泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

春一番が吹いた

2012-03-31 13:27:36 | 丹下一の泡盛日記
昨夜、天女座の紫帆(矢吹紫帆)さんから「梅ちゃん無事着いたよ。ここでは彼の携帯がつながらんのやて」と連絡。
ブログには温かいスープを美味しそうに食べる彼の写真が。
よかったね♪

昨日午後は、ぽん(水木菜花)ちゃんと稽古。
4月15日に伊勢神宮で本番なのだが、昨年からその前に旅の仕事が入っていて13日に戻るのをオフ、というか予備日を無くして無理矢理12日深夜に戻る日程に変更。
13日朝一番で移動して夜には天女座で稽古。14日には全員で伊勢に移動して稽古。で、15日午後には本番と言うハードスケジュール。
もちろん神楽団にとっては「いつものこと」なので大丈夫♪
それでも新しくできたせんぐう館の水上舞台はまるで能舞台のような空間。
それなりに稽古しておかないと後悔先に立たず。事前にこちらでできる限りの稽古をしている。
月曜日にはあかるちゃんも合流して、3人の場面の最終リハーサル。
自分が旅の間も彼ら2人は稽古を続ける予定。13日に天女座で合流する。

今日は横浜で春一番が吹いた。
ばらばらと雨がきたかと思うともう明るくなっている。
気温もぐっとあがりすっかり春めいている。
心もそぞろになる。

花見というものは、花の下で酒を飲みどんちゃん騒ぐ宴会と思われがちだが、その背後には死者たちへの鎮魂が隠れている。
そのためにも生を謳歌する時間。
だから昨年「花見を自粛」となったとき、大いに憤慨した。
死者たちへの冒涜であるとさえ感じた。
どうも「形」ばかりを優先させ心、それは大事な日本の伝統のエッセンスとも言えるのだけど、心を遥か彼方に吹っ飛ばしているような事象ばかりが目についてしまう。
そんな人たちに「日本の心」とか「伝統」とか言ってほしくない。

昨年は4月9日に一人でつまみをつくり、犬たちと近くの公演に花見に出かけた。
今年の旅のちょうどど真ん中だ。
どこかでお花見したいなあ。
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梅ちゃん旅立つ

2012-03-30 06:05:11 | 丹下一の泡盛日記
朝早く、頭の中がぐるぐると動いて目が覚める。
「その時」が来ているのがわかる。
さくっと起きて、梅ちゃんが寝ている仕事部屋にノートをとりに入る。
この2週間、ぼんやりと考えてきたメニューが一気に吹き出して渦巻いて4日分のシートの中にさくさくと収まっていく。
ほんと、この「時」が来るまで落とし込めない。
無理して作ってもろくなものにならないことがわかっている。
めんどうなもんだ。

そして降りてきているエネルギーが消えないうちにノートを作れる環境がありがたい。
ひとしきり書きなぐり、梅ちゃん起こして朝ご飯。


彼は4時くらいまでドストエフスキー読んでた、とか。
自分の蔵書をあさりまくっている。
こっちが読んだ内容忘れてるのが恥ずかしい。。。

連れ立って稽古場へ。
彼の笛はますますさえてきている。
こうなったら極めていただきたいものだ。
最後は即興でセッション♪

楽しかったが、身体が言うことをきかない。
演出ばかりしていたもんなあ。
足ががくがく。
何よりも身体が重い。
昨年4月のパフォーマンスの時がピークだった、などと後で言われんようにしたいものだ。

10日間滞在した梅ちゃんが天女座へ移動するので「打ち上げ」。
身体が重いとか言っておきながら、野菜のてんぷら。


野菜の天ぷらと書くと、かつてお世話になった江戸前の女優さんの「野菜の天ぷら」という日本語は無い。「精進揚げ」と言いなさい、ということばを思い出す。
すみません。。。。

梅ちゃん、大いに語るべし。
一人で赤ワイン一本空けてるぞ♪
彼の悩みはようくわかる。

締めはソーメン。


梅ちゃんの彼女もかつての教え子で天女神楽にも出演してもらっている。
トリリンガルの才媛。
(北京で10年過ごした人が客席にいて「天女座の花道でいきなりネイティブのような北京語が聞こえてきて本当に驚いた」と)
なぜか電話で話す。
彼女の悩みもよくわかる。

梅ちゃんは、天女座まで鈍行・快速乗り継いで移動すると言う。
調べたら我が家の駅を6時に出ると18時に天女座に着くことがわかった。
今度自分もそれで行ってみようかな♪
長旅の梅ちゃんのために1食半を詰めたお弁当作る。


梅ちゃん、6時前に家を出て行った。
祝福された旅になりますよう。
来月半ばに天女座で合流。
一緒に伊勢神宮の舞台に立つ。
で、いつ戻ってくるんかいな♪





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胃に嵐

2012-03-28 11:23:00 | 丹下一の泡盛日記
昨日、予約した稽古場の料金を支払いに出る。
せっかく晴れたので川沿いに早足で歩きながら。

桜並木のつぼみはまだ固い。

九州ツアーの公演日程を終えて、現地で数日のオフに入った天女座チームからは「もう梅は終わった」とか「もうすぐ桜が」とか。
以前住んでいた逗子の駅前に梅の木があって、これが膨らんで花開くとまだ寒くても一気に春の気持ちになった。
残念ながら今は駅前にそんな樹はない。

晩ご飯におでんを仕込んでいたのだが、梅ちゃんのリクエストであんかけ焼きそば。


これは美味しかったんだが、その前に一人で食べた唐辛子てんこ盛りのそばが胃にきていたらしい。
なんかおかしいなあと早めに布団に入ったら、夜中に腹痛で目が覚めた。
トイレに行き、薬(百草)を食べて自分で足を揉む。
胃の中で嵐。
明け方まで眠れなかった。

それでも風呂に入り身体を暖めて、仕込んであったおでん。
一晩経って、これがまた♪
胃が荒れているとき、なぜかわからないが、自分の場合はちょこっと優しい食べ物を入れた方が楽になる。
ちょうどよかったな。

明日からは、稽古再開。
楽しみだ!
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プレイバッカーズ、かながわレッドリボン賞受賞

2012-03-27 09:39:55 | 丹下一の泡盛日記
プレイバッカーズがかながわレッドリボン賞を受賞したと連絡が。
AIDSフォーラムでの長年の活動、HIVポジティブの人たちへの差別や偏見と闘う、が評価されたそうな。
神奈川県庁で授賞式があるので、出席してね、と。
中心となって動いてきたくみちゃん(佐藤久美子)や代表のかよさん(宗像佳代)が出席するべきところ二人とも先約別件で動けないと言う。
「誰かいない?」とえりちゃん(高橋江利子)の問いかけに、みんな「仕事が」「子どもが」などなど。
なぜか自分が出席することになった。

で、馬子にも衣装。
ただしネクタイは、数年前のAIDSフォーラムで購入したコンドーム柄のものだ♪

このフォーラムでAIDSのストーリーを演じさせていただいてきた中で学んだことは多い。
また「AIDSは死の病だと思っていたけど、今では治るんですね」など無知も甚だしい発言にも触れてきた。
(かつて演劇仲間から「ホモって治るのよ」と言われて絶句して以来のショックでもあった)
そして地道に闘う人たちの素晴らしいエネルギーに毎回こちらが励まされるのだ。

授賞式は副知事から賞状と記念品を渡されておしまい。
一緒に受賞したフォーラムでもおなじみの山田雅子さん、推薦してくださった横浜YMCAの方々と。


帰宅して晩ご飯は、野菜たっぷりと海老のタイ風グリーンカレー(ゲーン・キョワッ)。

フランクフルトのタイ料理屋で食べた野菜たくさんのこれが忘れられない。
日本でもあるのかなあ。グリーンカレーは大抵鶏肉で作ってる。シーフードでもできるし野菜の種類だってもっと増やせるのだ。
ほんと、この頃外でご飯を食べる気がしなくて困る。
アジア好きの梅ちゃん、喜ぶ。インドもタイ,カンボジアも行ったそうな。

カレーの後は、中国茶。


香港や広州とのやり取りもさかんになってきた。
そろそろ始動せねば!
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その翌日

2012-03-26 13:54:28 | 丹下一の泡盛日記


プレイバッカーズ自主公演にスタッフの加藤さんが作ってきて下さったお菓子。
美味しい!

えりなっちのピアノがまだ体に残っている。


プレイバックシアターの舞台の後のクールダウンがうまくいかなくて、体というか「心」に色々なものが渦巻いてしまった。
朝早く目が覚めて、お茶飲みながら梅ちゃんと話す。
これがいいクールダウンになった。
寝なおしたところぐっすりと昼過ぎまで眠ることができた。
ぜいたくな休日。

午後、かるく食べて、残務処理。


夕方、買い出しして大好きな葉っぱでくるんで食べるスパイシーな炒飯で晩ご飯。


改めて飲み直す♪
梅ちゃんとゆっくりと様々なことを話す。
いい時間だった♪

ど~んと眠り、朝ご飯。


中華粥にキムチと納豆。
「東アジア世界の融合ですね」と梅ちゃん。
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プレイバッカーズ自主公演、満員御礼大成功♪

2012-03-25 16:01:34 | 丹下一の泡盛日記
昨日、プレイバッカーズ自主公演vol.21「卒業」。
人形の家あかいくつ劇場。
昨年の3月に予定されていた公演は震災でキャンセル。恒例の9月の取りやめた。(かわりにジョナサンを招いてのスクール主催の公演があった)
なので1年半ぶりの人形の家。
指定管理業者が変わっていて、2002年9月のvol.7から8年間で10回以上連続でここで公演しているのだけれど、劇場スタッフの誰もプレイバッカーズを知らないと言う不思議な(?)現象。

自分は2010年に柴野さつきさんの「ブラバンのジュヌヴィエーヴ」も2回やらせてもらっているので、もう横浜のホームグラウンド的な存在。
そして1年半のご無沙汰。
気合いも入ろうと言うもんだ。


小屋入りすると時間が一気につながる感じがする。
昨日まで大好きなこの空間にいた、かのような。


いつものスタッフ(舞台監督:上林英昭さん)が粛々と作業。

今回、スペシャルゲストのミュージシャン、田村依里菜さんも黙々とピアノと自分のチューニング作業。

彼女とは、本当に「出会い」を感じる。
即興で演奏するミュージシャンは星の数ほどいるのだけれど、プレイバックシアターのコンセプトを共有して下さる方とは、なかなか出会えていない。(共有する/しないはそのミュージシャンの「趣味」のようなものなので彼らのグレードについていっているわけではない)。

久しぶりの自主公演だからか、例によって(ことばが矛盾している)客席は満員御礼。
開場まえに長蛇の列。ありがたい。
舞台は、自分としては「やりきった」感がある。
精一杯だったと思う。

なので打ち上げ前におにぎりを食べ、宴席でもずっと温かいお茶。
酒が入らない。
終了近くなって、ワインすすり出す。
久しぶりの方たちと話す。
サンコファ代表のなおさん「逗子に引っ越したら、入れ替わりにたまさんが消えていた。。。」。
すみません。
デザイナーの64が誉めてくれた。
嬉しい。
プレイバックは難しい。できて当たり前。
あまり誉めてもらったことないもんなあ。

2次会へ。
この頃、よくないことに2次会で飲み過ぎる。
反省。
帰宅してなんとか風呂に入り、爆睡。





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行ってきます!

2012-03-24 08:07:00 | 丹下一の泡盛日記
昨夜、いい眠りだった。
目が覚めて静かな朝。(相変わらず電車はうるさい)
風呂に入り、ゆっくりとそばを食べる。

準備はばっちり。
スタッフは最高♪

では行ってきます!
皆さまとあかいくつ劇場でお会いできるのを楽しみにしています。
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自主公演へ

2012-03-23 23:38:40 | 丹下一の泡盛日記
昨日、梅ちゃんと食い過ぎ。


晩ご飯にツナトーストと豆とジャガイモのスープ。
でよかったのに、なぜか極細のスパゲッティも。


からだがもぞもぞしていかん。

なのになぜか今朝は寝坊した。
身体が重くていつまでも眠っている。
その状態で風呂に入り、稽古場へ。
明日はプレイバッカーズの自主公演♪

いい稽古だった。
やっぱり身体動かさないとおかしくなるんだね。
雨の中帰宅。
そっこうで入浴。
リフレッシュ、洗い流す。
で、にら玉と焼きそばをさくさくつくり、梅ちゃんと白ワインで乾杯。(3日ぶりに飲んだ)
梅ちゃんがいてくれることでだいぶ助かってるなあ。

明日はいよいよ1年半ぶりの自主公演。
きっちり出し切ります♪
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プレイバッカーズ自主公演前売券完売♪

2012-03-22 13:23:00 | 丹下一の泡盛日記
昨日、封を切ってあり一つだけ残っていたラーメンを食べてしまう。


夕方、散歩から戻った梅ちゃんと早めの夕食。
野菜を煉り込んだパスタとキャベツトースト。


梅ちゃん、ぱくぱく食べてくれるが胃はそれほど大きくない。


来月初旬の香港でのワークショップがめでたくフルブック=予約満員御礼となったそうな。
ありがとうございます!
http://www.adahk.org.hk/en/jciap/TT/index.html
http://www.adahk.org.hk/en/jciap_tt/physical_theatre_workshop/index.html

こちらから連絡してないのに香港の友人たちから「聞いたぞ! 時間つくれたら飲もうね」とお誘いのメールがばんばんくる。
ワークショップの方は、1日6時間。休憩入れると9-17みたいな感じで4日間連続。
「24時間ワークショップ」というタイトルのシリーズなのだ。
間違いなくふらふらになること請け合い。
さすがの自分も飲みに出る勇気があるかどうか。。。
政府系の団体なのでアレンジしていただいたお高いホテルにはジムがついているとか。
実は油麻地にあるこのホテルの前は何度も通っているのでよく知っているのだ。
とりあえず夜はプールで泳ぎたいなあ。。。
もちろん何人かとは会う予定で時間のやりくりが必要。

週末のプレイバッカーズの自主公演も前売り券は完売した。
ありがたい。
昨年3月末に予定されていたのをミーティングを重ねた上で中止にした。
自分は当初「延期」を主張したが最終的には中止に賛成した。
なので自主公演は1年半ぶりになる。
ちょっと厳粛な気持ちで舞台に立ち向かいたい。
昨日で2日間酒も抜いたもんね。

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なぜ「大河」に「タルカス」を使わなければならないのか?

2012-03-21 13:51:45 | 丹下一の泡盛日記
月曜日の晩に飲み過ぎて反省。
昨日、梅ちゃんとお茶で話し続けて、酒を抜く。
自分はあまり年齢差を気にせずに話しているのだが、彼のお母さんは自分よりも年下だったりするので、気をつけないといかん。
時代がちょっとずれちゃうことがある。
彼が「おばあちゃん」というとき、自分の祖母ではなく母を思い出さないといけないのだ。

テレビを見ない自分でもNHKの今年の大河ドラマが「清盛」であることぐらいは知っている。
そして、友人がそのテーマ曲が「タルカス」であると教えてくれた。
「!!!」。
自分が中学生の時にはまり、高校生の時ようやく手に入れたレコード。
エマーソン、レイク&パーマーの名曲(だと今でも思っている)。
その頃、大好きだと言ってもほとんど誰も相手にしてくれなかった。
それを編曲して大河ドラマに使うとは。。。

イギリス人が作曲した曲を大河に使うのは、どうも違和感がある。
NHKは何を考えているのか。
せめて日本国内在住の作曲家の新作にできないものか。
40年も前の曲を引っ張り出してこなければいけないほど、この頃の日本の作曲家は貧弱なのか。
谷川賢作さんなんか今、すごいぞ。知らんのか。。。
と、なんだか腹が立ってきた。

そして「タルカス」は海から誕生した「どうしようもない最低の獣」の名前で、そのストーリーだ。
平清盛にかけてるって理解していいんだろうか?
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