泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

花柳うさぎさん、素晴らしかった!

2016-03-31 20:54:47 | 丹下一の泡盛日記

水曜日、葉衣企画「大つごもり」は無事終了。
昨年は初回の再演。今年は新作。
難産で、そして上演時間は60分。
事前に様々な声もあったのだけど「雨振って」になった。
60分がとても濃くて深い。
だらだら引き延ばすような時間にならないのが、さすが井村組。
Hamlets ver.2でもご一緒した花柳輔礼乃さんの振付、踊りが素敵。
そして特筆すべきは主役のお峯を演じた花柳うさぎさん。
過去2回の「闇桜」のお関もすてきだったけど今回は本当に素晴らしかった。
叔父夫婦のために金を盗む決意をする場面、舞台監督の自分は舞台の脇で観ていた。
ゲネも含めて毎回涙が流れた。
感情移入していたわけではない、と思っているのだけど、心のスイッチも押されていたのだろう。
長い人生、辛い体験がない人などいるわけがない。
彼女にどんな体験があったのか知る由もないが、それらが結晶したような演技で舞台で花ひらいた。
うさぎさんは本名で女優をしていた頃から知っている。
江戸馨さんのシェイクスピア芝居に出演しているのをジァン・ジァンで観たのはもう30年くらい前か。
その頃から素敵な女優さんだったけど、いつの間にか日舞を習っていた師匠、輔礼乃さんの弟子として活躍するようになっていた。
なので彼女が「女優」として舞台に出るのは珍しい。
最近ではこの「葉衣企画」だけではないか。
こんなすごい場面に立ち会う人がもっといてもいい。
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葉衣企画3年目

2016-03-31 10:29:28 | 丹下一の泡盛日記
プレイバッカーズ自主公演の夜はばったり倒れて爆睡。
そして月曜日は夕方に内幸町ホールに「大つごもり」の搬入、仕込み。
葉衣企画の第3弾。
もちろん長いおつきあいのなじみのチームだから、早い。
それでも時間的にはかなり厳しい状態だ。
それは映像を使うからで、照明と映像の仕込み時間の奪い合い。
女性の舞踊家たちは楽屋を整えるので大騒ぎ。
「夜7時からの公演なのに朝9時から準備するの?」という質問をお素人から受けることがあるが、今回は前日の夕方から準備を始めて間に合うかどうか、で眼が吊り上がっている。


火曜日、初日からは楽屋にまかないが入る。
美味しいよお~~。
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プレイバッカーズ自主公演「さくら」

2016-03-30 08:32:19 | 丹下一の泡盛日記

日曜日はプレイバッカーズ自主公演「さくら」。ミュージシャンで参加。
「さくら」には思いがある。
坂口安吾の「桜の森の満開の下」を23歳で初演して30年以上関わって来た。
日本人の「桜」への思いの深さの「謎」に思いを馳せるとともに、今の「桜」=ソメイヨシノの歴史の浅さ、そしてかつて日本人が「桜」とよんだ桜たちへの思いも。
この日は普段プレイバッカーズでは使わない不協和音を沢山使った。
「桜」の抽象性、そして誘われる異次元への「おと」として。
本来の自分のおと、が少しだせたような気がする。

打ち上げでかわいいガールズが前回に続きビールを次いで回ってくれた。
なのでべろべろに♪
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というわけで明日はプレイバッカーズ自主公演

2016-03-27 01:05:17 | 丹下一の泡盛日記
昨夜は夜中に炒飯なんぞ食べてしまい朝の体重計が信じられないことになっていた。
そして9時からプレイバッカーズのリハーサル。
いつもは2時間でお昼だからか11時にはなんだか身体がだるいのだった(-_-;
それでも最後にはテラーになったりして、16時には無事終了。
いったん帰宅したのはキーボードを担いでいるからで。
30分後にはリセットして両国の井村組の稽古場へ。
「大つごもり」の通し稽古に立ち会う。
ぐんぐんと仕上がって来ているのが、まあいつもの感じだけど、いいなあ。
誘われるままに両国で飲んでしまう。。。。
この稽古場のエネルギーでとんがったセンサーで柔らかい音がだせますように。
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怒濤の日々の前にオフの夜

2016-03-25 13:10:25 | 丹下一の泡盛日記

水曜日は世田谷のスポーツクラブで「ズンバ」。
45分間突っ走る激しい動きについてくのが楽しい。
自分の稽古場では参加者をリードする立場ばかりなので、リードされる側に回るのもいい体験だ。
その前に移動の車が小学校の頃に住んだ家の近くを通ったので寄ってもらった。
幼稚園から小学校の頃に親しんだ「うちの」桜の木が健在なのだ。
毎春に挨拶をしに寄ることにしている。
花はまだまだだったが会えたことで満足。

木曜日、夕方に都内の実家へ。
週末から来週前半にかけての怒濤のようなスケジュール。
プレイバッカーズ自主公演と「大つごもり」の連続。
土曜日はプレイバッカーズのリハーサルの後、都内の「大つごもり」のリハーサルに立ち会う。
その前にちょっとオフの時間をつくろうと。
親と会うのは久しぶり。

行ってみたら休館日で見逃したサントリー美術館の展覧会に父はでかけていて、自分の分もカタログを買っておいてくれた。
ありがたいことだ。
弟も交えて楽しい酒。
金沢の打ち上げの続きにような時間。
へべれけになって帰宅。
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いい「うた」を聴いた

2016-03-24 12:12:48 | 丹下一の泡盛日記
火曜日はホールでお仕事。
何度かスタッフでついたことがあるミュージカル俳優のSさんの公演。
彼のステージのおかげでそれまであまり縁のなかったミュージカルの歌を知った。
ストーリーを越えて心に響くいい歌が沢山ある。
何よりも「うた」へのイメージが変わった。
20年以上前にNYで猫のミュージカルを観たのだけど「メモリー」という歌が心に残った。
今聞くと「touch me/私に触って」という歌詞で猫ではなく、我が家のわんこたちを思い出して涙が出る。
まあ、そんな風に響いているのだけど。
Sさんがこの日も歌った「見果てぬ夢」も好きだ。
メインゲストに某有名女優。
Sさんに弟子入りし、ステージで歌うのは初めてだとか。
そして、この日彼女が歌った「誰もいない海」に深い感動を覚えた。
とつとつと囁くようにうたうその声の奥に未だに渦巻く思いが見える。
「表現は技術に頼るものではない」との思いがあらためて心に刻み込まれた。
仕事とはいえ素晴らしい「うた」と「こえ」に触れることができて思いを新たにした一日だった。
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「大つごもり」も進んでいる

2016-03-23 11:35:23 | 丹下一の泡盛日記
金沢からはじめての夜行バスで帰宅。
洗濯物などしてから池袋の先まで橋本識帆さんの舞台を見に行く。
終演後、後ろに彼女のお母さんが石巻から来ていたのに気がつく。
すでに顔見知り。
立ち話するうちにラーメン屋に。その後コーヒーご馳走になりながらお話を聴く。
そこから下高井戸の井村組「大つごもり」の稽古場へ。
前日、井村さんから台本書き足した、とメールが。
7日前を「直前」などとは思わないチームなのが嬉しい。
膨らんで、そして引き締まった。
「一葉」役の宍倉暁子さんも負担が増したのに嬉しそう。
(ちなみに「いちよう」という役や「うたういちよう」という役も登場する)
いい舞台になるだろう。
熱気のある稽古場はいいもんだ。
さすがに身体は重かったのだけど稽古終了後飲み屋に誘われると自然に足はそちらに♪

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羽咋小旅行

2016-03-23 11:28:01 | 丹下一の泡盛日記
幸せな打ち上げ後にホテルに戻って風呂に入ったら4時を過ぎている。
もちろん横になった瞬間に記憶なし♪

カミユさんに気多大社へのお参りに、とお誘いいただいていた。
彼女もほとんど寝ていないだろうに大丈夫かなと思っていたら、お父上が運転して下さるという。
お父さん、昨夜お迎えに来ていたので睡眠同じくらいではと思いつつ。
気多大社、車で来るのが一番な場所にあり甘えてしまう。
非常に興味深い空間だった。
日本海側の歴史を思いつつ背後の森のエネルギーに浄化される。

その後、千里浜に初めて立つ。
車で走っていただいた。

お父上の提案で西田幾多郎記念館に。
非常に面白い、インスパイアされる言葉がたくさん。
一つ一つと向かい合っていたら時間が幾らあっても足りないだろう。
鎌倉で暮らした人だと知っていたが、なんとなく京都の人だと思い込んでいた。
能登の人だったとは。
もう一度読み込むべし。
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シャンソンライブ打ち上げ

2016-03-21 09:58:06 | 丹下一の泡盛日記
カミユの初めてのシャンソンライブが無事終了した後。
さっと出演者にカレーが出てくるのが、さすが村井幸子さん(プロデューサー)。
晩ご飯はおにぎり1個程度で本番に突入している。
酒の前にまず腹ごしらえを、との配慮。
そして最後に残った数名でワイン♪
このメンツの中にシャンソン評論のN氏がいた。
シャンソンを切り口に村井さんと文化全体の話になっていく。
この話が深くて面白かった。
もちろん滞仏経験があり有名なシャンソン歌手とも仕事をし、ご自身の配慮もフランス人のN氏。
「ロックはパリから始まった」など名言が続く。
日本には「オフ」や「オフオフ」としての小劇場はあるがその先にある「大劇場」はない。
だから日本の俳優の末路は哀れだ、云々。
では我々はどんな存在を目指すべきか。
ここでは書かないが、そのビジョンが素晴らしかった。
さすがフランス政府から勲章もらっているだけのことはある。
昔の「火の子」を思い出すような楽しい話が果てしなく続く。
気がつけば3時。
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カミユ シャンソンライブ無事終了

2016-03-20 09:37:28 | 丹下一の泡盛日記

ダンサーとしてパリを拠点にフランス・ヨーロッパで10年をすごしたカミユさんが歌手デビューする「シャンソンへの道」。
「声」という役で参加させてもらった。(写真はリハーサルから)


午前中はオフ。
どこに行くかと言えば、やっぱりここ。
チケット売り場に長蛇の列(-_-;
あ、連休か。
なので無料で入れる展示に入ったら「オロチ」の一族についてのドキュメンタリーだった。
そして2012年のオペラ「ラジオスターレストラン」で牙虎を演じた(歌った)ゆうき君に声をかけられた。
背が伸びてバリトン声に!
美術館にいてくれることが嬉しい。

シャンソンのファンはこんな素敵な花を贈ってくれるのか! とびっくり。

本番前にメンバーで。
左端は「オペラ」の稽古でピアノ伴奏を担当してくれた清水史津さん。
クラシックの人がシャンソンにチャレンジ。
色々大変そうだったけど本番は素敵な演奏。

本番は無事終了。
ライブ終了後のトークショーにも参加。
その後3時まで続いた打ち上げについてはまた書きます。
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