泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

恋と愛

2009-10-30 15:37:49 | 丹下一の泡盛日記
 富士吉田でお会いした徐福研究家の土橋先生が送ってくれた資料が面白い。先生の論文も拝読。こりゃあ来年、徐福さん新バージョンでやるしかないな。
 なぜ徐福が今まで中国で史記に登場する実在の人物で、日本では「伝説の人」とされてきたのか理解していたつもりだったが、宮下文書を読むとすごくよくわかる。そして昔の事実が腑に落ちるような気持ちになる。もちろん実証できる証拠はない。
 だがちょっと考えればわかることなんだよな。

 以前書いた「じょふくさん」の台本を読み直す。忘れていたけど結構ちゃんと調べて書いてるじゃん♪ それと地元の新聞のお正月号に書かせてもらった「じょふくさんから学んだこと」も読み返した。自分が熊野にエネルギーをいただいて生き生きとしているのがわかる。
 そして台本の中で訂正したい部分も発見。ま、この7年間で学術的にも変化があったもんな。

 午後、恋の話を聞く。いいなあ、恋。
 恋と愛は違う。英語だと同じloveになってしまうのだが、違いはあるのだろうか?
 先日のプレイバッカーズのパフォーマンスでは「初愛」ということばも出た。はじめて人を愛することが了解できたとき。
 そしてアーティストにとって「恋」は活力で原動力だと思っている。
 若い頃は社会に対する怒りや批判、否定が活力源だった。(ま、自分の場合,恋とか愛とかにほとんど縁がなかったからなあ)
 もちろんその視座を忘れているわけではない。
 「じょふくさん」の頃、自分が熊野に「恋している」様子が行間から伝わってくる。
 そのエネルギーが台本にゆたかさとふくらみを持たせていると思う。

 これから江ノ島に移動。今夜はプレイバッカーズと過ごす。明日の午後からは合宿ワークショップ。
 深いいい時間になることはわかっている。
 そして、ここから年末までゆっくりと着実に進めて行くべし。ああ、熊野も香港もこもれびホールも楽しみだ!
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

熱出した

2009-10-30 02:03:41 | 丹下一の泡盛日記
 なんかしゃきっとしないなあ、と思っていたら熱が出ていた。鬼の霍乱。
 娘1との夜の約束をリスケ。ごめんね~。

 新宿で暮らしていた頃、秋になると決まって風邪をひいて倒れていた時期がある。医者に行くと「あなたはまず点滴」と栄養失調状態だと言われていた。
 晩ご飯がご飯と納豆、それに日本酒、の時代だ。(ちゃんと納豆にはネギとか入れてたんだけど)
 大量の刻みネギとすりおろした生姜、梅干し、おかかに醤油たらして熱湯を注ぐ。昔から風邪引くとこればかり食べてた。

 今夜の晩ご飯はホットプレートで焼き肉。
 最初は「いらん。寝る」と言っていたのだが結局同席。焼いたタマネギがうまい。自分で切って足す。
 で、お肉も食べる。旨い。
 多分、インフルエンザとかではなく疲れがたまってる状態。まあ、今日は一日なんだかんだでPCの前から離れられなかったもんな。
 その後7時にはベッドに入り爆睡。

 しっかり汗をかいて目が覚める。シャワーを浴びて,復活。焼酎お湯割りで体を温めながらかみさんと四方山話。
 久しぶりにいい時間だ♪
 明日から江ノ島。余計なことは振り捨てて合宿に集中したい。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

短いようで長い

2009-10-29 12:17:25 | 丹下一の泡盛日記
 大ママがお昼ご飯と晩ご飯を用意してくれる。美味しい。そしてどちらも揚げ物なのだ。ダイエット中の身としては、いかがなものかと案じながら食べる。
 カマスのフライに四国土産のかぼすたらす。旨すぎ! 
 トルコのサバサンドの向こうを張って、フランスパンにはさんでサンドイッチにできるぞ。こういうものを食べていれば間違いないって味だ。しかも開いたのが1枚60円。
 さすが湘南。
 
 どんよりとしたお天気のせいか旨いもの食べてるのに今ひとつしゃきっとしない。
 
 毎日,舞台のお知らせが届く。観たい,立ち会いたい! と思うものばかりだ。そして、大抵はすでに決まっている自分の日程と重なっていて残念なことになる。
 新宿に住んでいる頃は、会場によっては開場時間に家を出ても開演前には客席にいた。それが逗子にいると移動に2時間はみておくので厳しいことが多くなる。
 これも湘南。

