木曜日の午前中は自由な時間。
前夜、早めにベッドに入ったのだけど、7時過ぎてもそのままでいたい気分。
あまりサボっていると後で泣きをみるのは自分なので、なんとか這い出して風呂に浸かって、解凍。
自分の何十倍もの作業をこなし、素晴らしく大きな仕事をされた先輩、不幸にして若いうちに旅立たれたが。
彼が、朝は風呂に入って解凍しないと動き出せない、と言っていた。
なぜか可愛がってもらい、よく酒を飲んではアートの話を聞かせてもらっていた。
とにかく、一言で端的に説明してくださる人だった。
後に高校の同窓生たちの中でもエリート的な分野に進んだ友人たちから「なんで知り合いなの!?」と驚かれたことがある。
そんな大物とはついぞ知らずに、さんざん飲ませてもらい、本当にたくさんのことを教わった。
舞台にもよく来てくださった。
今の自分の舞台に立ち会ってもらいたいと心底願う人の一人だ。
午前中にザクザクと事務仕事を終えて、(もしくは「終わったもん」宣言を勝手に出して)銀座の画廊へ。
ちょっとしたご縁のできた若い方の絵を見に行く。
グループ展なのだけど、彼の絵がなかなか良くて。
会場にイーノのmusic for airportが流されているのも気に入った。
膝は相変わらずなんだけど、いい絵に触れたので有楽町まで歩く。
銀座の裏通りなんて久しぶりで、色々と思い出しながらぶらぶら。
あの絵に刺激を受けたのだろうか。
佐藤圭一さんがお誕生日のライブをやるという。
いつもは週末が多く仕事と重なっていたのだけど、今日は大丈夫。
会場の音や金時は、2020年1月に佐藤さんのチャルパーサと共演した「ムッラーマーマドジャン」以来。
あれから3年近く、か、と思いを馳せる。
会場には東京シェイクスピアカンパニーの江戸馨さんやつかさまりちゃんも。
この夜は、いつものアフガン音楽ではなく、彼のオリジナル曲を五人編成のバンドで演奏した。
素晴らしかった。
実に演劇的な音楽で、映像や場面が浮かんでくる。
そして、ダンサーの動きや俳優の立ち姿も、勝手に浮かんでくる。
前半は、カフカの「審判」やクンデラの「存在の耐えられない軽さ」に触発された曲など。
「アイーダ」の(物語の)イメージを元にした組曲など、そのまま自分が構成演出して舞台にしたいくらいだ。
江戸さんは風邪気味とかで名残惜しそうに帰宅したのでチームメンバーも。
それに、若い子だと、クンデラはもちろんカフカでさえ説明しながら話すことになるから、結果話が長くなる。
明日、早朝から本番なのが本当に残念。
誰かとがっつり飲んで話したい、のに
「誰も、いない」。
(「ほしいか」シャーン。謎。。。。)