泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

「小栗」の稽古

2022-08-30 12:12:16 | 丹下一の泡盛日記

月曜日は、横浜ボートシアターの「小栗判官照手姫」の稽古を久しぶりに再開。
船が暑いので「いつものうちの」稽古場で。
エチュードの順番をくじ引きしたら、「5」を引いた。

身内では、この稽古場には「誰か」がいて、選ばれると「5」を引き続けることになっている。
次が「3」だったので選ばれなかったのだろう。
それにしても面は、面白い。
今までの個性的な面は、面そのものが演技の質を選んでくるようなところがあったのだけど、
今回の「中世面」は、役者がもっと前に出てくる感じがある。
カッキーが面白いウォームアップをシェアしてくれた。
自分が演出者だけでなく製作者としても引き受けなければいけない場が続くと、
役者だけでいられるこういう場の体験は貴重だ。

久しぶりに豆のスープを仕込んでおいた。
気温が和らいでくると、これが美味しい。
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プレイバッカーズのリハーサル

2022-08-27 18:57:59 | 丹下一の泡盛日記

最近、このゴーヤ料理にハマっている。
醤油の割合を増やしてみた。
まだ研究は続く。
土曜日、午前中はプレイバッカーズの稽古。
本来は、横浜の拠点での稽古を予定していたが、やっぱりZOOMに変更。
おかげでベッドから風呂に直行して、洗濯機を回しながら大量の水分を横にしての参加。
前夜は、無言のまま(一人だから当たり前。喋り出したら本当にやばいぞ)、さまざまに考えを巡らせていた。
会って、話しを聞きたい人が、たくさんいる。
会って、飲みたい友人も、たくさんいる。
その会話からしか始まらないんだよなあ。
先日、寮さんに教えてもらったバナナミルクジュースは、ちょこっとラム酒を入れるのが美味しい。
そのためだけに、メイヤーズを購入。
それを片手にZOOMリハーサル。
9月の自主公演もZOOMになっちまったのだけど、すっかり慣れて、これは別物として稽古。
新しいプロジェクトもスタートして、気合い入る。
演劇の現場で(自分一人では)、なかなかできないことをプレイバッカーズで向き合うことができる。
日本の演劇現場で「オレンジ革命」って言っても、相手にしてもらえないのだ。

こちらも前夜仕込んだソースでお昼ご飯。

午後は、動画の編集。
どうしても、動かない。
先へ進めない。
ネットで調べても対応できない。
もう「こういう難しいことは、偉い人にやってもらわないとなあ。。。。。」
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脳が疲れて帰宅

2022-08-27 18:43:06 | 丹下一の泡盛日記

金曜日は、お弁当持ってお仕事へ。
40年前なら、こういうのも「アングラ」だったのかもしれない、と思うパフォーマンスに立ち会う。
かつてのアングラは、社会や世界を見つめた演劇だったと思っている。
それが、「芸能界」に飲み込まれていき、今では「エンターテイメントでなければ舞台に立てない」ような雰囲気がある。
心が疲れたり、病んだりしている人は、現実に耐えられなくなると笑いだす。
最初に見た時は、本当に驚いた。
何が起こったのかと思った。
そして、1980年代の「お笑いブーム」は、日本人のキャパシティが現実に耐えられなくなったから。
と考えている。
バブルでさえ、仕掛けられたものだったのではないかと考えている。
金が中心の社会になり、こちらでも「現実」を忘れさせられた。
または、忘れることができた。
「そういう難しいことは、偉い人たちがやってくれないと」という人たちを知っている。
「天は人の上に人をつくらず」が民主主義の根幹だとしたら、自らそれを放棄する人たちがいる。

大音量に脳が疲れて、帰宅。
無音の家で、一人でちょこっと。。。
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WS「平家物語」発表会その3

2022-08-26 10:59:02 | 丹下一の泡盛日記
7月22日(金)からちょうどひと月。
その夜は、本当にどうしようかと思ったのだけど。
かえってきっちりと深い稽古ができて、気合充分でアレイホールでの本番を迎えることができた。

お昼ご飯も持参。
出演者の半分は二度目の会場。
設営、と言っても客席を並べるだけだけど、もサクッと終了。
ゆっくりと頭から順番にリハーサル。
稽古でも通しでもなく、本当にリハーサル。
全員が滑走路をゆっくりと走り出すのが素敵。

持参した晩御飯を食べて本番。
思った以上に長くなるのはなぜだ。
リハーサルでちょっと駆け足になっていたのを修正したのだけど。
そして、お客さまがすごい集中でついてきて下さるのが嬉しい。
予定を大幅に過ぎて終演。
アンケートを書いていただく時間がなかったのがとても残念。
そして、打ち上げでガッツリ飲んで、一人帰宅。

3年一区切り。長い季節が、終了した。
また未知の領域へ入り込んでいくのだけど、ちょっと休憩しておきたい夜。
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WS「平家物語」発表会、充実した稽古の時間

2022-08-24 07:34:13 | 丹下一の泡盛日記


火曜日の朝ごはん。

7月に開催を予定していたWS「平家物語」の第3期発表会は、
2日前に自分が濃厚接触者になってしまったために開催を延期していた。
ようやく明日開催の運びとなった。
ちょうどひと月の間、もちろん二週間以上はじっとしていて、
そして3回、ほぼ終日の稽古をもった。
もちろんそれぞれが参加できる時間に参加してくれたのだけど。
これが濃く深い稽古になって自分自身もたくさんの発見があった。
もちろん古典の方達や研究者の方達には承前、のことなのだろうけれど、
資料を読んで知るのではなく、声に出して稽古するうちに自分達で発見できたことは大きい。
ワークショップでの稽古を重ねてきた「受講生」たちには
本当に荷が重いのかもしれないが、立ち向かっていくエネルギーだけは充分。
このひと月が、とても必要な時間になったことが嬉しい。
火曜日は、午後から夜まで7時間を第3回目の稽古に。
まだまだやり足りないが、こちらの集中力も限界。
本番がとても楽しみだ。
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宋家の三姉妹のドキュメンタリー

2022-08-23 13:14:01 | 丹下一の泡盛日記
前夜、幸せに飲んで、そしていつもよりも長く横になっていた。
体調充分で目が覚めて、この日の稽古が中止になった知らせを受ける。
もうすでに「お馴染み」になった理由で。
連れ合いと自分にできるサポートをやって、買い物に。
せっかく空いた時間なので、必要なものを購入。

帰宅して、晩御飯。

寝る前に、宋家の三姉妹のドキュメンタリーを偶然みる。
つい見続けてしまう。
特に宋美齢に注目する番組で。
首脳会談の通訳も務められるファーストレディにふさわしい教養と知性、
そして品格。
「金を残すのは三流。
名を残すのは二流。
人を残すのが一流」。
と田中角栄は言ったそうだが、その一流に相応しい人生だ。
世界を見る、見つめることの大事さをまた再確認。
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ようやく、かの人の「深い知性」に気がつく

2022-08-22 10:30:06 | 丹下一の泡盛日記

日曜日は、あるチームの本番に立ち合い。
長い一日になることがはっきりしているので、
お弁当もたくさん持ち込む。
こういう舞台をやるのは、ちょっと前なら、アングラ演劇出身と
新劇的な演技を目指す小劇場人の混成チームな人たちだった。
不条理さが、かなり面白い。
仕事の合間に、渡邊守章さんの「演劇とは何か」を読む。
ようやく守章さんの深い知性が、ちょっとだけわかるようになった。
読み飛ばすには、惜しい本。
ゆっくりと咀嚼しながら読み進めたい。
あまりに遅い自分の歩みだけど、それでも歩き続けるべし。
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「本当に舞台が好きな人だねえ」

2022-08-20 23:58:18 | 丹下一の泡盛日記
昨夜、終日の本番の仕事を終えて、深夜帰宅。
そこからリセットの後、台所に立つ。

WS「平家物語」の第1期〜3期をご一緒していて、「Hamlets/ハムレッツ」ver.10にも参加してくれた
Aちゃんの母上のレシピを見せられて、早速真似してみる。
ゴーヤは大好きで毎年夏はたくさん消費してきたのに、この夏は出番がなかった。
翌朝食べてみると、確かに、これは美味しい。
気に入った!
そして、好みの味にステップアップすべし。

それにしてもお弁当のおかずは、どうしても作り過ぎることになる。
大体が、ナスを1個刻んで使うと三人前くらいになるんだよなあ。

土曜日も別件で終日ホールのお仕事。
長い一日を想定して、お弁当は2個持参。

気がつけば毎日、自分の稽古か、誰かの本番に立ち会うか、仕事でなければ出会うことがなかったであろう舞台に立ち会っている。
先日も「地下アイドル」と言われる女子たちの本番に立ち会って。
照明さんと連動してスモークなんぞ出していたのだけど、
ほお、と思うグループがいて、思わずネットで調べて、YouTubeで動画も見てしまった。
このユニットは、面白い。
そして、舞台で一生懸命(自分と)闘っている人は、みんな美しい。
先年、お仕事をご一緒していたあるスタッフの方から「本当に舞台が好きな人だねえ」と言われたことがある。
かつての早稲田銅鑼魔館の日々を思い出す。
18歳で、自分にとって綺羅星のような人の舞台をお手伝いしていたり、
何よりも未知の世界のアーティストたちが、日々次々に現れてくる。
本当に毎日が、興奮。
そして、新参者としての重い緊張感。
あそこから、ここまで来た。
まだまだ先は、続く。

この日は朝一番から、最後まで。久しぶりに本当に長い一日になった。
帰宅してシャワー。
そして明日の仕込みを終えて、ちょいと一杯。
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国立能楽堂へ

2022-08-19 15:37:34 | 丹下一の泡盛日記
木曜日、もうたまらなくなって朝一番、8時半に床屋に。
外は雨。
髪を切るにはいい日ではなかったけど、ここしか時間が作れない。
誰もお客が来てなくて、さくっと終了。
スッキリして10時からは「平家物語」の稽古。
細かいところを丁寧に確認しながら、自分でも発見がたくさんあるという贅沢な時間になっている。
京都から池田の宿までの「道行」など「小栗判官」にも使われている地名がたくさん登場し、
同様にひばりや「駒踏みとどろかせ」なんてフレーズも登場。
「平家」を学ぶことで「常套句」のルーツを体験しているのかもしれない。
「千手前」だけでなく「内裏女房」そして、「重衡斬」の北の方と三人の女性の三様も、稽古を重ねるほど深い。
「延期」のおかげでたくさん学んでいるのだった。

冷汁を掻っ込んで、久しぶりの国立能楽堂へ。

野村四郎(幻雪)さんを追悼する公演。
琵琶の「祇園精舎」から始まる。
舞台上にも、そして舞台周りにも、舞台をご一緒した人たちがたくさん。
「江戸前」の地歌舞が素晴らしかった。
客席の一つ置いた隣に19歳からの先輩Iさんがいて、驚く。
能楽堂では、珍しい。
自分が企画制作して翻訳・演出で上演した生殖医療の舞台「イマキュレート・ミスコンセプション」に主演してくださったのが20年前か。
最近は大きな賞を受けた映画にも出演していて、なかなかご一緒する機会がなかったのだけど、
3月の「Hamlets/ハムレッツ」は見に来てくださった。
一緒に駅まで歩く。
「飲もうか」と声をかけていただき、中華屋に。
映画の話も伺ったのだけど、酔ううちにかつての中村座や一緒に旅公演をした前橋などの話で盛り上がる。
ついつい終電近くまで。
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やりたいことばかりが増えていく

2022-08-18 16:24:18 | 丹下一の泡盛日記
水曜日は「お仕事」へ。
箏の発表会のお手伝いだったのだけど、WS「平家物語」の発表会は、
十二弦箏の藤田祥子さんにおとをつけていただくので。
なんだか、神様がちゃんと聞いて勉強しなさい、と言ってくださるようで。
やればやるほど、あちらこちらを繋がり、そして世界は広がっていく。
ゴールなんかとっくに見えなくなってしまった。
そして、やりたいことばかりが増えていく。
それを書き留めようとお気に入りのノートを買いに行ったのだけど、
販売されなくなっているのか、見つからない。。。
こういうちょっとしたことで、なんか立ち止まってしまう悪い癖はどうにかならないものか。

夜中のインスタントラーメン、懐かしい。
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