泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

原子力規制庁って本当はなんのために設置するんだろうか?

2012-05-30 00:37:58 | 丹下一の泡盛日記
今のアパートは線路沿いにある。
駅にも近く、ビルの入り口を出るとすぐそこに改札口が見えていて、2駅先の駅ビル内の稽古場まで早い時では、なんと10分で着いてしまう。
そして、数分置きに電車が走り抜ける音が響いてくる。
暖かくなりベランダ側のサッシ窓を開け放していると、だんだん耳が痛くなってくる。。。
一応、音楽を聴くのも仕事のうちで、8月に上演するオペラの演出プランを考えているときなど、スタッフがレコーディングしてくれた音源を聴きつつ、なんてことになるのだが、その横を数分置きにがらがらと電車が通り抜けるのでたまったものではない。

原子力規制庁って本当はなんのために設置するんだろうか?
世界中の国に原発がある現在、核兵器の存在意義も薄れただろうと思う。
原発を空爆してしまえば、核攻撃したのと同じことだ。
かつてイスラエル空軍がイラクの原発を警告爆撃したことがあった。
イスラエル空軍のパイロットたちはアラビア語で通信しあいながら国境を越えて侵入。
イラク軍はこの通信を傍受しながらかなりの間、自軍機だと疑わなかったと言う。
まあ、日本軍には逆立ちしても出来ない芸当だろうが、原発が破壊されたら核攻撃を受けるのと同じだ。
そんな核爆弾のようなものが50発以上も存在している。
北朝鮮のミサイルが脅威だと言うなら、こちらのリスクも「規制」して取り除いていただけないのだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国民を「尊重」しない政府

2012-05-29 13:01:51 | 丹下一の泡盛日記
昨日はTSC(東京シェイクスピアカンパニー)の朗読会の稽古で「お気に召すまま」。
宮廷と「森」の対比など示唆に富んだ台詞がてんこ盛りで楽しい。
「悪役」も含めすべての登場人物にシェイクスピアの愛情が注がれていると感じる。

プレイバックシアターのキーワードのひとつ「尊重」がある。
自分は他者を尊重したいし自分も尊重されたい。
若い頃大きな影響を受けた演出家は「自分が演劇を続けているのは、人間というものが面白いからだ」と言っていた。
自分は次第に彼の舞台への興味を失っていったのだが、数年前、思うところあって久しぶりに立ち会った。
力量のある3人の俳優で戯曲を上演する1時間の舞台。
なにかがとても寂しくて終演後そそくさと帰路についた。
力はあるのだけど俳優にも興味が持てなかった。
ふと気がついた。
この演出家は人間を「面白がって」はいるが「尊重」はしていないのだ、と。
俳優にとって「体験/経験値」を上げることはとても大切なこと。
だから密室でしか体験出来ないことも含め、生活全てが「稽古」のようなところがある。
彼も俳優たちにたくさんの体験をさせ、それを観察していることだろう。
その視座に「尊重」がないので俳優から生き生きとしたいのちが失われているように思える。
観客は満員だったし話題にもなっていたが、自分は彼の舞台をもうみることは無いだろうと思う。

以前、ヨーロッパの美術家が牛を縦半分に切断しホルマリン漬けにして展示し話題になった。
自分はこのオブジェに価値を見いだせない。
「いのち」への尊重がみじんもないからだ。
食べるために殺すのと展示するために殺すのは次元が違う行為だ。
犯罪的な行為を展示して自分に耳目を集めたかっただけにしか見えない。

福島県の人たちが地産の野菜を口にしなくなっていると新聞で読んだ。
水もペットボトルのものを飲むそうな。
風評というよりももっと深刻なことが起きていると思う。
日本政府は国民を「尊重」しない、と判断されている。
嘘つきだ、と。
その流れが映像でみたおおい町の町議会議長につながっている。
どうしてこの「流れ」が変わっていかないのだろう。。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8週間ぶりにプレイバッカーズの稽古へ

2012-05-27 13:24:29 | 丹下一の泡盛日記
昨日、土曜日はプレイバッカーズの稽古へ。
4月1日に参加して以来、なんと8週間もご無沙汰だった。
変化の季節を迎えているメンバーが何人もいる。
そして、なんと久しぶりにインターンが!


プレイバッカーズに入団するためにはこのインターン期間を経なければならない。
2000年に正式にメンバーとして参加したとき自分は即戦力の要因として特別にインターン期間を免除された。
当時からプレイバックシアターの業界で他の追従を許さないスピードと行動半径をもつプレイバッカーズなので、「入団したい」と夢を持って下さる人はいるようだが、現実問題となると厳しいものがあるのだろう。
メンバーも口々に「今のプレイバッカーズだったら自分は入れなかった」と語る。
何よりも日々のルーティンワーク。毎日大量に配信されるメールチェックからして結構大変。
もちろんこういう作業があるから一般の劇団のように毎日事務所に集まる必要が無いので、自分などもあちらこちらと「個人の仕事」に精を出せる。
そして、各メンバーが個人作業を劇団に持ち帰り共有することでグループの成長に貢献しているのだ。
自分も全く縁のない分野で活躍しているそれぞれのメンバーから学ぶことが多い。
かよさん(宗像佳代)とあきちゃん(小森亜紀)は15時で早退。羽田から大分市のワークショップへと向かった。

なんせ久しぶりなので、インターンのひったん含めた4人でいつもの駅前中華。干豆腐でくいっと♪
たくさん飲んで幸せに帰宅。
目が覚めたら台所で弁当箱とか洗い物がしてあった。えらいぞ自分。
そして、ご飯食べて飲み直した後も。。。
だが、記憶に無い。。。

明日は、こちらも久しぶりシェイクスピア朗読会の稽古。
おかげさまで,アンコールをいただき昨年に引き続き明治大学の授業に。週末に上演致します。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

父にはかなわん。。。

2012-05-25 17:02:32 | 丹下一の泡盛日記
昨夜、NHKのBSで西原理恵子さんがガーナで棺桶をつくるという番組を両親とみた。
生前を象徴するデザインが、魚だったりカメラだったり飛行機だったり、とても面白い。
以前、バリ島で正式の「火葬」をみた。
たくさんの楽隊によるパレードや演劇的な儀式の後、牛をかたどった棺桶に死者を入れ、野外で火葬に。
バリヒンズーの喪服を購入し、数珠を持って立ち会わせていただいた。
目の前で人が燃やされるのを初めてみた。
希有な体験だった。(その後、一人でバリ島を再訪した時もみることができた。お前は超ラッキーなやつだと言われた)

自分もその時のことを考えておかないと、などと一瞬思ったりもするのだが、先のことなど気にしてられるかと思い直す。
父親も80も半ば近くで、まあそこそこの年なのだけど「来年あたりからこれを」などと将来の夢に余念がない。
いいことだ。
「この頃はとんと酒が飲めん。飲みたい気持ちにならん」、と言いつつ二人の横にはごろごろと缶やら瓶やら転がっているのはどういうわけなんだ!?
深夜、仕事帰りの一番下の弟も呼びつけて(住居は非常に近い)「乾杯!」。
木曜日で仕事も忙しいだろうに。
父、幸せな夜。

夜、tama+のメンバーと電話。
「今、車で帰宅。車庫入れしたら電話する」。で、iPhone頭の横に置いて、そのまま爆睡。。。失礼しました。。。

朝、父はさっさと起きて「さ、いくぞ」。元気だよなあ。。。
で、二人して自転車こいでプールに。
久しぶりに泳ぐ。
めちゃくちゃ気持ちいい♪
もちろん、いきなりそんなに泳げない。100メートル歩いて、50メートル平泳ぎ。50メートルクロールで往復。また歩く。
水に入ると余計なことが流されていく。
運動にも集中して幸せ。

と、プールサイドで着替えなどで遅れてきた父が準備体操を始めた。
驚いた。
腕立てなんかフォルムがすごくきれいだ。続けてヒンズースクワット。壁押し、と着々とウォーミングアップ。
贅肉もほとんどない。だから身体が軽い。
参りました。。。腹回りがたぷりかけているのが実に恥ずかしい。。。
ほんとに80越えてるのか!?
まあ、若いときに軍のトレーニング受けた人は違うのか。
で、再び自転車こいで帰宅。
「明日は栃木でゴルフなんだ。駅前にいい飲み屋がないんだよ。ま、餃子で打ち上げだなあ」と。
どうしてこの人から自分のような虚弱児が生まれたんだろう。
数学もめちゃくちゃ出来るしなあ。
一応、法学部出身で法律と経理が専門の仕事をしていた。

それにしても景気の悪い話が続く。
田舎に引っ込んで畑で野菜つくって暮らしても年金や健康保険、税金など「現金」が必要になる。
ちょろっとパートして現金稼いで、なんて事にはならず、一晩中工場で働いている人がたくさんいる。
やっぱり何かがおかしい、と思う。
この辺の話になると学生の頃は父としばしば激論。「何が文化だ。経済は国家の根幹!」という怒声を今でも覚えている。
ま、このごろはお互い穏便になった。

そして、世の中が不景気になると右翼が活気づくのは(残念ながら)理解できる。
なのに日本では何故こんなときに、左翼は元気にならないのだろう。
やはり日本社会には国粋主義が似合うのだろうか。
有名な劇作家がヤクザもの書いて上演するチラシを見た。
本物のヤクザ、知ってるのかなあ。自分は怖いし嫌いだ。
なんにせよ、主婦が夜中工場で働くのを「当たり前のこと」と思うような世の中を変えてもらいたい。
この「はりぼて」社会が崩壊するのはもう目前だと思うのだ。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒグマ春夫さんのパラダイムシフトvol.39

2012-05-24 12:10:51 | 丹下一の泡盛日記
 今住んでいる駅の近くには小さな中華料理屋やカレーのチェーン店などはあるのだけれど「昼飯はあそこで」と思えるところがないのが寂しい。(とりあえず「トンカツ屋」以外、全店試してみた)
 そのせいか帰宅途中、腹が減ると「あの店」で食べたい、ではなくて「帰ったらあれつくって食べよう」と思うようになってしまった。でも、自分の味にも飽きるんだよなあ。。。。

 夜、キッド・アイラック・アートホールでヒグマ春夫さんのパラダイムシフトvol.39。さがゆきさんとのセッション。
 さがゆきさん、お名前はかねがね。で、初めて「体験」。
 ご本人にもお伝えしたのだが、一つひとつは「誰でもできること」。なのにそれが組合わさり1時間を越える時間を紡いでいくと「誰にも出来ないこと」になってゆく。もちろん実はその一つひとつの「こえ」も瞬間的に深いところに入っているのだ。
 噂に違わず、なかなかの「巫女」で素敵だった。
 とんちゃん(矢中鷹光)の話をして、いつかご紹介したい、と。
 そして、巫女は「神」と交流する。
 ヒグマさんは「機械」を操作して立ち向かう。
 そして「機械」には「限界」がある。
 昔、ワープロ(PCではなく)やファクスが「演劇村」に入ってきた頃、新しい機械のことを理解出来ない人が「根性と工夫が足りないのだ」などと映画に出てくる旧日本陸軍の下士官みたいなことを言っていたが、彼らがワープロに触るのを見たことが無いのだった。
 機械には限界がある。あらかじめインプットされている映像もいくら多くても限りがある。
 その中でフル回転するヒグマさんをみた。
 だって「神」と交流している巫女と「交流」しないといけないのだもの。映像はともすると単なる「場のしつらえ」になってしまう。
 かなりチャレンジングな時間が続いていたが、大きな愛情で包み込むような瞬間に立ち会えた。
 すごいなヒグマさん。あそこで取り戻すんだもんな。
 ヒグマさん「だってお金払ってもらってるんだもん。それだけの事にしなきゃいけないよ」。

 帰宅して布団に直行。深く眠り不思議な夢もみた。
 そして、朝すっきりと目が覚める。
 いい時間に立ち会った後は、なにかが真っすぐになる。
 そこに届いたのが注文してあった白川静の「字訓」。ついに買ってしまった♪
 朝から開いて読み出すと止まらない。いかんいかん。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スパイシー・ランチ♪

2012-05-22 15:51:26 | 丹下一の泡盛日記
下のスーパーに行ったら野菜のバーゲンをしていた。
ゴーヤが98円だったので購入し、昨夜のカレーに加えてランチに。
一晩経つと味がなじんで全然辛くなくてつまんないので中国製の唐辛子の漬け物を投入。
ゴーヤの苦みと相まっていい感じ。
(以前、インド人から土産にもらったゴーヤの漬け物(当然カレー味で瓶詰めだった)が忘れられない。あの味が出せないんだよなあ)
食べてるうちにじわっと汗も出てきて身体喜ぶ。
それにしてもどうしてこんなに辛いもの、スパイシーなものが好きなんだろう。

先日、中国・広州で占い師に見てもらった。
まあ、いいことばかりをたくさん聞かせてくれたのだが、
「あなたは酒が好きですね?」と質問された。
「はい」。
「あなたの肝臓はあまり強くない。飲み過ぎないように注意しなさい」。
まあ、広州の酒飲みに比べたらかなり弱い方に違いない。
「あなたのアーティスティックなエネルギーはとても強い。あなたは次から次へとイメージが湧く状態になることがある」。
「はい、そうです」。
「その状態が暴走し出すことがありますね。酒はよいクールダウンになる。だからあなたは酒を飲む。違いますか?」。
「!! その通りです。。。」。
「他の何でもない。アルコールが有効です。だから飲むのはいいけど過ぎないように自分を保ちなさい」。
おお、これは「飲んでもいい」というお墨付きをもらったようなものではないか♪

俳優だけの時は、身体で精一杯やりきることが出来るからいい。
問題は「演出」だけ担当しているときだ。
身体で解消出来ないものがたまってくると、実際に身体も「でぶ」になってくる。
いつの間にかお腹もまるく膨らんでくる。
せめて毎日稽古場でわあわあ騒いでいられたら違うのだろうけど。。。
こんな時は夏でもないのにスパイシーなものが欲しくなる。

近くにアートの話が出来るバーがあればいいんだけどな~~~。
横浜にだってないだろうなあ「火の子」とか「犀せい」みたいな店。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金冠日食は見ずじまい

2012-05-21 18:03:08 | 丹下一の泡盛日記
昨日帰宅して、洗濯したり野菜カレーを仕込んだり。


美味しく出来たぞ、野菜カレー♪
玉ねぎをじっくり炒めたのと人参とココナッツミルクでコクを出す。
もちろん肉を使ったものとは全く別のものになる。
野菜がたくさん。黒米にしてチーズも。
味わってゆっくり食べて幸せに。

が、なんかその後、調子が出ない。
電池が切れたみたいになり、さっきまで鳴り響いていたオペラの曲や演出イメージがさーっと消えていってしまった。
なんだ、これは!
しかたがないので呆然と資料映像を眺めつつ、ネットもちらちらと。
と、先日ワインをご一緒した某歌手の方のブログにも同じようなことが書いてある。

その後、ある人が「日食」など宇宙的な「イベント」の前後,特に前には体調や心に異変が起こりやすいから気をつけるように、と教えてくれた。
日食などは直に見るべきではない、と。
まあ、たしかに潮の満ち干と出産や人の最期は関係してるもんなあ。
自分たちのからだは常に地球の引力を感じている。それだけでなく月の引力も感じているわけだし、太陽だって、と。
そのエネルギーの関係がいつもとは全く違うことになるんだもんな。

なのでゆっくりと起きて、日食は見なかった。
まあ、よかったかどうかはわからない。
アーティストの端くれとしては、毒も受け止める生き方をしているので自分の「目の欲望」「体験の欲望」を優先させるべきなのかもしれない。
ただ、今回は前夜の体調がちょっと不思議だったので、パスしてみた。
まあ機会があれば、いつか見ることになるだろう。
もちろんネットに並んだ画像はいくつかチェックした。
見逃して損した、というような気持ちが全く起こってこないので、これでよかったのかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金沢の贅沢な夜♪

