泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

それは「いじめ」ではない

2010-06-29 20:53:56 | 丹下一の泡盛日記
 今日は藤沢の小学校でプレイバッカーズの特別授業を午前午後で2本。
 テーマは「いじめ」だ。

 行きの車中、新聞で岐阜の「いじめ」事件を知る。
 中2の女子生徒4人+男子1人が後輩の中1女子生徒を椅子に縛り付け衣服を脱がせ裸の姿を撮影し十数人にメールで送付したそうな。
 校長は「いじめ行為」があったと認め、5人とその両親は被害生徒と面会し謝罪の意志を示したという。
 
 自分は腑に落ちない。
 これは「いじめ」ではなく「犯罪」ではないのか?
 監禁、傷害どころかレイプにも等しい行為ではないのか?
 映像を配信した段階で児童ポルノ映像の配信行為にあたるのではないのか?
 学校の先生が「いじめ」と言った瞬間に「犯罪行為」が「ちょっとした子どもたちのトラブル」レベルの話にされているように感じる。
 もちろん「謝罪」は必要だ。その上で警察や司法が介入すべき刑事事件だと思う。
 5人の加害者には法的に責任を取ってもらいたい。

 ベルギーのカトリック司教が子どもを性的に虐待し続けて来た問題。
 29日の毎日新聞朝刊によると「調査委員会に475件の被害届が提出されながら教会側が情報提供に消極的」で、ついにベルギー警察が強制捜査に踏切った。
 カトリックは教義を見直した方がいいんじゃないのだろうか?
 世界中で大昔から延々と続く問題じゃないか。
 
 この事件で1996年にベルギーを拠点としたヨーロッパでの少女売春シンジケート事件(デュトレ事件)を思い出した。
 行方不明だった2人の少女がある家の地下室で餓死しているのが発見され世論が沸騰した。
 2人は10代前半で誘拐され「高級少女娼婦」として働かされた後、隠れ家の地下室に放置された。
 2人の「管理人」デュトレはさんざん彼女たちをレイプし,最期は地下室に放置して餓死させた。
 壁に残された「ママ助けて」という文字があまりに悲しかった。
 警察は隠し部屋があるという情報がありながら、踏み込んでも発見できないという失態を犯した。
 後にこの「隠し部屋」からはデュトレが少女たちをレイプしているヴィデオが300本以上も発見され、それらは販売されていたのだった。
 この事件は世論が沸騰したおかげで、かなりの逮捕者を出し、その中に警察を管轄する内務省の高官も含まれるという大スキャンダルに発展し、ヨーロッパの闇社会の一端をあらわにした。
 また捜査が遅れたのは司法関係者に同じペドフィリアがいたからだという説もある。(この事件は日本ではほとんど報道されなかった)
 
 当時のヨーロッパのペドフィリアたちは信じられないような金額を支払って少年や少女を買っていた。
 それが第3世界だと逆に信じられないくらい安く手に入るので、今ではそれらの国に殺到している。白人だけでない、たくさんの日本人も。
 この問題がいつまでたっても解決の方向に進まないのは、きっとベルギーと同じ、その国の権力の構造内に加担者や当事者がいるからだろうって思っちゃうんだよな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南二郎さんのこと

2010-06-28 11:30:36 | 丹下一の泡盛日記
 伊勢へ向かう車中、新聞記事で南二郎さんが亡くなられたことを知った。
 ラジオの世界では知る人ぞ知る音響マン。
 以前、ニッポン放送のスタジオで上演した「ラジオドラマをみせる」という舞台「サヌカイト」でご一緒させて頂いた。
 北海道在住の南さんにおいでいただき、舞台で実際に音を出してもらったのだ。
 音を出す動きに無駄が無く美しかった。立ち姿も素敵で「職人芸」とはこういうことかと。
 「前で芝居してる役者より後ろの南さんに目がいっちまうぞ!」なんて言っていた。
 楽屋が一緒だったので、ラジオドラマ最盛期の音造りのお話もたくさんうかがうことができた。

 日本放送のスタジオは有楽町にある。
 夕方5時になるのを待ちかねたように、なじみの飲み屋に「移動」。スタッフが集まって飲みながら「打ち合わせ」するのが毎日だったそうだ。
 「あいつらちゃんと仕事してんのか?」って陰口叩かれてましたが、飲み屋での話の中からアイデアが一杯出てくるんですよ♪ と嬉しいお話。
 打ち上げでもしっかり熱燗飲んでた。

 実は南さんの赤貝(こすり合わせてカエルの声出すためのもの)を預かっている。
 実際に「サヌカイト」で使っていたものだ。
 これをこすり合わせて「おと」をだしていた南さんの姿が自分の目には焼き付いている。
 宝物がまた一つ増えた。

 合掌
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

伊勢神宮奉納公演、終了

2010-06-28 00:06:20 | 丹下一の泡盛日記
 昨日、無事伊勢に入り、修養団の研修センターに。
 天女座の矢吹紫帆さん、とんちゃん(矢中鷹光)、名古屋からのぽんちゃんこと水木菜花さんと合流。
 今回、天女神楽初参加の笛師、岡さんも。
 PCも持っていたのだが、とにかく「圏外」(-_-;

 夜9時頃から稽古、打ち合わせ。
 そして気がついたら酒がない! 
 と言ってもその頃から疲れが出始めていたので結局よかったのだけど。

 日曜日、本番の朝、修養団のN先生と6年ぶりに会う。
 6年前、かみさんと娘1と一緒にはじめて正式参拝。その後、内宮を案内して下さった。
 もう既に大分目がいけなくなっていた先生の手を娘1がひきながら歩いていたのを思いだす。

 そして6年ぶりに正式参拝。
 終了後、ただちに参集殿の能舞台に搬入、仕込み。
 リハなんてものじゃない。とにかく段取り確認。
 しかもやっぱり幕吊れない。ま、そんなことぐらいじゃびくともしません。
 とっとと代わりのプランで。
 なんせ2時間しかないので。

 そして本番。
 口上なんて久しぶりにやったぞ。
 声が響くつくりになっているので、いい感じ。

 そして「スサノオ」。
 覚悟はしていたがやっぱり降りてきた。
 すごいエネルギーだ。(くらいにしか思っていなかった)
 馬の皮を投げつけて、走って橋懸かりから入ろうとしたら、両足が萎えていた。
 上体を起こそうとしてそのまま舞台に倒れ込んだ。 
 必死に立ち上がり転がるように橋懸かりへ。
 で、足動かずまた転がる。
 最期は転がりながら鑑の間に。
 横になったまま立てなかった。

 なんだったんだろう、あれは。初めての体験だった。 
 とにもかくにも無事終演。
 後半の紫帆さんたちのライブの間、楽屋でなかば呆然としていた。

 てこね寿司と伊勢うどんのお昼ご飯。(多すぎ!)この2日間で胃袋が広がっちまったい。

 夏の同志社や9月の波田須アートフェスティバル、11月の「天女神楽」など、たくさん打ち合わせなきゃいけない事はあるんだが、もう体力の限界。
 宇治山田駅前でファミレスに入ったらぽん意外全員が(自分も)甘いもの注文。わし、抹茶白玉なんてオーダーしたの生まれて初めてかも。
 そして全員がテーブルに突っ伏して寝始める。
 
 岐阜へ向かう天女座の2人と別れ、笛師ほーちゃんの車でぽんちゃんと松阪へ。
 300年以上続くほーちゃんのお店で和菓子と不思議なジュース。その後、名古屋へ。
 実はまだ、足ががくがくしている。
 名古屋駅でぽんちゃんと晩ご飯。やっと飲める♪
 ものすごく珍しく生ビール(小)+麦焼酎ロックおかわり、おかわり、おかわり。。。♪
 新幹線に乗って、あれ? 気がついたら新横浜駅。
 この頃の新幹線は速いねえ(^^)
 
 伊勢の宿舎でシャワーを丁寧に浴びた。帰宅して久しぶりにバスタブに浸かる。
 それでもまだとれてないのか。
 名古屋駅でそれなりに飲んだはずが、冷凍のウォッカがすいすい入っていく。
 おそるべし伊勢神宮。
 来年もまたやるぞ!
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ブラバンのジュヌヴィエーヴ」無事終了

2010-06-26 13:33:45 | 丹下一の泡盛日記
 おかげさまで昨夜「ブラバンのジュヌヴィエーヴ」無事終了。
 客席は満席。暖かい拍手をいただいて幸せに。
 皆様,本当にありがとうございました。

 今回も、もちろん山あり谷あり。ハードな「旅」だった。
 そしてチームの力で乗り切ったと思っている。
 最期に照明のバラシが大変でお客様にろくにご挨拶も出来ず本当に申し訳なかった。
 照明の阿部さんは出演者たちが率先して手伝ったことにいたく感動。
 「普通、オペラの人ってばらし手伝ったりしないんですよね」

 打ち上げ、そんなこんなでレストラン到着が遅れ、飲み放題だったが1時間しかなく、自分は意地汚くワインがぶ飲み♪
 その後、出演者のリアルマッスル泉さんとお手伝いの柿澤亜由美ちゃんと石川町のなじみのバーでウォッカ引っ掛けて、ちゃんと電車で帰宅。
 シャワーを浴びて、ブラディーマリーすすりつつメールチェック。
 
 朝、しっかり起きてかみさん駅まで送る。
 今日の彼女の現場は、可能であれば参加したかった。
 「殺人事件の被害者の家族の会」のシンポジウム。
 彼らは死刑廃止を訴えているのだ。
 
 ある米国人は、10歳の息子を誘拐されてレイプされた上で殺された。
 彼の洲には「死刑」がなかったので、死刑復活運動に身を投じた。
 活動を続けるうちに考えが変わり死刑廃止論に傾いたのだという。
 そんな「過程」も含め「死刑」について話あうシンポジウム。会場は東洋大学だ。

 自分は今名古屋駅に到着。
 かみさん送った後、荷造りして伊勢神宮に向かっている。
 今夜は宿舎で稽古してリハーサル。
 明日11時から参集殿の能舞台で「天女神楽」のショートバージョンを奉納上演。
 まだ、おおまかな構成しか決めていないが、この9年間をすごしてきたチームだもの。
 きっと大丈夫♪
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

[

2010-06-26 13:33:04 | 丹下一の泡盛日記
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いざ!

2010-06-25 08:34:21 | 丹下一の泡盛日記
 昨夜、仕事部屋で一人寝ていると目が覚めた。
 娘2がごそごそと何かしている。学校のレポートを印刷していたらしい。
 印刷してもいいけど、明かりつけないでよお(T.T)
 「明日、本番なんだけど!」。
 なんだか寝不足。

 そして目覚めればワールドカップ、デンマーク戦日本勝利! 嬉しいな♪
 では、こちらも出陣。
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

iPad、便利♪

2010-06-24 11:28:55 | 丹下一の泡盛日記
 昨日、「ジュヌヴィエーヴ」の最終稽古をあかいくつ劇場で。
 ぜいたくだ。稽古のために本番用の劇場2日も借りるなんて。
 だからこそわかったことがたくさん。
 昨夜も稽古終了後、製作チームの会議。新ネタ追加。
 なんせプロデューサー尾島由郎氏はコンピューター世界のプロでもある。
 機材にiPadが初登場♪ たしかにこれは便利だ。
 ぎりぎりまで粘るわしら。「古事記」といい「ジュヌヴィエーヴ」といい幸せな日々が続いている。
 
 ところで開場後の場内の音楽を尾島さんが選曲。かなり凝ってます。お早めにご来場いただけますと、こちらも楽しんで頂けるかもしれません。
 ちなみに僕が知っている曲は1曲もありませんでした。。。ピアノとハルモニウム(インドの手で操作するオルガン)のための曲を100年前に書いていた人がいたなんてわしゃ、全然知りませんでした。

 今朝、かみさんを車で送り、ついでに墓参り。
 運転しながら、じんわりと幸せな気持ちがこみ上げて来た。
 今日やるべきことを早く終わらせてしまおう。明日が楽しみだ♪

 ユニクロが社内の公用語を英語にするそうな。
 グローバリゼーションの波は好むと好まざるにかかわらず押し寄せてくる。
 自分は望まないが、この国はますますの格差社会に向かっていくのだろう。
 数年前、ある人から「外国なんて行かないから英語しゃべる必要ないんです」と言う中学生たちの話を聞いた。
 彼女は中学生たちに「残念だけどグロバリゼーションの波は津波のように押し寄せて来て誰も逃れられないのよ」と応えたそうだ。
 
 自分はかみさんが英語を話す仕事をしているので、国内でも多くの現場で共通語が英語になっていて、日常会話ではなく英語で仕事の会議をしている現実を知っている。もちろん日本人が、外国人とである。
 同時にそういった現場と全く縁のない生活が存在していることも理解している。
 そして、そこには大きな断絶が生じていることも知っている。
 
 2001年頃、自分は出張の際ノートパソコンに携帯電話をつないで原稿を送ったりしていた。公衆電話にテレホンカードを入れてパソにつないだりもしていた。
 もちろん携帯メールがんがん使いつつ。
 それを横目で見ながら「俺の周りではメールなんてもん必要ないって人ばかりだ」という演出家がいた。
 彼は携帯電話も持っていなかったが、自分に指示して携帯で電話かけさせていたのだった。

 自分にとって携帯電話やノートパソコンの登場は嬉しい変化だ。
 今はiPhoneのおかげでめったにパソコンを持ち歩かなくなった。機材で使用することを想定していなかったがiPadのおかげで明日は助かりそうだ。
 やっぱり買っちゃおうかな、iPad♪
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

市役所で

2010-06-23 14:24:19 | 丹下一の泡盛日記
 おばの介護問題で昼はかみさんとおばの住まいがある市に。(逗子市ではない)
 市役所と保健所をまわり書類提出。
 昨日、おばに保健所の場所を聞くと「ああ、うちのすぐ近くだよ」。
 まず市役所で書類提出。そして担当の方に保健所の場所を尋ねると「?」。
 「聞いたこともないし場所も知らない」。「!?」
 ここは実は新宿区役所かどこかに瞬間的にワープして管轄外だったのかもしれない。。。
 その場でiPhoneで検索したらすぐに出て来た(--;

 たどりついた保健所は昭和の匂いが香ばしくただよっていて、それこそタイムスリップした感じ。
 妙に懐かしかった。
 担当の方も丁寧に対応して下さり、とてもよく理解できた。

 今日は病院で血液検査。
 朝一番の予定を小屋入り直前に変更してもらった。
 空腹時採血とのこと。「普通は朝ご飯抜いて来て頂けばOK何ですけど本当に大丈夫ですか?」「はい!」と元気に返事してしまった。
 で、医師の指示で朝からお茶しか口にしていないので、さすがに「空腹」だ。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小屋入り

2010-06-23 01:45:27 | 丹下一の泡盛日記
 「ひょうたんからこま」で今日と明日は人形の家あかいくつ劇場で稽古。
 こんな贅沢めったにない。
 そしてたくさんの発見が。よかった本番の後じゃなくて(^^;;
 シーンつくり直しちまったい♪
 それに思いっきりついて来てくれる出演者の方々に感謝。
 今日はきつかったと思うな。。。

 自分も22歳までいた流星舎のときにあったアイデアをついに実現。
 といってもこの30年でさんざん人様がやってしまっているんだけど、自分が体験することが大事。50歳までやってみるもんだなあ。
 そして気持ちは、あの20歳の頃と変わらない。本当に。
 かつての劇団員の方々に立ち会ってほしいという気持ちがふわっとわき起こる。センチメンタルなんだろうか? 甘えなんだろうか? もう鬼籍に入ってしまった先輩もいる。

 元町なので車で出かけ、車で夜の横横をぶっ飛ばしながら戻る。
 iPhoneのシャッフルされた選曲が心に触れてくる。広東語や北京語、韓国語の曲が続いて一緒に叫びながら走る。
 本番直前は開いちゃってるからやばいんだよね。
 
 帰宅して風邪でごほげほのかみさんが借りていた「嫌われ松子の一生」を一緒にみる。
 ずっと観たかったがチャンスがなかった。
 かみさんが借りて「これはいい!」と、待っていてくれた。
 この辺のセンスはさすがなんだよな。
 
 きっちり観た。今この時にみてよかった。
 この監督の「下妻物語」も好きだが、本作はまた深まった感がある。
 女優としてこれに主演できたら生涯の代表作なんじゃないか。
 そして相当きつい撮影だったのではないかと思う。簡単にこんな表情とれるはずがない(と思う)。
 美しい映画をみた。美しい女優をみた。
 
 曲がりなりにも自分が演出させてもらっている舞台に出ている人たちがこんなふうに「美しく」みえる瞬間がなきゃあねえ、と自分に無理注文。つうか今日、みんなとても美しかったんだけどね。
 明日、もう一つ先目指すいい見本を観ました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

芸能者は「かたぎ」じゃない

2010-06-22 11:49:35 | 丹下一の泡盛日記
 引き続き、相撲協会が「賭博」で世間を騒がせている。
 芸能者たちに「ばくち」はつきものなんだけどなあ、と思ってしまう。
 昔,雑誌で読んだが相撲取りの麻雀はマゲに万札を何枚もはさんでいて、そりゃあ豪快で、とかなんとか。
 歌謡曲の女性歌手も麻雀が大好きで一晩で800万円負けて、翌日のコンサートのギャラが800万で、それで差し引きゼロだった、とか。
 そんな話はそこらじゅうにあるはず。
 アングラの世界でも聞いたことがある。
 自分は経済がものすごく不自由だった(今も:過去形じゃなくで現在進行形が正しい)のでそんな場に足を踏み入れたことすらないが、知人が某評論家宅で開かれていたポーカーで一晩で80万負けたのを知っている。
 その評論家も参加者もほとんどが鬼籍に入ってしまった。昔の話だ。

 だって芸能者は堅気じゃないんだもの。そして、だからこその「栄光」があるんだもの。
 スポーツ選手が禁止されている薬物を使って試合に勝ったという話とは違う。
 たとえば力士が覚せい剤打って土俵に上がって白星上げたなんてのとは違う話だ。

 元々がばくちで勝った金を請求したら、負けた力士から自分で回収しろと言われ、しまいには逆に恐喝されたという。
 理不尽だ。この胴元はいかがなものか。先が読めないなら胴を引き受けるなんてしないでもらいたい。
 おかげで黙認されてきた「慣習」が白日の下にさらされた。
 で、次にどうなるのか。
 名古屋場所は「お休みにすべし」と叫ばれている。そして「経済効果を考えたら開場すべし」という冷静な見方もある。
 そうなるのかなあ。

 参院選が事実上始まり、駅前が騒がしい。
 「立ち上がれなんちゃら」とかいう政党の代議士たちの演説を見かけた。
 「立ち上がる」前につかまり立ちした方がいいんじゃないかと思うくらい弱々しく見えた。体調悪かったのかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする