きれいに片付けられた部屋の中で、暴飲暴食で泥のように一人眠る。
夜明けと共に起き出してお仕事へ。
頭の中がだいぶクリアになってきている。
前日の小室等+坂田明+谷川賢作トリオの素晴らしい「おと」が身の内に残っている。
谷川さんのピアノの音は、まず知性を感じ、そして洒脱な遊び心。
そして奥底のセンチメンタル。
坂田さんのサックスは、すすり泣いていた。
時に叫び、号泣。
「ひまわり」(映画のテーマ)の出だしの一音が強烈で。
30年以上前だけど、ダンスラブマシーンのジァン・ジァンでの公演「天才はバカだ」でのソロなんかもふと思い出していた。
あの時の絶叫とは、また、地平が違う。
そして、何よりも小室等さんの「こえ」が全てを包み込み、かつ中心にいるのだった。
暖かな声なのだけど、決意のような「意志」の力が奥底にある。
こういう朗読、語りができるようになりたいものだと思う。
一人、モニターの前に進み出て、生で歌ってくださったのも忘れ難い。
その全てが、樋口英明さん(元福井地裁裁判長)の1時間のお話、
「私が原発を止めた理由」に呼応しているのだった。
そして、仕事の最中に「Hamlets/ハムレッツ」の全く新しいイメージが降りてくる。
「ああ、稽古がしたい」と心底思う。
これを試さずして、どうしろというのだろう。