「感想」に応えて

　昨夜、娘２と椎名林檎が福岡の嘉穂劇場でやったコンサートのＤＶＤをみる。ちょっと前のものだが好きな曲が次々と繰り出されるのでちょっと興奮。病気であぶない人だけど一生懸命で、ふとした表情が実にいい♪

　同志社のプロジェクトで参加した学生が本番をみた友人から「筋がまったくわからなかった」と言われたとの事。こんな時なんと言えばいいのだろうか。

　自分は子どもの頃ゴッホやセザンヌが好きで、その後クレーやマチス、ダリ、マルグリッドに親しみ、ジャクソン・ポロックや岡本太郎など無数のアーティストの作品に触れてきた。
　音楽は欧米のロックから入り、ベートーベンやチャイコフスキー、ラフマニノフ、たくさんのジャズ、そしてＤ・リー、各地の民族音楽に触れた。（当時歌謡曲にはまったく興味がなかった）山伏神楽の太鼓に心が踊る。ラムシュタインや椎名林檎が好きで、北島三郎も大好きだ。

　なので今では「ジャンル」という概念がほとんどない。もちろん歌舞伎や能、プレイバックシアターという枠はあるが、歌舞伎役者の幸四郎がミュージカルを演じるのをみて「歌舞伎役者がミュージカル」というよりも「松本幸四郎」という俳優または存在を第一に思う。

　そして、もちろんお芝居や演劇に「筋」または「物語」は必要な時もあると思っている。そして先日の小さな舞台作品も表には出ないが水面下で流れるストーリーはつくってあるつもりだ。
　リハーサルをみてくれた昨年参加の学生が「理由はわからないが、水の底って感じがしたのはなぜだろう？」と言ってくれてとてもうれしかった。
　だってその通り、その裏のストーリーはすべて水に関係していて水底のお話もあった。それこそ「水面下のストーリー」なのだ。

　韓国のＴＶドラマでは「ありえないこと」がしょっちゅう起こる、といわれる。記憶喪失で親族が他人になったり、突然の裏切りがあったり。自分はこれは朝鮮半島の歴史をみれば「ありえないこと」ではない、むしろリアリティがある話だと思っている。
　カフカの「審判」も「ありえない話」と言われたが、ナチスがしたことは「審判」にも共通し、「ありえないこと」が「ありえる」ことを我々は思い知らされたはずだ。
　朝鮮半島で起こった戦争で生き別れた母親に５０年を経て再会したら「別人」になっていたのではなかったか。そして、２００１年９月１１日におこったことは「現実」だ。
　世界は「ありえないこと」で満ちている。

　以前そんな話をしたら「そんな風に深読みするんだ」と同業者に言われたことがあった。あえて言わせてもらうが演劇人が一般的な現代史すら知らない（または見ようとしない）ことのほうが自分には「ありえないこと」に思える。

　もちろん伝えるためにはストーリーが見えやすいほうがいいと思うこともあるし、「筋」がしっかりしている舞台に出演もする。
　そして今回の「感想」には「日本のテレビばかり見てないで。他にも色々と面白いものはあるよ～」と伝えたいな。

プレイバッカーズ自主公演vol.18無事終了

　昨日２８日のプレイバッカーズ自主公演は「ダイバーシティー」をテーマに毎度おなじみ横浜人形の家あかいくつ劇場で。おかげさまで満席。大きな声ではいえないが補助席まで出してしまった。
　同志社大学の学生２名も夜行バスで来てくれた。

　きっちり降りてきていたし思いっきりやれたので舞台にくいはない。最後に劇場と精算してスタッフで参加していたかみさんと出演者の「べ」こと藤得顕と元町を歩いて打ち上げ会場へ。
　まったく酒が飲めない。ずっとお茶と水を飲んでいた。１時間以上して軽くワイン。エンジンかかってきたところで１次会終了。

　同志社の二人も連れてかみさんや６４、geneと中華街へ。学生はピータンもかえるも食べたことがなかったので食べさせる♪　楽しく飲んでわいわいできる幸せ。

　眠い体にむちうって起きた今日は終日事務作業などで費やされる。明日は銀行などで作業だ。かみさんは今日から富山へ出張。娘２とＣちゃんと晩ご飯。娘２と少し時間を持とうと思う。
　

久しぶりの京都の夜はメキシコ料理で

　昨日、同志社大学のプロジェクト科目の舞台は大成功だった♪
　リハーサルは大変で色んな事故も続発。終了後１０分しかなく、もうすぐに本番。そんなときに短い時間だがきちんとチーム・ビルディングを積み重ねてきた結果がでる。
　学生たちも満足そうだった。
　控えの教室に戻りクール・ダウンのエクササイズをいくつか。最後はボツワナのダンスで終了。

　天女座の機材車で一足先に京都市内のホテルへ。シャワーを浴びて木屋町の打ち上げ会場へ。担当のＮ教授がイチオシのメキシコ料理屋へ。このところも京都は何度も来ているが夜を過ごすのは本当に久しぶりだ。わくわく。
　疲れたからだにキックが来る辛さとテキーラのダブルパンチにくらくらしたが幸せな時間。舞台の結果にみんな満足していた。

　２件目まわってホテルに戻ったのは１時くらいか。部屋のドアを開けてから記憶がない。
　朝６時に目が覚めると風呂のお湯を出しっぱなし。全裸でベッドに倒れていた(-_-;

　もうこれ以上座ったりましてや横になってはいかんと熱いシャワーを浴びてホテルを出る。京都駅で土産を買いホームへ。
　胃が悲鳴をあげている。鏡でみた自分の顔は真っ白。新幹線の座席に座るとそのまま意識を失い新横浜まで爆睡。
　上大岡駅でおそば食べてプレイバッカーズの稽古へ。もちろん稽古はきっちりやりました♪　オープニングの新趣向など明日が楽しみだ。

同志社大学から

　同志社大学情報センターから書き込んでます。昨日の稽古を経て朝から自主稽古＋抜き稽古。いい感じに仕上がってきてます。
　あと２０分したらリハーサル。１５時からは本番。昨年の参加者も遊びに来てくれてだんだんとエネルギーが高まってきています。

　今回は自分もちょこっと出演するので、かえっていい集中。夜は京都市内で打ち上げ。いい酒飲むぞ～～♪

明日から同志社へ

　２３日は立川アート・イン・ファームでシェイクスピア朗読会。「お気に召すまま」。
　朝眠い体を起こすために犬散歩。数日振りの朝散歩にわんこたち大興奮。さわやかな空気がうれしい。当たり前だが、やっぱり鹿児島と比べると逗子は涼しい。

　散歩中からなんかいい感じだった。もちろん体は疲れている。立川駅に着くまでの電車の中では眠りこけて、降りてもちょっとふらふらしている。
　先週と違って夕暮れの空の色が違う。本当に秋めいていて、ふとポーランドの秋の空を思い出す。何かが体の奥からわくわくしてくる。ゆっくりとストレッチをしながら待つ。
　そして本番は何かが降りてきた感じがする。実はあるとき台本を開くのが遅れ、相手役のくみちゃん（牧野くみこ）はもう声を出し始めていた。すっと開くとそのページ。そのまま自然に入っていけた。

　終演後、スタッフの方から「今日は先週と何かが違ってましたね。みんなで何が違っていたんだろうと話していたんです」と聞いた。先週は先週で降りてきていたので、きっとそれは「台本が違うから」なのだろう。

　またこの公演はＮＨＫが取材に来ていた。客席にいたＣちゃんは突然インタビュー受ける。放映されるだろうか。２７日（土）朝７時から関東圏でのみ流れるそうだ。
　打ち上げは素敵なガーデン・パーティーに。オーナーのお兄さんが明石から担いで来てくださった鯛をはじめとするお刺身をはじめ素晴らしいお料理とワインで盛り上がる。かみさん運転の車で帰宅。ぜいたくだ♪

　２４日、都内某所でセミナー・ワークショップ。平均年齢が高めだったので体をあまり無理しないよう、そして内側を動かすように心がけたが、最後には涙ぐんでいる方も何人かいてありがたかった。
　夜帰宅して９時から、たらこスパゲッティー＋サラダの晩ご飯。デザートは立川の農園のぶどう。子どもたち喜ぶ♪

　その後深夜まで仕事。明日から京都（新田辺）で同志社の仕上げ。２６日（金）１５時から「Ｂ　ＤＡＹ」本番です。
　とんぼ返りで２７日（土）はプレイバッカーズ自主公演のリハーサル、と本番態勢が続く。相変わらず電車に乗ったとたんに爆睡の日々が続く。寝過ごすのだけが怖い。
　

無事帰宅そして立川朗読会へ

　昨日の鹿児島は晴れ渡り夏のような暑さ。叔父が言うには「秋の気配が濃厚だねえ」(*_*)

　叔母と一緒に市内をまわる。城山、薩摩義士の碑、見慣れたところをかみさんと弟のかみさんを連れて歩く。
　島津家の別邸の庭からは桜島が大きい。やっぱり好きだな。

　最後は水族館。ここは初めてだ。じんべいざめの子どもが泳ぐ水槽がすごい。子供と言っても体調４メートルはある。
　叔父のワイルドな運転で空港へ。途中、桜島を背景に湾で泳ぐいるかをみた。野生のいるかは熊野以来。みんな大はしゃぎ♪

　機内で爆睡。目覚めるともう羽田上空だ。子どもの頃寝台特急で何度も往復した。旅の途中で眠るのはかわらないが、この時間の短縮はどうだろう。

　朝、犬たちの顔舐め攻撃で起こされる。久しぶりに散歩。いいなあ。家に帰ってきた気持ちになる。
　そして、荷物をつくりこれから立川へ。Art in Farmの２回目。今日は「お気に召すまま」。天気が最高なので先週にもまして、のびのびとやれるだろう。楽しみだ♪
　
　

鹿児島で墓参り

　今日は先に鹿児島入りしていた父親が朝９時にホテルに。叔母の運転の車でお墓参り。かみさん連は初のお目見えで緊張。
　その後、祖父母が最後に暮らし今は叔母が一人暮らす家に。（ここには父が帰省したときのためのたんすもある）
　この家は記憶の底から知っている。小学生の頃、ひと夏を過ごしたこともある。高校生の頃、ぼろぼろになってたどりつき「おなか減ってる。ご飯食べたい」とお願いしたことも。
　その頃と基本的にまったくかわっていないことがうれしい。叔母たちが集まってきて早めのお昼ご飯。父はすでにビールを開けている。。。

　午後の電車で山川へ。ここに祖父母の生まれた村があり、ファミリーの墓所がある。立派な墓が並んでいるが、７年ぶりの再訪をとても喜んでくれるここを守る親族には子どもがいない。
　昔山頂まで行ったことがある開聞岳が大きく迫るのをみながら観光ルートを巡る。かみさん連も楽しんでいるようだ。
　鹿児島までの帰路は菜の花号という特別列車。父は缶ビールを分けるコップがなかったという理由で焼酎のカップを５人分購入(-_-;　もちろん飲んだ♪　そしてビール。
　戻って親戚のおうちをまわる。自分にとっては幸せな時間。かみさん連はどうだったか。

　最後はいとこのＹちゃんとみんなで晩ご飯。自分が１６歳の頃彼女の家の音楽室で（彼女の兄がウイーンでバイオリン弾いているＫ）みんなで合奏したのが楽しい思い出として忘れられないとか。
　自分もこのときのことはよく覚えていて、幸せな時間のひとつだ。大人になったいとこたちでまたどんちゃんとやってみたいものだ。

　こんな日に限って業務連絡のメールがじゃんじゃか入り、戻ると連日本番なのを思い起こさせる。そして自分はようやく忙しかった一日の実感が湧き始めているが、明日の夕方の便で飛んで戻ります。

