泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

日々素敵な時空間に立ち会わせていただいている

2022-10-29 22:55:45 | 丹下一の泡盛日記
昨夜、ボートシアターの舞台が本当に素敵で、
ついつい桜木町駅前で連れ合いと飲んでしまった。
腹回りは日々成長を続けている。
土曜日は、ホールのお仕事へ。
今月は、舞台に立つか、スタッフで立ち会うか、の日ばかり。
その日の夜が空いていれば、誰かの舞台に立ち会っている。
幸せな日々だけど、さすがに自分の脳のキャパシティを超えているのかもしれない。
今日、お仕事で立ち会った2本の舞台、それぞれにドラマがあった。
この頃、神様は毎日のように素敵な時空間に立ち会わせてくれる。
それは、舞台空間だけでなく、音楽だったり、映像だったり、機内からの光景だったり。相手役の「顔」だったり。
だから、ああ、もっと稽古がしたい。
これらの日々で受けたエネルギーを役者たちと共有したい。
こんな時の自分のエネルギーは役者たちにとって迷惑なんだろうなあ。
先日、久しぶりに舞踏を観たのだけど、参加していたダンサーの日記的な「小説」をふと惹かれて購入していた。
はちゃめちゃなのだけど魅力的な文章で。
その言葉たちに、ちょっと救われて、読了。

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故郷・新宿で「いじめ防止授業」

2022-10-29 22:43:30 | 丹下一の泡盛日記
やっぱり早起きした金曜日は「いじめ防止授業」で、ついに故郷・新宿へ。
長崎から戻った中学1年から大学生まで自宅は、
新大久保と高田馬場の間にあった。
幸せな思いも、許し難い辛い思いも、切ない取り戻したいことも、たくさん。

かつての自宅とは反対方向の小学校に向かう。
大体が、この駅に降り立つだけであまりにもたくさんの想いが押し寄せてくる。
いつも「決着」や「区切り」をちゃんとつけずに「次」に移行して来たからだろうか。
そんなことをきちんとできる人、いるんだろうか。
小学校では、もちろんかよさん(宗像佳代)の素晴らしいコンダクティングのおかげで、何の心配もなく思いっきり演じることができた。
一旦帰宅して、シャワーを浴びて横浜へ。
ボートシアターの新作「犬」の身内を集めての発表会に。
素晴らしかった。
若い二人のパフォーマンスから目が離せない。
それはベテランの語り手二人の語りの深さのおかげでもある。
そして、「おと」も素敵だ。
遠藤さんが旅立った後、「白い影絵」の産みの苦しみを経て、
演出の吉岡紗矢さんは、新しい地平に到達した。
「小栗判官」の稽古場で再会するのが楽しみだ。
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佐藤圭一、お誕生日ライブが素晴らしかった!

2022-10-27 22:32:14 | 丹下一の泡盛日記
木曜日の午前中は自由な時間。
前夜、早めにベッドに入ったのだけど、7時過ぎてもそのままでいたい気分。
あまりサボっていると後で泣きをみるのは自分なので、なんとか這い出して風呂に浸かって、解凍。
自分の何十倍もの作業をこなし、素晴らしく大きな仕事をされた先輩、不幸にして若いうちに旅立たれたが。
彼が、朝は風呂に入って解凍しないと動き出せない、と言っていた。
なぜか可愛がってもらい、よく酒を飲んではアートの話を聞かせてもらっていた。
とにかく、一言で端的に説明してくださる人だった。
後に高校の同窓生たちの中でもエリート的な分野に進んだ友人たちから「なんで知り合いなの!?」と驚かれたことがある。
そんな大物とはついぞ知らずに、さんざん飲ませてもらい、本当にたくさんのことを教わった。
舞台にもよく来てくださった。
今の自分の舞台に立ち会ってもらいたいと心底願う人の一人だ。
午前中にザクザクと事務仕事を終えて、(もしくは「終わったもん」宣言を勝手に出して)銀座の画廊へ。
ちょっとしたご縁のできた若い方の絵を見に行く。
グループ展なのだけど、彼の絵がなかなか良くて。
会場にイーノのmusic for airportが流されているのも気に入った。
膝は相変わらずなんだけど、いい絵に触れたので有楽町まで歩く。
銀座の裏通りなんて久しぶりで、色々と思い出しながらぶらぶら。
あの絵に刺激を受けたのだろうか。
佐藤圭一さんがお誕生日のライブをやるという。
いつもは週末が多く仕事と重なっていたのだけど、今日は大丈夫。
会場の音や金時は、2020年1月に佐藤さんのチャルパーサと共演した「ムッラーマーマドジャン」以来。
あれから3年近く、か、と思いを馳せる。
会場には東京シェイクスピアカンパニーの江戸馨さんやつかさまりちゃんも。
この夜は、いつものアフガン音楽ではなく、彼のオリジナル曲を五人編成のバンドで演奏した。
素晴らしかった。
実に演劇的な音楽で、映像や場面が浮かんでくる。
そして、ダンサーの動きや俳優の立ち姿も、勝手に浮かんでくる。
前半は、カフカの「審判」やクンデラの「存在の耐えられない軽さ」に触発された曲など。
「アイーダ」の(物語の)イメージを元にした組曲など、そのまま自分が構成演出して舞台にしたいくらいだ。
江戸さんは風邪気味とかで名残惜しそうに帰宅したのでチームメンバーも。
それに、若い子だと、クンデラはもちろんカフカでさえ説明しながら話すことになるから、結果話が長くなる。
明日、早朝から本番なのが本当に残念。
誰かとがっつり飲んで話したい、のに
「誰も、いない」。
(「ほしいか」シャーン。謎。。。。)
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「H/Ash」の稽古再開

2022-10-26 20:28:28 | 丹下一の泡盛日記
水曜日は久しぶりに時間が自由に使える日。
前夜、ふらふらしながらベッドに入り、気がついたら爆睡。
途中目覚めながらも7時間以上を眠っていた。
不義理を重ねても心身の休息を優先する困った奴になっている。
お昼ご飯を仕込んでから出かけようと思ったのだけど、これが朝ごはんになった。
身体喜ぶ。
そして、膝の医者へ。
とにかくあちらこちら回って、近所で済ませるべき用事は全て終了。
富士山は真っ白だ。冬が来るんだと実感。
10月から11月にかけての晩秋は、以前は芝居のシーズン真っ盛りで。
この季節は海外公演の思い出も多い。
帰宅して事務作業に没頭。
14時からは、「H/Ash」の稽古の準備。
この作品では、今まで長いこと妄想してきたけど封印してきた方法を試している。
それほど突飛なことではないはずなのだけど、今時の若いガールズには戸惑うこともあるのかも。
それは、今の日本に「演劇」がとても縁のないものになっているからに違いないのだけど。
かつての「思い出」を意識しつつ、もちろん新しい局面に向き合うべく、
幸せな4時間を過ごす。
「H/Ash」、1年以上かけて創りたいくらいだ。
だって本当に新しいことばかりを試しているのだもの。
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函館DAY2

2022-10-25 21:42:38 | 丹下一の泡盛日記
前夜、初めての寿司屋で色々と話を聞いていたのだけど、
松阪で聞いたのと同じように、今まで「普通」だった貝などが手に入らない、とのこと。
イカはもちろん、秋刀魚もご無沙汰で。
来年は、どうなってしまうのだろう。
ホテルの朝食。
こちらも初めてのホテルで、そして朝食が新鮮。
お米、初日はターメリックライスで、この日はピラフ。
手前のパスタは、ソイビーンズミートによるベジタリアン用。
納豆やいわゆる「お惣菜的なもの」は一切なし。
小学校2日目、かよさんのコンダクティングも冴えていて、無事終了。
とりあえず空港へ。
空港のレストランのメニューが様変わりしていた。
本当に食べたいのは、たぬきそば。
まあ、そんなものは、ない。
小さな欲求不満を重ねていると、ビールを頼んでしまったりするのだった。
一晩で雪化粧したという富士山がぐんぐん近くなってきて。
羽田に着陸した時、急に光の感じが変わった。
何が起きたのかわからないが、素晴らしい「夕焼け」が。

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函館DAY1

2022-10-24 20:24:30 | 丹下一の泡盛日記
もう何度目の函館か、なんてわからないくらい来ているのだけど、今年初めてなのは確か。
初めてのホテルの朝ごはんには白いご飯(お米)がないのが新鮮で。
なんと米は、黄色いターメリックライスで。なんだ我が家と同じじゃん、と。
もちろん納豆や松阪にあった生卵とかひじきとか、そういうものは一切ない。
いやあ、明日の朝のメニューが楽しみだ。
冷えた空気の中を小学校の体育館へ。
いくら右脳にシフトしている時は平気と言っても、左脳に戻れば寒い。
鼻水が垂れてくるなんて、久しぶりだ。
無事終了して、大好きな蕎麦屋をあきちゃん(小森亜紀)が指定。
さっちゃん(杉山さち子)が車で連れて行ってくれる。
ここの手打ちそばは、本当に美味しい。
以前、蕎麦の実をプレゼントしてもらったこともある。
本来ならば絶対「もり」、だけど身の内の冷えは「かけ」を要求。
本当は、燗酒と「もり」だけど、昼から飲むのは好きではない。
結局、何にしたかは、秘密。
今回、店を出るときに冷蔵庫にある酒に初めて気がついた。
秋田の「刈穂」。
これ大好きなんですよ、と声をかける。
刈穂か秀吉、と言ったらオヤジさんが「うん!」と手を打った。
しかも菊水のワンカップも冷蔵庫にある。
こりゃ、自分用か!?
夕方、先だってのウクライナ人道支援の公演の記事が読売新聞の夕刊に出る。
大きく扱っていただいて本当に嬉しい。
もちろんアングラ出身なので「社会に向き合う」姿勢を忘れたことはない。
「エンターテイメント」も好きだけど、その両立が難しい。
プレイバッカーズでは、ここ15年以上をかけてかよさん(宗像佳代)がリードして「社会に向き合う」に、着実に向かい続けている。
その場を共有できていることが本当に嬉しい。
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函館に移動

2022-10-24 15:00:35 | 丹下一の泡盛日記

日曜日はプレイバッカーズのリハーサルで、懐かしの南太田へ。
対面でのリハも久しぶり。

この部屋は、自分が近くに住んでいた2011〜18年に稽古場として頻繁に使わせていただいていた場所。
「Hamlets/ハムレッツ」vol.0-5や寮美千子さんの作品をテキストにしたものなどは、みんなこの小さな稽古場から生まれた。
この日、松阪で6日を過ごしたメンバーをはじめ、皆様、お疲れの様子でスタートしたが、ストーリーは重く、そしてどう構成して演じたらいいのだろうか、と悩むものばかり。
なんとか無事終了して、ぐったりした状態で羽田へ。
ラウンジでゆっくりできてよかった。
そして、身体を内側から温めるのだった。。。
函館へ。
今年は、今回のみ1回だけ。

ついてみれば予想通りに寒い。
この寒さが、ちょっと懐かしい。

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ホールのお仕事の日

2022-10-23 00:42:13 | 丹下一の泡盛日記
松阪からすっかり、でぶになって帰宅。
膝の具合は相変わらずで、ほとんど運動をしていない。
気がつくと、問題ない方の足だけでは立ち上がることができなくなっている。
いつの間に、というかあっという間に衰えるのだった。
なので動く範囲で筋トレ再開。
それに、この弛んだ腹は本当に嫌だ。

土曜日は、お仕事へ。
朝一番から汗をかいたのが嬉しかった。
幸せなことに明るいうちに帰宅。
途中、秋田のお店に寄ったら、素晴らしく美しいセリが。
買わずにはいられなかった。
帰宅してセリ、油揚、キノコで鍋。
熱燗をちびちび。
夜のZOOM打ち合わせまで2時間爆睡。
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松阪DAY5、帰宅

2022-10-23 00:20:51 | 丹下一の泡盛日記
金曜日は今季の明和町のツアー最終日。
朝一番から2校を回る。
身体は土地にすっかり馴染んでいるのだけど、毎日深い時間を過ごしているので、思わぬところで、ふらっと疲れを感じたりする。
今回、コロナのこともあって会場が体育館に変更になった学校もあった。
体育館で舞台をやるのは、かなりしんどい。
何よりも、まず「声」が響いてしまうこと、そして、だだっ広い空間にどう立つのか。
そして、プレイバックシアターの演技で一番難しいのは、発声かもしれない。
本当は、発声の訓練も受けているはずなのだけど、プレイバックシアターに関わる人たちは、たいていその意識がない。
舞台人としては「一、こえ。二、〜」だと考えているのだけど。
とにもかくにも無事終了。
いつもは衣装を取ってから電車に乗っていたのだけど、そんな暇もなく。
名古屋駅で、久しぶりにコンコースに出てみたのだけど、
すごい混雑だったのと、かつての馴染みのラーメン屋が様変わりしていてちょっとがっかりで。
博士と記念写真撮ってホームへ。

新幹線のホームできしめん食べてちょっと納得。
やっぱり、ここが一番美味しいような気がする。

松阪の海岸からも、年に何度か富士山を見ることができるのだという話を聞いていた。
富士山を見るとなぜ幸せな気持ちになるのだろう、と話した。
帰路、久しぶりの富士山がご褒美。


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DAY4 ツアー再開

2022-10-21 07:06:59 | 丹下一の泡盛日記
前夜、帰宅していたメンバーたちも戻り明和町ツアー再開。
午前の部は、修正小学校へ。
10年以上前にこの明和町でのプレイバックが始まった頃からの学校で。
子どもたちだけでなく教職員のためのプレイバックとか、

この音楽室での3週続けてのワークショップで、最後に子どもたちに床に横になってもらい自分がピアノを弾いたこともあった。
感謝の気持ちで最後にピアノに触らせてもらった。
弾いたフレーズは、東シベリアのシャーマンの「おと」。
午後は、一番最初に来た小学校で。
なんせ巨大な旧斎宮の敷地の中央にポツンとあるのだけど、
実は町内で一番大きな小学校で。
その2本を短時間ながらきっちりとまとめ上げたかよさん(宗像佳代)の手腕に再び感服。

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