泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

こちらも出発へ

2009-06-30 10:55:18 | 丹下一の泡盛日記
 朝から雨で気圧が低いせいか、頭がちと重い。
 朝、かみさんを駅までおくった後、ちょっとだけ横に、のはずが、どうしてこんなに電話が鳴り続けるのか? その間にもどうしてメールがばんばんやってくるのか? みんな、裏で打ち合わせして、せ~ので電話してない!?
 気がつくともう11時だ。

 デイブンたちに朝食とコーヒー。彼らは間もなく出発。
 予定を組み立てやり、宿やチケットをアレンジし、「ここがいいぞ」とブリーフィングしながら、うらやましいと思っている自分がいる。
 ティーンの頃、リュックを担いであちらこちら旅をしていた気持ちを思い出す。
 おかげで地図や時刻表の読み方も覚えたし天気図も読める。
 外国に行っても時刻表の基本は変わらないのでことばがわからなくても時刻表を眺めていると、まあ、なんとかなる。

 30年以上も前だが田舎の町でだまされたことも何回かある。東京弁を話したからだろうか。貧乏な高校生からふんだくらなくてもいいのになあ。
 もちろん忘れられない出会いの方が多い。あのお握り、あの時のお湯、あの時の助言。一人ひとりの顔を今でも思い出すくらいありがたく情けが沁みた体験。

 もう雨の中、夜中のバス停(屋根があった)で一夜を過ごしたり、バス代を節約して10キロ近くを歩いたりなんてできないけど、あの一人で新しい場所に出会いに出かけるわくわくをまた体験したい。
 この頃は一人、ということがなくなり、そして目的の無い旅に出なくなってしまった。
 すご~くいい加減な「目的」をつくって知らない土地を旅したいな。

 なんていってる場合ではなく明日からはタイ・パヤオへ出かける。たくさんの人の深い思いをお預かりして、初めての土地に向かう。
 もちろん気合は充分。なにが起きても精一杯で立ち向かってきます。
 
 今回はPCを持っていきません。場合によってはブログをかけるのは7日になるかも。。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旅立つ2人

2009-06-29 17:18:28 | 丹下一の泡盛日記
 昨夜、早く寝るつもりが遅く帰宅した娘2と紹興酒舐めながら「こいばな」。

 眼鏡を壊してしまったデイブンのために眼鏡屋さんへ。日本で新しい眼鏡をつくるとは思ってもみなかったろうな。
 学校が近い娘2が昼休みに抜け出してくる。一緒にランチ。
 自分が頼んだラーメンの汁を一口すすったデイブンは「!」。「旨い。ああ、僕はここに住みたいよ!」。食わせがいのあるやっちゃ♪

 彼らは明日の便で沖縄に飛ぶ。その後、福岡経由で長崎、広島、京都、金沢、富山、高山、名古屋と旅をする。ゴールは天女座だ。
 そのチケットも大半は取ったが、いくつかの部分は未定のまま残してある。自分たちで「みどりの窓口」に行く体験は貴重。
 2人は少しずつ日本語を使うようになってきている。よいことだ。

 そして、自分もあさっての便でタイに飛ぶ。

 20年前30歳の時に一人でマレー半島を北上した。タイに入国した時、所持金は1万円をきっていたが、初日に、まあ半ばだまされて4000円くらい持っていかれてしまった。
 日本人がこの国でいかに大盤振る舞いしているかを知った。
 その後はバス代20円も節約して歩いた。食事も昼は抜いた。
 そうやってアユタヤにも行ったし、町中を歩き回った。
 そんな中、宿で働いているおばちゃんたちが「一緒にお昼ご飯食べる?」と誘ってくれてつくってもらったごはん、オムレツ、野菜炒めの美味しかったこと。(自分はナンプラーもパクチーも好き)

 帰国便は夜中近くですきっ腹を抱えて「飛行機に乗ったら食べられる」と自分に言い聞かせていた。
 引き出しの封筒からその時持ち帰った3バーツ50サタン(10円くらい)が出てきた。これしか残らなかったのだ。
 本当に片言のタイ語しかわからず所持金も無くて、空腹を抱えてさまよっていたバンコク。タイ語世界に20年ぶりに再チャレンジだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「冬物語」終了で3連続ロマンス劇無事終了

2009-06-28 18:01:55 | 丹下一の泡盛日記
 カナダの2人は朝8時に帰宅。ふらふらしながらドア開ける。

 昨夜のシェイクスピア朗読会「冬物語」はいつになく深いところまで行く瞬間があった。
 声のトーンがリハーサルの最後まで定まらず「もう少しこんな感じで」と珍しく演出の江戸さんから助言。
 
 睡眠不足とちょっと体調不良で電車の中もずっと目を閉じていた。、もちろん役者としてのコンディションは全く別物。この体調がきっとプラスに働くだろうことはわかっていた。
 小さなキッド・アイラックだが満席になるとやっぱりうれしい。補助席も出ている。娘1も友人と来場。
 集中が深いと終わるのが早く感じられる。90分はあっという間だった。
 終演後のミニパーティーもいい会話があふれていた。そして先輩の役者からいい助言をもらった。なるほど! やっぱり自分は単純だなあ。

 6月は3週連続「ロマンス劇」を朗読した。なんだか千秋楽の気持ち。最後が(も♪)いい出来だったので大満足。
 そして、すごく嬉しい大きな宿題もいただいた。ずっとそのことを考えている。

 今日はかみさんが四之宮浩監督の「バスーラ」をお互い「オンニ♪」と呼び合う友人のNさんと観に出かけるので7時半に起こされる。
 ボーイズも出かけた。
 「宿題」が嬉しくてあまり眠っていない。朝からさくさく事務仕事を片付けていく。
 昼近く、結構降ってるな、と思っていたらかみさんが朝一番に洗濯物を干していた。全部ずぶぬれだ。。。

 軽く昼寝をしてから、水曜日出発のタイの荷造りを終えた。仕事とはいえ9ヶ月ぶりの外国。20年ぶりのタイ。体調不良はすっかりOKに。静かに気合が入ってくる。
 犬たちを連れて雨の中ちょっとだけ散歩。バスタブに浸かり、ビールとスパゲッティ。自分の中が静かにリセットされていく。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

若者たちはクラブに出撃へ

2009-06-26 14:43:28 | 丹下一の泡盛日記
 昨日、お昼ごはんは小坪の食堂の刺身定食。デイブン、うずらの生卵かけた生シラスを「旨い」と言って食べる。第2のCちゃんだな。
 その後、横須賀の映画館へ連れて行く。相方のTが「トランスフォーマー」やってるなら見たい。カナダに戻ると上映が終わってるかもしれないから。と実にわかりやすいティーンの男子。
 仕事があるのでそのまま帰ってきたが二人はちゃんと電車に乗って戻り駅から公衆電話で連絡してきた。もう2度目の日本だもの。 

 昨夜、娘1が遊びに。彼女は2年前、一人でデイブンの家の近くまでスノーボードに出かけた折、彼の家に泊めてもらったのだ。(そういえば「必ず返すから旅費貸してぇ~ん♪」と言われて渡したお金は今はどこに。。。)
 色々話すうちに今夜、彼らは六本木のクラブに出撃することになった。娘1、あちこち電話してメンバー募集。彼女もクラブは「ちょー久しぶりだよ」。

 彼らのためび逗子駅でスイカをつくる。カタカナで自分の名前が書かれたカードをみて2人とも「cool!!!」を連発。
 火曜日から彼らは自分が作った日程の国内旅行に出かける。沖縄にまず飛んでそこから北上するルート。現地で電車の切符を買わなければいけない場面も多々あるが、それが楽しいんじゃん♪
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Deven再び

2009-06-25 11:26:48 | 丹下一の泡盛日記
 3年前の夏、娘2の高校の交換留学生で2週間、2人のカナダ人高校生を預かった。
 熊野・天女座にも連れて行き、北米中部に住んでいる彼らは普段見ることのない海や山を満喫した。
 そしてその一人デイブンは日本茶にもはまり、ゲームのとき「あだ名は“まっちゃ”と呼んでください。」♪

 「必ず戻ってきます」と言って帰っていった彼が大学生となり3年間バイトしてためた金を全部握り締めてやってきた。今度はトラビスという友人と。
 彼らは約6週間(!)を日本で過ごす予定。そのベースは我が家になる。
 昨夜遅く逗子駅に着いて我が家で眠り、今朝、日本茶を飲んだデイブンは感慨深そう。「ああ、これが飲みたかったんだ♪」

 彼らは自分の助言に従って沖縄~長崎~広島~京都と旅をする。そして熊野で落ち合うつもり。
 その後、富士山にも登りたいとか。いいなあ。自分が19歳の時にそんな旅をすることはなかった。

 ところで3年前彼らが最初に家に来た晩ごはんはポーランド料理で、一緒にラムシュタインのDVDをみた。
 デイブンはそれ以来の、またトラビスも好きだというので滞在中にその後手に入れたDVDを一緒に見なければ♪
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

劇場版「魔法の質問」

2009-06-23 02:18:32 | 丹下一の泡盛日記
 今日、というか昨夜は魔法の質問のマツダミヒロさんとプレイバッカーズのコラボレーション。
 会場はなつかしや、プレイバッカーズ参加直後に稽古で通っていた大井町きゅりあん。
 参加者の方たちの熱いエネルギーに感動。大きな変化を体験したストーリーを演じていく。
 前向きのエネルギーはやっぱり素晴らしい。
 もちろんこの頃不安になることがある「盲目的な前向き」ではない。

 プレイバックシアターでは「受け入れる」ことが大前提なので「私はできない」「私は駄目なんです」というストーリーが語られることもある。
 そんな「できない私」というアイデンティティーを持っている人と向かい合うのは結構しんどい。

 また以前一緒に仕事をした演出家は、公演終了直後に「やっぱりこの芝居は駄目だった。俺たちはまた負けたんだ」と涙を流した。
 彼の言う「俺たち」に自分(丹下)が含まれていたのかどうか聞き忘れたが、「負ける自分」がアイデンティティーの人だということがわかり、1年以上一緒に仕事をした自分が情けなくなった。その日以来彼の顔を見ていない。
 (そして彼は経費を使いすぎて演出助手だった自分の50万円近かった未払い分のギャラを「ばっくれて」しまった。。。)

 そんな体験を払拭してくれるようなエネルギーに感謝。

 夜半、帰宅するとかみさんが起きて待っていた。小坪で買ってきたかますを塩焼きにしてくれて日本酒。最高だ♪
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オイ・ガトーン健在

2009-06-21 13:00:01 | 丹下一の泡盛日記
 昨夜は、シェイクスピア朗読会「ペリクリーズ」。客席は問題なかったようだが舞台がちょっと熱くて、汗だくになった。
 4日間アルコールを抜いていたので、打ち上げのビールがしみた♪

 今回は進行役のガワーも担当し。シェイクスピアのロマンス劇によく登場する物語を解説する役。
 したがって台詞が実に長い。時折舌が回らなかったような気もするが気にせずさくさくと進んだ。
 以前、舞台ではこのガワーを牧野くみちゃんが演じていて、その台詞の正確さにやっぱり新劇出身の人はことばが正確だよなあ、と感心した。
 終演後、この頃TSCによく出演している役者の友人と話していて自分がアングラ出身だという話になった。
 彼曰く「アングラ出身だなんてとても信じられない。新劇の正統派出身って感じがした」。う~む、わしその系統の演劇的な教育はいっさい受けずに30年やってきたんだけどなあ。
 なんだか複雑な気持ち。

 タイ・ツアーが近づいているので、なんとなく関係のサイトをサーフィンしていたら、ガトーン再び。
 大好きなタイのバンド、ガトーンを抜けてソロになったヴォーカルのオイ・ガトーンが、日本に売られて売春に従事、無くなってタイには骨だけが戻ってくるという歌をうたっていて、そのPVをみた。
 オイ健在だ。スースーは何してんだろうな?
 バンコクのCDショップで大好きな「ガトーン2」を探してみよう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とぼけ方だけ上手になって

2009-06-19 17:48:09 | 丹下一の泡盛日記
 市役所でのこと。
 ある書類を提出せねばならず、そのために複数の証明書やらなにやらを用意せねばならずあちらこちらにお願いして揃えた。
 窓口の担当者に「これで全部揃ってます」と確認してもらい一安心。
 後日、その担当者から電話――「ひとつ足りない書類があります。すぐに持ってきてください」。
 自分はその書類を確かにもらって一緒に出したと記憶していたので抗議した。だが「出した」「受け取ってない」の水掛け論なので仕方なく再度手数料を支払って作成してもらい提出した。

 実に納得がいかない。
 行政のプロである担当者が「全部揃ってます。これでOKです」と判子ついて受け取ったのだ。
 「後で見たら足りなかったんです」とはどういうことなのか。
 プロの対応とは思えない。

 自分は彼がその書類を紛失したのではないかと疑っている。
 「紛失しました」とは言えないので、「あなたのせいです」と言ってきたのだと思っている。
 そしてはっきり言って、担当者が受け付けなければ申請が上がらず困ることになる。担当者はささやかながら自分に対して権力を行使できる立場にある。だから再度作成して提出した。
 納得がいかず、不愉快な気持ちになっている。

 自営業なので(多分)サラリーマンの人たちよりも市役所や関係の役所にしばしば出向く。普段は市役所の他の職員の一生懸命な姿に接している。こんな不可解な対応は初めてだ。

 実は今回の書類では別の事務所で「これ出してもまず通りませんよ。だから書類作るだけ無駄だと思います」と嫌がるのを何度もくどいてつくってもらった。
 結果は、おかげさまで「申請は受理しました」と回答が来た。この事務所の人たちはそうやって今まで何度、申請しようとする人たちを困らせてきたんだろう?

 そういえば15年ほど前、大阪のある芸術助成団体に海外公演の助成金申請の書類を提出したいと電話したら、電話口で担当者が「もう充分申請書類が提出されている。これ以上忙しくなるのは嫌だから提出せんでくれ!」と露骨に嫌だという口調で言われたことがある。そして彼は最後まで自分の名前を名乗らなかった。
 この時も押し切ってぎりぎりで提出し、助成対象団体に選ばれた。

 先日の毎日新聞でも、社保庁の担当者に記者が「あの方に郵送されてきた書類」と何度も説明しても「何のことだかわかりません」と回答し続け、記者がファクスで送って「この書類のことなんですが」と確認を求めた、といういきさつが報じれらていた。
 「とぼけかただけ上手になって」と悪態をついてみたくなる。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生・管直人さんをはじめてみました

2009-06-18 23:58:44 | 丹下一の泡盛日記
 かみさんは昨夜からパン工房と化している。巨大な金属のボウルが3つも家の中にある。
 たしかに旨いのだが落ち着いて食べている余裕が無い。
 今日はなぜかある時間に集中して電話がかかってきた。なぜかかみさんの元夫KJさんまで。
 突然おおわらわになる。

 午後は都内で土曜日の朗読会の稽古。ちょっと風邪が入っていて喉にきている。そんなわけでアルコールフリー3日目。
 その後、なつかしの高田馬場BIG BOXで買い物。この建物ができたとき自分は地元の中学生だった。高校も高田馬場から通っていたので毎日ここを通っていたのだ。
 こちらも自分の図書館代わりの本屋で3冊ばかり購入。もっとゆっくり眺めていたいんだが、残念。
 
 夜、豊島公会堂で民主党から立候補予定のえばたさんの集会に。友人のえばたさんが政治家になると表明した時は本当に驚いた。
 この夜は彼女の決意表明と応援演説。代表代行の管直人氏も。TVタックルの政界時代劇で「管直太」役をいただいている自分としてはこの機会を逃すわけにはいかない♪
 演説会というものにはじめて参加したが、なかなかの熱気で興味深かった。また、政治家の演説というものはそれなりにエネルギーがあって、興味深かった。
 えばたさん、当選するといいな。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中野の小学校でプレイバック

2009-06-17 18:58:06 | 丹下一の泡盛日記
 このところ「本業」が忙しい。
 今日は中野の小学校でプレイバッカーズで「いじめをなくそう」特別授業。先回はミュージシャン。この学校でアクターははじめて。
 二人の担任の先生が素晴らしい。子どもたちの手が次々と上がる。子どもたちと先生が信頼の絆で結ばれているのがわかる。自分の子どもをお願いしたいと思うような先生方だった。

 明日は朗読会のリハーサル。次回は「ペリクリーズ」だ。
 これはTSC(東京シェイクスピアカンパニー)15周年公演でも上演し、本番日程の1日だけ先約の舞台が入っていた自分もワンショットだけ紛れ込ませていただいた。
 佐藤圭一さんの作った「多島海」がテーマ曲。以前のグループでレコーディングしたMDを聴きながら帰る。
 車内から見える青い空と白い雲がエーゲ海を想像させてくれる。

 来週月曜日は、「魔法の質問箱」のマツダヒロミさんとプレイバッカーズがはじめてコラボする。
 新しい試みが楽しみだ。

 そして、23日には3年前の夏に我が家で2週間を過ごしたデイブンが帰ってくる。
 「日本が大好きになった。必ず帰ってきます。your Canadian son」という約束通りバイトでためた金を握り締めてやってくる。

 7月のタイの準備だけでなく、その発表を予定している8月の台湾とのやり取りも詰めの作業が始まっている。
 わくわくする日々が続く♪
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする