泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

Leonid & Friends、素晴らしい!

2018-07-31 19:46:47 | 丹下一の泡盛日記
シカゴについて考えながら帰宅した。
シカゴは「5枚目のアルバムまでしか認めない」という人がいて、その気持ちはよくわかる。
大ヒットしたピーター・セテラが歌うバラードでシカゴを知った人たちは、前衛音楽的な「Free Country」や、この曲で鉄琴/ビブラフォンを叩いているテリー・キャスのギターソロが延々と続く「Revolution/革命」なんか聴いても、まさかシカゴだとは思わないだろう。
(R.I.P. Terry Kath (T.T) 合掌)
自分にとっては、そちらの方が「シカゴ」だ。
そして、年をとるにつれて、「今、僕は自分を自分として見つめることができる」なんて歌詞がしみるようになった。
そして、「何が起こっているんだ? この町(N.Y)は通りで寝ている人がたくさん」なんて歌詞に健在ぶりを発見する。
シカゴは、いつの間にやら「懐メロバンド」になっているのだけど、全米をツアーするとそこそこ客が入る。
だからツアーが止められず。
若い新メンバーは、そのスケジュールの厳しさについていけず、次々に辞めていく。
トリス・インボーデンまで辞めちまった。
今では、もう別に誰が演奏してもかまわない。
(3年前のコンサートは、いい「おと」で興奮したし嬉しかった)
オリジナルメンバーのロバート・ラムが歌ってくれたらいい。
そして、ホーンの3人が元気でいてくれたらいい、って感じなのかな。
だからミック・ジャガーやブライアン・フェリーは本当にすごいと思う。
そんな夜、偶然、ユーチューブで「Leonid & Friends」というロシアのバンドがシカゴの曲を多数演奏しているのに出会った。
こいつらすごい!
めちゃくちゃ上手い。
そして、スピリッツがロックだ。
今のシカゴよりも「シカゴ」じゃないの!
午前2時までかかってユーチューブに上げられている全曲、聴いちまった。
そして、紅一点のKsenonaちゃんに目が♡。
お仕事だからやってるんだろうけど、シカゴについての話を聞いてみたい。
そして、ある映像で、駐ロシア米大使がスペシャルゲストのキーボードで参加して「Saturday in the park」を演奏しているのを見て、ちょっと注意信号も。
コメント (4)
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シカゴが流れると一緒に歌ってしまう

2018-07-31 18:41:04 | 丹下一の泡盛日記
月曜日も所用で都内へ。
将来へ向けての大事な案件だったのだけど「お金を生み出す」仕事ではないので、きっと「非生産的」な1日と叱られちゃうんだろうな。
そしてドルチェ&ガッバーナなんて600億ユーロ近い収益を上げて、納税額なんてものすごいことになってるのだろうけど、
「非生産的」なカップルなんだよな。。。
帰りの車の中でM子がシカゴの曲をかけるので、ついつい一緒に歌ってしまう。
「静かにできないんですか?」などと叱られるのだけど。
これらの曲で育ってきたんだもの。
いつだったか匿名の誰かが「ロックに政治を持ち込むな」とネットに書き込んだ。
70年代のロックで育った自分にはこの言葉が理解できない。
日本語として成立していない、と思う。
ロックンロールが「ロック」になった70年代。
アメリカはベトナム戦争の真っ最中で。
「俺は死にたくない!」とシカゴは歌の中で叫んでいた。
「毎日のように反戦集会が開かれていた公園が、今日は平和な時間で満ちている、素晴らしいね!」、
こんな未来が早く来てほしい、という「土曜日の公園」という歌がある。
「俺はこれから遠いところへ行く。留守の間、俺の女を守ってくれ。男が近づいたら吠えるんだぞ」なんて犬に語りかける歌もある。
「指折り数えてやっと戻ってきたんだけど、みんなが僕を変な目で見るんだ」というPTSDを抱えてしまった切ない元兵士の歌。
マービン・ゲイは(ロックじゃないけど)「今何が起きてるんだ!?」と歌い、
ジョン・デンバーは(ロックじゃないけど)「僕の家に続く田舎道」と歌っていた。
これはやっとの思いで帰還して、故郷に戻る兵士の歌。
デンバーの自宅にも招かれたことのある仲の良かった日本人から聞いた。
(R.I.P for JD, 合掌)
自分はかわいい女の子が笑顔を振りまくような歌謡曲には全く興味がなかった。
そして(当時は)好きではなかったけど演歌の存在感は無視できなかった。
ロックも演歌もその誕生から政治と無関係ではない。
だから自分は今も、ロックのふりした歌謡曲には興味がないが、「社会の中での自分」を見つめる歌には心を揺さぶられる。
香港のEがサンディー・ラム/林憶蓮の歌詞の背景の意味に気がついてから、もっと好きになった、と言っていた。
彼女はゲイやレズビアンの人たちを支援し続けていることでも知られている。
自分も気がついていたけど、Eはバイセクシュアルだから即座に響く歌詞があったのだろう。
あの時代のロックはアートだった。
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気象庁の警告に「実感が湧かなかった」

2018-07-31 12:48:22 | 丹下一の泡盛日記

日曜日もお弁当持ってホールのお仕事へ。
横浜に住んでいるのに気がつくと仕事場はほとんど東京都内。
フリーランスは交通費なんかでないので、時間と交通費ばかりかかってる気持ちになる。
仕事では、素晴らしい落語に触れて、刺激たくさん:)
落語には酒を飲む場面が数多く登場する。
でもって噺家は実に旨そうに飲むので。
仕事を終えて駅に向かっていると自然に酒が飲みたくなってくるのだった(^o^;;;

西日本は先日の大雨の大被害に続けて台風の直撃。
本当に心が痛む。
そして、気象庁の警告に「実感が湧かなかなくて避難が遅れた」という記事を読んだ。
先日、テレビでアメリカのハリケーンで州政府が避難勧告を300万人に出したのだけど、実際に避難したのは700万人だった、という話を聞いた。
避難勧告が出る前に自主的に避難。
そして警告が出ても「実感が湧かず」に自宅に水が流れ込んできて初めて危険を感じた、という話。
日本人が崖っぷちに押しやられても危機を感じないのはなぜなんだろう。
国内を旅していると「そんなこと言っていたらみんなが乗っている船ごと沈んでしまうのではないか?」と思わせられる町がある。
九州には「市」として消滅しかけた町もある。
まだ、どこかで「神風が吹く」と信じているのだろうか?
戦前の軍国主義教育の亡霊は、亡霊ではなくしぶとく生き続けているのだろうか。
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ホールでお仕事

2018-07-28 23:00:51 | 丹下一の泡盛日記
土曜日は朝一番に家を出て、お弁当持ってホールのお仕事へ。
台風が近づいていてぱらぱらと雨が降り注ぐのだけど、駅まで走って30秒なので、走る。
ゴールの駅から仕事先までは地下道の移動。
そして、ホールに入ってしまうと外の天気も気温もわからないまま「戦闘態勢」に入る。
都会だ。
夕方、岸本一郎さんのチームが小屋入りする頃、晩ご飯を買いに出る。
ホール内では長袖。
ホール内はエアコンが効いている。
「お客様」に、快適な環境で一生懸命な舞台の演者に向かい合っていただきたいからだ。
外に出ると一度に蒸し暑さが攻めてくる。
それにしても岸本さん、気合いで台風をそらしたなあ。。。
そして、西へ向かう台風の行き先が。。。。

生命に危険なほどの暑さ、と警告するならばテレビのアナウンサーも政治家もエアコンを切った場所で会見したらいいのではないかと思う。
ネクタイはもちろん、スーツも脱いで。
「沖縄」も日本ならば、全員「かりゆし」になるのはどうだろう。
男性は短パンだって問題ない。
自分が子どもの頃の31度で大騒ぎした東京の夏休みはいざ知らず。
こんな夏に、無理して北国の民族衣装を着る理由がわからない。
記者会見する政治家にも、特に必要とは思われない:)
夜までお仕事。
帰宅する頃には雨もやんでいた。
明日は仕事に出る前に洗濯だ!
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岸本一郎さんの「カジンスキー in 広島」、すごい!

2018-07-27 23:54:31 | 丹下一の泡盛日記
このブログでもしばしば登場するNY在住の役者・岸本一郎さんが帰国して新作を準備している。
制作のお手伝いをしたりしていたが、いよいよ本番。
ゲネプロを拝見。
残念ながら本番は観ることができない。
今回は、旧知の先輩女優SAKIさんも出演。
岸本さんから20年近く「次の作品はユマボマー、ことテオドア・カジンスキーを中心に据えて」と聞かされてきた。
昨年の前半部分の試演会も立ち会うことができなかったが、好評は聞こえていた。
今日のゲネプロは、16時と19時の2回、ということで諸々の雑務をすませて高田馬場へ。
照明も音響もいない、出演者二人だけの稽古場。

(写真はGP前の打ち合わせ)
空間を一目見ただけで、クオリティが伝わってくる。
16時から、まず第1回目。
ノックアウトされた。
数学者カジンスキーと3回出会う「僕」、かぎりなく岸本さん本人に近い誰か、の独白。
元々がほとんど言葉を使わないパフォーマーの岸本さんが屹立して静かに語る言葉たち。
その台本に、無駄な言葉がない。
全米を震撼させた20年に及ぶ手紙爆弾、そして岸本さん自身が体験した911のテロ。
18年をかけて向き合い、考察してきた岸本さんの脳内で熟成され、今、外に向かって提示される言葉たち。
そしてSAKIさん演じるハンナ・アーレントと「僕」との会話。
会話、ではなく「対話」と言った方がふさわしい。
911実行犯の主犯格とされているモハメド・アタも登場する。
いわゆるドキュメンタリーシアターの手法、にも近い。
ぎりぎりまで本当のことを重ねながら、あくまでもフィクションとしての時間が積み重ねられていく。
その中で、ハンナ・アーレントの重たい言葉がこちらの内側をえぐる。
未来の「希望」を語ることができるのは「表現者」。
「表現者」と自己規定しているあなたは、どうするの? と。
前半、そして後半の締めくくりに闇の中で叫ばれる言葉が、切ない。
2度目の通しの最後には、涙がにじんだ。
もちろん溢れてはいない。
それは、違う。
でも、にじんだ。
岸本さん、すごいなあ。
そして、登場する最初のシーン、SAKIさんの後ろ姿の美しさ。
ああ、やっぱりこの先輩たちはすごい!
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エスキモーポテト

2018-07-27 09:55:30 | 丹下一の泡盛日記

この頃、朝はソーメン。
食べ過ぎが止まらない。
絞りたい気持ちはあるのだけど。。。
木曜日もお仕事へ。
ありがたい。
毎日「お仕事」があるといいんだけどなあ。。。。
といいつつ8月からは10月末の新作「Water/Woman/Satie」の第1弾の稽古に突入するのだ。

帰宅してサバの缶詰。
仕事の現場で、一冊の本に出会った。
そこにアラスカの「エスキモーポテト」についての記述があった。
ネズミが巣に集めた小さな球根を人間が探しだして採るのだけど、その時、巣穴に代わりに干魚を置いてくるのだという。
北海道のアイヌの人たちの生活にも通じる考え方だ。
等価交換の原則が「資本主義」の名の下に「奪う」ばかりになっているこの頃。
エスキモーポテトを調べると花の写真ばかりでどんな実かわからない。
わからない、となると気になりだす。
さて。。。。
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終日「お仕事」

2018-07-26 01:05:56 | 丹下一の泡盛日記
水曜日は「お仕事」へ。
終日を現場で過ごす。
待ち時間も含めて長い時間を過ごす。
もちろん目の前の作業に集中。
だから、思いのほか別件には思考が集中しない。。。。
明日もお仕事は続く。
有り難いことだ:)
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「万引き家族」身の内に沁みてくる映像

2018-07-24 22:02:35 | 丹下一の泡盛日記
昨夜の「万引き家族」は静かに深く身の内に沁みてくる映画だった。
映画にしかできない手法、を感じつつ。
つまり、演劇と映画の違いを思いつつ、観た。
プレイバックシアターのチームに参加しているのは、声を上げることができない人の声に耳を澄ますためだ。
この映画は、普段視界に入ってこない人々を映像化している。
そして、それは、中学生の頃から高校生の頃に新宿で出会った人々にも重なる。
晩ご飯にカップ麺をすする登場人物たちが、あのアパートでインスタントラーメンをすする「彼ら」に重なる。
一番若い子は、どんぶりがなくて鍋から直接、だった。
みんな、どうしているかなあ。
「今の日本」を切り取りつつ、それぞれの登場人物/俳優、の肉体にも迫った深い映像だった。
これ以上の「ことば」でなく、「はやく稽古したい」と思う。
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「万引き家族」観た

2018-07-24 01:25:18 | 丹下一の泡盛日記
月曜日は、都内をあちらこちら動き回った後、夜二子玉川の映画館で「万引き家族」を観る。
深いところに訴えてくる素晴らしい作品だった。
明日は年に一度の芸能祭の会場下見なので朝早く、感想などは明日書きます。
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プレイバッカーズの稽古へ

2018-07-22 17:50:14 | 丹下一の泡盛日記

日曜日はプレイバッカーズの稽古。
自主公演vol.34「まつり」に向けてストーリーを深めてゆく。
「まつり」は「お祭り」の思い出だけではなく、そして「お祭り」の思い出も深めてゆくと色々:)
演劇学科で勉強した教科書に当てはまるストーリーばかりで。
それにしても「おと」のボキャブラリーが少なすぎる(-_-;;;;

もちろん今日もお弁当:)
上は大分の小学校でいただいた給食で出たピクルスのポテトサラダ。
自分は残るがチームは稽古の後、羽田、そこから北海道へ。
まだまだ続く「いじめ防止授業」ツアー。
そして、今夜も10月公演のエッセンスで煩もん。。。
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