったけど面白くて数日で読み終えてしまった。
それを映画で見ることが出来たのは学生のころだったろうか。
お正月に録画した映像を夜じっくりと見た。
映像の美しさだけでなく「映像言語」や音の使い方など。
今では「観客」で観ることは無い。
そして、一応3作全部を観ているのだけど、何年かに一度、観てしまう。
日曜日の午後は「パート2」全編を3時間30分かけてみた。
NYに行くといつも訪れているイタリア人街の昔の様子なども興味深い。
そして気がついたのだけどシチリアから移民してくるビトー・コルレオーネは祖父と同い年だ。
そして3男のマイケルが父とほぼ同世代。
そんな視点からも、この家族の物語を見直していた。
「パート3」も3時間半かかるんだが、やっぱり観ようかな。
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