泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

人間を「数」でしか見られない人たち

2015-06-29 15:36:44 | 丹下一の泡盛日記
土曜日は終日シャンソンコンサートのお仕事で劇場に缶詰め。
シャンソン聞き続けるとその「暗さ」に参りそうになったりする。
歌い手が自分の人生を背景に歌っているので、よく聞く有名な曲でもそれぞれの「うた」になっている。
次々に登場する一人一人のストーリーをプレイバックのアクターとして聴いてるような気持ちになったりするのだ。
プレイバックの舞台は90分が限界なのだけど、これがリハーサル含めて2本、12時間続くと。。。。

だから東日本大震災で「2万人が消えた」のではなく「一人の人間が消える」事件が2万件同時に起こったのだと思っている。
沖縄で米兵による「日本人」へのレイプ事件は日本人によるそれよりも少ない、などという発言は、一人一人の人間を無視して頭数だけでしか考えられないということだ。
レイプの被害者がその後精神的にどれほど苦しむか、表現の世界にいると実感する事がある。
そんな話題を「冗談」だとか「居酒屋での話」レベルで語る、というのが信じられない。
そんな会合で「芸術」という言葉を使ってほしくない。
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舞踏な鎌倉の夜

2015-06-27 22:36:30 | 丹下一の泡盛日記

27日(土)は「Hamlets/ハムレッツ」も見にきて下さった舞踏家の秀島実さんの舞台「夜の大陸の果て」を見に鎌倉へ。
せっかくなのでちょっと早めに。
サーファーやアベックで込み合う海岸に。
写真ではわかりづらいかもしれないが、正面に伊豆大島が、右前方には伊豆半島と天城山が見えている。
広々とした空が気持ちいい。

逗子駅で乗り換えて鎌倉に出たのだけど。
駅前の魚屋のアジやイワシが眩しいくらいに美しい。
住んでいた頃は頃は素通りしたこともあるくらいなのに。
観劇前でなければ絶対に買い込んでいたなあ。
肉を食べないので魚は大事。
今度は逗子に買いに来るべし。

秀島さんと二人の女性の舞台は素敵だった。
朗読も入って演劇的な構成。
いい刺激をいただいた。
会場は久しぶりの小学校。
それが「劇」の「場」に変身していた。
さすがの演出。
残念ながら翌日の仕事が早いのでちょっとだけご挨拶して辞す。
身体になじんだ鎌倉、逗子の夜道をふらふらと歩いて一人で電車のシートに座って先ほどまでの時間を味わうのもいいもんだ。
7月プレイバッカーズ、8月Tama+ 、9月オニールとプレイバッカーズ、10月Tama+、11月プレイバッカーズ、12月は「死者の書」と気がつけば毎月舞台が続いていく。
栄養をたくさんとりながら走るべし。
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「沖縄戦全記録」をみる

2015-06-26 10:56:36 | 丹下一の泡盛日記
木曜日は下北沢で「死者の書」の稽古。
前回の台本をいったん放し、折口信夫の原作を読んでみる。
この企画の中心にある「すずしろ」は元は語りの会だった。
なので彼女たちの本読みはそのまま舞台に上げられるレベル。
ここからどこへ向かっていくのかを探るのが楽しみだ♪




下北沢から渋谷まで歩いてみる。
というのも途中にある「水田」に行ってみたかったからで。
電車内からはしばしば見ていたのだけど、訪れるのは初めて。
試験所としての水田がある元は農学校だった公園の緑が嬉しい。

帰宅して「沖縄戦全記録」をみる。
あらためて沖縄の人たちの悲惨な苦しみを思い。
そこに追いやった無責任な日本軍の浅はかさを思う。
(「記録」からは前線の日本兵たちが相当抵抗した事も伝わってくる)
そして司令官が民間人に「一人で敵十人を殺す気概で闘え」と命じたり、避難している民間人の中で軍属が爆発を起こして自決するなんて「ジェノサイド」だ。
米兵は次第にパニックになり軍/民の区別無く発砲するようになるから「避難民」も殺されていく。
そして、その元締めは「最後の一人まで闘うように」と命令を出してさっさと自決してしまう。
爆弾抱えて戦車に飛び込みもせずに。
「国を守る」というその「国」は軍の高官たちにとって「自分自身」の事であった。
沖縄は米軍の「戦利品」となり好き放題に「レイプ」されてきた。
沖縄が人身御供になり続けている事で本土は救われている。
今もそれを続けている日本政府が「沖縄」を同じ”ファミリー”の一員として見ているとは思えない。
日本人として本当に恥ずかしい。
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久しぶりに丘に上がった

2015-06-26 10:46:19 | 丹下一の泡盛日記
水曜日、身体の中が「詰まっている」。
流れが滞っている感じがする。
もちろん暴飲暴食が原因だ。
なので、久しぶりに丘に上がった。



清水が丘公園プールで「歩く」。
泳いでみたら25メートルでへばってしまった。
情けない(-_-;
とりあえず700メートルくらい歩き、ぼちぼちと泳ぐ。
こんなことでバテている場合ではないのだが。


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大分美術館の「百花繚乱」

2015-06-24 11:42:31 | 丹下一の泡盛日記

旅先の隙間時間に美術館やギャラリーでアートに触れるのは本当に楽しいご褒美だ。
もちろん自然に触れたりするのも大好き。
60分で美術館はせつないが、100分あったのでGO!
開館したばかりの新しい美術館のオープニングだもの、気合い入っているに違いない、と。
「百花繚乱」と名づけられているこの展覧会を駆け足でまわった。

ピカソ、シャガール、ダリ、マティス、クレー、モネ、ボナール、デブッフェ、モディリアーニ、ユトリロ、モンドリアン、ローランサン、ターナー、キリコ、エゴン・シーレ。。。
西欧の画家はほとんどが見た瞬間に誰とわかるような有名どころが一通り。
ゴッホとセザンヌはなかったような気がするが。。。
なんだか美術の教科書のような「百花」だ。
日本人では白髪一男や若冲も。
若冲は初めて見た。
時間軸は逆だけど横尾忠則を思い出す。
別室に長谷川等伯の屏風があり、誰も前にいなかったのでゆっくりと見る事ができた。
日本人の作品では最近のものに印象的なものが多かった。
8月に小さな作品を創るのだけど、勉強になった♪


もちろん館内のあちこちに様々な作品が常設されている。
金沢の美術館の「プール」は大好きなので、このプールにも「入って」みた。
靴を脱いで、とちゃんと入るための説明もあるのだけど、誰も入ろうとしないのは何故なんだろうなあ。。。
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野津原東部小学校DAY2

2015-06-24 11:25:41 | 丹下一の泡盛日記

前夜はホテルでベッドにぶっ倒れて爆睡。
幸せな睡眠。
きちんと目覚めて風呂で覚醒。
お迎えの車でDAY2へ。
5年生と6年生の合同の場は、やはり重い。
かよさん、さすがのコンダクティングでいい時間になった。
ストーリーのテラーとなってくれた子どもたちにとって一生忘れない体験となっただろう。


小学校の隣は神社。というか立地的には神社の裏に小学校がある。
終了後にお参り。

立派な神楽殿がある。
さすが大分だ♪

給食をいただいて市内に戻り、いったん解散。
この「解散」がいいんだよね。
100分くらいの自由時間。
各自が勝手に好きなところで過ごす時間。
ちなみに4年前のフランクフルトも7月のモントリオールも「現地集合」。
ヨーロッパもアメリカも12時間のフライトでがんがん酒飲む自分の横にいたいメンバーは誰もいないだろう♪
移動の時間はプレイベート。
モントリオールも開会式の会場集合だ。

で、オープンしたばかりの大分美術館を堪能して駅前から一人空港行きのバスに。
発車と同時にプシュ♪
ゲート前で合流、再びプシュ♪

機内ではお昼ご飯用の納豆でくいっとね♪
なんか飛行機内が学生の頃の夜汽車のようになってきたなあ。
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野津原東部小学校DAY1

2015-06-23 20:28:54 | 丹下一の泡盛日記

というわけで大分のグループONCEのメンバーにピックアップしてもらい野津原へ。
緑がぐんぐんせまってくる。
なんとなく植生の違いを感じるからだろうか。
九州にいる実感が沸いてくる。
午前中は3年生。
給食をいただいて後、午後は4年生。
先生の九州弁がうれしか♪

校長室でゆで餅をいただいた。
初めて見た。
大分の名物をある先生の母上が手作りして下さったそうな。
授業終了後にいただいた梅ジュースが疲れた脳にしみわたる美味しさ。
これも手作り。
ゆたかな風土がわかる。
大分県はアルバイトの時給が全国的に最下位レベルと聞くが、生活は豊かなのではないかと感じる。
子どもたちのエネルギーも素敵。
無事終了。

ホテルに戻りシャワー。
もちろん晩ご飯を食べに出撃♪
大昔、と言っても5年前だろうか、かよさんと来た店にかよさん(宗像佳代)、あきちゃん(小森亜紀)と。
なんでこんなに刺身が旨いのか。
北海道で白身の魚の絶品なお刺身をいただいたが、大分ではいわしとアジ。
別に料亭なんかではない。
イワシの刺身は600円だ。
生き造りのアジの顔が違う。
残った骨を唐揚げにしてもらう。
しみじみ美味しいと思う。
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1年3ヶ月ぶりの大分市

2015-06-22 17:09:32 | 丹下一の泡盛日記

冷蔵庫の明太子でスパゲッティのランチ。
日曜日の夕方、お弁当作って家を出る。

大分へ移動。1年3ヶ月ぶり♪

機内食持参。
ワインのハーフボトルも。
国際線だ♪
大分空港に着いたのは21:30をすぎていた。
バスで市内へ。
ホテルに入ったのは23時をとっくに回っている。
珍しく機内で知人と一緒になり晩ご飯のお誘いも受けていたのだけど、我慢。

大分県とはなぜかご縁が深い。
プレイバッカーズ以外でも、10代で祖母山や久住連山に登っているし、最近では姫島の観音崎で黒曜石を見たり、ストーンサークルを見に国東半島の猪群山山頂まで登ったりしている。
猪群山の中腹にある中宮は衝撃的だった。

小学校の初日、名字に「おお!」という人がいる。
プレイバック授業も午前午後とアクターできっちりとやったけど、こっちの方も気になるなあ♪
明日も授業は続く。
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「日本風」の名前!?

2015-06-20 13:24:00 | 丹下一の泡盛日記

北海道の魚の味が忘れられなくて、カラダがお魚を求めている。
もちろん満足できない事はわかっている。
だから刺身用を買ってきてせめてヅケにした。

ここ数年全国の小学校を回っているのだけど、子どもたちの名前が自分の時代(45年前)とは様変わりしている。
彼らから見たら自分の小学校の名簿は「トメ」とか「ヨネ」さんみたいな古い名前がずらっと並んでいる感じがするんだろうな。
30年くらい前の事だが、ある白人が「帰化」したいと日本国籍を取りに役所に行った。
漢字かひらがなで「日本名」を申請する必要があり、自分のヨーロッパ風の名前に漢字を宛てた。
彼は、それがかっこいいと思って気に入っていた。
ところが窓口の役人は「日本人になるのだから日本人らしい名前を」と言って受けつけてくれなかった。
で、彼の戸籍上の名前は「太郎」になった。
この話を聞いて、森鴎外さんちはどうなるのか、と思った。
森さんちの「茉莉/マリー」は「まり」と発音するならいいけど「於菟/オットー」はいかがなものか。
「杏奴/アンヌ」はウルトラセブンでも使われているが。。。。
といった議論があってしかるべきだよなあ。
そして、その回答はまさかその役人一人/個人の判断ではあるまい。
全国的、国家的な統一された認識でなければならないはずだ。

以前、高校生の「きょうこ」ちゃんがパスポートを取得するときに「KYO”H”KO」とHを入れるようにと窓口で強く指導され(もちろん彼女はかなり抵抗した)それに従い、後に大変な迷惑を被る事になった。
全国の「きょうこ」さんは今すぐにパスポートを書き換えなければなりませんね。
川崎のパスポートセンターのご指導ですもの。
(自分もこの件で経済的な被害を被ったので訴えようかと思ったくらいだ)
この役人は、誰かを自分の意のままにあやつる快感を感じたんだろう。
初めてのパスポートを自分で取りに来た女子高校生に対しての彼のこの行為は「レイプ」にも等しいと思っている。

白人の名前を「日本風」にと指導した役人も全国の小学校を回って強く指導してもらいたいもんだ。
行く勇気も意思もないだろう。
自分の「権力」を見せつけたくて堪らないのだろうが、目の前の一人の弱者にしかできないのだから。

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「世間」に責任を押しつけるな

2015-06-20 13:09:26 | 丹下一の泡盛日記

仙台の絵永けいさんが送って下さったカキのコク甘醤油煮が危険♪
酒がすすむし、これご飯と一緒も美味しいだろうなあ。。。

一緒に入っていた焼き海苔とろろをお汁にして肝臓をやすませなければいかん!

自民党の議員が、高校生の中絶は「世間が認めない」と発言したそうな。
他人に責任を押しつけるのもいい加減にしてもらいたい。
「世間」とか「普通」というのは「自分」とか「自分の価値観」を言い換えているにすぎない。
市役所の職員を対象としたワークショップで、「市民の方がどう思うかが問題なんです」との発言があった。
「というのがあなたのお考えなんですね」と返したら何とも言えない表情になったのを覚えている。
「自己の責任を回避したかった」と思っていたのだろう。
この議員も「世間」という他者に責任をおしつけて、本当は「自分が許さない」と言っている。
そんなこと言う前に、裁判所が、いわゆる「一票の格差」は「違憲」だと判断している。
「世間」は許すかもしれないが、裁判所が許さないと言っていることについて、彼はどう判断するのだろう?


野菜が食べたくなって。
適当に盛り合わせ。
新玉ねぎをレンジで丸焼きにしたのが美味しい。
これはソースを考えなければ♪
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