たけちゃん活動・生活日誌

県議としての活動に追われてきましたが、引退後の生活の様子や、感じていることを発信しています・・・。

九州南部豪雨

2020年07月05日 | 社会生活

 7月4日、熊本県南部を襲った豪雨は、これまでに死者44人となるなど、甚大な災害となってしまいました。
 お亡くなり方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された多くの皆様に、心からお見舞い申し上げます。

 今回の豪雨災害について、気象庁は3日の段階で、局地的な豪雨をもたらす「線状降水帯」が形成される恐れがあるとか、「特別警報を発表した市町村ではこれまでに経験したことのないような大雨となっている等の警告を行っていましたが、その後、「前日の段階でここまでの大雨は想定できなかった」との認識を示しています。
 それは、朝日新聞デジタルの報道によれば、気象庁は3日夕方の段階では、4日午後6時までの24時間で鹿児島県の大隅地方で250ミリ、熊本県球磨地方で200ミリの降雨量を予報していましたが、実際には、熊本県湯前町の湯前横谷では、24時間降水量が少なくとも489・5ミリと、予報を大幅に上回る激しい雨に見舞われた。
 梅雨の時期で警報級の雨が降ることは予報していたが、予報と実際の降雨量との開きについて「南北に狭い範囲で集中して雨が降った。さらに位置を変えずに長時間続いたことが要因で、梅雨前線の停滞する場所と線状降水帯の位置を予報するのは難しい」としています。

 このように最近は、全国各地で「線状降水帯」が形成され、「これまでに経験したことのないような大雨」が発生し、頻繁に災害が発生しており、人ごとではありません。
 これまでの治水対策は、一級河川は概ね100年に1度の洪水に対応することを基準に、他の中小河川や雨水渠は、それぞれ基準を決め治水対策を行って来ましたが、近年発生している豪雨は、その基準をはるかに越える事例が頻繁に発生しています。
 私の住む地域は昔から小河川が溢れる都市型水害常習地であり、市議時代に取組み対策のため隣接する長野運動公園地下調整地や数々の雨水調整池を整備して来ました。
 しかし、これらの対策は市の雨水渠整備基準である時間雨量36.5ミリ(5年確立)の整備であり、近年の豪雨に対応出来るものではありません。

 梅雨が終わると台風シーズンとなります。
 近年の異常気象(今や当たり前となっている)により、昨年の台風19号による千曲川決壊による大災害が、起こることは皆無ではありません。
 治水対策は、国や行政が対策しているから大丈夫と無関心でいるのではなく、コロナ対策と同じように自分ごととして捉え、いざという時のためハザードマップの確認や避難場所をどうするか、情報を得るために気象情報や雨量、主な河川の水位などを情報提供している各機関のホームページ等を登録しておくことが大切だと思います。


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