2012-05-20 16:22:52 | 丹下一の泡盛日記
土曜日、珍しく飛行機のダイヤが遅れ、1時間以上も待たされる。


まあ大した問題はなく、金沢へ。
せっかくなので片町でバスを降りて20分くらい歩く。
運動不足でお腹が出てきている。運動をしていないわけではないのだけど、役者から遠ざかると如実だから不思議。
それでもランチはちゃんと食べちゃう。だって美味しいんだもん。。。


この日の稽古場は芸術村のパフォーミング・スペース。昨夏に中間発表会「ラジオスターレストランへの道」を上演したところでもある。
本番の歌劇座と同じ大きさの空間で稽古が出来るのが嬉しい。
このところ音楽中心の稽古が続いていたので、全体を造り込むいい機会。
芸術村は緑全開。たくさんの子どもが池に入って遊んでいる。いいなあ♪


稽古では、前夜、黙々と作成した配置シートが大活躍。
子どもたちも本番と同じ間尺、平台も置いてるのでイメージがわきやすかったようだ。
あっというまに時間となって終了。
くう、あと2時間くらいは続けたいのだけれど、多分、小さい子たちが倒れちゃうなあ。。。

一旦ホテルに戻り、小道具の打ち合わせ。
まあやたらと打ち合わせや会議があるのは仕方がない。というかこれからもっと大変になるだろう。。。
ランチをちゃんと食べられてよかったなあ、などと思っていたら財団スタッフYさんが「晩飯行きましょう!」と。
昨夏以来のGに連れて行って下さった。
ああ、ようやく美味しい魚を食べられましたです♪



どうも自分は普段から贅沢な店ばかりをはしごしているかのように思われることがある。大いに心外だ。
たしかに「美味しいもの」はいつも食べている。
不味いものを金出して食べるくらい「してはならないこと」は無いと思っている。
自分はもちろん金持ちではないが、安くて美味しいものを食べたい。まともなものを食べたいと思うだけだ。
なので普段は自分でつくることになる。
この夜は特別の特別♪
Yさんも「今日の稽古はよかった。いい仕事の後の酒は旨いですね~~」と喜んでいた。
また来たいなあ!

日曜日の昼の便で帰宅。
戻って遅いランチは、こんなもん。


ただし味の方はばっちり。
来週も家に籠ることが多くなりそうなので、野菜カレーを仕込む。
ああ、ちゃんと体操しないと大変なことになるなあ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

謎のダチョウたち

2012-05-18 17:07:46 | 丹下一の泡盛日記
国東半島で、ストーンサークルの入り口を探していた。
車で行けるところくらいまでは、と思い。
曲がるところがわからずに(翌日も間違えたくらいわかりにくかった)、そのまま別の山の方に入っていき、なぜか、こんな風景が目の前に。。。


あたりには誰もいない。人気の無い家がぽつりぽつりとあるだけ。
なのでこのダチョウたちがなぜここにいるのか皆目見当がつかない。。。

引き返す途中で鳥居があった。その向かいには小さな御堂も。
なにか気になって、車を止めて、ちょっとお参りしてこうかな、と歩いてみた。
石の鳥居を抜けると両側は水田。きちんと手入れされている。


山に向かって坂になった参道をゆっくり上っていくと、田んぼから森になり、左の木々の中に小さな沼がある。
ここから田んぼに水をおろしているのか、と納得。
そして、前を見て「!」。
どうしてこんな山の中に、こんな立派な社があるの!?


その後、この上にも同じような社があるのに出会った。
同じ社名で「中宮」とある。
人気の無さと社殿の立派さに「?????」。
そんなわけで翌日に山頂のストーンサークルまで50分かけて山道をあがることになるのだが。。。

あれは一体なんだったんだ、と地図を買いに行った。
観光用のではない。国土地理院発行の5万分の1か2万5千分の1に限る。
奈良でも横浜でも入手出来ず、昨日、新宿の紀伊国屋まで出かけてようやくゲット。

小学生の頃から地図を見るのが大好きで、山歩きも好きだったもんだから国土地理院の地図は懐かしい。
ちなみに高校生1年生の時、生まれて初めてのアルバイトも国土地理院で、だったのだ。
地図は「みる」ではなく「よむ」という。
等高線になれているので、山や谷が立体的に浮かびあがってくる。
読み込んでいくとそれこそ場の風景が浮かびあがることもある。
飽きることが無い♪

宇佐神宮周辺や姫島の地図も購入した。事前に読んだ本や現地で得た情報を書き込んでいく。
至福の時間。
これでようやく脳が落ち着いた。

それにしてもあのダチョウたちは。。。。羽を広げるとその下が、まるでタイツ男のような真っ白な皮膚が。。。あれ、もしかして着ぐるみ!?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「金」のためにやっているわけではないとはいえ

2012-05-17 10:51:35 | 丹下一の泡盛日記
ビルマ(ミャンマーとは呼びたくない)の補欠選挙でスーチーさんの率いるNLDが圧勝した。
豊かな資源を持ちながらイギリスの植民地として苦しんできた歴史に大きな変化がもたらされている、と信じたい。
自分は軍政を好きではない。シビリアンコントロールを信じている。
そしてスーチーさんの亡くなった夫には、ちょっと抵抗がある。
なんにせよイギリスという国は一筋縄ではいかない凄みがあるなあ。

そして、都内の駅でこんなものをみた。


これは先月のことなのだが、FBに上げようか迷い、とりあえずこちらでシェアすることにした。
スーチーさんに対してのスタンスがどうであれ、このような行為に強い怒りを覚える。
人があまりいない小さな駅だったからなおさらのこと。
そして悲しくなる。日本ってもうちょっと民度の高い国だったと信じていたのになあ、と。

昨日、5月16日の朝日新聞の朝刊で、クラブでダンスが出来なくなる、という記事が出ていた。
「風営法」を根拠に閉鎖に追い込まれている店が続出だとか。
数年前に東京・江古田のストアハウスが閉鎖に追い込まれ、上野に移転した。(稽古場としては江古田で継続)
次はクラブなのか。

芸術文化振興基金の助成金も「先駆的実験的」の項目が無くなり、また助成対象も基本的に「劇場」になった。
どこのだれか世間では知られていない小さなグループには国は金を出さんということらしい。
元々この基金が出来た当初、たくさんあるアングラの小さなグループを対象とすることが想定されていなかった。
ある人が異議を唱えて双方をつないでくれた。
それがまた元に戻っただけともいえる。日本政府の文化レベルはその程度だ。
ただし理屈としては大きな違和感がある。自分がもらうもらわないは別として大きな意義を申し立てたい。

そして、そもそも「金」のために始めたわけではない、とも思う。
ただ、かつてはバイトしながら芝居を続けるのが当たり前で、自分もそうだった。それが、経済環境が大きく落ち込んで、現状かなり厳しいことになっているのも事実。
そうでなくても今、俳優を目指す若い人たちは、俳優の仕事で食べていくことを第一の目標にするだろう。
「金」のためにやっているわけではない、と胸を張る自分だって、舞台には金がかかる。資金が無ければ舞台そのものを創れない。
ヨーロッパのいくつかの国のように、前衛演劇を続けながら俳優で食べていくのが珍しくない環境がうらやましい。
日本では「文化」は限りなく「技芸」に近い。結局は芝居もダンスも宴席での芸事だと思ってる人が多いのではないだろうか。
だから、金沢のジュニアオペラスクールの仕事が大事なのだ。

まあ、ぐちっていても仕方がない。
自分だってフリーランスである以上、今後の経済的なことは全然わからない。
そして、かつて小金を持っていた時は、舞台を創る心と時間の余裕がまったくなかった。
貯めていた資金もわけのわからないことであっという間に消えてしまった。
どんなに先が見えなくても、今の状態がいい。
たくさんの仲間に囲まれて自分のペースで「アート」の世界を走り続けているのが一番だ。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする