泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

香港からのメッセージ

2014-09-29 19:41:09 | 丹下一の泡盛日記
今日、月曜日の毎日新聞によれば、香港の中環(セントラル)に7万人以上の学生が集まり中国政府への抗議行動を行い、警察に強制排除されたという。
香港政庁のトップを決める選挙の方法が中国政府に都合のいい人間しか立候補できないようにシステムを変えることに反対している。
「学生」だけではない。
その7万人の中にはたくさんのアーティストもいる。
ダンサーやパフォーマー、俳優の友人たちがフェイスブックを通じて発信し続けている。
先日東京であったV、香港のブラックボックスシアターで一緒にパフォーマンスしたE、2012年にワークショップに招いてくれたM、その時の通訳だったTRなどなど。
Vによると警官隊は催涙ガスのほかに唐辛子スプレーも使用していて、彼らは傘をさしてふせいでいるそうな。
以前、横浜中華街でご一緒したカナダのAYもフェイスブックで「恥を知れ!」という、武器を持たない市民に銃を持った警官隊が対峙している写真をシェアしている。(自分もシェアした)
香港の友人たちは積極的に自分たちの政治的な立場を表明している。
武器を持たない彼らの一番の「武器」は携帯電話のカメラ。
Aは「すべての宗教施設は逃げ込んでくる市民を受け入れて電源を提供してほしい」と携帯電話の充電をさせてほしいと訴えていた。
「世界は香港で何が起きているかを見てほしい」と流しているので「僕は見ているよ!」とメッセージを送った。
香港は香港人が治める=港人治港を自分も望む。


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本番目指してまっしぐら

2014-09-29 08:12:22 | 丹下一の泡盛日記


昨夜は稽古場に舞台監督の藤得顕さんと映像操作の村田直樹さんが。
今までほとんど保高史子と二人きりの稽古だったのだけど、いよいよ本番モードに。
若い二人がすてきなエネルギーを持ち込んでくれて、映像も使い止めながらの通し稽古がいい時間になった。
もうちょっと遅くまで稽古場が使えたら、その場で「打ち合わせ」ができたんだけどなあ♪

御岳山の噴火で、世の中本当にどうなるかわからない、と改めて思う。
週末の本番目がけて突っ走るのみ。
でもって今夜は11月のオニールプロジェクト第2弾の顔合わせだったりするのだ♪
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アートオウルジャズオーケストラ with ルー・タバキン

2014-09-28 07:01:23 | 丹下一の泡盛日記

「ノスタルギガンテス」に参加してくれる内田真嗣くん率いるアートオウルジャズオーケストラは穐吉敏子さんの曲を演奏するために結成されたビッグバンド。
穐吉さんの夫のサックス、フルート奏者のルー・タバキンさんを招いてのコンサートに出かけた。
神田のこのクラブははじめて来た。
東京にはもう色んな空間があるなあ。
地下のクラブは懐かしい匂いがする。


中学生の頃、雑誌で「孤軍」を知った。
その後、新宿でのコンサートの模様をラジオでカセットテープに「エアチェック」しよく聞いていた。
その中の一曲、「ロング イエロー ロード」の懐かしい旋律から始まったのは嬉しかった。
ルー・タバキン、さすがフルートの名手。
サックスもぐいぐいと引きつける。
すっかり興奮してエールもすすむう♪

いいコンサートだった。
この一連を内田くんはプロデュースしマネジメントもやっている。
みならわなければ。
もっとも彼は長崎ジュニアオーメストラの元部長。
僕はただのメンバーだったからなあ♪
来週一緒に舞台に立つのがものすごく楽しみ!
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稽古をお休みにするといいことがある♪

2014-09-27 13:19:32 | 丹下一の泡盛日記
金曜日は稽古場がみつからなくてお休みにした。
これが実に良かった。
「お仕事」の下見などもすませ、溜まっている3分~10分ですむ雑事を次々に。
小さなもので溜まれば大変。
右脳に行きっぱなしだった脳も左脳に戻り「ノスタルギガンテス」の稽古も静かに振り返ることができた。
やっぱり保高史子に無理をしいていたんじゃなかろうか、と反省。
台本も洗い直す。

湯豆腐なんかつくってドキュメンタリーを見る。
フランスのテレビ局がつくった「ヒトラーが権力を握るまで」。
オーストリア人だったヒトラーがドイツ国内で権力を握るまでを丁寧に描いている。
その中でヒトラーが「大衆は弱くて無能だ。彼らをまとめ、導くには怒りの矛先を見つけてやればいい」と語っている。
一時期フェイスブックで「怒りは自分の本当に気持ちに気づかせてくれる」という言葉が流れていた。
あれはどこに? と探しても消去されている。
不気味だった。
あれは、このヒトラーの言葉を踏まえたものだったのだろう。
そして「大衆はなぜ自分を滅ぼす指導者に熱狂するのか」という歴史学の命題がここにも現れる。
アウシュビッツにも「歴史を知らないものは繰り返す」と掲げてあったよなあ。。。。

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井村さんが稽古場に

2014-09-26 09:27:36 | 丹下一の泡盛日記

井村昂さんが「ノスタルギガンテス」の稽古場に来てくれた。
保高史子と5年間一緒に仕事させてもらった「こもれびミュージカル」の元締めでもあり、
保高史子の学校時代の「先生」だったりもする。
なので無理矢理通す。
通し稽古を見終わって「ほたか、うまくなったなあ」。

もちろん稽古終了後は「自由な発言を期待するシンポジウム」へ♪
杯を重ねるごとに「活発な発言」が(^o^)
そして自分には「お前はまじめすぎる」と(-_-;;;
自分でも思っている。
もちろんお馬鹿な世界は大好きなんだけど。
そして「ノスタルギガンテス」は痛いほど透明なむき出しの魂のことばに満ちているから好きなんだ。
その魂は真っ青な血を流し続けているんだもの。


稽古の後、酒で神経をなだめる日々。
ほんと修行が足りない。
静かに茶を飲んで一日を振り返るとか、明日への演出を考えるとかの前に布団にぶっ倒れている。
一人でこのエネルギーに毎日向き合ってくれる保高には感謝するしかないのだけど、稽古場ではにこやかに真綿で首を絞めているのかもしれない(-_-;;;
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犬用讃岐うどん!?

2014-09-25 01:09:44 | 丹下一の泡盛日記

高雄(台湾)のSが送ってくれた写真。
犬用讃岐うどん!
大丈夫か讃岐。
自分はこよなく犬族を愛していて、ご飯を分け与えたり一緒の布団で眠ったり、が大好きな人間。
だけど、自分にとってとても美味しいものをわんこたちにシェアしようとは思わない。
安いイワシが出ていたので買い求め、ぶつ切りにしてゆでておく。
散歩から帰った犬たちが、制止も聞かずに台所に突進してきたのを懐かしく思い出す。
そんなもんだ。
讃岐うどんの歯ごたえなんてやつらにはわからんだろう、と思うんだけどなあ。

今日のお昼は、中華街。
1983年から迦樓羅舎というのをやっていて自分以外のメンバーがいなくなり1990年に自然消滅したのだけど、
その後も自分は「迦樓羅舎」を名乗っていて。
まあ屋号みたいなもんなのだけど。
そのメンバー3人が20年ぶりに中華街でランチしたのだった。
10代後半に出会っている。
そして、それぞれに「その後」「現在」の人生がある。
それを互いに認めることができる年になった。
もちろん「普通」の人生なんてありえないから、2人とも大変な苦労がたくさん。
直接的な話しをしなくてもわかる。
(これはプレイバックのおかげ)
すごいなあ二人とも、と素直に思う。
次回は我が家で「女子会」。
自分が料理人になることになった♪
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ホールでお祓い

2014-09-24 11:35:19 | 丹下一の泡盛日記

深夜の道を歩くこと2時間半。
とんがっていたおつむがクールダウン。
ちょっと足は痛くなったけど、いい散歩の時間だった。


ホールのお仕事で舞踊劇。
平台たくさん運ぶのはいいもんだ。
そしてお題が「四谷怪談」だったので、主催者が神主さんお呼びしてお祓いをした。
このホールでもはじめてのこそだそうで、スタッフも全員立ち会う。
珍しい体験。


鳴りものさんの太鼓。
鋲が金属なのでそこに小さなマグネットで「楽譜」を張っている。
小さなアヒルちゃんがかわいかったので許可を得て撮影。
当然のことながら裏にいて姿を見せない鳴りもの、うたのチームも全員がぴしっと和装。
やっぱりいいもんだ。
自分もきちんと雪駄に共黒(裏も黒い)の足袋で「正装」♪
やっぱり芝居の世界はいいなあ。
2日間を無事終了して、井村昂さんといい酒飲んですっかり♪になった。
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ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古

2014-09-22 00:34:58 | 丹下一の泡盛日記
20日(土)、オニールや「桜の森の満開の下」でご一緒している松川真澄さんが朝にメールをくれた。
「この映画知ってますか? 今日からですよ」。
「ノスタルギガンテス」の稽古と仕事が詰まっている手帳をみると午後の会ならみることができる。
夜の準備もして家を飛び出す。
上映開始5分前に到着♪
映画は演出家ピーター・ブルックが20人くらいの役者たちを対象にワークショップ。
この稽古、楽しそうだ!
それにしても、ピーター・ブルック、いくつなんだっけ!? と調べてみればもう米寿。
それでもエネルギーが淀まず、役者を見据える視線もきっちりしている。
お題に挑戦していく役者たちを見る目が愛情にあふれている。そして、外した瞬間を見逃さず、正しい方向に導いていく。
日本では、演出家には怒鳴り散らし灰皿や椅子を演者に投げつけるイメージがあるらしいが、真逆だ。
そして、このワークショップは「体験」を提供し共有することが基本。
「これを受講すると何ができるようになるのか?」=体が柔らかくなるとか声が大きくなるとか、の質問は成り立たない。
これらの質問を発する人は「技術」を求めている。
もちろん技術も大事だ(と彼も別の言葉で語っている)。
そして「技術」だけでいいならロボットが俳優をやればいい。
このワークを深いものにするかどうかは、俳優が体験からなにを学んだのか、にかかっている。
参加している俳優たちは世界レベルのツワモノたち。そして、演劇人の人生は綱渡りを一生続けるようなものだと思う。
それにしても原題は「Tight Rope」(綱渡りのためにぴんと張られたロープ、の意)なんだけど、どうしてこういう和訳になるのかな。。。。


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「ノスタルギガンテス」稽古再開

2014-09-19 09:23:00 | 丹下一の泡盛日記
プレイバッカーズの自主公演を終えた翌日からは3日連続でホールのお仕事。
世の中には本当に自分の知らないことがたくさんあると知る現場でもある。


昨日、午前中に下北沢集合して「死者の書」の稽古。
その後、別件を経て、「ノスタルギガンテス」の稽古場へ。
保高史子「なんか顔がいつもと違うんですけど」。
「死者の書」の世界にがっつり浸ってきたからかなあ。。。
保高、とまどいつつも一生懸命チャレンジしてくれるのがありがたい。
丁寧な時間を積み重ねるとふっと進む瞬間がある。
濃い時間のご褒美。


「ご褒美」が出ているのに、それだけでは足りなくてクールダウンを口実に。

スコットランドの独立はならなかった。
ケルト人とアングロサクソン人の対立の歴史を思う。
高校生の頃スコットランド独立運動を知ったが、まさか住民投票が行われるとは思ってはいなかった。
100年後の世界地図はどうなっているんだろう。
その地図に「日本」はまだあるのだろうか?
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ようやく、ビールにありついた感

2014-09-16 20:54:03 | 丹下一の泡盛日記

今日は、仕事をしているときから、帰宅したらビール飲もうと決めていた。
昨夜の飲み屋の、座ってビール頼んでから20分は待たされた対応がトラウマになりそうで。
いくら混んでいるからといって、20分は体感的には飲む気が失せるくらいげんなり。
インド人もびっくりの「時間」。
自分が料理に関しては手際がいいと褒めてもらうことが多いのは、酒好きだからだ。
座ったら、さっと酒が出てほしいのは、酒好きなら当たり前だろう。
そして、食べ物も、メインは時間がかかっても突き出しくらいは、と。
前回おいしかった料理も、今回は大したことなかった。
焦ってつくっているのがわかる。
第一、一つか二つくらいしか食べてない。
こちらも注文してから恐ろしく時間がかかったからだ。
美味しいものをつくるのに自分のペースだけを守らないとできないような料理人の店には行きたくない。
疲れもあって、1時間くらいで帰ろうと思っていたのに
料理が出てくるのにも45分くらいかかり2時間もいるはめに。
その間にビール3杯しか飲んでいない。。。。
頼む気もなくなった。
だってお代わり頼んでもいつ出てくるかわからんし。
料理も忘れた頃に出てくるんだもん。
なので、空きっ腹に、で妙に酔った。
コンビニで缶ビールとつまみで路上、の方がましだったな。


晩ご飯はこんなもんでよろしい。
冷えたビールを飲んで大満足。
ようやく納得。
今夜はゆっくり眠ります。
明日明後日で「ノスタルギガンテス」のセリフは全部入れるんだもんね♪
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