泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

米が尽きるのは、よろしくない

2022-07-31 18:14:07 | 丹下一の泡盛日記

朝起きてその日に食べたいものを作ってお弁当箱に詰める。
この日のオムレツには、玉ねぎ、ズッキーニ、マッシュルーム、赤ピーマンとチェダーチーズと酢漬けの青唐辛子が入っている。
上からレッドチリソースをドバッと。
だし醤油で煮て冷蔵庫で冷やしておいたピーマンと。
大好きな、というか自分の生活に欠かせない上越のお米が尽きてしまった。
正確には1回分だけを大事に取ってある。
もう10年近くはこのお米を食べているのだけど、
7月中に無くなったのは初めて。
これは弁当を持っていく機会が増え、そして自宅で若い子たちと晩御飯を食べなくなったことが原因と思われる。
稽古の後は、時間がないので素早く作れるスパゲティや中華麺が多くなるし、
炒飯はタイ米を使うことが多いからだ。
米が尽きるのは、精神的に大変よろしくない。

3日続けてのお仕事はとりあえず終了。
来週は「フクシマを思う」の本番が待っている。
断酒は3日目に入り、体調はすこぶるよろしくないのだった。
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ハムスターに唆されて

2022-07-30 21:17:31 | 丹下一の泡盛日記
「平家」のワークショップに第1期からずっと参加してくれているAGちゃんが、
ハムスターを飼い始めたと嬉しそうに教えてくれた。
聞けば小学生の頃、飼っていたのだそうで。
羨ましいぞ。
40歳の頃、ハムスターと暮らしていたことがある。
新宿のアパートでかなり慣れてきた頃、仕事机の上に放し飼いにしていた。
ある時、ささっと本棚の背後に入っていってしまい、
どうしようかと思ったのだけど、
名前を呼び続けていたら、するりと現れて自分の目をじっと見つめたのだった。
ある日、1泊2日の合宿稽古から、獣医の友人を伴って帰宅してみたら、
すでに旅立っていて、驚き悲しんだのだけど、
名のある獣医師に「ご臨終」を宣言してもらえたのだから、その最後も恵まれていたのかもしれない。
数日は、夜になると涙ぐんでいた。
その後、最盛期には犬5頭と猫が一匹。
最後にも犬三匹と生活していた。
2011年に逗子を離れて以来、動物と暮らしたことはない。
旅が多い生活だから、と諦めている。
でも、AGちゃんの嬉しそうな声に唆されるように、
つい小さな木彫りの犬を買ってしまった。
そんなことをしたことがなかったのに、
名前までつけてしまった。

土曜日のお弁当は、これを挟み合わせてサンドイッチに。
ほぼ無意識に身体が欲しがるものを作るようになっているので、
食べる時に多少くたびれていようが、美味しい。
台所がついた稽古場、またはアトリエが欲しいなあ。
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不思議な落語をきいた

2022-07-29 23:52:39 | 丹下一の泡盛日記

起きた時にはすでに大汗で。
もう死ぬまで東京の夏はこうなのだろうか。
「あの夏は、戻ってはこない」という歌詞が響く。
それでも、周囲が次々とコロナに倒れていく中で、陰性でお仕事があるだけマシか。
淡々と仕事をして、夕方一区切り。
その間に、なんだか困った知らせが次々に届く。
変な日だなあ。
なんか運気が落ち込んでいる。
昨夜、素晴らしい舞台で勇気づけられたから、大丈夫。
夜、不思議な落語を聴いた。
そして、黒猫や、事故の話が続く。
帰宅してすぐに手を洗い、シャワー。
今夜は酒を抜いて、早く眠るべし。
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プロジェクト・ムー「アリスの血」

2022-07-28 22:41:18 | 丹下一の泡盛日記

どうにも痛い膝で足をガタガタさせながら跛行。
そして、プロトシアターでプロジェクト・ムー「アリスの血」の初日に立ち会う。
素晴らしかった。
岸田理生さんが大橋宏さんのDA.Mのために書いた文章も取り込まれ、
追悼にふさわしい演出の舞台になった。
理生さんの言葉が、ここまで現代に蘇るなんて、本当に嬉しい。
さすが岸田理生なのだった。
この座組にDA.Mの中島彰宏くんが参加していて、
いい存在感を出していたのも嬉しい。
女優たちもみんな素敵で、どんな出自の方たちなのだろうと興味津々。
というのも、
尊敬する清水信臣さんの解体社や上野のストアハウスカンパニーが静かにしているこの頃。
こういう演出の舞台を、都内で見るのは本当に久しぶりで。
もちろん不勉強なだけなのだろうけど。
そんな舞台を、この身体に染み込んだ感があるプロトシアターで、が嬉しくて。

