泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

丘に登って縄文遺跡に触れる

2016-04-30 23:46:26 | 丹下一の泡盛日記

基本的にカレンダーとは関係ない日程で動く稼業なのでゴールデンウイークの実感はこの40年くらいない。
むしろこの「ゴールデンウイーク」に仕事が入っていないのが寂しい、というか、困る。。。
それにしても稽古なしに台本を書け、というのは苦行だ。
チェルノブイリのドキュメンタリーを立て続けに見る。
日本の東北はどうなるんだろう、と思いつつ、日本人は元々未来のことを考えるのが苦手だったんだよなあ、などと。
それは地震や津波、様々な天災に見舞われるこの列島で暮らしていく「生活の知恵」のようなものだったのかもしれない。
そして、天災と人災は違う。

洗濯すませたら陽気があまりにいいので、ふと出かける。
世間がお休みモードだからか。
というよりも身体を動かしたくてしょうがない。



30分歩いて丘を登るとこんな遺跡がある。
緑に触れるのはいいなあ。
少し風通しが良くなって帰宅。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横浜中華街再び

2016-04-30 01:32:12 | 丹下一の泡盛日記

昨夜、3月の「ハムレッツ」ver.3に柴野さつき姉さんが持ってきてくれたワインを開ける。
美味い。
深くて濃くて、そして華やか。
パリの重厚な石造りの建物に入っていったら現代的な明るいおしゃれなギャラリーだった、みたいな。
さすがだあ♪

今日の夕方は元町中華街で某劇団の稽古を見る。
いい稽古だった。
その後、演出家はじめ以前ご一緒したこともある役者たちやミュージシャン、制作担当の方たちと中華街へ。
久しぶりに「劇団」のノリに触れた夜。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「Juliets--once upon a time?」稽古2回目

2016-04-29 06:50:49 | 丹下一の泡盛日記

木曜日は待ちに待った「Juliets, once upon a time」の稽古2日目。
世間に暗いニュースが渦巻いている中、稽古場には真っすぐなエネルギーが満ちているのが嬉しい。
身体を動かして汗をかいた後、ロイヤルシェイクスピアカンパニーのジョークな場面を英語を解説しながら共有。
なぜこの動画に動かされるかを説明した。
後はひたすらエチュード。
みんな若い。
だから「芸能者」としては最初の一歩。
そして5年前に大きな「体験」をしている。
そこを掘り下げるのが今回の元締め、茅根利安さんからのリクエストだ。
深い時間はあっという間に終了。
いつもの店でお湯割り飲んで女子2人と話す。
次回の稽古は2週間後になる。
それまでにお互いに様々な体験、経験があるだろう。
それを持ち寄って仕上げにかかる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昭和大衆歌謡楽団ライブ大成功

2016-04-28 10:42:13 | 丹下一の泡盛日記

27日(水)は浅草神社へ。
浅草と言えば浅草寺(せんそうじ)だけどその隣に神社がある。
昔は一体だったのだけど明治の廃仏毀釈令で別れたそうな。
三社祭りはこの浅草神社の祭りだ。
元流星舎のK子さんが支援している昭和大衆歌謡楽団のライブをこの境内で。
「仕切り」はもちろん元流星舎筆頭俳優のT夫さん。
実は先だっての路上ライブでは自分もちょこっとだけお手伝いさせてもらっている。
劇団解散から35年。
こんなかたちでコラボができるとは♪

まずは浅草寺に手を合わせた後、浅草神社にお参り。
奥には新門辰五郎が建てた稲荷もある。

13時と15時の二回に立ち会う。
Tama+ projectでプロジェクター操作担当のN樹と合流。
13時には天女神楽団のつっきーも。
久しぶりに会ったぞ♪
現場にはお正月のお水でご一緒している方達もたくさん。
通りがかりの外国人観光客も多数足を止め、そのまま聴き入って下さる方もたくさん。
最後には一緒に手拍子♪
宮司の方にも喜ばれ定期的な演奏が決まった。

となれば、夕方からの大宴会も盛り上がろうというもの。
特別に司会を担当して下さった方が前の円楽師匠から教わったという「バレ話」も披露された。
本物のバレ話に生で触れたのは初めてだ。
べろべろになったT夫さんをかつての同級生たちが支えて帰路へ。
打ち上げはこうでなくちゃね♪
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

英皇太子のto be or not to be

2016-04-26 11:40:51 | 丹下一の泡盛日記

昨日面白い動画をユーチューブで見た。
今朝になったらブロックされてしまっていた。
英国のロイヤルシェイクスピアカンパニーのシェイクスピア関連の舞台。
一人の黒人俳優が例の「To be or not to be」と語り出すと「あの~」と男が出てきて「その言い方は違うんだよね」、とコーチを始める。
その途中で別の男(NHKでも放映された「シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチ)が出てきて「いやいや、そうじゃなくて」と。
女優、そして次には「ハムレッツ」のver.1で役者全員に見てもらったテレビ版でハムレットを演じたデイビッド・テナントが。
そんな感じで「いやいや、こう言うんだ」と次々に大物俳優が現れてわいわいと。
最後に007でMを演じたジュディ・デンチが伝統的な衣装で登場する。
これで最後かと思ったら、なんとチャールズ皇太子(RSCの理事長でもある)が登場して「こういうんだよ」と台詞を決める。
楽しい映像だった。
英国でも俳優が河原乞食であることは変わらないしシェイクスピア作品は「芝居」でもあるけど「演劇」としても存在している。
観客もこの世界的に有名な台詞の言い方をげらげら笑いがら楽しんでいる。
いいものを見た。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

滅多にない一日

2016-04-25 09:02:34 | 丹下一の泡盛日記
昨日は朝からホールのお仕事。
調律したばかりのスタンウェイの音を聞くのは気持ちいい。
無事終了後、反響版をばらして汗もかく。
「仕事」っていいなあ。
なぜか「Juliets」のアイデアが次々にわいて来る。
下北沢、アレイホールへ移動。
「死者の書」第3回が終了し宴会状態の会場へ。
ここでもリセットをお手伝い。
デジャブのようにバミリテープをはがしピアノを移動。
演出の笠井賢一さんやお客さまと連れ立っての店に一杯だけつき合う。
笠井さん、もう35年近いおつきあい。
職場が一緒だったこともある。
何本もご一緒してきた。近づいたり離れたり。
舞台の後、気兼ねなく飲んで話せる関係は嬉しい。
「次」があったので本当にビール一杯で辞す。
駒沢で前から入りたかった小さな居酒屋で飲む。
自分たち以外はおかみさんだけ。
タバコの煙もなく落ち着いて話せてよかった。
パフォーマンスのプランが次々に沸いてくるのに脳が沸騰もせずに爆睡。
本当に深く深く眠った。
滅多にない一日。
目覚めてそのままパソに向かい前日のプランを書いていく。
出演者の皆さま、すんません朝一番にがんがんメールが流れて♪
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「あなたが知らないなら有名じゃない」

2016-04-23 13:03:26 | 丹下一の泡盛日記

先日、Kさんの初めてのシャンソンライブにちょこっと参加させていただいた。
プロデューサーに聞いたのだけど、ある人が「その人って有名なの?」と聞いてきたそうな。
自分には応えようのない質問だ。
プロデューサーの回答は「あなたが知らないのなら有名じゃないんじゃないの」。
さすがだ。
勉強になった。
だって「有名」の意味と位相は人によって全く違うんだもの。
だから「あなた/わたし」基準で判断するしかない。
例えば「(日本の)テレビで売れている」(という基準)ならまだ理解できる。
そして、テレビをほとんど見ない自分には全く別世界の話だ。
タデウシュ・カントルも郡司正勝もユージニオ・バルバも自分にはビッグネームだし「同世代の一部の周辺」とは彼らの話題で盛り上がる。
ただしあくまでも「一部」だ。
新宿のバー「火の子」では世代を超えてアートの話ができた。
逆にここで知らない名前が出てきたらべろべろに酔っていてもメモして本屋に行って調べた。
インターネットはなかったから。
そんなバーは今どこにあるんだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ジュリエッツ」稽古開始

2016-04-22 16:56:35 | 丹下一の泡盛日記

鹿児島市内で通りかかった稲荷神社。
南国風だと思って写真に撮り、戻って調べたらなんと豊受稲荷だった。
鹿児島で「地震酔い」を体験した。
横浜に戻ってからもテレビをつけっぱなしにしている(音は消している)。

昨夜「Juliets/ジュリエッツ」チームの女優たちと第1回目のワークショップ。
といっても参加者は旧知の東北女子2人のみ。
「初めてさん」はまだ登場していない。
ミュージックトレーニングで汗を流した後、シェイクスピアを読んでもらった。
東北の民話とか、または歌舞伎の世話物よりもシェイクスピアの「世話物」(喜劇)を読んでもらう方がしっくりくるのって、どういうことなんだろう。。。
雑談で「仕事」(職種)の話になる。
振り返れば自分が20歳の頃、つまり36年前に周囲の人がやっていた仕事はほとんど消えている。
当時、某情報誌で美術館やイベントを担当していたが、掲載する写真は地下鉄に乗って取りにいくか郵送してもらっていた。
その後、新聞社で働いたが、活字も、写植も、原稿用紙、割付用紙、なんてのもみんな消えた。
パソコンの画面上でソフトを使って編集するなんてしたことない。
あの頃、小さな活字や紙切れが指に吸い付いてくるとしか思えなかった熟練の職人さんたちを尊敬のまなざしで見つめていた。
今、どうしているのかなあ。
俳優の「お仕事」も随分と様変わりしているように思う。
先日、同世代のミュージシャンが「アングラが成立した時代の方が豊かだった」と話していた。
21世紀の現在よりも、そして、バブルの時代よりも、あの時代の方が豊かだった、と。
同感だ。
そして厳しい時代にこそ、とんがった演劇作品を創らねばね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「Juliets--once upon a time?」始動

2016-04-21 09:38:10 | 丹下一の泡盛日記
渡辺保さんの「芝居の食卓」は歌舞伎に登場する食べ物とその背景を鋭く深く読み解いていく素敵な本だ。
鹿児島で人を待つ間に古本屋で購入後、じっくりと読み続けている。
ちょっと困るのは、これを読んでいると何か食べたくなるだけでなく、飲みたくなってくることで。
ついついタコで一杯♪

仙台の茅根利安さんと電話で話す。
5月のヒグマ春夫さんのパラダイムシフトの中でのパフォーマンスの演出を引き受けることに。
タイトルは「Juliets--once upon a time」となった。
3月の「Hamlets」で裏方として活躍した東北女子がたくさん登場します。
乞うご期待。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鹿児島は美味しい

2016-04-19 13:13:13 | 丹下一の泡盛日記
記憶がないくらい子どもの頃、苦手だった(という)刺身を最初にばくばく食べたのが鹿児島(山川)だったそうな。
以来、何度も滞在するうちに舌が覚えた味があるのだろう。
ホテルの朝ご飯(バイキング)がものすごく美味しい(もちろん主観)。
固めに炊いたご飯が嬉しい。
竹の子、今シーズン初めて食べた(横浜では買う気になれなかったのだ)。
最後に高菜の漬け物でご飯お代わりしてしまう(-_-;
前夜ばくばく食べて飲んで。
いつもなら朝はお茶だけにするところをご飯何杯も食べている。
町を歩くと八百屋の野菜が自分を呼んでいる。
魚も。
初日の夜の屋台のお刺身は絶品だった。
いくつかは寿司屋の刺身定食よりも美味しかった。
ますます横浜の食事に困るなあ。
「生活」と「仕事」のバランスが崩れて久しいが「演劇」を選んでいる限りこれは永遠に続くのだろう。

空港行きのバスに乗る前についつい買ってしまった。
島らっきょうの瑞々しさ!
ばりばりと食べる。

バスの中で焼酎のアテは「つきあげ」(さつま揚げ)といなり寿司。
もちろん体重増加で帰宅。
今日からはまた素食に戻るべし。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする