泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

母親のお見舞い

2008-06-30 21:56:11 | 丹下一の泡盛日記
 母親が先日、ちょっとした交通事故にあい入院。かみさんとお見舞いに行ってきた。命に別状はないものの、背骨を傷めてベッドに縛り付けられている。
 母親は自分が物心ついてからは、お産以外で入院したことがないので、ちょっと不思議な気持ちになる。自分は両親ともおおむね健康で、それなりに病気や怪我はあったものの命に関わるようなことはなかった。はじめての体験だ。

 逆に、こんな稼業をしているので親には子どもの頃から心配ばかりかけてきた。人としてあきれるような所行もたくさんあったに違いない。
 自分は今年49歳になるが、まだまだ親を安心させるには程遠い。近頃ではそうやって走り続けているほうがきっと安心で、堅い仕事ばかりしていたらかえってはらはらするだろうと思うことにしている。

 母は忙しい中を見舞いに来させて申し訳ないとわび、病院のベッドに縛り付けられながら弟にあれこれと指示を出している。さすがというかなんというか。。。

 帰宅してふと気がつくと月末で「おおそうだった」というような宿題がたくさん。そして突然明日の仕事が入る。いつまでたっても自分は「ゆったり、のんびり」と縁がなくじたばたとしてるねえ。
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パリ ジュテーム

2008-06-29 23:02:39 | 丹下一の泡盛日記
 昨日はイー・ウーマン講演者養成講座第9期のスタートの日。同じ講師でもあるかみさん(石井浩子)と出かける。
 この講座は、以前から仙台や名古屋、大阪、四国などから通ってくる人がいたが、今期はニューヨーク、ロンドン、カンボジアから通ってくる人もいる。世界は本当に狭くなったと思う。

 終了後、原宿まで歩く。かみさんはZARAのバーゲンに心奪われてしまったので、近くのカフェで一人待つ。もう夕方だったので冷えたスパークリングワインなぞ舐めながら♪
 かみさんと合流。小腹が減ったというとかみさんは駅前の回転寿司を強く推薦。「はあ!? 都内で回転寿司? 大船まで行くか!?」「ま、いいからいいから」
 「!」旨いのだ。本当に。そしてそれほど高くない。先日の小田原の回転寿司屋は猛省すべし。がっちり食べて飲んでしまった♪

 帰宅後、かみさんが借りてきてくれた「パリ ジュテーム」というオムニバス映画を観る。はまる。以前に評論はたくさん読んでいた。なんておしゃれなんだ。
 東京23区で3分ずつの映像、とすぐに想像するが、誰も今までしてこなかったし、この映画の後ではできないだろう。

 今日の午後、雨の中を車飛ばして横浜へ。ルームルーデンスの田辺さんと打ち合わせ。8月2日~3日、エデュケーションプログラム「トゥーランドット」に出演することになった。詳細はいずれ。
 昨年の「サロメ」の高校生たち(何人かは大学生になっている)と今度は一緒の舞台に上がる。楽しみだ。乞ご期待。しかし台詞多すぎだ。。。

 夜、かみさんと韓国のイ・ヨンエとチェ・ミンスの「インシャラー」を観る。アラブ世界は行ったことがない。今年春のイラン公演は流れてしまったが、いつか必ず行くべし。
 その後、もう一度「パリ ジュテーム」のいくつかのシーンを観る。オスカー・ワイルド(「サロメ」の作者)も出てくる。自分としては吸血鬼のストーリーが妙に好きなんだけどな。ハリウッド映画では絶対にこの味は出せない。
 パリに無事到着の水木菜花さんからメール。初パリ、初ヨーロッパ。この週末は1日のオープニングにあわせて大騒ぎだろう。月末月初の仕事をきっちり終えて合流するからね。
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娘2、帰国プログラムへ

2008-06-27 15:57:54 | 丹下一の泡盛日記
 時折、ブログでかみさんが僕のことを書くときに筆がすべることがある。
 昨日のメロンの話。かみさんの食べ残しの薄くなったメロンをスプーンですくったのは事実だが、その行き先はわんこたちだった。自分の口に入れたわけではないのだが、そう見えたらしい(-_-)

 娘2は明日土曜日に11ヶ月お世話になったホストファミリーのおうちを出て留学生チームと合流。クールダウンのワークショップに入る。揺れる気持ちをそのままにつづったメールが来る。
 気の早いうちの父は娘2宛てにお菓子を、そして自分宛に娘2の大好物を送ってくる。なんだろね、まったく。
 自分がパリに出かけている間、11ヶ月を待ちに待ったバンド「ゆあみかいめん」のメンバーたちがお泊りに来る予定。その頃自分はパリ。かみさんは韓国料理で迎え撃つらしい。

 なるべく平常心で迎えたいのだが、どうもどきどきしちゃうねえ。 
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今年後半は市民劇

2008-06-26 13:40:42 | 丹下一の泡盛日記
 昨夜は今年の冬に上演予定の市民劇の打ち合わせ。作・演出は井村昂さん。1990年の「落花の舞」で初めてお会いしてから18年。パルテノン多摩でのサイエンスシアター・シリーズや書き下ろし作品での東京~名古屋ツアーなど一緒の思い出はたくさんある。
 最近では、昨年演出した「サロメ」に出演していただいた。60歳をすぎてなお意気盛ん。からだもばっちり(元体操部だもんな)だ。
 打ち合わせ後、二人で飲む。黒テントの創立メンバーの一人でもある井村さんと飲む酒は楽しい。

 10月にはサンフランシスコでのプレイバックシアター、11月には「天女神楽その5」もある。今年後半は「市民劇」の半年になりそうだ。
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水木奈花さんと初セッション

2008-06-25 12:34:46 | 丹下一の泡盛日記
 昨夜、水木菜花さんとパリのための稽古。パリで展覧する作品を周囲にずらりと並べて、稽古というよりもセッションだった。
 水木さん、演劇からスタートして今は書画、そしてシャンソンも。まっすぐな彼女の存在を通って出てくる声の素敵なこと。その声にただただ動かされている時間だった。

 今回のパフォーマンスは彼女のパリではじめての展覧会の会場で行うもので、最初は「古典の語りでも」なんて話からはじまった。自分一人のもの(それでも会場で彼女の作品とのセッションだが)よりも生身の彼女と一緒の時間を持ちたいと思い、色々と考えていた。
 稽古はありがたい。案ずるより生むが安しとはこのことだ。そして、からだを動かすことが一番苦手だった自分が30年以上かかったがここまでこれたことに感謝した。

 10年前はもっと細くてからだも(フィジカルに)動いた。だが、今回のような「受け入れる」力はまだ充分ではなかった。そして自分を「捧げ物」にする感覚も充分ではなかった。
 ま、そうは言ってももうちょっと絞んないと恥ずかしい。あと10日間、からだを少し元に戻そうと思う。パリがうんと楽しみになってきた♪
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プチ断酒終了

2008-06-23 23:02:37 | 丹下一の泡盛日記
 今日は朝早くに家を出て新宿で撮影。京急線神武寺駅6時39分発の電車は品川まで直行の急行。新逗子駅を出て二つ目の神武寺駅でもうすでにほとんどの座席が埋まっていて座れた自分はラッキーだった。
 このところ久しぶりに休日無し状態だったので曜日の感覚がなくなっていたが、金沢文庫をすぎたところで車内をぎっしりと埋めているダーク・スーツの人々をみて今日は月曜日だと意識した。
 この都内で働く人たちで埋め尽くされている直通特急(神武寺駅経由)は、朝の通勤時間に2本しかない。

 撮影は新宿のホテルの43階で。自分は哲学者の役で膨大な台詞をカンペに頼りつつ粛々と進めていく。このお仕事は、2月の舞台「サヌカイト」に出演していた川崎初夏さん http://www.uden.jp/produ/ のご紹介。いつもとはちと趣が違うが楽しい時間だった。

 帰宅してイー・ウーマン・サーベイ http://www.ewoman.co.jp/ の原稿を書く。初登場2位だったのに、今日は3位だ(T.T) シンプルなテーマだが、参加者の投稿で気がつかなかったテーマが見えてきた。さて、どう扱っていくか。。。
 書き終わって事務仕事も終わり、ああ、ついにビール♪ いいんだもん。ご褒美だもん。今回のプチ断酒は6日で終了。断酒後のビールはひときわ沁みるね♪
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大ママのお弁当

2008-06-22 20:54:43 | 丹下一の泡盛日記
 今日はプレイバッカーズの稽古。大ママがつくってくれたお弁当を持って出かける。子どもの頃は外食がうらやましくてしかたなかった。この頃はお弁当が一番。上大岡付近の外食の味に飽きてしまっているのだ。
 しかも大ママお手製のお弁当。いやあ旨かった♪ 
 ずっと台所に立ち続けていると自分の味に飽きてくることがある。外食もいいのだが疲れているときなどその時の体調にフィットする食事を選ぶのも難しい。
 高校生の頃、母親に作ってもらっていたお弁当の味もなんだか懐かしい。
 そろそろかみさんに復活してもらいたいものだ。一時期韓国料理にはまっていたのだが近頃はとんとご無沙汰だ。

 稽古から戻りシャワーを浴びるとからだの奥から疲れがどっと染み出してくる。悪い感じではない。明日は終日撮影。これから台詞を入れる。撮影が終了したら久しぶりに飲むつもり。
 明後日はいよいよパリのリハーサルだ。
 
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難民デーで国連大学でイベント

2008-06-21 23:16:18 | 丹下一の泡盛日記
 今日は午後、イー・ウーマンでコミュニケーションスキルアップ講座。少人数だったので、のんびりと着実に深い時間を持つことができた。

 その後、近くの国連大学でかみさんたちが通訳者として参加している難民デーのイベントを聞く。
 終了後かみさんや通訳者の方たちとお茶会に参加。スピーカーだったビルマ民主化運動に従事しているビルマ人の方を紹介していただき話す。「スー・チーさんは私の民主化運動のアイコンではありません。私のフィロソフィー(哲学)なんです」と語ったのが印象的だった。
 
 また主催者側のコロンビア大学の院を出た才媛(国連職員)がパンジャビスーツを着ていたのでインドの話をしたり、別の国連職員が「東チモールに派遣されたんですがデング熱で肺に穴があいちゃって」なんて話を聞いていた。
 ちなみにお茶会のコーヒーがものすごく美味しかった。また、供されたチャージャオ(ベトナム風揚げ春巻き)や生春巻き、揚げたフランスパンなどの料理はどれも美味しかった。(もちろん全部試食した♪)

 そして、かみさんと二人で帰宅。ワークショップの後なのですぐにシャワーを浴びる。かみさんはワイン、自分は炭酸水。
 実は今日で禁酒4日目なのだ。さていつまでもつかなあ。。。
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新健二郎さんの思い出

2008-06-21 00:02:55 | 丹下一の泡盛日記
 3月に亡くなった新健二郎さんを偲ぶ会のお知らせが届いた。
 はじめて新さんを舞台で観たのは20歳の時、5月の末だった。豊川潤さん、富永由美さんもこの旧眞空艦公演「ゴドーを待ちながら」ではじめて観た。
 その後、どれほど舞台を拝見したことか。プロト・シアターで一人でやった「Happy Days」も忘れがたい。新健二郎といえば何をおいても「ベケット」だ。

 役者としては一度だけ龍昇さんの企画の舞台のすみっこでご一緒させていただいた。
 生殖医療を扱った「イマキュレート・ミスコンセプション」を上演した時には、観に来てくださり打ち上げで感想もうかがった。
 シェイクスピア朗読会のお知らせをおくるとはがきでお返事をいただいた。一度は向かおうと家を出たが、途中で引き返したこともあるときいた。もう具合があまり良くなかったのかもしれない。

 そんなこんなで新さんにはずっと感謝の気持ちを抱いてきた。それを伝えられなかったのが残念だ。
 自分は毎晩眠る前に手を合わせて、父母をはじめたくさんの人に感謝する。訃報を聞いてからはそれらの人の中に新さんも加わっている。

 偲ぶ会の当日はパリにいるので参加できない。本番前日だ。新さんが早稲田小劇場時代に訪れて思い出もたくさんあっただろう街だ。小さな小さな時間だが、自分なりに新さんのことを思って立ちたいと思っている。
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大ママの料理に生き返った

2008-06-19 23:05:19 | 丹下一の泡盛日記
 昨夜、ちょっとしたアクシデントがあり、かみさんは早々とベッドに。自分はなんとなく眠れなくて(珍しい)仕事部屋で読書。
 かみさん今朝一番に起きてきて電話。昨夜の件は先方のミスであったことが判明。電話の向こうで平謝り。一件落着。ああ、よかった。

 ベム子飛ばして大ママお迎え。自分とかみさんは仕事へ。自分はもっと早く帰れるかと思っていたが仕事長引き、二人して帰宅は21時。シャワー浴びて一息。
 大ママが焼いてくれたお肉が旨いのなんのって♪ なんかしみるんだよね。からだの細胞が喜んでいる。かみさんと(まじで)奪い合って食べる。

 いつの間にか予定がぎゅうぎゅう詰まっている。明日も9時30分に都内。土曜日はイー・ウーマンでワークショップ。23日の撮影の台詞ももう少し勉強したい。
 そして来週は、イー・ウーマンのサーベイに登場します。今回は自分が皆さまに教えを乞うております。ぜひご参加を!

 
 
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