泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

ビオメハニカの動画に感動

2010-04-30 01:13:26 | 丹下一の泡盛日記
 27日(火)、サティの稽古。今日でしばらく自分はお休みになるので、簡単なエチュードの後、ざっと最初から最後まで「パーツ」を並べてみた。
 みんなで全体をつかむにはいい時間になった。
 いい時間だった証拠に終了後、なんとなく全員で中華料理屋へ。
 今日は紹興酒は2本まで、と決めて飲む。
 帰宅して、ちゃんと原稿書いて締め切りは守った♪

 28日(水)みなとみらいの病院の後、思い立って早稲田大学の演劇博物館(写真)で「メイエルホリド展」をみる。
 学生以来長い間、気になっていた俳優訓練法「ビオメハニカ」の映像をはじめてみた。80年前の映像。
 「検察官」のワンシーン、「検察官」に勘違いされた貧乏学生が「マダム」の小指を紅茶のスプーンでさっと引き寄せ、キスするシーン。みたことがある写真が動いているのは感動的。
 「百聞は一見にしかず」の通り腑に落ちた。ひどい雨だったが本当に来てよかった。この日が最終日。

 メイエルホリドは66歳で秘密警察に銃殺される。容疑の一つは「日本のスパイ」だった。
 「地下室で銃殺」の文字に先日みた「カチン」の銃殺シーンが重なった。

 ついでといっちゃあ何だが、他の展示もみる。民俗芸能のコーナーに早池峰流山伏神楽の権現様が。そして体幕の奉納者には、あれ!? (最初に入った劇団の代表の)森尻純夫氏の名が。
 ふ~ん、ここで名を残すってのもありか。
 せっかく早稲田まで来たので三朝庵でたぬきそば。この店はとんかつ発祥の地ともされている。
 その後、横浜で娘1と落ち合い、お茶して帰宅。

 原稿、今日の分書き終えて夕食、と、突然電池切れ。3~5時間睡眠が続いてたからかな。
 ばったり倒れて眠る。

 今日は「古事記」の稽古。下北沢の後、表参道の銕仙会に移動。
 銕仙会、久しぶりだ。舞台に触れるの何年ぶりだろう。
 「古事記」の稽古もいよいよ最終コーナーを回ろうとしている。
 からだがもつかしらん、と思いつつも、仕事で突発が起こらないのが助かる。関さんが守ってくれているのかもしれない。
 
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香港で買ったもの

2010-04-26 10:32:19 | 丹下一の泡盛日記
 写真は、石硤尾のブラックボックス劇場近くで食べた福建風炒飯。なにが福建風だかわからなかったので頼んでみたら、あんかけご飯だった。
 これは日本だと「中華丼」の部類に入る。(国外の中華料理屋で「中華丼」というものをみたことはない)
 自分が大好きなチャーメンも元は福建らしいと読んだことがある。
 福建省は「あんかけ」が好きなのか。
 ちなみにこれ(も)、とても美味しかった♪

 土曜日のプレイバッカーズの稽古で、先日のマカオでの体験をストーリーで演じてもらった。
 その間、ぞわぞわと悪寒がして両腕は鳥肌が立ちっぱなしだった。
 やはり「前世」ってあるのかしらん。
 誰かが何かを伝えようとしているのか。そして、なぜみていると涙が出てくるのだろう。

 今回も香港は油麻地に泊まった。
 町にもなじんでいい感じ。朝、何も考えずに自然に駅へと足が向く。
 そしてある朝、いつもの道じゃなくて、あっちから駅に行ってみようかな、と。
 なんか賑やかそうだ。
 すごい繁華街。なんと「女人街」だった。
 香港の南大門市場、とでもいおうか。今はそうでもないが昔のガイドブックには大きく紹介されていた服安売りストリート。
 自分は服の買い物に興味が無いので、足を踏み入れたのは初めてだった。

 今回、時間をつくって買いたかったのは本。
 12月に美味しいベトナム料理を食べた九龍塘駅のショッピングセンターに行ってみたら、ありました。大きな本屋が。
 本屋にいる時間は、いいねえ、やっぱり♪
 そして、見つけました。シェイクスピアの中国語訳本。しかも、これ対訳。両語弊記。
 小躍りして購入。
 本当はその棚にあったの全部買いたかったんだけど、重量を考えて我慢。
 「ハムレット」と「十二夜」を購入。
 自分がさんざんやってきたので、英文みるだけで台詞が蘇るし、中国語訳をゆっくり眺めているだけでも充分面白い。
 そのうち日本語、英語、北京語で、それぞれが自分の原語で演じるシェイクスピアをやってみようかな♪
 
 
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久しぶりにプレイバッカーズの稽古

2010-04-25 08:21:45 | 丹下一の泡盛日記
 写真はマカオの宝飾店で見かけた「金のネックレス」。
 中華社会では「豚」は多産で豊穣の象徴だ。
 なので日本で言うところの「猪年」も「豚年」と言い、とても良い年とされる。猪年の自分も「ああ豚年生まれですか。いいですね」と言われて、どうも居心地が悪い。
 なのでこの大きな母豚のお乳にたくさんの子豚がぶら下がっているデザインのコンセプトはわかる。そして、感じ方の違いが面白いな、と。

 かみさんは奈良へ。久しぶりにプレイバックのパフォーマンスに参加。なんだか大変なことが起こっているようだが、いわきのひったんがついているから大丈夫だろう。
 新劇の演出家にプレイバックや即興がわかるんだろうか。やってることが正反対だと思うのだが。

 昨日は、プレイバッカーズの稽古。めずらしく本番のリハーサルではない通常稽古。
 産休をとっていたメンバーのあきちゃん(小森亜紀)が復帰。うれしい♪
 これも本当に珍しく終了後、大好きな上大岡の中華料理屋で何人かのメンバーと飲む。紹興酒が3本空いた♪

 今日はこれから下北沢へ。
 香港から来日しているパフォーマーのサフランとランチの後、午後から夜まで「古事記」の稽古。

 今週はイーウーマンに登場しています。テーマは「体験」。頭で考えずに「体感」を大切にすることを考えて行きたいと思っています。皆様の参加をお待ちしています!
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マカオでの「出会い」

2010-04-21 15:19:19 | 丹下一の泡盛日記
 写真はTTとランチしたときにオーダーした鶏足。
 メニューに「チキンレッグがある! これ頼もう」。
 TT「あなたは日本人じゃないね」。
 TT曰く「マカオはすごく美味しい。私の友人があまりの美味しさに6時間の滞在中5回食事したよ」。
 おそるべしマカオ。香港人に「美味しい」と言わせるなんて。

 土曜日、朝チムシャアチュイの港からフェリーに乗ってマカオへ。
 マッサージチェアのようなふかふかの椅子に身を沈めたらあっという間に爆睡。
 目が覚めたらマカオだった。

 港にあるこの映画のセットのようなアミューズメント・パークは何なんだ。
 ラスベガスに来てしまったのかなあ。
 タクシー飛ばして世界遺産のセナド広場へ。途中、いかにもなホテルががんがん建っていたが、ここまでくると雰囲気は一変する。
 ポルトガル風(行ったことは無いんだけど)が、なんだか懐かしい感じ。
 以前行ったマレーシアのマラッカを思い出す。

 朝食がまだだったので、セナド広場に面した店に。観光客相手だけど、ま、とりあえずいいか、と。
 大好物のピータンと豚肉のお粥を注文。
 一口食べてうなった。中華圏だけでなくニューヨークやサンフランシスコなどあちこちでこの料理を食べてきたが、ダントツでこれが一番旨い。
 なんだこの旨さは。そしてこれが23香港元(約340円)。

 昔の砦への道を歩いて上って行く。途中に中学校なんかがある。土地が狭いので6階建てとかで空間をかせいでいる。
 この上り坂も懐かしい感じだ、と思っていたら、そうだ! 長崎に似ているのだ。
 自分は小学校5年生から中学校1年生まで長崎にいた。
 ポルトガルやオランダの風が残されていて、それが自然に体に入っているのかもしれない。
 マカオは香港とはまったく雰囲気が違う。ポルトガルの風が吹いている。
 
 マカオの面積は東京の品川区くらい。人口は50万人を切っている。
 砦から目の前に見える川のような海峡の向こう側は、中華人民共和国の珠海市。

 昔火薬庫だったところが写真の展示室に。ただだったので入ってみる。
 面白い。マカオの歴史の深さが伝わってくる。
 考えてみれば香港が歴史の舞台に登場するのはアヘン戦争以来。
 マカオの歴史はもっと古く、かつて鎖国する前の日本にとってヨーロッパへの窓でもあった。

 こりゃあ思いがけない出会いだ、と入場料払って博物館も見学する。
 自分にとってわくわくするような展示が続く。興奮する。
 階をかえて、かつてのマカオ人の生活のレプリカが面白い。
 漢方薬の薬茶の店。中には小さなテーブルがあり、この店でお茶を飲みながらラジオを楽しんだと言う。

 そして、京劇の楽屋やマカオ料理の宴席。そしてちょっとお金があるお家のベッドルームなど。
 この寝室をみているときに自分は鳥肌が立ってきた。
 以前、伊勢神宮にかみさんと出かけた時、かみさんに異変が起こった。
 彼女は鳥肌がたち髪がまるで逆立つかのような感覚に襲われた。その波動が自分にも伝わってきていた。
 「あそこをまがるとこういうものがある気がする」と言うと、その通りのものがあった。もちろん彼女にとって初めての神宮だ。
 そして、そこらじゅうから「お帰り!」「お帰り!」って声がするような気がする、と。
 「私ここにいたことがある」と彼女は言った。

 そんな感覚に教われたのだ。
 赤い布で統一された屋根がついた箱のような小さなダブルベッドをみた時「ここで寝たことがある」と感じた。
 もちろんマカオの「ここ」ではなく、同じようなベッドで,と言う意味。
 ベッドの固さも背中に蘇ってくる。そして隣には「妻」がいた。一緒に寝る時、壁側が自分の場所だった。「妻」の顔は思い出せないが、細身でそれほど背が低くない感じも。
 何だったのだろう、あれは。
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香港リポート

2010-04-21 02:02:52 | 丹下一の泡盛日記
 今回、香港へは羽田から飛んだ。
 自宅から成田の遠さには、もううんざり。羽田からなら多少高くてもそちらを選ぶ。結果、経済的だもの。
 なぜ成田に国際空港を造ったのか、遠すぎて話にならんと思う。
 なによりも時間がもったいなくて、結局金もかかる。
 羽田便に戻りつつある現在、やっぱり近い方を選んじゃう。
 新空港を成田に設定した人は、そういう未来も見通せなかったんだろうな。
 はっきり言ってわしには迷惑だ。

 今回も仕事をスタッフにトスし18時半には羽田空港に。
 税関を抜けた後の国際線の搭乗口エリアは狭い。
 そして、なんということか、ここにはバーが無い! カフェはあるが、ビールとウイスキーのみ。
 くわっと怒りが。(何度か来てるのにね)

 で、気がつけば目の前は免税店。なんだボトルで買えってことね♪
 味噌漬け肉巻きおにぎりを持っていたので、日本酒が欲しかった。ちゃんと5個パックで750円と、うれしい値段のものが。
 結局、搭乗口前で親に電話しながらぐびぐび4パック(4合)飲んで、機内で爆睡。
 中途で目覚めて、白ワインのミニボトル3本空けて香港に着陸。

 24時過ぎに着陸。税関エリアを出たら、空港ラインの電車の改札口にシャッターが降りてくるところだった。
 タクシーで市内へ。昨年12月と同じ宿。
 運ちゃんが「230香港ドル」と言って数字も示しているのに、23ドル渡そうとする迷惑な酔っぱらいのわし。

 翌朝。どうして公仔麺になってしまうのか、またこれを食べるはめに。
 昨年12月はメニューでみて知らなかったので頼んだら、ようするに日本製インスタントラーメンだったのだ。
 
 昼、TTが修士論文で大学(彼女は学生寮にいる)を離れられない、というので中文大学へ。
 地下鉄から乗り換えて「ああ、ずいぶんと立派な座席じゃん」と座っていたら、鉄道警察が検札に。
 マシンが「ぴ~」とノイズをたてる。
 グリーン料金未払いで捕まった。
 日本と違っていくつかの国はこの辺はものすごく厳しい。
 かつてポーランドで捕まったときも、本当にわからなかったのだと強く抗議し、結果警察署に連れて行かれた。署から日本大使館に電話入れたら「払って下さい」と言われた。
 今回は、結局「外国人のケアレスミス」で許してもらい「次は500香港ドル(7500円くらい)ですよ」と警告されてリリースされた。
 そのとたんに、なぜなんだろう? 娘1からメール。「どこにいるの?」。彼女は不思議なカンが働くのだ。
 
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無事帰国

2010-04-20 01:11:23 | 丹下一の泡盛日記
 昨日(もう昨日になった)朝に帰国。
 また濃い旅をしてきました。

 日曜日、Sze構成演出のダンス公演「BAU(Breeze Across Us/微風吹)」プロジェクト7のマチネを観て、バラシの最中はこの頃「うちの親戚」状態になっているMich*と伝統的なスタイルの中国茶を楽しみつつ、彼女の舞台の話を聴く。
 さすが自分が今まで出会った人の中で最も頭の回転が早くてエネルギッシュな人の一人。ものすごく面白い。そして周囲は彼女について行くのが大変なんだろうな、という話も。

 今回のBAU 7は視覚障害者とのワークショップの中から生まれた。全盲の出演者も何人かいる。
 Mich*は「障害者」を「選ばれた力を持った人/Chozen power people」と呼び、一緒にたくさんの仕事をしている。
 昨年12月に立ち会ったSunshine Playback Theatreもそうだ。
 近い分だけ彼女の点は辛い。

 6時からは、BAU7の打ち上げに。
 自分の周りの香港人は本当に酒を飲まない。そしてベジタリアンが多い。(MichもManもJaもベジ)
 なので自分が大好きなチャイニーズ・ソーセージをつまみながら紹興酒、という場面はあり得ない。
 BAUチーム、まじで中華料理屋でお茶で乾杯した。15人は越えていたぞ。
 演劇人生の中で、本番終了後の打ち上げでお茶で乾杯したのは初めてだ。
 若干の予想はあったが、さすがに新鮮だった。

 そしてお茶飲みながら延々と話し、盛り上がり続ける出演者たち。ここはイスラムの国だったかも。
 打ち上げの後半、男性が帰り女性だけのテーブルができ、SzeやArがきゃあきゃあ言いながら集まっている。
 Sze「これからガールズトークの時間だからあなたたちはそっちにいてね」。
 というわけで、自分はSzeの夫(オランダ人)と話していた。
 彼も広東語がわからないので二人して「英語で話せてよかった♪」モードで様々な話を。これがかなり面白かった。
 自分はとても大切にしているボツワナの友人がいるが、行ったことが無い。
 ボツワナで暮らした体験を持つ人に初めて会った。そのシェアはいずれまた。

 その後みんなと別れ、出演者で同志社の今年のプロジェクトに招いているManと打ち合わせ。
 4ヶ月ぶりに会ったが、1月のミャンマーでのパフォーマンスで剃髪した髪は大分延びていて運動部の男子学生のよう。
 彼女は「野生児」という言葉がぴったりな人で、面目躍如な外見になっている♪
 自分がものすごい飲んべだということを(とてもよく)知っていて「我慢するの大変だったでしょ♪」などとからかう。
 打ち合わせの席でワイン飲む。
 「打ち上げ」でお茶飲んで、前渡金現金で渡して領収書にサインしてもらうような席でワイン飲むのは、逆じゃねえか(-_-;;

 ワインのボトルを空けて、Manとハグしてタクシーに乗る。
 彼女は今回の舞台で相手役から楽日に「関係がとれなかった」と言われ、カーテンコールの後、一人舞台裏で泣いたのだそうだ。
 もっと話したい気持ちだったが、なんせ1:20amというフライトで。
 ブラック・ボックス・シアター付近から空港まで180香港ドル(2700円くらい)だった。
 余裕こいて200ドル渡し「つり(300円くらい)はいらねえぜ♪」。

 その後、空港の搭乗口で今回を振り返り、ちょっと物思いに耽った。
 どうして香港に来るとこんな体験ができるのか。
 そして今回初体験のマカオは最高だった。
 不思議な体験もした。
 そんな、たった3日間のことが駆け巡った。
 この件は明日。
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香港へ

2010-04-15 16:04:54 | 丹下一の泡盛日記
 朝もはよから車運転して大ママを病院へ。
 大分具合も良くなったようで、なにより。かみさんと3人でおそば食べて帰る。

 と、そうものんびりできない。
 とにかくなんとか事務仕事を片付け、あとはスタッフに押し付けて。
 と、香港からメール。「寒いよ。気をつけて」
 前回も台湾の高雄と同じ緯度だからと油断した。
 本当に寒かった。
 しかも現地は日曜日まで雨。神様はちゃんとみてらっしゃる。日頃の自分の行いが悪いんです、はい。

 服装計画全部変更。
 急遽クリーニング屋にこないだ大量に出したセーター取りに行く。ミッドウエー海戦状態。
 しっかり傘も持って行きます。
 んでもって空港の変なご飯食べたくないのでおにぎり作って。
 気持ち的には仙台に夜汽車で行くようなもんだな。
 では、行ってきます!
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「サティ」チームならではのネタが

2010-04-15 00:18:08 | 丹下一の泡盛日記
 昨日は「ブラバンのジュヌヴィエーヴ」の打ち合わせと稽古。
 出演者全員が揃ってのワークショップ。今回はミュージック・トレーニングで汗をかく♪
 その後も色々と遊ぶ。
 アメリカン・ゲームをやった。輪になって1人、2人、3人で何かを造形すると言うもの。
 サティなんで「フランス」といえば? で参加者に考えてもらった。
 1人で造るのは「エッフェル塔!」。いいねえ。
 そして2人は? 「L'amour!(愛)」。
 さすがサティ・チームだ。2人が絡んで、台詞はもちろん「Je t'ame.(愛してるよ)」
 こういうネタはプレイバック界では出ないだろうなあ。出てほしいなあ。
 ちなみにl'amourにはセックスという意味もあり、提案した女性も含めてほぼ全員がそちらの意味も理解しています。
 10代の出演者には訳しませんでしたけど。

 ワークショップの後は、チラシ用の顔写真の撮影。
 Ladiesは入念にメイク。(写真)みんなそんなの必要ないくらいきれいなのに。
 最年少の愛乃ちゃんの撮影風景を高校時代の先生に送ろうと携帯で撮ったら、ladiesから「愛乃ちゃんだけ撮影して!」とブーイングが。。。
 愛乃ちゃん、一人だけ10代、次が30代のリアルマッスル泉くん。

 終了後は、おなじみの上海料理屋へ。今日は人数が少ないのに紹興酒が3本空く。あ、自分のピッチが速いのか。
 脳の回転が速いのか鈍いのか、例によってわからん状態に。
 それにしてもピアニストの柴野さつきさん「学生時代はお金がなくて本当にしんどかった。(今も無いけど♪)」
 かみさんと似たような話がいくつか。育ちがいいってことだよ、きっと。
 最年少の愛乃ちゃん、礼儀正しい。親御さんだけでなく高校の先生たちもよかったのかな。中華料理屋で盛り上がっていても最後まで「ウーロン茶をお願いします」。
 無理してる感じが無い。楽しそうに、珍しそうに周囲を見ている。かわいいなあ♪ (まったくもっておっさんだね)

 SEGAからライブのお知らせメール。4月22日(木)に庄野真代さんのバックをバンド(Paradise lunch) が担当とのこと。一緒にやった新曲のレコーディングも終えてのライブ。
 行きたかったなあ。でも、稽古入ってるんだ。残念。
 お時間の都合がつく方はぜひ!

 今日は、早朝からかしましく動いて夕方からは「古事記」の稽古。
 駅まで歩く途中に「サティ」の方のネタが降ってきた。「ああ、その手があった!」
 よくよく考えると、これってシェイクスピアのパクリじゃん。
 本当にやるとしたら江戸馨さんに断り入れとかんといかん。
 そして,最初の台詞ががんがん降りてくる。ああ、書き留めたいけど資料がまだ届かない。

 夜は下北沢で「古事記」の稽古。自分だけ台詞が入っていない(気持ちになる)。
 往復の電車の中は紫帆さん(矢吹紫帆)のピアノ曲聴きながら、ひたすらDMの手紙を書く。
 明日の夜には香港行きの飛行機に乗っているのだが、まだまだそんな気持ちではない。
 ただ、連絡メールだけは飛び交っている。
 「ご飯何食べたい? インディアンはどう?」なんて嬉しいのから「メール送るからね」、でそのままになっている案件も。
 そっちが大事なんだけどなあ。仕方ない。会ってから話すしかない。
 Szeの演出楽しみだ。
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国家権力が一番恐ろしい

2010-04-13 12:36:31 | 丹下一の泡盛日記
 中国で麻薬の密輸に関わった日本人が死刑になった。
 うち数名は、仕事が無くて経済的に困窮したところに話を持ちかけられたのだという。
 彼らの証言によれば、運んでいる最中も「見張り役」がいたとのこと。
 そして刑の重さにショックを受けて自暴自棄になった人もいたそうだ。あわれな、と思う。

 そして、20年以上も前からアジア各国で麻薬に関わる罪は非常に重いことを知らなかったのだろうな、と想像する。
 20年前、ちょっとでも持ち込んだら有無を言わさず「死刑」、というシンガポールやマレーシアに入国したとき、喫煙者だった自分が持っていたたばこは、係官によって開封され匂いを確認されたのを思い出す。
 うまくいったら儲け物、失敗しても刑務所でご飯が食べられる、くらいに考えていたのだろうか。
 これも教育の問題ではないか。そして、日本は麻薬犯罪の刑が軽いのではないかとも思う。

 日本に持ち込まれる覚せい剤の多くは、北朝鮮の政府が厳密に管理する工場で造られていると言うが、かつてのアヘン戦争に学んだ日本軍が中国に大量の麻薬を持ち込んで売りさばいていたことを思い出す。
 大義名分はいくらでもつけられる。大事な任務として従事していた人も多いだろう。
 国家権力ほど恐ろしいものは無いと思う。

 明治政府は、アイヌの人たちを弾圧するのに、当時の米政府がネイティブの人たちを「駆除」しようとした方法をまねたと言われている。
 どうしてそんなことが平気でできたのか理解できない。
 多分、相手のことを「人間」だと思っていなかったのだろう。
 南太平洋での米核実験で放射能の被害を受けた環礁の人々を「診察」した医師はその記録に「彼らは人間と言うよりもラット(実験用ネズミ)に近い」と書いた。(自分はこの書類を見た事がある)

 井上ひさしさんにもっともっと仕事をしていただきたかった。
 合掌。

 今日は久しぶりに晴れて気持ちいい。洗濯洗濯、そして洗濯。合間に買い物、掃除。もちろんメールチェック。
 これから都内へ移動。「サティ」の稽古。
 「古事記」と「サティ」の往還の日々。
 週末の打ち合わせ用資料がまだできていない。。。
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台詞が入らないよう(T.T)

2010-04-12 15:07:31 | 丹下一の泡盛日記
 冷たい雨がふる朝、なんだか寒くて目が覚めた。
 カーテンが静かに揺れている。かみさんが窓を閉め忘れたのだ(-_-; 喉が痛いよう(T.T)
 
 おかげさまで「お仕事」の方は滞りなく進んでいく。ありがたい。
 そして「古事記」の台詞が入らない。自慢じゃないが台詞入れるのは早い方だった。ただし、ここ数年、長い台詞を入れる必要がなかった。

 昨日みりんと味噌+豆板醤につけ込んどいた豚肉の薄切りを取り出して味噌を落として焼く。くう、旨いぞ。
 五穀米でおにぎり。それをこの豚肉で巻く。
 この頃、なるべく外食しないようにしている。からだが嫌がるのだ。

 四国にいるかみさんの妹が竹の子や山菜を送ってくれた♪ 大ママと竹の子と茹でる。帰宅したらこいつで♪

 世の中はなんだか訳の分からんことばかりになってきた。昨日東大赤門近くの鳩山邦夫事務所の前を通りながら思う。何なんだあの保守新党は?
 民主党の小沢さんは元々自民党よりも右だと思ってた。民主党よりも右行くってことか?
 ならばみなさんで「古事記」を観にきていただき、勉強していただきたいものだ。

 ハーバード大学の今年の新入生1600人中、日本人留学生は1人だそうだ。米国への日本人留学生は3万人を切ったとか。韓国からは7万5千人。
 これからは国境がどんどん無くなっていく時代。国境を閉ざしていくのは日本とアメリカくらいだろう。
 海外に出るたびに、グローバリズムとは違うところで「日本だけが違うんじゃないか?」といつも疑問に思う。「日本の特殊性」とか言って救ってどうする。
 携帯電話がいい例だ。新潟の中小企業が世界に通用する技術で名を馳せているのに、携帯電話は最初から内向きで研究を進めてきたなんて信じられない。
 「大人」の一人として、こんな世の中にした責任の一端を感じている。自分にできることをもっとやっていかなくちゃ。

 
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