たけちゃん活動・生活日誌

県議としての活動に追われてきましたが、引退後の生活の様子や、感じていることを発信しています・・・。

辻元清美さんが社民党を離党

2010年07月29日 | 社会生活

日本の政治の在り方を変える決意には遠い。


 27日の朝刊で、辻元清美衆議院議員が社民党を離党する意向であることが報道され驚きました。
 そして、その後の動きについて夕方のNHKでは次の様に報道されました。


 辻元清美前国土交通副大臣は、大阪市で記者会見し、社民党に離党届を提出したことを明らかにしたうえで、「副大臣を経験して、いろいろな問題を具体的に解決する政治を進めていきたいという思いが強くなった」と述べ、今後は無所属で活動する考えを示しました。
 会見の冒頭、辻元氏は、社民党に離党届を提出したことを明らかにし、「離党は参議院選挙の前から考え始めていた。国土交通省の副大臣を経験して、いろいろな問題を具体的に解決する政治を進めていきたいという思いが強くなった。
 しかし、憲法9条を守り、弱い立場の人たちのための政治を目指すことは変わらない。普天間基地の問題の解決のために、また沖縄の皆さんと力を合わせてこれまで以上に頑張っていきたい」と述べ、今後は無所属で活動する考えを示しました。 また辻元氏は、民主党内に辻元氏の会派入りを期待する声があることについて、「きょう離党届を提出したばかりなので、これからのことは白紙だ。政界がどうなるかもわからないので、今申し上げるのは難しい」と述べました。
 一方、辻元氏は、ことし5月の社民党の政権離脱について、「やむをえなかったが、小さな政党にとって政権の外に出たら、あらゆる政策の実現が遠のくことも心配で、何が正しい方向なのか最後まで悩んだ」と述べました。
 さらに辻元氏は、参議院選挙で社民党が議席を減らしたことについて、「社民党の筋を通す行動は認めつつも、政権とかかわりながら政策を実現する道を、もっと真剣に辛抱強く探るべきだという有権者の批判もあったかと思う」と指摘しました。


 そう言えば、並行在来線存続問題を抱える関係11県で、当時の国土交通省辻元副大臣に要請活動を行った時、辻元氏は「社民党が政権を離脱すれば、こうした要望が通らなくなったり、『交通基本法』の見通しも見えなくなる。どうすれば良いか意見を聞かせて欲しい。」と私達に問いかけ、普天間基地移設問題をめぐり福島党首が罷免され政権離脱を決めた社民党全国幹事長会議の席上でも、辻元氏は浮かぬ表情をしていました。
 しかし、この時期になぜ離党を表明したのか。
 離党することで、これまで自らが先頭に立ち主張して来た憲法9条を守ることや普天間基地問題を解決することが出来るのか疑問です。
 確かに選挙に勝たなければ議員としての主張や活動は出来ませんが、政治家の判断が、唯その物差しのみで行われて来た結果が今日のあやふやな政治を作っていると考えると、今回の辻元氏の決断は残念でなりません。
 私も、社会党時代から党公認で7回選挙を行いましたが、その間、党への支持率低下傾向とともに仲間の議員は「地元の意向」などの理由をあげ、選挙に勝つためとして「無所属」で立候補する傾向が強くなり、私も悩んだ経過があります。
 でも、無所属で立候補しても立場が不明となり落選する方がいたり、当選しても何をやるのかが不透明であったり、そんな姿を見ていて私は公認での出場にこだわって来ました。
 つまり私の経験では、有権者は候補者の履歴を良く覚えていて、選択肢の一つに「筋を通しているか」が大きな要素としてあるということです。
 その意味で、辻元議員は離党するのであれば、社民党にいて何が出来ないのか。今後、何を行うために離党するのかを明確にすべきです。
 また、今回の辻元氏の離党で社民党は大きな打撃を受けますが、このことは社民党の存亡にかかわる課題であると同時に、結果によっては日本の今後の政治動向を左右することになりかねないと思います。
 今後、辻元氏が日本の政治を変えるために、どの様な活動をして行くのか見守りたいと思います。

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