 8月の台湾ですごいエネルギーをもらって帰ってきたように、いい舞台に立ち会うことは素晴らしいエネルギーに触れ、元気をいただいて帰ってくることでもある。
 この頃は、CDを聴いても懐かしいくらいで元気にはならない。やっぱり生じゃないと「来ない」のだ。

 2007年の手帳をみていて唖然とした。もう5年も前だと思っていた仕事が書いてある。まだ2年しか経っていなかったなんて、冗談ではなくにわかには信じがたかった。
 かみさんにその話をすると彼女もびっくり。「10年くらい前の話だと思ってたよ!」(ちょっと大げさだ)
 そういう意味では人生は「すごく長い」のかもしれない。意識の中で5年だと思っていたのにまだ2年。
 この間、どれだけプレイバックの舞台に立ち、朗読会を重ね、舞台を創ってきたことか。TVの仕事なんか題名すら忘れていて事務所の履歴をみても思い出せないものもある。
 そして、まだまだ先は長い。短いようできっと長いんだろうな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本が大好き

2009-10-28 11:03:07 | 丹下一の泡盛日記
 今朝の体重は70.2。なかなか突破できない壁がある。
 昨日から大ママが来ていて、四国のお土産で一杯♪ というか「いっぱい」飲んだから当然だろう。
 お土産のしいたけに醤油たらして網で焼いた。久しぶりだ、この食べ方。普段のしいたけではやる気にならんもんな。
 このところ飲み過ぎ。怒濤の11月を前になんだか足踏み状態。

 お昼は大ママと二人でそば。平和な時間がうれしい。
 夕方の犬散歩でわんこたちと走るのが楽しい。そして、本(何冊かを同時並行で読む)に向かい合っているのが楽しい。
 もっともそればっかりじゃあ多分すぐに飽きてしまうだろう。

 先日の宮下文書関係で元大学で教えていらした研究者の方からど~んと資料が届く。ありがたい。
 こういうのをゆっくり読んでいくのは実に楽しい作業なんだが、いつできるか。。。

 子どもの頃、体が弱くて外で走り回るのが好きではなかった。幸い本を読むのが好きで教室の学級文庫からはじまり図書館の本を読みあさった。
 本は別世界への入り口で、外国や宇宙や地底などに連れて行ってくれる「どこでもドア」のようなものだった。
 「火星戦争」で有名なH・G・ウエルズが子ども向けに書いた「世界をまわろう」という地理の本が大好きで「イギリスではジョン・スミスと名前~姓の順番ですが、中国や日本に行くとスミス・ジョンと反対の順番になります。面白いでしょう?」というフレーズを(うろ覚えだが)今でも覚えている。
 そして、この本に書いてあった世界中の描写に心をときめかせ、大人になったら世界中を旅したいと思っていた。ああ、もっともっと世界をまわりたいなあ。

 終末はプレイバッカーズの合宿稽古がある。たくさんの参加者がやってきてくれる。またいい時間になるだろう。
 そして終了と同時に怒濤の11月に突入だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

69キロ台を目前に♪

2009-10-27 21:49:12 | 丹下一の泡盛日記
 夕方、犬散歩から戻って体重計。70.1キロ。ついに69キロ台目前に。
 ということで晩ご飯。。。
 今日からかみさんの母、大ママがうちに短期滞在。大歓迎だ。いいエネルギーをいただいている。

 父がくれた古代史の本が面白い。先だっての徐福の宮下文書と重なってくる。民族のアイデンティティとは何か、ということが問われてくるであろうこれからの時代へのヒントが満載。
 古来、日本列島に住んでいた人たちは、海を越えてやってきた人/モノを大切にしてきた。きっと今に至るまで。
 徐福の改訂版もつくらないかんし、楽しい宿題がたくさん。

 12月17日、明大前キッドアイラック・アートホールでシェイクスピアの朗読会。今年最後になります。ぜひぜひお出かけくださいませ。

 12月に香港に行くかもしれない。12年ぶり。
 1990年代は海外の演劇人とたくさん交流していた。特に香港には自分の思い入れが深かったので色々と。
 2000年でグループを離脱。親方に義理立てして名刺も何もかも置いて香港との付き合いを断ってしまった。
 考えてみれば自分のお金でコネクションを構築していた関係だったのに、先方は不思議に思ったんだろうな。

 思い起こせば1997年の香港返還直前のラスト・ブリティシュ香港アートフェスティバルはすごかった。
 ピナ・バウシュが香港に滞在してつくった新作「ブリリアント」(「今」の香港を表していて素晴らしかった!)や天安門のドキュメンタリー映画。みんな共産党を恐れていた。
 この2ヶ月に英連邦と東アジアの全ての国が集まっていて、なぜか日本からは誰も参加していなかった。
 驚いた。そして悲しかった。

 あの時、仙台の演劇人・米澤牛さん(今の表記はようわからん)と一緒にさまよった香港が懐かしい。長州島までフェリーに乗って出かけて海鮮で白酒(しろざけではなくペイチュウ)飲んだ。
 なんたって林憶蓮の大ファンだし♪
 あの頃の終末的祝祭は二度と表れないだろうが、香港への思いは心の底にあるのだ。
 
 かつて教科書とカセットテープまで購入して勉強した広東語をもう一度思い出す時が来た。
 そしてその前にいくつもの山がある。11月はイベントてんこ盛り♪ 
 気がつけば年賀状発送に追われているのだろうな。

 
 

 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

暖かい「やる気」

2009-10-26 17:04:39 | 丹下一の泡盛日記
 昨日に続き関東は雨。寒い。こんな日は気持ちまで薄ら寒くなってしまうのが悲しい。
 雨の中、かみさんに駅までおくってもらい六本木へ。

 ロールプレイのお仕事の打ち合わせとリハーサル。この現場、今回で3度目。またのご指名がありがたい。
 相手役が去年と同じ方だったのがうれしい。昨年の本番で、いいコンビネーションだったので「また一緒だといいな」と思っていたのだ。それに立ち居振る舞いなんか、すごくしっかりしていてたいへん参考になるのだ。
 (酒の飲み方はしつけられたが、こういうところが弱いのよ)

 そして、ここのスタッフの方たち全員がすごくいいエネルギーなのが素敵だ。
 企業の中で「戦士」を作り出す仕事でもあるのに、「人を育てる」ための愛情と前向きなエネルギーを感じる。
 万が一、自分が営業マンだったらこういう人たちに育てられたいな、とさえ思う。
 2時間のリハーサルを終えると本番に向かって幸せなやる気が起こっている。まあ、単純な自分を「のせる」のが上手な人たちなのかもしれないが、いいイベントにするために全力を尽くそうという暖かい気持ちになる。
 この「暖かい」というところが肝要で、戦闘的でもなく、ましてや義務感でもなく、追い立てられて無理矢理でもなく。

 移動の地下鉄の中で、昨日の宮下文書のことや徐福のことなどが頭の中をめぐる。
 今夜はこもれびホール。作演出の井村昴さんが風邪でダウン。代役で仕切らねばならない。もちろん一人ではなく音楽担当の保高史子さんと一緒なので心強い。
 若い頃、もっと若い彼女たちと出会った。住んでいる世界が違うのに、いつの間にか一緒に仕事をするようになっていて「縁」は不思議なものだとつくづく思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

徐福ふたたび

2009-10-25 23:25:59 | 丹下一の泡盛日記
 驚いた! たくさんの人がこのブログを読んでくださっている。感謝です。

 今日は朝一番に起きて、かみさんをつれて車で富士吉田へ。
 天女座の矢吹紫帆さんが出会った人に導かれて徐福の文書を拝見。
 いわゆる宮下文書というものだが、800年前の巻物を目の前で見せてもらいちょっと興奮。というか勉強していてよかった。だって読めるんだもん♪
 2000年以上にわたって伝えられて来た巻物は、黄帝も登場する皇帝紀。

 そして宮下文書に登場する古事記の登場人物たちのストーリーは、非常に具体的だった。
 戦後にならないと外に出せなかったというのもわかる。
 というか古事記を読んでも普通に考えればそうじゃん、と思うんだけどなあ。日本人って何なんだろう?
 徐福さんともからんで想像はとめどなく広がる。
 一晩かかっても読んでおきたい資料だったが、帰らないといかん。
 
 で、富士山を撮り続けているロッキー田中さんのスペースで天女座の二人やインディアンフルートのほうちゃんとミニ・ショウ。徐福さんの一部を思い出しながら7年ぶりに演じた。

 その後、疲れて眠るかみさんを助手席に逗子まで車を飛ばす。
 この2日間はたくさんの出会いがあり、幸せをたくさん頂いた。
 富士吉田に到着していきなり手打ちうどん♪ 昔の民俗芸能調査を思い出すような。
 うれしい。ありがたい。
 そして静かに考え始める。自分の役割は何なんだろう? と。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Mad Chinaman

2009-10-24 15:08:40 | 丹下一の泡盛日記
 シェイクスピアの勉強会にちょこっと顔を出しただけで、撮影に。某スタジオでお医者さん役。

 昨夜、ユーチューブも観る。
 ここ数年でずいぶん観たかった画像がアップされている。演劇関係もそうだが音楽関係も。
 Dick Leeの初期のPVがいつの間にかアップされていて楽しんだ。

 彼の「ラサ・サヤン」をTVで観たときの衝撃は忘れられない。
 そして購入したCDで聴いた「Mad Chinaman」は当時の自分の心境にぴったりだった。
 いつも言うことだが、どうして日本でこういうコンセプトのうたを歌ってくれる人がいないのか。

 英語で会話している時、彼の歌詞を自分のことばとして話すことがある。
 例えば「Western feeling from my oriental heart」はよく使う。
 昨夜も彼の歌を聴きながら,本当にそうだよなあ、とうなずき、林憶蓮との「Lovers tears」の北京語歌詞は美しい。
 この歌を聴いて林憶蓮にはまったんだもんな。
 ああ、もっと北京語勉強しなきゃ。

 それにしてもどうしてこうも中華世界に惹かれ、ご縁があるんだろうねえ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台湾料理食べ過ぎ

2009-10-23 23:48:07 | 丹下一の泡盛日記
 昨日「夜ここに書き足します」と書いて家を出た。

 そして仕事の打ち合わせの後、寒雲さんと有楽町のいつもの台湾料理屋で。お店のママも「あら、こないだはお疲れさま♪」。
 話をしている間、なにやらざわざわ。大使館がつくる雑誌の取材だとか。
 それなりに料理をお願いして紹興酒をなめながら話していたのだけど、撮影が終わった料理がどんどんこのテーブルに運ばれてくるのはなぜ!?
 ただでさえ美味しい店で、わし減量中なのに。くう、シジミも卵焼きのクレープもレバニラも薬膳スープもみんな美味しいぞ。
 帰宅して体重計ったら2キロ増えていた(^^;;;

 帰宅する前、逗子駅で後輩の女優と待ち合わせ。一緒に帰宅。
 ちょっとした進路相談。
 ワインと焼酎で彼女の話をかみさんも交えじっくりと聴く。
 もちろんこちらもべらべらとしゃべくる。
 結局4時まで。久しぶりに演劇人と夜更かしした。
 それにしてもなあ。。。という話で。

 そんなわけで、パソにも触らずベッドに倒れ込む。
 朝起きてかみさんを駅におくり、そしてまたベッドに。
 起きたのは昼過ぎ。
 こんなの久しぶりだ。
 
 夜、かみさんとDVDを観る。かつて第1話を一緒に観ているのでなんだかなつかしい。
 ここのところ苦しいことが多いが、こうしたふとしたスキマ時間に助けられる。

 明日はシェイクスピアの勉強会の後、撮影。そして久しぶりに実家に遊びに行く。
  
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

相談事

2009-10-22 10:52:49 | 丹下一の泡盛日記
 昨夜はこもれびホールの市民ミュージカルの稽古。前後に演出部でキャスティング会議。

 今朝、体重は70.3キロに♪ だから無理しないで控えめだがちゃんと朝ご飯を食べる。
 先日の天女座でも体力無いなあ、と思ったが、自分の足がずいぶんと細くなっている。今までついていた脂肪に隠れてわからなかったが、筋肉が落ちてしまっているのだ。
 高校生まで山登りにはまっていたので、体は貧弱なのに足の筋肉だけはしっかりしてると言われていた。
 ここからまた始めればいい。

 今日はこれから「お仕事」。その後、打ち合わせが2本。
 一本は、未来への楽しい話。もう一本はなにやら深刻そうな相談事だ。
 この頃,相談事が多いなあ。

 夜、ここに書き足します。

 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする