泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

この衝動は何なのか

2024-06-29 07:20:40 | 丹下一の泡盛日記
金曜日は久しぶりのホールのお仕事。
自分の担当をきちんとこなしていくことだけに集中する時間もいいもんだ。
午後、急激な眠気が襲ってくる。水曜日の稽古の疲れが来ているのだろう。
ワルシャワの「コンビニ」みたいな小さな店で買って、大事に取っておいたスープを食べた。
梅雨の季節からの劇場内はエアコンがガッツリ効いていて自分にはかなり寒い。
土曜日も劇場のお仕事。
年に一回の歌手のコンサートなのだけど、その歌声が沁みてくる。
なぜか鈍行列車の旅に出たくなる。
東京発だと普通の在来線ばかりになるけど、かつての「鈍行」列車の旅。
一応全都道府県に行ったことがあり、パフォーマンスしていない県もあと5県を残すのみ。
そのベースには高校生の頃からの鈍行の旅がある。
限られた情報しかなく、ただ行ってみたい、という衝動だけが自分を突き動かしていた。
あまりにも「刺激的な」と言わざるを得ない旅から戻ったばかりなのに。この衝動は何なのだろう。
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WS、楽しい時間はあっという間に終わる

2024-06-27 20:15:11 | 丹下一の泡盛日記
木曜日、前日の通しの疲れが残っているのか、なぜか空腹を感じて、ものすごく早く目が覚めてしまう。どうしたらいいのかわからなかったけど、起き出してお冷ごはんをかっこんで寝直す。何やってるんだか。。。
その後深い眠りに落ちて目が覚めれば、出かける時間の60分前。
腹が一杯になり、疲れが出たのか。
シャワーを浴びて、ワークショップの仕事へ。
半数は昨年から引き続きのメンバーなので次第に家族的な繋がりが生まれている。
もちろん新しく参加してくれた人たちも初回で随分と安心してくれたようで、おかげでこちらも突っ込んで話ができる雰囲気に。
楽しい時間はあっという間に終わる。
明日から3日間はお仕事に集中。
そして、来週からは新版「小栗判官・照手姫」のことだけに集中する日々が待っている。
お弁当の用意も終了。
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新版「小栗判官・照手姫」通し稽古

2024-06-26 23:47:39 | 丹下一の泡盛日記
昨夜、打ち上げで久しぶりに焼酎なんか飲んだせいか。ずどんと疲れも出て昼近くなるまでベッドにいた。
買い物など済ませておにぎり握り、横浜へ。小栗判官・照手姫」の稽古。
元町中華街の駅は大好き。ここに来ると日本の地下鉄の駅だってすごいところがあるんだぞ、って自慢したくなる。
ただ車内の冷房のキツさにはいつも参る。この冷房のためだけに上着とジーンズを着て移動している。出なければ短パンにサンダルで稽古場に向かいたい。そして、今日も駅の外との気温差でしばらくは使い物にならない。汗まみれになるジーンズは帰宅すれば洗いたくなる。
本番まであと2回を残す稽古は、もちろん新宿の劇場を想定した通し稽古に。
藤沢とはかなり動きが変わるので、考えながら動いていたらセリフが。。。
もちろん滑走路を走り出した状態だから大丈夫。
それでも稽古終了後1時間近くは振り返りの話になる。
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シェイクスピア朗読会「真夏の夜の夢」

2024-06-26 14:01:01 | 丹下一の泡盛日記

火曜日は下北沢でシェイクスピア朗読会。お題は「真夏の夜の夢」妖精編。
そこそこ減量はしているのだけど、身体も頭も重いのはこの暑さのせいか。
そして、観客を前にすると全て問題なくなる。
マチネとソワレの間に、ラーメンが食べたくなる。「いつもの」ラーメン屋がなぜか閉まっていたので別の店を探す。
この頃は脂っこいラーメンばかりで、立ち食いそばの、ちょっと贅沢な延長のような醤油ラーメンを見つけるのは難しい。そして、みんな高い。
まあいいかと初めての店に入ったら「大盛無料」と言われて断った。もちろん夜の舞台を控えて、のこと。
出てきた麺の量を見たら、随分と小盛なのに驚く。この店では多分「大盛」が自分にとっての「普通盛」なのだった。
こんな時は、やっぱり自分で作りたくなっちまうなあ。
夜の部も無事終了。
「執事」マストメさんの希望で焼き鳥屋に。焼酎のロックなんてかなり久しぶりな飲み物。
シェイクスピアの後だったけど、なんかすっかり「帰国」した感じ。
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稽古、そして稽古。

2024-06-25 01:10:08 | 丹下一の泡盛日記
晴れ間が見えた瞬間に起き出して洗濯。
そして明日本番のシェイクスピア朗読の稽古へ。
いい2時間を過ごして、渋谷の街を通り抜け、横浜へ。
乗った電車内は、ひたすら爆睡。時間を変えなければ。
新版「小栗判官・照手姫」の稽古。
Mさんが身体のケアをしてくださる。安心して身体を任せられる人。
Mさんとは不思議なご縁で。最初は江ノ島のプレイバッカーズの合宿。
その後、ボートシアターの「さらば、アメリカ!」に出演していた時、同じ出演者として再会。
昨年の新版「小栗判官・照手姫」の初演時も様々にサポートしてくださり、特に東京公演では直前の身体のケアで最後まで保つことができた、と考えている。
稽古終了後は連れ合いの迎えの車のシートに沈み込んで帰宅。
明日の本番が楽しみ!
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練馬区美術館へ

2024-06-23 12:18:08 | 丹下一の泡盛日記
早朝、雨の中を仕事に行く連れ合いの顔を見るために起きて(朝ごはんは用意しておいた)、また寝なおす。
雨で気圧が下がり、なんか頭が重く、全身がだるい。
切手を使い切り、買いに行こうかと思うのだけど、尻込み。
実はこの週末のお仕事が急にキャンセルになっていた。まあ最下層の下請けだから、こんな対応も仕方がないのだろう。
そして時間に余裕ができたことが返ってよかった。身体が「無理を重ねてきたよ!」と訴えてもいる。
夕方、スマホの情報で「これは行こうと思っていたやつだ!」と、意を決して出かける。
練馬区美術館、初めて行った。
30年くらい前、プロト・シアターがまだ早稲田「新」劇場アトリエだった頃、ゴミの中に住む男という設定で、大量の空き缶を舞台に積み上げて芝居を創ったことがある。
そして、この空き缶たちはみんな陶器。手にとって触ることができるコーナーもあり嬉しい。
ポスターにもなっている「情報を焼き付けたレンガたち」のインスタレーションは素敵だった。
一つ一つのレンガに焼き付けられた新聞の見出しは、縮刷版編集のバイトだった自分には記憶にあるものばかり。もちろんもっと過去のものもあるのだけど。
その一つに唐十郎の名前も発見して、ちょっと嬉しい。
いい刺激をもらいながらも、やっぱり頭も体も重たい。
帰宅後、そんな症状は自分だけではないと知り、ちょっと安心。
明日は火曜日本番のシェイクスピア朗読の稽古のあと、新版「小栗判官・照手姫」の稽古。
突っ走る日々が始まる。




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焼き海苔の高騰に驚く

2024-06-23 12:18:08 | 丹下一の泡盛日記
朝方、外が晴れているのに気がついて起き出して洗濯。
事務仕事はさくさくい進むのだけど一番の「大物」はまだ。
都知事選のポスターを見た。内閣が「貧乏くさい」金持ちばかりになると、それに倣って、選挙戦が下品になるのだろうか。
もちろん今の政権を利する行為にしかならないので、体制側からは喜ばれているに違いない。
午後、買い物に出て、焼き海苔の高騰に驚く。稽古場に持参するおにぎりの必需品なので迷った挙句に購入。
「仕事」は増えているのだけど「お仕事」は確実に減っている。「お仕事」をもうちょっと増やさないといかんなあ。
と言いつつも、この日は「オフ」と決めていた。
来週はシェイクスピア朗読会の本番もあり、お仕事と稽古で遊行寺の公演まで突っ走ることになる。


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プロジェクト・ムー「プラスチック・ローズ」

2024-06-22 12:51:01 | 丹下一の泡盛日記
金曜日、小雨の中を朝一番で野暮用へ。気圧が低いと頭も重い。血圧も上がっている。
戻ってひたすら事務仕事。机の上が片付いてきたのでお昼寝。目覚めてすっきり。お昼寝、正解。

神楽坂の箪笥ホールへ。ボートシアターメンバーと合流して東京公演の下見。
大抵の公共のホールと同じで、ここも音楽や合唱を前提とした音響設計と思われるお風呂場のような響き。舞台上には巨大な反響版が折りたたまれている。
仕方ない。ほとんどの場合、日本の「多目的」の設計者は「演劇」を知らない。
遊行寺の使用では通用しないので、発声の方法を変えつつ、場所も移動して演出の吉岡さんにチェックしてもらう。
その後神楽坂の様変わりに驚きつつ、素敵なお蕎麦屋さんでたぬきそばをかっ込んで小滝橋のプロトシアターへ。
この道を40年くらい歩いているのだけど、ほとんど変わっていない。。。
プロジェクト・ムー公演「プラスチック・ローズ」。言わずと知れた太田省吾の作品。初演は「裸足のフーガ」と言うタイトルだった。
素敵な舞台だった。
転形劇場の舞台では見逃していたのだけど、実は太田省吾もベケットを強く意識していたことを再認識。
削られて選ばれた「ことば」たち。そして、即興を想像させつつも外枠の演出の視座の揺るぎなさが成立させている美しい場面が続く。
プロト・シアターという場で、こういう作業を高い水準で成立させている人々がいること、そしてその中心に宗方駿さんがいることが本当に嬉しい。
満員の客席にはこの瞬間に立ち会おうと様々な重鎮も。そしてもっと若い人たちにも見てもらいたいと切に思う。
「わかりやすい」のがいい、などと言っているうちに観客として「わかりやすい」のではなく、自分たちの思考回路が浅く短絡的にされてきたのではないか。
「商品」ではない「難しい」回路を読み込み、ときほぐす作業を重ねた「作品」を作り続けてきた(続けている)人たちがいるからこそ、ある時代には、それをスライドさせて「商品化」できたので。
終演後、本当にお久しぶりの女優のM屋さん、この初演に出演されていた、と話す。彼女とは30年ほど前の「古事記」のシリーズの初演でご一緒して、その後彼女の演出作品の舞台監督も。もう30年経ってしまったのだった。
旧知の演出家で俳優の岡本章さんと一緒に帰る。歩きながら、池袋までの電車の中、ただただ演劇の話に集中できるのが嬉しい。
そんなクールダウンが必要な舞台だった。
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演劇講座第2回

2024-06-21 00:36:48 | 丹下一の泡盛日記
水曜日は新版「小栗判官・照手姫」の稽古で横浜へ。この日は7月の本番に向けての2回目の通し稽古。
帰宅すれば、もうふらふら。とにかく風呂にゆっくり浸かり、その後ワインでもとボトルを出してきたのだけど、身体が「やめとけ」と。
水飲んでベッドに横になれば、そのまま爆睡なのだった。
木曜日、とにかく午前中は無理せず。午後は演劇講座の第2回目。
限定された少人数の受講生と身体を動かした初回は、その時間を踏まえたテキストを提案して終了していた。
いよいよそのテキストを声に。全員がお互いの見学を希望してスタート。
素敵な時間になって無事終了。
なんだかわからないけど爆食して爆睡。
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「真夏の夜の夢」の朗読の稽古

2024-06-18 20:03:57 | 丹下一の泡盛日記
火曜日、前日の久しぶりのワインが効いたのか、近頃ないくらいの長時間眠った。
連れ合いは、まだ時差ボケが続いているとかで。早朝に起き出してご飯を食べ、再びベッドに戻ったそうな。まったく気がつかなかった。。。。
午前中に髪を切るつもりが結構な雨で断念。
そして午後は来週火曜日の朗読会の稽古で下北沢へ。
「真夏の夜の夢」は1991年から4年間、毎年夏に現代劇としてプロト・シアターで上演した。
その時は「夏の夜の夢の”夢”」と言うタイトルで「真夏」の意味がわかっていなかった。
その後21世紀になって何度も朗読会で読み続けているのだけど、訳演出の江戸馨さんにより「タイテーニア」が「ティターニア」に変更に。いくつになっても進化し続けるのだ。
稽古は早めに終わり解放されたのだけど、雨なので街をぶらつく気にもなれず帰宅。
録画してあった香港100年のドキュメンタリーを見る。
憧れて、そして通った、大好きな街。
ジョルダーノの白いジャケットは、もう1枚買っておけばよかったと後悔したくらいのお気に入りだった。
そして土に埋められたリンゴの種からは芽が出て大きな木になるだろう、という言葉を信じたい。
この日の日没は雲のおかげかいつもとは違う色を見せていた。

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