泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

本番が近づくと夢想ばかり

2014-03-31 08:42:48 | 丹下一の泡盛日記

朝ご飯は蕎麦米の雑炊。

昨日は「桜の森の満開の下」の稽古。
その後、別件の仕事へ。
なんだかぐったりして帰宅。
太ってきて体力も落ちているのだ。
いかんなあ。

台湾の立法員を学生たちが占拠している。
40年前の日本の学生運動を覚えている。
在学中には機動隊が学内に突入したこともあった。
台湾の学生たちが大学の教授たちをはじめ世論の支持を得ていることが素晴らしい。
数年前に台湾人の友人と話していて「経済的にすごい勢いで取り込まれているので怖い」と聞いた。
今回の「落としどころ」はどうなるんだろう。
長い時間がたった後にきちんと振り返るべき歴史の事象になっている。

本番が近づくと夢も様々。
妄想のようなリアルなのばかり。
夢の中でも考え続けているのか、芝居のことばかりだ。
今日は「桜の森」の直前稽古。
明日は本番だ♪
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劇団可変(かびょん)の「無惨なメディアの詩」に感動

2014-03-29 21:42:34 | 丹下一の泡盛日記
昨夜、ダブルの稽古を終えてへろへろで帰宅。
それでも風呂にだけは入る。
髪洗うの面倒だと思いつつ、自然に頭にざぶざぶお湯かけている。
稽古の後は流さないときついことを身体が覚えているのだ。
わかめと青ネギてんこ盛りのラーメン。


今日(土曜日)は予定が変更になり、急遽新宿のタイニイアリスで韓国の劇団可変(かびょん)の「無惨なメディアの詩」(マチネ)をみる。
素晴らしかった。
これは日韓新進演出家交流の企画。
若手の演出家(イ・ソング=30歳だそうな)の仕事とは思えない深みを感じる。
シンプルな装置と「もの」たち(水、バスタブ、ソファ、毛糸、米など)とその色(白と黒、そして赤)の一つひとつがこちらに訴えかけてくる。
静謐な時間がゆがみはじめて「メディア」の台詞と交差していく構成が素敵。
役者たちも熱い存在感。
そして、これで終わりかと思われた後の「ダンス」(舞踏と言いたい)で完全にノックアウトされた♪
終演後、通訳を介して演出のイさんと装置の方に感動したと伝えることができてよかった。
それにしても意識のレベルが違うんじゃないか、日本の「若手」とは。
「交流」になるのか?
だいたいイさんと同世代の日本の演劇人で「メディア」(とても有名なギリシャ悲劇だ。日本では玉三郎が演じたのを観た)を知っているやついるのか!?
この頃はほとんど日本の舞台を観ていない自分が知らないだけか。。。
そして、例によってこんなにレベルの高い素敵な舞台に立ち会う人が少ないのはなぜなんだろう。
まあ国のトップたちが国家運営と会社経営を同レベルでみていたり、時代遅れのマフィアみたいな格好で海外の公務に出かけるんだもんなあ。
日本固有のだけでなく「文化」を取り戻したいなあ。

舞台の方は、明日、日曜日のマチネで最終。
ご都合つけてぜひぜひお立ち会いくださいませ!
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東京シェイクスピアカンパニー花見の会

2014-03-27 16:06:21 | 丹下一の泡盛日記
「葉衣」終了の夜は、もちろん新橋でうまい酒を飲んだ。
ただし少人数で。
というのもミュージシャンや映像チームは各自の機材を積み込んで運転しなければならないからで。
以前はその後夜中に集まったりもしたが、そんな年齢でもない。
舞踊家たちも衣装やかつらなど積み込み、夜中の荷下ろし、片付けが待っている。
結局、演出の井村さんと助手の五十嵐さん、歌唱指導の保高、照明の八木沢さんの5人で静かに乾杯。

深夜帰宅して眠り、無理矢理起きてその新橋に戻る。
歯の検診。
詰め物がとれたのをほっておいたら放っておけない状態に。
とりあえずセメントをつめてもらって一安心。
いったん帰宅後、夕方野川公園近くの江戸馨さんちに。
毎年恒例の東京シェイクスピアカンパニーの花見の会。
花は咲いていなかったが、江戸さんちには芝居ものがぎゅうぎゅうと集まっている。
テーブルの上には美味しいそうな手料理がてんこ盛り。
江戸さん、料理上手なのだ。
夫の奥泉光さんも作品に料理の場面がしばしば登場するように実は料理上手。
まぐろの血合いの煮物なんかでかいの3つも食べてしまった。

酔うほどに談論風発。
そして、どうして終電間近になると一番大事な話になるんだろう。
奥泉さん絡めて台本と役者の身体の話に盛り上がる。
なんて楽しいんだろう、こういう時間。
駅のホームでもまだまだ熱いわしら♪


自分は終電を乗り継ぎ、関内まで到達。
そこから雨の中をしばらく歩き、途中からタクシーに。
帰宅の裏技を覚えてしまった♪

今朝は静かな雨の中目覚めた。
ようやく着地。
たくさん洗濯。
メールのお返事もたくさん。
明日からは「死者の書」と「桜の森の満開の下」のダブルの稽古が始まります。



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舞踊劇「葉衣」無事終了

2014-03-27 13:54:33 | 丹下一の泡盛日記
そして25日(火)は「葉衣」の本番。
ここまで来たら何もしなくてもチームのエネルギーが勝手に走り出す。
なので、暴走しないように少しだけ確認したり、ちょっとしたチームとしてのウォームアップがあればいい。
この辺は、プレイバックシアター人と演劇人は真逆のスタンスがあるので調整が難しい。

舞台は本当に素晴らしかった。
井村さんと25年近い付き合いになるが、彼の演出作品の中ではダントツに好きだ。
本当にすごい作品を創ったと思う。
なのに客席が埋まらないのはどういうわけだろう。
「舞踊劇」ということばからたくさんの人が受けるイメージとこの舞台の実際にずいぶんと差があるのかもしれない。
今、このメンバーが「舞踊劇」をやればどうなるか、と思って下さる人が少ないのが残念だ。
そして、2回の舞台の終了のどちらも熱い拍手が嬉しかった。
マジシャン原大樹くんとシルクドソレイユアーティストのフィリップが駆けつけてくれた。
二人とも興奮して褒めてくれたのを井村さんに伝えることができてよかった。


それにしてもフィリップはさっさときれいどころと写真撮ろうとするんだもん。
たまには一緒に混じってもいいよな、と。

翌日、立ち会ってくれた友人たちからも熱いフィードバックがたくさん。
フィリップからもあらためて「素晴らしい舞台だった!」とメール。
劇場側からは来年も、とオファーが来ている。
皆様、バージョンアップした「葉衣」をお楽しみに!
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「葉衣」公開ゲネプロ

2014-03-25 00:34:50 | 丹下一の泡盛日記
てなわけで9時前には再び劇場へ。
全体集合は昼なんだが。。。。



今回はケイタリングが入る。
暖かい食事が嬉しい。


スタッフ打ち合わせの後、客席で眠る井村さん。

ケイタリングのご飯ばくばく。
だって美味しいんだもん。
脇に置いてあるお菓子をむちょむちょはぐはぐ。
ああ、自分にとってスタッフの仕事は「でぶ」への道かも。。。。

本番(公開ゲネプロ)は無事終了。
内幸ホールの館長さんも「面白かった。日本舞踊の認識を改めました」と嬉しいお言葉。
明日は昼夜本番。
音楽の場面の背景がきっと変わります(今日見た人にしかわからない謎♪)。
お楽しみに!
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舞踊劇「葉・衣」仕込み

2014-03-23 23:38:15 | 丹下一の泡盛日記
昨日、土曜日は仕事が早めに終わったので急遽両国の井村組「葉・衣」の稽古場へ。
前半の素晴らしい仕上がりに驚き、わくわく。
後半がどうだったのかというと、ナイショ。
だって、劇場にはいらないとわかんないんだもん♪

振付の花柳輔礼乃さんとは井村さんと出会ったお芝居で出会った。
おかげで日本舞踊のお仕事を何度もいただいた。
舞台に出たことも何度か。
大丈夫、もちろん踊らないから♪

この舞台、彼女の振付が本当に素敵。
「お題」は樋口一葉だけど、猫と狐があふれる舞台。
そして、
「これが」日本舞踊です。と気負って言うのではなく。
「これも」日本舞踊です。と斜に構えるのでもなく。
「これは」日本舞踊です。と言いたいな。


今日日曜日は、仕込み。
4時間睡眠で劇場へ。
もちろんプロ集団なので、さくさくと仕上がっていく。


そして、こんな「仕込み」もした。
別に今回の舞台装置がこれではない。
日本舞踊でこれやれるのは実に楽しみだ。
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Azurさんと寮さんのコラボ素敵!

2014-03-22 07:25:27 | 丹下一の泡盛日記

金曜日、名古屋でAzurさんのバンドのライブに立ち会った。
というのも1部のコンサートに続けて2部は寮美千子さんが加わっての朗読セッション。こりゃあ逃してはいかん、と早くから行くことに決めていた。
もちろんせっかく久しぶりに行くのだからと、早めに出かけ着いたのは大須観音。
このあたりの商店街の面白さは、二度目の七ツ寺共同スタジオでの公演の時に知り、大好きな場所の一つになった。


お参りした後、今でも健在なスタジオに行ってみる。
こういう空間で育った。
やっぱり好きだ。



それにしてもやたらに寒い。
たいやきを食べ、まんじゅうまで食べてしまった。

ライブは素敵だった。Azurさんの気合いの入った弓さばき、大好きだ♪
寮さんの朗読もやっぱり大好き。
思いが伝わってくる、というより時には心に刺さり、時には包まれる。
残念だったのは、終了してワインの一杯も飲まずに即座に名古屋駅に引き返し、新幹線に飛び乗らねばならなかったことだ。
今度は夜の大須観音の裏手通りをふらふらしたいなあ♪
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「荒野のリア」の麿赤児が素晴らしかった

2014-03-20 23:37:33 | 丹下一の泡盛日記
玄米のおにぎりとコーヒーを持って下北沢の稽古場へ。
久しぶりに「死者の書」の稽古。
能舞台で上演するので立ったり座ったりに一段と気合いが入る。
片膝立てて座っていると、片方の足にかかる体重で、自分がでぶなのがわかる(-_-;;;
足がしびれるのだ。。。


その後、来週の井村昂演出の舞踊劇「葉衣」の稽古場へ。
この日本舞踊チームの舞台には何度か出演しているし仕事の舞台もたくさんご一緒した。
なので懐かしい顔がたくさん。
10年以上前にプロデュースして上演した「イマキュレート・ミスコンセプション」で主演してくれたUKはここでは花柳礼子猿という名前。
ものすごく久しぶりに再会。
大番頭格の花柳うさぎさんは女優でもあり、自分はジァン・ジァンで江戸馨演出のシェイクスピア劇に出演している彼女を見ている。
花柳獏は現代演劇のフィジカルシアターの舞台に一緒に立ったこともある。
この3人はやっぱり身体が切れて芝居もできてみんな素敵♪
残念ながら先約の別件があり滞在90分で失礼する。

吉祥寺で「荒野のリア」をみる。
川村毅の演出はずいぶん久しぶり。
第3エロチカ以来じゃないかなあ。。。
「リア王」は朗読会でも何度もやっていて自分は毎回リア王が担当。
本番で何度も読み込んだが本当に奥が深く、シェイクスピア作品の中でもベスト3に入ると思っている。
このリア王は見応えがあり面白かった。
何よりも主演の麿赤児が素敵。
彼は自分が芝居を始めた頃はすでに「舞踏家」になっていたが、ある時唐組に役者で客演。
たまたま京都のテントでみたが、さすがの存在感で今もよく覚えている。
その存在感と腹から絞り出される台詞が自分がよく知っているリアの言葉とは別の世界が立ち現れてくる。
年齢のことも考えるとすごいなあ。


一人で静かに帰宅。
酒ではなく昨日仕込んでおいたカレーを食べる。
横ではパソコン2台とDVDプレイヤーが働いている。
明日は名古屋日帰り。


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プレイバッカーズ振り返りの会

2014-03-19 12:07:23 | 丹下一の泡盛日記
昨夜はプレイバッカーズ自主公演の振り返りの会。
「反省会」ということばは使わない。
「反省」していれば何かした気になるという「反省ごっこ」の会になりたくないからだ。

ビデオを見て、止めて、検証していく。
以前は本番1週間後におこなっていた。
自分たちの心が着地するのにそれだけの時間がかかっていた。
この頃は1日置けば大丈夫♪
これは本番終了直後には絶対にやらない。
即興だから「完璧」はありえない。
で、否定的なことを言いだすとマイナスのループに入る可能性がある。
取り返しのつかないことをぐちゃぐちゃ言い続ける「病気」の世界にはいたくない。
もちろん舞台は「生もの」だから、これはプレイバックシアターに限ったことではない。

打ち上げでは次のプロジェクトの話もしない。
企業で働く知人が、仕事の打ち上げで達成感に包まれて気持ちよく飲んでいると最後に必ず上司が「次の話」を持ち出す。
とたんに気持ちがなえる。と話していた。
よくわかる。
打ち上げでお客さんに褒めてもらっているときに、聞いていた演出家が「お前はこういうところがだめなんだ」と入り込んで来たことがある。
プレイバッカーズに参加する前のことだったが、残念な人だと思った。
今、彼と現場をご一緒することはない。
この人たちはそうしないと現場が緩むと思っている。
何を求めているのだろう?
かれらの「ゴール」はどこなんだろう。
内向きに権威を誇示した旧日本軍と変わってないとしか思えない。



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穏やかな朝

2014-03-18 12:41:26 | 丹下一の泡盛日記
昨日朝、ちゃんと起きて全身酒まみれの身体を風呂で洗う。
8:30にはホール入り。
終日のお仕事。
夜の部は、仕込みが終われば後はただ立ち会うだけ。
何か起こったときの保険なんだが、ヒマだ。。。
舞台袖で音を立てないように体操とストレッチ。
23時過ぎに帰宅したがさすがに飲む気になれず鰹の刺身で晩ご飯。


今朝はゆっくり。
酒抜くと気持ちいいなあ。
こりゃ大分ガタが来とるばい。。。
ラジオから桜のたよりが流れている。
春が来たなあ。
昨夜の残りの刺身のつまで大根餅を作ってみた。
やっぱりスーパーの刺身のつまは、工業製品だ。
自分で刻んだ大根とどうしてこんなに違うんだろう。。。。
これから洗濯物干して、戦闘開始♪
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