泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

まだ手探り中

2021-01-31 12:00:54 | 丹下一の泡盛日記
土曜日はプレイバッカーズの稽古をオンラインで。
メンバーに医療関係者がいることもあり、
「生」での稽古が難しくなっている。
2月6日のオンラインでの公演はおかげさまでメールが配信された直後に完売。
追加の午後の公演も即日完売となった。
定期的に行ってきた横浜での自主公演には、
北海道や九州を含む遠方からの参加者もたくさん。
そんな人たちが飛行機に乗らなくてもいいんだ!
と喜んでくれたからで。
もちろん物理的な距離を選ばないことで海外からの申し込みも数件。
時代は大きく変化しているが「演劇」がどう対応できるのか、まだ手探り中だ。

日曜日、目覚めていく最中、夢のなかから「卵とじのそば」を作るつもりで。
大好きだけど立ち食い蕎麦屋にはないメニュー。
蕎麦屋に入って注文する率高い。
そして、結構難しくて自宅では大抵上手くできない。

七味をたくさん振るのが好き。

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今年度最後の「いじめ防止授業」

2021-01-30 17:56:06 | 丹下一の泡盛日記

金曜日はプレイバッカーズの「いじめ防止授業」で南足柄市へ。
小田原駅から電車に乗り換えて真っ白な富士山に喜びながら向かう。
静岡県は目の前で、遠足気分。
もちろん色々とあるのだけど自然の中で育った子どもたちは素敵。
この原則は、全国各地を回ったこの10年の中で確信となっている。
新宿で育った自分があちらこちらの山に惹かれて出かけて歩いたのも、
2年間暮らした長崎を心の故郷として大切に思っているのも、
そして仙台を中心とする東北に精神的な足場を置いているのも、
全て同じ理由からなのだろう。

コロナのおかげでほとんどの予定がキャンセルになったのだけど、
こうやって待っていてくださる学校はある。
そして、校長先生はじめ先生方の仕事の素晴らしさに感動。


今年度最後の「授業」はご褒美のような時間とともに無事終了。
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先走らないように、と自戒しながら

2021-01-28 23:54:04 | 丹下一の泡盛日記
木曜日は「Hamlets/ハムレッツ」の稽古。
「木曜日」と書く前に、あれ何曜日だっけ? と思ってしまう。
日曜日に立川の劇場での本番が終わった後は、ひたすら「Hamlets/ハムレッツ」のことばかり。

寒いと思ったら雪が降り出していた。
練馬では初雪か。

*この二人は別に雪を見ているわけではない。
そんな中、ガールズは一生懸命立ち向かってくれる。
この日は、同じセリフを何度も繰り返すことになり、
その都度、じりじりと前進する橋本樹里は大したものなのだけど。
本人は苦しかったろう。
自分はシェイクスピアの戯曲3作品に出演している。
最初が「十二夜」(演出、江戸馨)、
次に「真夏の夜の夢」(これは「夏の夜の夢の”夢”」と言うタイトルで4年連続で上演した。
今なら「夏」ではなく「真夏」とするなあ)、
そして「ハムレット」(演出、江戸馨。亡霊と墓掘りなどを担当した)。
江戸さんの朗読では、上記を含めて20本くらいになるだろうか。
そして、別の稽古場で生井健夫さんの指導も受ける機会があり。
ここでは「ジョン王」や「リチャード2世」など、
普段あまり触れる機会がない戯曲にも向き合うことができた。
別にシェイクスピアを専門としているわけではないのだけど、
この辺で学んだことをガールズにもシェアしたいと思っている。
彼女たちは、元々は声優の学校出身で。
平栗萌香などは授業で「Hamlets/ハムレッツ」の映像を見たそうだが、
「何がなんだか分からなかった」と正直に教えてくれた。
そして、自分の稽古場に来て、様々に体験をして、
今はとてもわかるし楽しい、と教えてくれる。
なので先走らないように、と自戒しながら稽古を進めていく。
彼女たちも一生懸命トライしてくれている。
だからこそ、なのか、もっともっ先へ先へと気持ちがはやってしまうんだよな。
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シェイクスピアの「花」

2021-01-28 00:11:47 | 丹下一の泡盛日記
水曜日は引き続きの「Hamlets/ハムレッツ」稽古。
シェイクスピアの作品には「花」がたくさん登場する。
もちろん、それぞれの花には意味がある。
「ハムレット」にも「ローズマリーは思い出の印、私を忘れないで」「不実のオダマキの花」などと。
サイモンとガーファンクルの名曲「スカボローフェア」では、
「パセリ、セージ、ローズマリーとタイム」と歌われ、
「僕を忘れないで」と続くのもここら辺りがルーツなのだろうか。
茅根利安さんによれば、「忘れない」のは男の方で、
女性はさっさと次の現実に移行するのだそうだけど。
シェイクスピアに戻れば、そこに絞った「シェイクスピアと花」と言う本まで出版されている。
今回は毎回使っているこの花のセリフを深める稽古を続けている。
3月にどのような上演になるのか全く未知数なんだけど。
それでも「ことば」と格闘してくれる女優に感謝。
本来ならば稽古後は一緒に晩ご飯なんだけど、我慢の季節。

夕陽を見ていたらオレンジ色の光の筋が。
ムーンリバーの太陽版なのだろうか。
初めて認識した。
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1ドルで買った「ハムレット」

2021-01-27 12:07:55 | 丹下一の泡盛日記

わざわ出かけて行ったのに、休館日、と言うのが自分らしいよな。。。
YouTubeで面白い「ハムレット」をみた。
RSCのメンバー3人が「ハムレット」を30分で上演すると言うもので。
カットだけでなく、この場面にこの台詞を持ってくるのか! と言う非常に興味深い構成で。
観客参加の場面もあり、かなり笑える場面もあり。
ゴンゴーザ殺しの芝居の場面での人形芝居のアイデアなどは、
場面は違うが「Hamlets/ハムレッツ」ver.7で橋本樹里に演じてもらったアイデアとほぼ同じだ。
もっとも樹里には、あそこまでは頼めないけど。
(演技力ではない。R指定、と言う意味で)。
そして、4時間近い台詞をカットして、残されたエッセンスの台詞は、
だよねえ、と納得するものばかりで。

面白かったので改めて原文に当たることにする。
これはアメリカの大学の生協で購入したもので。
定価が、1ドル!
「Hamlets/ハムレッツ」は江戸馨さんの翻訳を使わせていただいているが、
一応、毎年原文にも目を通すことにしている。
その都度、江戸さんの訳が役者の自分にはしっくりくることを再確認している。
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「次の」領域

2021-01-25 22:57:28 | 丹下一の泡盛日記

実は一宮の公演前に歯の詰め物が取れてしまった。
珍しくキャラメルを食べてみたら、口中に異物感が。
とっておいて予約した歯医者に行ってみると、
「虫歯もできています」。
それでも午前中に全て終わるありがたさ。

遠回りしてお散歩。
図書館も休館日。話にならん。

夕方、稽古へ。
カラオケなんかも歌ってみたが、もちろん目的は別で。
俳優として、「誰が」喋っているのか、を感じることは大事。
橋本樹里、平栗萌香、二人ともその「次の」領域にお招きしたくてうずうずしている。
不思議な稽古だと思ったかもしれないが、演出の自分にはまず第一歩、のいい時間だった。


帰宅して連れ合いと晩ご飯。
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ようやく人心地を取り戻した

2021-01-25 16:06:25 | 丹下一の泡盛日記
日曜日は「泥かぶら」の八王子公演。
前夜、寒さと闘うことになってしまうくらい気温が下がった。
お腹いっぱいなのにポテトチップなんかを食べてしまう。
身体がカロリーを欲しがっているのだ。
何度も泊めていただいている部屋だけど、こんなことは初めて。
身体が冷えていて、エアコンが入っていても部屋がそこまで暖まっていないので、
迷ったのだけど朝シャワーはパス。
朝食へ。

午後3時ごろまで手足の指先が冷たくて痛い。
お昼のお弁当だけでなく、やたらに甘いものを欲しがって食べてしまう。
高尾に来ると大体1.5キロは太って帰るのだけど、
今回は物凄いことになりそうだ。
自分の役はダブルキャスト。
午前中、10時半からの本番はスタッフで。
そして午後4時からの舞台に出演した。
舞台の隅で横になり血を巡らせていく。
本番はなんとか無事終了。
帰宅と同時に連れ合いが入れてくれた風呂に飛び込む。
普段は「烏の行水」なのが、しばらく出てこれなかった。
風呂から上がっても身体にどこか「冷気」が残っている。
何が欲しいのか?
わかった。
冷凍庫のウォッカをショットで1杯流し込む。
足りない。
2杯目も一気に流し込む。
ようやくちょっと落ち着いた。
残っていたラムをコーラで割り、ごくごくと飲む。
一番必要なのはこいつらだったのか。
アル中みたい(そのものか!)だけど、中からの作用でようやく人心地を取り戻した。
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仕込みだけ済ませて

2021-01-25 08:39:46 | 丹下一の泡盛日記

土曜日は珍しいタイムテーブルで。
と言うのも日曜日の本番が午前10時半から、と言う初めての体験。
ホールは9時からしか使えないので前日に仕込むことに。
以前、新制作座では10時からの本番も普通にあって、
そんな時は朝6時から仕込んで公演したそうな。
まあ自分が芝居を始めた頃は18:30開演も普通で。
その後、どんどんお芝居の夜の開演が遅くなっていった。

仕込みを終えて劇団員たちと外の食堂で晩ご飯。
寒い。
劇場も寒かった。
カロリー高めな晩ご飯。
その後、部屋に入ったのだけどエアコンが効くのに時間がかかる。
ブランデーを一杯飲んで風呂に長く入りとにかく暖まったのだけど、
寒さを危険と判断してジーンズとセーターのままベッドに入り眠る。
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一旦帰宅

2021-01-23 00:20:27 | 丹下一の泡盛日記
名古屋から新幹線に乗り、新横浜で高尾に戻る新制作座の人たちと別れて東京駅。
東京駅を東から西へ通過しながら見た幾つもあるコインロッカーがどれも緑ランプで。
観光客は誰もいないことを如実に示している。
歩いている人も少ない。

帰宅。
洗濯、郵便物など粛々と作業が続く。
冷蔵庫の食材整理の続きも。

美しい、と言うよりもなんだかドラマティックな夕日も眺めつつ、明日の準備。
明日は八王子のホールで仕込み。
明後日が本番。
男子チーム(若手、自分含む)は、いい感じにまとまってきている。
荷下ろしや仕込み作業の流れが目に見えて時間短縮。
明日も一緒に作業できるのが楽しみだ。
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「泥かぶら」一宮公演、満員で終了

2021-01-22 13:47:35 | 丹下一の泡盛日記

水曜日、無事愛知県の一宮市に移動。
この日は移動だけだったので男子4人で居酒屋へ。
そしてスッポンラーメン。

7時を過ぎると酒を出せないので夜の街はひっそり。

木曜日は劇団新制作座「泥かぶら」の公演。
午前中、尾張国一宮にお参り。
昼から小屋入りするのも珍しい。

70年前にこの一宮で初演された「泥かぶら」は、
今もこの町で定期的な上演が続いている。
その信頼関係を築き上げてきた先達たちに本当に頭が下がる。
キャパ1500の一宮市民会館。
通常は4年に一度、ここで1日2回を4日、計8回の公演が行われていると言う。
1万人を軽く超える動員力だ。
本番前、舞台で一人であの岩鼻の場面のセリフを当たってみた。
最初のセリフ「無いなあ。やっぱりあの岩鼻にしか無いのかなあ」と声を出したら、
「惣兵衛どん、何を探しているの?」と相手役の上杉綾さんの返事が客席から!
そのまま会話が続き、舞台の後ろから泥かぶら役の福島里佳さんも駆けつけてくれて。
最後までやることができた。
大感謝。
そして、本番。
1回きりの公演でしかもこのご時世なのに。
半分のキャパは満員。
岩鼻の場面も無事に演じることができた。
疲れた身体にホテルの大浴場(5人しか入れないけど)の湯船がありがたい。
そして掃除をパスした代わりにホテルから頂いた缶ビールでもっと幸せに。
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