泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

「私が原発を止めた理由」の「おと」

2022-01-31 12:27:19 | 丹下一の泡盛日記

きれいに片付けられた部屋の中で、暴飲暴食で泥のように一人眠る。
夜明けと共に起き出してお仕事へ。

頭の中がだいぶクリアになってきている。
前日の小室等+坂田明+谷川賢作トリオの素晴らしい「おと」が身の内に残っている。
谷川さんのピアノの音は、まず知性を感じ、そして洒脱な遊び心。
そして奥底のセンチメンタル。
坂田さんのサックスは、すすり泣いていた。
時に叫び、号泣。
「ひまわり」(映画のテーマ)の出だしの一音が強烈で。
30年以上前だけど、ダンスラブマシーンのジァン・ジァンでの公演「天才はバカだ」でのソロなんかもふと思い出していた。
あの時の絶叫とは、また、地平が違う。
そして、何よりも小室等さんの「こえ」が全てを包み込み、かつ中心にいるのだった。
暖かな声なのだけど、決意のような「意志」の力が奥底にある。
こういう朗読、語りができるようになりたいものだと思う。
一人、モニターの前に進み出て、生で歌ってくださったのも忘れ難い。
その全てが、樋口英明さん(元福井地裁裁判長)の1時間のお話、
「私が原発を止めた理由」に呼応しているのだった。

そして、仕事の最中に「Hamlets/ハムレッツ」の全く新しいイメージが降りてくる。
「ああ、稽古がしたい」と心底思う。
これを試さずして、どうしろというのだろう。
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「フクシマを思う」30

2022-01-29 21:51:44 | 丹下一の泡盛日記

土曜日は、金子あいさんの「フクシマを思う」の舞台監督で吉祥寺へ。
原発の操業停止を命じた判決を下した元裁判長さんの講演と語りとミニコンサート。
いやあ、この元裁判長さんの話は、さまざまな地平での示唆に富んでいる。
後半は、小室等+坂田明、そして谷川賢作というトリオ。
全て良かったのだけど、トリオの「おと」が素敵で嬉しかった。
終演後、小室さんにそれをお伝えする機会があったのも幸せな時間。
18時に無事終了後、N.Y.から帰国中の岸本一郎さんとOさんと3人で吉祥寺の道端で飲む。
(Oさんは飲まない)
福島の話はアメリカの原爆の話になり、あっという間に真珠湾の話に。
刺激的で示唆に富んだ話を聞く楽しさ。

少しだけ温まった心と、冷えたからだを持て余しながら帰宅。
熱い風呂に入り「めし」って感じのご飯。
あとは眠るだけ。
明日も仕事の「本番」だもの。
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今年度最後の「いじめ防止授業」

2022-01-28 19:28:18 | 丹下一の泡盛日記

前夜4時間くらいしか眠ることができなかった。
それでも、本番だもの、ちゃんと目が覚める。

ラッキーなことにサクッと座れて。
そのまま横浜近くまで眠りこけることができた。
この日は、プレイバッカーズの「いじめ防止授業」今年度最後の現場。
かつては12月で終了していたのだけど、もちろん時節柄、延期が続いて。
それを年度内に収めてくるのがプレイバッカーズ制作部のすごいところだ。
久しぶりのメンバーとも一緒になって
午前午後を無事終了。
うつらうつらしながら都内へ戻る。
シェイクスピアによれば、人類最大の快楽は「眠り」なのだそうだけど。
ああ、ぐっすり眠りたい。
土曜日の本番に備えて、ホテルに宿泊。
ここは金沢のYちゃんの定宿ではないかなあ。
近くにいい「酒場」があった。
こういう「酒場」が自宅近くにあればいいのに。
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「香川1区」素晴らしかった

2022-01-28 01:38:16 | 丹下一の泡盛日記

木曜日、雑事を済ませ「香川一区」を見る。
先の衆院選、香川1区の熱戦を記録したドキュメンタリー映画。
面白かった。
そして、感動した。
プレイバックシアターもドキュメンタリーの一種とも言えると考えている。
また、自分が考える「演劇」もその場でのドキュメンタリーの部分があれば、と願っている。
それにしても、「どこに立とうが自由」と言いながら、
撮影しているカメラの前に立って妨害する人は、
映像が公開されることを全く考えていないとしか思えない。
または脅しをかけてくる人に向かってカメラを回しながら、
怖かったかもしれないけれど同時に「なんてオイシイ絵が取れたんだろう!」と
カメラマンは喜んでいたのではないか。
いくつも考えさせられる場面があった。
妙なカンが働いたのだけど、大当たりな映画だった。
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どうしようかなあ

2022-01-28 01:35:03 | 丹下一の泡盛日記

水曜日は、所用で横浜へ。
気温が下がって、なんか北国にいるようだ。

待ち時間にスープを食べる。

その後、10年ぶりの方にお目にかかり、お話を伺う。
とても腑に落ちることばかりだった。
そして、どうしようかなあ。。。
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国立博物館「ポンペイ展」と父の思い出

2022-01-25 19:18:57 | 丹下一の泡盛日記

前夜、最後の方は記憶がなく気がついたらベッドで眠っていたのだけど、
スマホにはこんな写真が残っていて。
どうやら、寝る前に食べちまったらしい。
寝ている時、夜明け前から、味噌ラーメンが食べたかった。

なので朝ご飯は、これ。
食べてしまってから冷蔵庫にもやしを仕込んでおいたのを発見。
もう、脳が酒毒ですっかりやられている状態なのを知る。
上野へ。

国立博物館は久しぶり。
国立博物館、西洋美術館、科学博物館など、
上野のこの辺りの「館」は、全て小学校低学年の時に父に連れられてやってきた。
それぞれに記憶がある。
そして、2002年、父と弟とポンペイにいた。
展示には、とても懐かしいものもあり、
あの日、早朝ナポリから電車で移動して、
ポンペイを歩き、円形劇場では韓国人のガイドの歌う「オーソレミオ」も楽しんで。
帰りにはソレントの近くで、スパゲティを食べて、初めてレモンチェロを飲んだのだった。
父もとても楽しそうで「こりゃ美味い。(レモンチェロを)ボトルで買っとけ」と。
留守を守る母に飲ませたい、とのことだったが、
ホテルで全部飲んでしまった。。。。

展示を堪能した後、遅いランチ。
夜に東中野か有楽町かである映画を観るつもりで。
時間潰しにアメ横をぶらついていたら、結局、こんなことになった。
映画は後日に。。。

この頃、酒の趣味も戻っているのかもしれない。
心も冷えている今、
寒い日には、熱燗が一番だ。
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中華街へ

2022-01-25 19:04:20 | 丹下一の泡盛日記

肝臓が怒っている。
ヨボヨボと起き出して風呂。
朝ご飯は定番の一つ、生卵と納豆、そして漬物。
この日は大好きな角館の紫蘇の実の漬物。
小豆と餅米(ラオスで買った!)と新潟の米、そして麦で炊いた小豆飯でおにぎり。
それを持って元町中華街へ。

街はもうすっかり春節の準備。
その中を歩き、昨年の6月の「白い影絵」以来の横浜ボートシアターの稽古場へ。

本読みだと思って油断していたら、立ち稽古なのだった。
下半身、かなりきた。
「ブルースが続いている」なんて言ってる場合ではないッ!
ふらつきながら連れ合い運転の迎えの車に乗る。
よかった、稽古場まで迎えにきてもらって。
中華街へ。




「Hamlets/ハムレッツ」ver.7~9のガールズは、鳥と龍に象徴されている二人だった。
美味しい晩御飯で紹興酒を1本空けて帰宅。
後はベロベロ。
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オンラインでプレイバック

2022-01-25 18:53:15 | 丹下一の泡盛日記

日曜日は、オンラインでプレイバックシアターの本番。
観客がものすごく脳の回転が速い学生さんたちで、とても新鮮。
久しぶりのミュージシャンだったからか、音を出しすぎた。。。
ああ、やっぱり「生」でやりたいなあ。
お昼頃に無事終了。
もちろん風呂場でシャワー。
ふと気がつくと何もすることがない。
もちろん残務山積みなんだけど、
ブルースは、相変わらず続いていて。
いつもなら午後から稽古、そして夜は飲みながら芝居の話、となるのだけど。
昼酒は好きではないのに、まあいいか、と。

コプコプやってゴロリと横になって寝る。
なんか深く眠れてよかった。

連れ合いが帰宅して晩御飯。
この頃、ガールズが我が家にきてご飯、ということがなくなっているので、
食材の買い出しは10日に1回くらいだろうか。
ホタルイカは、連れ合いが好きなので、仕込んでおいたのだ。
へべれけになって爆睡。
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素敵な映画を観る

2022-01-22 23:26:36 | 丹下一の泡盛日記

土曜日は、ホールのお仕事へ。
ここでも「変化」の話を聞く。
なんかすごいなあ「今年度」。
お仕事の方は、大尊敬している方の舞台。
ご一緒させていただけて本当に嬉しい。
(しかも仕事だし:)
もちろん気合入れて、立ち合わせていただく。
気がつけばこの現場も、細々とながら10年目。
「変化」も起ころうというものだ。
早めに終了して一旦帰宅。
高松の生協で仕入れたうどんを茹でてかっこむ。
夜は連れ合いと映画を観る。
強く推薦してくれた彼女は、三度目だとか。
30歳代の頃、舞台をご一緒していた先輩も出演している。
芝居の舞台を制作するストーリーがベースにあり、
チェーホフの「ワーニャおじさん」のセリフが散りばめられている。
純粋な観客として観ることは不可能なつくりで、
もちろん気合を入れて観た。
数ヶ国語での舞台は自分も挑戦したことがある。
以前は日本語とポーランド語、日本語とルーマニア語、てなこともあり。
Tama+ projectの初期は、日本語をベースに北京語を混ぜたり、
日本語、英語、北京語の台本も作ったことがある。
そして3時間をじっくりと見せてくれたこの映画、
終了後、飲まずにはいられない、素敵な作品だった。
ああ、そして、自分は何を創っていくのだろう。。。
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冷たい風が吹きつけている

2022-01-22 23:10:27 | 丹下一の泡盛日記

てなわけで、金曜日も早起き。
前日と同じ駅で集合だったのだけど、実は木曜日は事故の影響でぎりぎりに到着。
一本早い電車の乗るつもりで出かけて正解だった。
乗り換えのアプリが定着した頃から、さまざまな理由で電車は時刻通りに動かなくなっているような気が。

なので、早朝の月を見ながら、出陣! 集合時間の20分前には到着。
コンビニで大好きなカップスープを仕入れ、食べながら駅に戻る。


初めての小学校へ。
コロナの感染者数がとんでもないことになっていて、ぎりぎりの実施。
そして、小学校の人手不足を実感。
こんな中で、もう「闘っている」としか言いようのない先生方に敬意。
午前午後を終わると、日暮れの丘陵地帯に冷たい風がぴゅうぴゅうと吹きつけている。


子どもの頃、この冷たい風の音を聞きながら、逃げ込むように木造の古いおうちに駆け込んだ。
隙間風も入る、ガタピシなお家だったけど「安全」を感じていたのは、母のおかげか。
高校生の頃は、こんな冷たい風の中を重いザックを背負い目の前と同じ風景を見ながら歩いていた。
なんでこんなことをしているのか意味不明、と思うこともあったけど、
ゴールがあるから大丈夫だった。
今、人生のゴールも見据えないといけないお年頃、のはずなんだけど、
迷うことばかりなのだった。
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