「ハムレッツ」ver.6を終えてから悶々としていた。
終わって1週間はマイナスのフィードバックを出さない、というプレイバックシアターのルールを演劇の現場でも守っている。
メンバーの誰かがそんな発言をしても、受けとめるだけに留めておく。
もちろん「元締め」であり演出も担当しているので、最終的な全ての責任は自分にある。
ビデオを見ながら台本の事も考えていた。
それが2週間近くふつふつと溜まって、いつもの「相関図」も書き直していた。
朝食をとり、コーヒーを飲みながらPCに向かい、上演される事はないけれど、ver.6の325版を書き上げた。
最後の部分は、要再考なのだけど、だいぶすっきりした。
この台本は3割くらい稽古場から離れている。
茅根利安さんにこの全てを演じてほしい、と頼むのは現場的ではないし、井村昂さんはきっとこの役割を引き受けてくれると思うけど、それだけでいいのか、と疑問も。
それでも全体像はすっきりした。
これは、どちらかというと「ハムレッツ」ではなく「ハムレット」のTama+ versionだなあ。
ちょっとすっきりした気持ちで、お仕事の打診を頂いた古い友人に会いに出る。
会うのは10年ぶり(?)だけど、一緒に舞台にも立った「仲間」とはそんな「時間」は距離にはならない。
こういう「撮影」は得意分野だぞ:)
その後、別件で目黒駅へ。
都内に戻って来てから、なんだか懐かしい場所に来る事が多いような気がする。
ほんの一時期、この駅から大学に通っていた事がある。
ある日、駅前の坂を、着物で髪を女性風に結い上げた男が、腕組みをしてふわふわと歩いていた。
面白い人だなあ、と見たら、土方巽さんなのだった。
見送ったあの後ろ姿は、今も心に染み付いている。