昨日、おいしい酒をプレイバッカーズで飲んだおかげでさくっと目が覚める。
空はすっかり秋模様。
食べ物と身体行動は人の存在の根源に深く関わっている。
畳と布団で育ったので、ベッドの時期も長かったのだけど今は布団で寝起きしている。
椅子に座ってこの文章を書いているが、椅子の上ではあぐらをかいている。
米とみそ汁で育っているから、40歳頃までは出されたものは何でも食べていたのに、この頃は小麦粉食が続くと、やはり米が食べたいと思う。
米国は1945年に無条件降伏した日本に小麦粉を大量に持ち込み、パンを学校給食に取り入れさせた。
極貧の日本政府が「支援物資」だとばかり思っていたら、きっちり請求書を送りつけたという。
まあ、戦争に負けたんだから仕方がないのだろうが、当時の日本人にはかなり「新鮮な」発想だったことだろう。
なけなしの金までむしり取られて、アメリカの小麦の輸出先にされたのだ。
ついでに脱脂粉乳という家畜のえさも学校給食に入れた。
以来、素材が命の日本食は、わけのわからない素材を色や匂い付けしたジャンクなファストフードに追い立てられている。
今やたくさんの人がジャンクな食べ物の方を選んでいる。
米国の「作戦」は大成功。
今、給食でご飯が取り入れられているのは本当に嬉しい。
そして、日本の義務教育にヒップホップを持ち込むというのは「黒船」よりも凄まじいことだと思っている。
次は身体か、と。
「よさこいソーラン」を見ていると、自分にはアジア風のテイストを付け加えた洋舞に見える。
阿波踊りとは全くの別物だ。
自分はヒップホップは嫌いではないし、この島国から様々な可能性に羽ばたいていく人たちを心から応援したいと思う。
それと「義務教育で」は、別問題だ。
ヒップホップを生み出した人たちと、今日本で暮らしている人たちとは生活の身体がかなり異なっているはずだ。
「日本」を取り戻すというのは、例えば、夏に浴衣の登校日を設定したり、小中学校でその土地の盆踊りを学んだりすることではないのかと思う。
このままだと、10年も経たないうちに、誰かが胸を張って「いわゆる日本人というのは、もう存在しないんです!」なんて言う日がくるんだろう。
ああ「日本」を取り戻したい。非戦の誓いも含めて。