泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

なのに財布は空っけつ

2020-12-31 14:23:29 | 丹下一の泡盛日記
大晦日になった。
何かをする気にもなれないのだけど。
洗濯、そして神棚を掃除。
あれほど酒から遠ざかっていたのに、連日飲んで体重も。
体重は嘘をつかず「裏切らない」のだった。。。


東京は晴れ渡り、冷たい風がびゅうびゅう吹いている。
おかげで遠くに奥多摩の山並みを見ることができる。
雲取山や御岳山、大岳山、御前山。
背後に控えているだろう甲武信岳や笠取山に高尾山も。
重い荷物を背負いあの中を汗だくなって歩いていたなんて、
今では信じられない。
あの当時の自分も今のこの姿と生活が信じられないだろう。

体験や経験を重ねると世界が広がり、ゴールはどんどん遠くなっていく。
そもそもゴールなんてあるはずもない。
そして、やりたい事は増えていく。
行きたい場所は無数にある。
なのに財布は空っけつ。
決算日が怖いのは子どもの頃から変わっていない。
それでも夢はどんどん膨らんでいくのだから、
困ったもんだ。
このブログにお付き合いくださる皆様に、心より感謝致します。
いつの間にか本当にたくさんの方にお目通しいただけるようになり
驚き、嬉しく、そして感謝です。
どうぞ良いお年をお迎えくださいますように。
来年も皆様が健康に平安に過ごせますように。
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駅裏のスーパーで会う

2020-12-30 20:13:04 | 丹下一の泡盛日記
年末、という魔法の言葉に魅惑されて、
抱えていた毒がドロドロと流れ出している。
まあ、毎年のことだから仕方がないのだけど。

「ご近所」のSさんから連絡があり、宮城県(七ヶ浜)の海苔を下さるというので出かける。
「ランチでも?」と打診したのだけど、
「万が一にも、うつしたくない」と神経を尖らせていらして、駅裏のスーパーで会う。
なんかご近所の主婦同士、みたいだな。
今春に翻訳されたタイの戯曲(作者はご一緒したことがあるバンコク拠点のNさん)を一緒に頂いた。
ありがたい。
英語はもちろんタイ語も、の世界に誇れるトリリンガル演劇人。
会えば話したいことはたくさんだけど、
長居はいけないとそこそこに別れた。
幾つか情報もいただき、ヒントもいただいた。
でもなあ、なんだかなあ。
切ないなあ。
密がなければ芝居じゃないもんなあ。
密を求めて手に入らない「演劇」しか造れない、なんてなあ。

昨夜の酒で疲れた胃がキャベツを欲しがるので。
何年か前の1月に香港の山家のレストランでご馳走になったことがある。
中国との国境の近く、羅湖の近くの田園の中の一軒家で。
非常に趣のある、そして美味な場所だった。
香港の冬は厳しい。
サンフランシスコと同じ、海流の影響だという。
東京と同じ服装で行けば、間違いがない。
強い薬酒を飲み、足元にストーブを置いていたのだけど、
ついにコートを脱ぐことなく飲み食いした。
今、その羅湖あたりに政治犯の収容所があるのだという。
あの寒さを思うと恐ろしくなる。
早く春が来ないものか。
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そんなことは決してないのに

2020-12-30 03:34:52 | 丹下一の泡盛日記
火曜日、プリンタが届くのを待っていた仕事がたくさん。
次々に片付けていく。
ポスト3回往復。
そして、大きな作業を二つ残して夕方に。
年末年始の一人は「危険」と言い続けているのは、
自分が「危険」になるからで。
要するに「孤独」に耐えられなくなるのだ。
仕事を続けていればいいものを。
一口残った赤ワイン、美味い。
夕陽を見る。

続けて、珍しくジントニック、違う。
日本酒、違う。注いだものを全部料理用ボトルに。
焼酎をロックで味見。やっぱり違う。
買い物に出る。
なぜかウイスキーに目がいく。
帰宅して濃い目のハイボール。
これが、いい。
ウイスキーを50%・50%で水で割るのが好きで。
今夜は炭酸水で。
それを舐めながら夜空を見続ける。


今年の手帳を見る。
5月からの予定を全部消した後がある。
何も書いてない日もたくさん。
何をしたのか覚えていない。
空白の手帳が不安だったのか、何を食べたのかメモがある。
そんな日は酒を抜いているメモも。
忘れていた。
あの空白の季節はほとんど酒を飲んでいないのだった。
そして、5月に「無限ダンス」の撮影。
そこからポツポツと復活どころか、演劇人としては本当に充実した日々が始まった。
それがふっと断ち切られたかのような、気分。
そんなことは決してないのに。
危険を察知した連れ合いが帰宅。
気がつけばベッドに寝かされていた。
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大掃除

2020-12-29 08:23:56 | 丹下一の泡盛日記
二日酔いで目覚めた月曜日は大掃除。
連れ合いが奮闘。
もちろん自分も。
高校生の頃、「国鉄」の貨物駅でアルバイトしていた。
年末の大掃除が大変だったのを思い出す。
冷たい風が吹きつける屋外、水でいろんなものを洗った。
でも終わると気持ちが良かった。
昼過ぎに購入したプリンタが届く。
セットアップに時間がかかる。
夕方、ようやく懸案の仕事が進み始める。

お日様が富士山の向こうに消えていく頃、大好きな魚屋さんへ。
正月の準備もほとんどしていないのだけど、
そこそこ買い込んで、ようやく年末の気分に。

プリンタ待ちだった仕事がそれなりに残っていて、
年内マストのものも複数あるのだけど。
美味しいお刺身と帰宅したので、もう後は。。。。
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年内最後の稽古は「Hamlets/ハムレッツ」

2020-12-28 11:37:25 | 丹下一の泡盛日記

日曜日の午後は、年内最後の稽古。
橋本樹里と「Hamlets/ハムレッツ」のリハーサル。
ゆっくりとウォームアップ。
いつも一生懸命な彼女が、実はとても「ゆっくりな人」だということはわかっている。
なので二人だけのこの日はゆっくりと立ち上げていく。
それが功をそうしたのか、セリフのエチュードがとても良かった。
彼女自身にも発見があったようで。
最後の稽古にふさわしい時間になった。


先日の稽古での平栗萌香も新しい地平にいることが確認できた。
幸せな達成感で、別件を終えた彼女と合流し、3人で「忘年会」。
それぞれのハイエスト・モーメントなどをシェアしたり。
もちろん来年のビジョンも。
この二人のおかげで今年は「Hamlets/ハムレッツ」だけでも
ver.7からver.8.0,8.1,8.2と4本製作。
「ムッラーマーマドジャン」もあったし、
国立劇場での「滝の白糸」の自主稽古もしっかり助けてもらった。
感謝しかない。
来年は新しい地平もご一緒したいと思っている。
幸せなベロンベロンで帰宅。
連れ合いと飲み直し、気がついたらベッドの中。
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プレイバッカーズ、今年最後の稽古

2020-12-27 02:14:06 | 丹下一の泡盛日記

前夜がっつり飲んでも夜明けにはちゃんと目が覚めて風呂に入る。
土曜日の午前中はプレイバッカーズの今年最後の稽古。
感染者数がとんでもないことになって、悩んだのだけど一人を除いて
9人が参加。
医療関係のメンバーはZOOMで参加も。
途中の休憩でかよさん(宗像佳代)がお菓子を出してきて、
自分の誕生日を参加した全員が祝ってくれた。
みんなが歌う「ハッピーバースデー」を聞くのは、
こそばゆいが嬉しい。
その後、上大岡で花を贈ったり、プリンタを購入したり。
帰宅したのは想定よりも遅かった。
夕陽が美しくてついつい撮影。



さくさくと準備をして稽古場へ。
今度は「Hamlets/ハムレッツ」の稽古。
所用を終えた橋本樹里が遅れて参加してくれたのは助かった。
この日の平栗萌香は、ちょっと停滞。
前日が良かった。
そして「行けてない」ということをはっきり自覚できるようになったことが素晴らしい。
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高尾で稽古

2020-12-26 16:31:42 | 丹下一の泡盛日記


高尾の新制作座のゲストルームで目覚める。
みんなと朝ごはんを食べて、10時からは小ホールで稽古。
4月に配信用の撮影がある「夜盗、風の中を走る」のもの。
昼食を挟んで午後も続く。
帰宅途中、小山利英君と立ち飲み。
帰宅してがっつり飲んじまった。
今年は、3月に滑り込みで「Hamlets/ハムレッツ」ver.7を上演できて良かった。
そして、その後、コロナのおかげで、むしろ静かに考える時間があり、
助成金をいただいて動画を何本も製作した。
国立劇場にも立たせていただいたし、九州沖縄ツアーも無事終了。
結局は駆け抜けてきた感がある。
あと一息なんだ。
もうちょっと持たせなきゃなあ。
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新制作座クリスマスパーティー

2020-12-26 16:18:24 | 丹下一の泡盛日記
新制作座のパーティー、稽古のために遅れて行ったのだけど、
団員全員が正装しているのだった。
自分の周囲の人たちは既にご存知のことだけど、
カトリックの保育園でシスターたちに囲まれて育った自分は、
いわゆる日本のクリスマスに強い違和感を覚えている。
保育園を離れて以来「メリークリスマス」と口に出して言ったことは一度も無い。
それは「アッラーアクバル」と本気で口に出して言ったことがないのと同じだ。
それが先日、眞山美保さんがクリスマスのキラキラした別世界に憧れていた話を
ご本人の朗読で聞いた(もちろん録音)。
ちょっと納得がいった。
眞山蘭里さんが扮したサンタさんをみて喜ぶ子どもの顔を見るのが嬉しい。
そんなお年頃なんだろうか。

贅沢なお部屋に泊めていただいた。
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幸せな瞬間

2020-12-25 20:18:26 | 丹下一の泡盛日記
24日(木)の午後は「Hamlets/ハムレッツ」の稽古を平栗萌香と二人で。
彼女は昨年、仙台の茅根利安さんから紹介されて「Hamlets/ハムレッツ」ver.7に参加。
その後、今年のver.8.0と8.1には、宮城県からZOOMで参加。
8.2はアトリエ第Q藝術の小部屋に仕込んだカメラで、素晴らしい映像がたくさん。
勇気を持って飛び込んでくる瞬間にこちらでは大騒ぎしていた。
改めて基礎的な身体の稽古を続け、「平家物語」を読み続けるうちに、
この日、ふっと一歩前に踏み出す瞬間があり、本人も自覚した。
こういう瞬間に立ち会えるのが演出家の幸せなところ。

夜は高尾の新制作座のクリスマスパーティーへ。


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あと1回の稽古で何ができるか

2020-12-24 10:20:19 | 丹下一の泡盛日記
水曜日の午前中は事務作業の続き。
実はプリンタが壊れてしまい仕事が話にならない状態になっている。
週末に購入予定。
ずっと冷凍庫にあった自家製カレールーを解凍しておいた。
年末は冷蔵庫の食材の整理時期。

午後から「Hamlets/ハムレッツ」の稽古。
稽古は粛々と進む。
体調不良の女子が一人いる。
東京で一人闘う彼女のことを思うと切なくなる。
舞台が一番の助けになると思うのだけど。

夜、ついつい衝動買いしたカレイを煮付けに。
量多すぎだ。
どうして一切れで売ってくれないのかなあ。
一合だけ飲んで作業の続き、というか
頭の中をクリアにして「赤毛のアン」に集中。
稽古場でのリハーサルは年明けに1回のみ。
演出担当なので、出演者全員に責任がある。
もちろんどんどん手を入れたくなっていくのだけど、
それは無理。
あと1回の稽古で何ができるかを考えていくのだ。
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