泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

「ハムレット」千秋楽へ

2011-02-28 10:01:47 | 丹下一の泡盛日記
というわけでいよいよ千秋楽。

初日、高熱を出してぶっ倒れ、ることはできず、舞台に上がっていい体験をした。
2日目、ふらふらしながらもその体感の中から台詞をだしたら発見があった。
本番ってありがたい。
もっとも咳をしに外に出てでとちりしそうになった(^^;;

3日目はマチネとソワレ。
どちらもぐっと中身が濃くなってきた。
昨日、気合い充分で臨んだ。
しょっぱな、シェイクスピアの時代のちょっとしたパロディの「サプライズ」があるのだが、はじめて拍手がきた。
それに気をよくしすぎたか、前半がちょっとゆるい。
この「ゆるさ」は自分たちにしかわからないものかお客にもつたわっているのか。
しゅーやが裏で「やばいっすね。なんかゆるい」。「俺もそう思う」。
しゅーや「俺、次の場面で締めてきます」。
こういうこと言ってくれるんだもん。嬉しいね。
で、彼はきっちり締めてきた。
おかげで全体はいい感じに終了。
初日と同じような長い拍手いただいた。

サティ・チームの尾島さんや柴野さん、役者の猪股さんや竹内さん、朗読の西村さん、デザイナーの64などたくさんの先輩や仲間が立ち会って下さった。
調光室でみた娘2も連れて何人かで神楽坂のお座敷居酒屋へ。
昔話に花が咲いたり、最近の舞台の話、おばかな話、静かに楽しく盛り上がった。
若い頃は舞台の出来が良かった後ははじけたが、こういう気の置けない仲間たちとのゆったりと幸せに飲み続ける時間もいいもんだ。

さて、これから千秋楽。終わりよければすべてよし。
大好きなシェイクスピア・チームともしばらく会えなくなる。
心静かに臨めますように。
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初日開きました

2011-02-25 13:19:28 | 丹下一の泡盛日記
小屋が寒い。楽屋も寒い。
知っていたけど、ちょっと辛い。
で、熱出した。油断したなあ。体力無くなってるのかなあ。
嫌だから何度かは測らない。
ふらつくから38度は越えてるだろう。

海外公演で体調崩したことあるけど、こんなに発熱して舞台立つのははじめてだ。
ま、初めての体験と思えば。
「そういうときの方が力が抜けていいもんだ」ということばを思い出す。

もちろん舞台の方はきっちりやった、つもりだ。
自分は隅っこにいるだけなのだけど、お客様の拍手が長く続いて驚いた。
小劇場でこんなに長く続く拍手はあまりないのではないか。

墓堀り、誉められた♪
「ほっといたら延々とやってるって感じ。ひょうひょうとしていて」
はい。あの歌、実は勝手に4番までつくってあるんです。
「やっと墓堀りって役がわかった気がした」。
そりゃ誉め過ぎでしょう。

終わるとさすがにくらくら。
で、もちろん初日の乾杯に。
さすがに一杯飲んで失礼する。マストメさんが心配して一緒についてきてくれた。
電車の中で意識失う。
かみさんが車で迎えにきてくれて、帰宅。
もうなんもせずに薬飲んでベッドへ。
パジャマを3回取り替えるくらいぐしゃぐしゃに汗かく。
ちょっとすっきり。

シャワーを浴びて着替える。
2日目の舞台に向かいます。
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東京の下町風景に浸かりながら

2011-02-23 09:39:19 | 丹下一の泡盛日記
昨日、稽古場にたどり着くとなんか雰囲気が変。
なんと演出が高熱出して倒れたんだそうな。
まあ製作総指揮も兼ねているので大変な作業を背負い込んでいる。
それにしても。。。

チームと場は出来上がっているし、舞台監督も立ち会ってくださっている。
お互いが見合って稽古。
なんか細かく丁寧にできていい時間になったかも。
そして通し稽古。
早めに終えてトラック積み込み。解散。
体調充分なわしらは、当然のごとく「稽古の打ち上げ」へ。
というかこのメンバーで飲みに行くのは初めてなのだ。
ほんと最近の若い衆は飲まないんだよね。

がっちり飲んで色々と話せてよかった。
そして池袋から一駅の某所に。
かみさんと子どもたちが犬つれて軽井沢に行ってしまった。
逗子に帰る理由が無い。
都内某所にお泊まり。
地図を頼りに、だがすぐにみつかる。

今朝、ちゃんと起きてシャワーを浴びて出陣。
早朝の東京の下町を歩くのは本当に久しぶり。
あちこちで朝の下町を歩いてきたが、なんか不思議な共通点があるような気がする。
ふとソウルにいるような気持ちになったり、台北を思い出したり。
非日常の時間に浸かっている。
今朝ご飯。これから小屋入りします!
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明日は小屋入り

2011-02-22 10:09:49 | 丹下一の泡盛日記
というわけで稽古も佳境。疲れもピークに。
休憩時間にどたりと横になって昼寝する「大人」組(わし含む)。
そして、ここからが本番なのだ。

ロベール・ルパージュの「Blue Dragon」を録画で観る。
彼の舞台は「Ka」と「アンデルセン・プロジェクト」を観ている。
どちらも面白かった。特に「アンデルセン・プロジェクト」が。

「Blue Dragon」、技術はすごいけどイマジネーションは少年王者館の方が好きだなあ。
ただ深圳のコピー絵画村なんかが出てきて、よく知ってるなあ、と。
それと最後のアイデアは、やってみたかったネタ。今度やるとまねしてるって言われちゃうかな。

日本政府はついにシーシェパードの暴力に屈するのだそうだ。
情けない。
彼らの目的はクジラの保護にあるとは思えない。
偏見を持って言うが、先頭に立っている「活動家」たちは、人種差別を含む欲求不満の「正当」なはけ口をみつけただけなのではないのか?
異文化を理解する気持ちも無いだろう。

「半捕鯨」の裏にはもっと大きな政治的意図(たとえば領土問題とか)が動いているはず。
それをもっと明らかにしてほしい。

さて今日が稽古場での最終日。
明日は小屋入りだ。
あと2日半で最後の仕上げをします。
みなさまをシアターイワトでお待ちしております!
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何がどうつながっていくのか

2011-02-21 09:04:27 | 丹下一の泡盛日記
というわけで稽古も残すところ3回となった昨日、みんな疲れがピークかも。
江戸さんも早めに切り上げる。
楽してる自分でさえ結構身体が重いもんな。

海外の友人たちにDMメール送る。
と、さっそくお返事が♪
墓堀やるんだよ、と書いたら香港のHYFから素敵なサジェッションがきて、最後にHappy digging!!! とあった。
うれしいね。さすがのメッセージ。
江戸さんにもみせたが笑ってた。

同じ香港のハムレットに興味を持っているHとやりとり。
だって興味を持っているポイントが同じなんだもの。
つながっていくもんだなあ、と不思議な気持ちに。

かつて家にホームステイしていたCちゃんは「今大学でアクティングのクラスもとってるの!」だそうだ。

リビングのテーブルに積まれた郵便物の山から大変な手紙を見つけた。
大恩ある方が先週亡くなった知らせ。
偲ぶ会も終了していた。と言ってもこの稽古体制では出雲までうかがうことはできなかったが。
若すぎる。まだそんな年ではないのに、と感情がこみ上げてくる。
そして、偲ぶ会の日は散骨プロジェクトのAさんの命日ではないか。
こちらでは何がつながっていくのか。

5年前にワークショップで近くまで出かけていったとき、わざわざ会場まで会いにきて下さり、例によって手作りのお料理を差し入れて下さった。
10年前にかみさんと娘2を連れて北アルプス山中の工房を訪ねて、ご馳走になったことがある。
小学生だった娘2が手打ち蕎麦や手作りのこんにゃく、ぶりの刺身などをはぐはぐ食べ続けていたのを思い出す。
たまたまその娘2が帰宅していた。夜中、3人でパートナーの作品で献杯し酒を飲んだ。
あまりに早い。
舞台が一段落したら必ず出雲まで参ります。

合掌。
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中野の立ち飲みで一人飲んだ

2011-02-20 00:21:42 | 丹下一の泡盛日記
この金土は稽古を始め様々なお仕事などが立て込んで、ちょっと頭がヒートアップ。
昨夜、中野で稽古の後、ふらりと駅前の立ち飲みに一人で入る。


稽古と仕事のバランスを取るのに苦労している。
以前の「アルバイト」は仕事の時間が終われば全て忘れて稽古に集中。
今は逆で稽古中も「お仕事」のメールに目を光らせている。
かみさんはそれが当たり前のことだと言うが、自分としてはそろそろしんどくなってきている。
もちろんめったに忙しくはならないのだが、よくあるように舞台が迫ってくると妙に忙しくなったりするのだ。

中野の稽古場に行く途中に「あくとれ」というアトリエがある。
1983年10月にここで旗揚げ公演を持った。
4月から9月まで建築現場で働き、つくったお金を全部突っ込んだ。
肉体労働のいいところは、仕事が終わると後は何も考えなくていいことだ。
あくとれの前を通ると夜中から明け方まで稽古していた23歳の頃を思い出す。
そしてここで観た素晴らしい舞台の数々も。

駅前の立ち飲みで熱燗でからだを温めながら、やっぱりあちらこちらとメール打ちまくる自分がいる。
今回の「ハムレット」は俳優だけでいられるから本当に楽だ。
以前は制作をはじめ役者以外の仕事をたくさんやらないと舞台が成立しないところがあり、そうでないと舞台に立てないと思い込まされていたようなところもあった。
井村昴さんと仕事をするようになってはじめてプロのチームの素晴らしさを知った。
そんなことあんなことがわき起こってきてついつい飲み屋に♪

帰宅してベッドで爆睡。
朝、気がつくとご褒美のようなメールが来ていた。
やることがたくさんできた。嬉しいねえ!
しかしこのタイミングでこの知らせが来るとは不思議なもんだ。

今日は西国分寺で「ハムレット」の稽古。
出演者の何人かは美術畑の出身。
中でも原元太仁さんは美大出身だけあってレベルが違う。

左が田山楽くんで右が齊藤しゅうや君。
本人を知っていると「!」って思うくらい特徴をつかんでいるのがわかる。

しゅうやが描く大須賀隼人くん。


関係ないけど牧野くみこはトカゲ大好き。


今日も通してその後、時間をかけてフィードバックと打ち合わせ。
演出の江戸馨さんの時間の紡ぎ方は贅沢でいいな。

来週,水曜日は小屋入り。木曜日が初日。
舞台はいい感じに仕上がってきている。もう少しで滑走路から飛び立つことだろう。
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読売新聞、見て下さいまし

2011-02-16 01:05:02 | 丹下一の泡盛日記
昨夜、心配して車すっ飛ばして迎えにきてくれたかみさんとすったもんだしながら帰宅。
昨夜の雪は大騒ぎで、首都高はさすがに除雪作業が入っていたが横横は途中で閉鎖されてしまい下道で。
帰宅は1時半。
そこからパソ立ち上げてお仕事。
なんせ9時間拘束に加えて移動の時間が4時間かかるもんだから、起きたら稽古場へ、ってな感じだ。

今朝が早かったので、速攻で作業終了させ3時間だけ眠る。
6時には起き出して、かみさんも大阪出張へ。
自分もスーツ着て長靴はいて都内へ。
ちょっとの雪でも池子の坂は手強いのだ。

この頃、ますますからだがスーツを嫌がっている。
下手するとずっとジャージになってしまいそうな。
いかんいかん。それは違うだろう。

かつて自分もそれなりに身体にじゃらじゃらとつけていた時代があって、帽子なんかも好きでいくつも持っていた。
この頃はジップアップばっかり。
指輪もネックレスもイヤーカーフも何も無し。
そんなことよりも電車に乗るなり、(シェイクスピアチームには内緒なんですが)「徐福」の本をとりだしてチェックマークつけたりしてる。

昨日とは同じ場所とは思えないね。



稽古の合間にいただいたチョコ食べた。
ラジオスターレストランに因んで、惑星チョコだ!


川崎駅の雑踏をすり抜けて京急にのった途端、ちょっとほっとしている自分がいる。
そして神武寺駅の空気が明らかに違う。
気温は少し高くて、透明感がある。
いいもんだ。
ドアを開けるとそこで待っているわんこたち♪

15日付の読売新聞朝刊に先日小金井の小学校でのプレイバッカーズの特別授業の様子が掲載されています。
自分の写真もあります。
ぜひ見てやって下さいまし。
よろしくお願い致します。

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雪男

2011-02-15 02:42:18 | 丹下一の泡盛日記
今日から「ハムレット」の稽古場は終日拘束体制に突入。
なので自分も午後には府中の稽古場へ。
通し稽古を終わって休憩。外見て驚く。
「雪!」


昨日まで金沢で雪見てたのに。
実は金沢で「丹下さん、東京から雪連れてきたんじゃないの?」と言われてた。
もしかして金沢から雪連れ帰ってきてしまったのか知らん。
「雪男」と呼ばれてます。

「なぜだ!」と叫んでみた。I'm crying "Why snow again!!"


みんなは雪の中でちょっと興奮。遊んでる男も訳1名。


夜の雪も美しい。

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小松空港から

2011-02-13 19:45:39 | 丹下一の泡盛日記
実はこの週末、家族旅行になる話もあった。
かみさんの仕事が入り無くなったのだが、フライトは最終便がとってあり、自分は金沢で自由時間。

そんな時は大好きな21世紀美術館にまず出かける。


昨夜の雪がしっかり積っている。
ブーツはいてきてほんとによかった♪


時計の展示。ああ、昔こんなのあったなあ、と懐かしい。


そんな中にも雪がまたちらつく。
この小さなハウスの中に大理石で作った香港島があった。
うれしいな。
なんかギフトみたいな気持になる。




大好きなプールも上から、下から楽しんだ。
その様子はface bookでご覧くださいませ♪
http://www.facebook.com/profile.php?id=100000125614322

そしてこれも好きなインスタレーション。タレルの部屋。


そして今ラウンジ。
呼び出しが続いてます。
そろそろ機内へ移動逗子へ帰ります。
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やっぱり金沢だったfrom Kanazaawa

2011-02-13 09:35:24 | 丹下一の泡盛日記
Took off the snow city Tokyo.雪曇りの羽田空港を飛び立って、金沢へ。


It's all arranged for snow land Kanazawa. Cos two weeks ago I was so troubled with deep snow.
先日の大雪でまいったので準備は万端。


I brought the red pepper tea.唐がらし茶も準備♪


But...there was no snow in Komatsu airport!!! ん、小松空港に雪がない。
.

in the city, too.市内も全然無い。


Old samurai city atmosphere remains here.重要文化財の御屋敷。


After the workshop for Kanazawa Junior Opera School, I went to have the supper at oden restaurant where I and one of my best friend used to be. He has gone four years ago. The restaurant was so crowded, almost full. But there was last one seat. As like he kept for me/us.
何か食べようとおでん屋へ。ほぼ満席だったが、カウンターに一席だけ空いていた。この店でかつて一緒に飲んだ旧友が招いてくれたような気がした。気がつくともうすぐ彼の命日だ。やっぱり彼が呼んだんだと。


Got out of the restaurant, soon large drops of the snow began to fall patter down.
店を出るとばらばらと大粒の雪が降り出していた。

あっという間に「いつもの」金沢に。


Yes, this is Kanazawa.




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