懐中電灯で顔を下から照らすのは、まあご愛嬌なんだけど、
ここまで怪しい顔は見たことがない、主宰の宗方駿さん。
哥以劇場以来の40年以上のお付き合いだけど、本当に妖しい!
さすがの存在感。
一つだけ難を言えば、やっぱり「発語」で。
これは自分だからなのだろうけど、
「Hamlets/ハムレッツ」に出てくれた平家ガールズは
こういう動きを会得するにはものすごく時間がかかるだろうけど、
古典を稽古した上での発語は違う。
それをあらためて認識した。
その上で藤田三三三さんが、様々にセリフの発語にチャレンジしていたのが、
以前、お芝居でご一緒したことがある身としても、嬉しかった。
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新規感染者数世界一の中を、プロトシアターへ

2022-07-28 22:26:02 | 丹下一の泡盛日記

なぜかランチが豪華になってしまう。
まあ理由は明白で。
稽古をしていないから、だ。
もちろん7月16日(土)のプレイバッカーズの本番から二週間も経っていないし、
コロナで潰れた佐野や平家の稽古は熱く燃えていた。
それが、ふっとハシゴを外されたようで。
自分のためにだけ作っているのが本当につまらない。
それでも午後は「創作活動」。
久々に燃える。
一人でできる作業っていいな。
そして、みんなで一緒に作り上げる作業の楽しさを知ってしまった今、妙に新鮮。
夜はプロトシアターへ。
東京都の新規感染者が4万人を超えて、
そして日本の過去7日間の感染者数が世界一になったんだそうな。
大阪のことを考えると、東京の検査数もきっと4万2千人くらいだったのだろうけど、
それでも世界一、か。
劇場に出かけることに疑問を呈するスタッフもいたのだけど、
だってプロジェクト・ムーが岸田理生さんのテキストで大橋宏さん追悼の舞台。
これに立ち会わなくてどうするの。

西早稲田駅で降りる。
「地下鉄の駅ができるんですよ」と言われていた、かつて家族で住んだアパートまで2分。
せっかくだからその横を通り抜けて歩く。
ああ、この蕎麦屋、まだやってる。
いつかもう一度入らなきゃ。

稲妻が走る。
中学生からの時間を遡るように歩いて小滝橋へ。
膝が痛い。
デブになって半年。
ついに来たか。
舞台の感想は項を改めて。
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わらびのアク抜きが難しい

2022-07-27 18:22:54 | 丹下一の泡盛日記
昨夜、立ち寄ったお店は、最高の空間でいっぺんに大好きになった。
肉を食べない自分でも美味しいものがちゃんとある。

「佐賀牛の約束」は、忘れていない。(謎)
帰宅してわらびのアク抜き。

初めてやってみた。

翌朝、全然できていなかった。。。
再度挑戦して、なんとか食べられるようにした。

奥多摩に出かけていた頃は、せいぜい2日で帰宅していた。
そのうちに放浪は、一気に2週間単位になった。
遠くへ遠くへ、と思い続けていた。
そして、ある時、舞台の時間に「懐かしい遠く」を見つけたのだった。



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奥多摩へ

2022-07-26 21:36:22 | 丹下一の泡盛日記

*朝ご飯。
火曜日、終日の仕事がキャンセルになって、ふと緑の中を歩きたくなって奥多摩へ。
10数年前にたまたま立ち寄った蕎麦屋で、早めのランチ。
驚いたのは、ここが朝から順番待ちの行列ができる店になっていたことで。
寒い日の午後、誰もいないガランとした、でもとても懐かしい素敵な店内と
丁寧なおかみさんの対応がいまも記憶に残っている。
そんな店だったのだけど、早めに着いて一番に入れてもらい、
気がつくとずらりと並ぶ人々が。

その後、西へ向かい奥多摩駅へ。
10代の頃に何度か来ている。
もちろん、こんな素敵な駅舎はまだなかった。
土地の神社にお参り。


そこからまた西へ。

水の底に沈んだ村の神様たちを集めて祀った神社へ。
結構な山上だった。

青梅から奥多摩、そしてその西へ。
この沿線にスタジオを構え、何度もご一緒した水野俊介さんのことを思い、
彼の曲をかけながら移動。
狐と狸の短歌合戦や民話の語りなど。
この辺りでも色々やったよなあ。
もう彼のスタジオがどこにあったのかも、わからなくなっている。
切ないなあ。
そして、素敵な飲み屋を見つけて、幸せになる。
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稽古場にいないと余計なことばかり考えちゃう

2022-07-26 08:27:48 | 丹下一の泡盛日記

月曜日は所用で横浜へ。
珍しく混んでいて待たされる。
すぐ近くには美術館もあり、大抵はついでの用事も入れるのだけど、
コロナ感染が激しくて、終了後、そのまま引き返す。

暑いのでざる蕎麦。
以前から、文化に予算を割かない国は堕ちるしかない。
が、持論で。
今でも、文化、教育、そして医療にきちんと予算を振るべきだと信じている。
それぞれの現場の人たち、最前線で「闘っている」人たちの良心に、
あぐらをかいている国には、未来はない、と。
国そのものを売り渡すような人たちに投票する気持ちは、いまだに理解できない。
日本人の知的レベルも、足の引っ張り合いが多くなり、どんどん落ちている。
自分が学校にいた頃のように、バイト先の友人同士でも、さまざまな情報を交換し、
お互いを知的に高めあうことが楽しかった時代は、もう来ないのだろうか。
自分の稽古場にいる若い子で高校中退、専門学校卒業、というキャリアでも
明確に知性を感じさせてくれる子が何人もいる。
「昔の」大学に通わせてやりたかった、と思う。
だから、一般的な「お芝居」の稽古場ではなく、自分の稽古場にいるのだろう。
(稽古場で「余計な」話が多い、とも言えるのだけど)
こうなったら、坂口安吾が言うように「堕ちるところまで堕ちる」しかないのだろうか。

こんな夕景は初めて見た。
昨年でさえ、夕方家にいることがほとんどなかった。
この夏は、次への正念場になるかも。
稽古場にいないと余計なことばかり考えちゃうなあ。

大好きなケールが手に入ると、サラダが海外風になる。
これとワインで充分だったのだけど、

残り物のトマトソースも消費しないといけないのだった。
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記録としての台本作成

2022-07-25 13:31:03 | 丹下一の泡盛日記
日曜日は、予定がキャンセルになりいきなり終日が空いた。
こんなことは滅多にないので、落ち着かない。
お昼は、スーパーへ買い物に。
どんどん物価が上がっていく。
時折食べるカップ麺やコンビニのサンドイッチの値段が、
お店で手に取るたびに上がっていくような気がする。
きっとスーパーの方でも、この値上がりと闘ってくれてるようで。
たくさんの「広告の品」や「見切り品」が並べられている。
それらを中心に買い込んで生きている。

カキフライ、大好きだ。
子どもの頃、滅多に口にできないご馳走だった。
(今は、別の意味で、揚げ物はあまり食べない)
来客があり、母がカキフライを出して。
お客が帰って、皿に残った一つを「やった!」と思って頬張ったら
こぼした焼酎に浸かってしまった「芋焼酎漬け」のカキフライで。
一瞬、うえっとなったのだけど、飲み込んだ。
そうして、焼酎の味にも慣れていったのだった。

午後は、先日佐野で上演予定だった「ノスタルギガンテス」の構成台本を作成。
上演する予定だった45分のものを膨らませて、60分バージョンにしてみた。
久しぶりに、構成表というか、ノートを冒頭にまとめ、
台本化すると以下のようになります、という形式にしてみた。
土台となるノートに従って、現場ごとに演出を変えていけるように自分たちのための記録としても。
タイトルを変えて、来年にでもTama+ projectで上演したい。

スーパーでパクチーをゲット。
嬉しかったので皮蛋豆腐。
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冷蔵庫の中のもので料理

2022-07-24 13:54:05 | 丹下一の泡盛日記

暑い! この日もとても暑かった。(謎)
連れ合いと一緒にPCR検査を受けに。
先日で「陰性」は判明しているのだけど、念の為もう一回。

これ見て唾液を出して、なんだと。
古代中国でも梅を想像すると唾液が出る、という話があるけど。
美味しいものを想像すると即座に唾液が出る自分は、検査で困ったことは一度もない。
本来ならば今日は朗読会のスタッフのお仕事だったんだよなあ、とまだ過去に引き摺られながら帰宅。
冷蔵庫の中に見切り品で叩き売られていたミニトマトと、そろそろ危ないマッシュルームさんたちが。
トマトソースを作る。

暑いのでとにかく葉物が食べたくなる。

そしてなぜか料理人のドキュメンタリー。
「職人」には憧れがある。
もちろん想像を絶する修行を乗り越えてきた人たち。
ひ弱な自分からは、素敵に見上げる存在で。
その厳しい時に、どのようにして歯を食いしばってきたかが、またすごい。
演劇に出会うまでは(出会ってからもだけど)、下手くそな絵を描くことや音楽に夢中だった。
それは、きっと一人でできることだったからで。
そして、「演劇」は一人ではできない。
東京都の感染者が3万人を大きく上回る日々。
一人でできるのは、再び稽古場で再会するまでの準備、に過ぎない。
そして、自分のように稽古場に集まったメンバーの顔を見ながら創作していくタイプには、厳しい時間だ。
稽古の再開が待ち遠しい。
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