鹿児島に飛んできました

　子どもたちの朝ご飯とお弁当。ついでに自分のお弁当も作ってプレイバッカーズの稽古に。来週末の自主公演はチケットがソールドアウト。うれしい悲鳴で対応策を打ち合わせ。
　稽古終了後、上大岡からそのまま羽田へ。かみさんと落ち合って鹿児島に飛んできた。ちょっとぜいたくしてプレミアム・シート。（ポイント使ったのだ）シャンパンとお弁当食べて、眠りこける。

　ホテルで弟夫妻と合流。今天文館のワインバーにご挨拶に行ってきた。このバーを教えてくれたＭちゃんはイタリアに行っていて不在。残念、せっかく来たのに。
　バーから彼女の携帯に電話。「今どこにいるの？」「目の前コロセウムです！」

　さて明日は一日かけてファミリーにご挨拶。そしてお墓参りなのだ。

シーズン真っ盛り

　てなわけでこのブログを書く時間がなかなかつくれない。火曜日は家事と事務仕事に終われつつも食材の買い出し。おかげで今週はお弁当もご飯も充実している。
　というか台所に立って料理をしている時間がすごくいい切り替えの時間になっているのだ。

　昨日、お昼はスタッフの弟のまかない。牛肉と青梗菜、きのこの炒め物に冬瓜のスープ。
　子どもたちには、お刺身といかとサトイモの煮物、アルファルファのサラダ、味噌汁の晩ご飯。
　夜は鎌倉でＭ氏と打ち合わせの後（コーヒー飲みながら話したので）、一緒に軽く飲んで帰宅。
　夜中、帰宅を待っていた子どもたちのデザートに小さなブロックにした梨を入れたミント・ゼリー（昼間仕込んどいたのだ）を食べさせながら、お弁当のおかずにサーモンをフライにしタルタルソースで。ブロッコリーとプチトマトを添えた。

　今日は午前中に都内で打ち合わせ。いい時間だった。そしてなぜだかオフィスを出るとたくさんの留守番電話とメールが携帯に。
　パソコンの前に座って「何でも来い！」状態の時には電話が鳴らないのに、こういうときに固まってくるのはほんと、なぜなんだろう？
　午後は来週の立川での朗読会の稽古。演出の江戸さんから役者たちに指示が出されると次には的確に前進する。いい関係だ。

　夜帰宅すると弟がかみさんと残業中。彼のためにえび炒飯の夜食。その後帰宅した娘２を交えてさんまの塩焼き。なのに豆腐とえびとブロッコリーときのこの中華風、空芯菜炒め、にら玉のスープがついてしまうのが自分らしいところかもしれない。

　明日は朝からプレイバッカーズのリハーサル。そして夕方の便で２年ぶりの鹿児島へ。入籍の報告と墓参り。
　そのためにもやっておかないといけないことが。ああ、睡眠不足の累積赤字が。。。机に前にはいただいたお芝居のお知らせがたくさん。みなさん、ごめんなさい。本当に夜も昼もうかがえないんです。申し訳ない。

果樹園で朗読会、最高♪

　昨夜は立川駅から車で１０分の井上農園というぶどう園で朗読会。「真夏の夜の夢」
　Art in Farmという企画で、ぶどう棚が天井のよう、地面には紙コップに仕込まれたろうそくがともされて、素敵な空間が出現。スタッフの方たち、本当にありがとうございました。
　しかも、アクセスが不便なのにご近所も含めて１００名以上のお客様が♪　

　シェイクスピアに触れるのも初めてならば、朗読に触れるのも初めてという近所の農家の方もいて、うれしい。
　蚊取り線香の煙（後で聞いたらリハーサルの時の倍だったとか）にちょっと咳き込んでしまったりしたが、気合は充分。お客様もよく笑ってくださった。　

　終演後はスタッフの方たちとパーティー♪　元締めの一人が明治学院大学で授業を持っている方なので共催にも同大学の研究所の名前が入っている。学生もたくさんスタッフに。実は娘１はこの学校に通っているので、親近感がある。
　すっかり幸せな気持ちになって帰宅。娘２が起きて待っていてくれた。お風呂のあとアイスクリーム食べながら話す。いいクールダウンになった。

　来週、２３日には「お気に召すまま」を朗読します。皆さまのお出でをお待ちしております！