内閣支持率と
今後の政権のうわさ。
アメリカのオバマ大統領の就任演説が行われた翌22日、どこかのテレビ局が行った調査で、日本人のオバマ新大統領の支持率は90%とアメリカより高かったとの報道を耳にしました。
この結果は、今の日本の政治と比較すれば、そう答えると思います。
そして、今後、オバマ大統領が次から次へと新たな取り組みを発表する度に、国民の頭の中で自然と日本の政治との比較が行われ、麻生内閣の支持率は低下するものと予想されます。
最も、現在の支持率が既にどん底であるとすれば、別ですが・・・。
この傾向は、今年、日本でも「政権が替わる」確立が高くなっていることを意味します。
但し、今後、日本が進むべき方向や理念、経済対策、社会保障、医療、福祉などの具体的施策を野党が国民に分かり易く示すことが求められます。
こんなことを考えていると、昨日26日の毎日新聞の報道で同社が行った全国世論調査結果が行われました。
■毎日新聞が24、25日に実施した全国世論調査(電話)で、焦点の内閣支持率はさらに下がり、19%と2割を割り込んだ。(略)
消費税攻防をしのいだ首相にとって支持率回復に向けた当面の戦略は、08年度第2次補正予算案と09年度予算案の早期成立を図り、経済対策の実績を重ねることだ。特に重視するのが2次補正に盛り込んだ総額2兆円規模の定額給付金。支給が始まる今春をにらみ、首相周辺からは「給付金が国民に行き渡るまで、とにかく我慢」との声が漏れる。
ただ、給付金への評価は依然低い。毎日新聞調査では74%が「評価しない」と答えている。2次補正、09年度予算を成立させても景気回復につながるかは未知数。「給付金を受け取ったからといって政権の評価が変わるのか」との疑心暗鬼もくすぶっている。
首相に近い閣僚経験者は、予算成立後の09年度補正予算案提出や内閣改造の可能性を政権浮揚策としてあげている。しかし、消費増税反対で動いた自民党中堅・若手の本音は、次期衆院選前の麻生降ろしにこそある。景気後退を受け、当面は予算成立を優先せざるをえないものの、「麻生さんではやはり戦えない」(若手)との声は切実さを増している。
与党内からは「現内閣の支持率が下がるところまで下がれば、次の首相が光り輝いて見える。米国のブッシュ前大統領の後のオバマ大統領、森政権の後の小泉政権。麻生政権でぎりぎりまでいって『チェンジ』だ」との声も出ている。
この世論調査結果に関する毎日新聞の上記の報道で、気になることがあります。
それは、「麻生政権でぎりぎりまでいって『チェンジ』だ」とは、チェンジする人材がいるのかということです。
しか~し、先日、某筋からこんな噂を耳にしました。
それは、新年度予算を通した4月頃、またまた解散せず麻生首相を辞任させる、そして、こんどは院外から東国原宮崎県知事を首相にし、内閣支持率が高まったら解散総選挙を行うというもの。
院外から東国原宮崎県知事というのは、憲法第67条に「内閣総理大臣は、国会議員の中から国会の議決で、これを指名する。」とあるため、この噂の信憑性は薄いが、唯、毎日新聞の記事のように「チェンジだ」と言ってはみても打つ手がないのではか・・・・・。
とは言っても時は「戦国時代」。
「政権闘争」とは、「何でもありき」で、次に打つ手は何を考えているか注目です。
一方、今回の毎日新聞の世論調査結果で、政党支持率や次期首相、望ましい政権の形等に関する内容については、次のように報道されています。
■政党支持率は民主支持率が08年12月の前回調査比2ポイント増の26%、自民支持率が3ポイント減の20%など。(中略)ただ、「支持政党はない」が5ポイント増の42%で、自民からの離反層を民主が十分に吸収し切れていないこともうかがえる。
「麻生首相と小沢代表のどちらが首相にふさわしいと思うか」という質問への回答は、麻生首相が3ポイント減の16%、小沢氏が4ポイント増の25%。両者は前回調査で初めて逆転し、小沢氏が今回リードを9ポイントに広げた。「どちらもふさわしくない」が1ポイント増の55%で、依然多数を占めた。(中略)
「望ましい政権の形」を尋ねたところ、「今の自公連立政権」は4ポイント減の8%、「自民単独政権」は2ポイント減の6%だったのに対し、「自民と民主が協力する大連立」が4ポイント増の34%で最多となった。
この結果から見えることは「政権交替」とは言っても支持なし層が増えており、しかも、次期首相について麻生、小沢氏とも「どちらもふさわしくない」が1%とは言え増えているということは、野党にも政治的指導者がいないということになります。
小沢氏はまだ衆議院に出馬する選挙区を決めていないということですが、現在の地元選挙区では小沢氏の過去をよく知っている元秘書が対立候補と準備しており、どこかの選挙区で例え小沢氏が当選し「政権交替」となっても、その後の「政権闘争」に耐えられないことに配慮し首相は岡田氏を据えるのではとの噂も聞こえて来ます。
しかし、今回の調査結果で私が一番心配するのは、「望ましい政権の形」の問いに「自民と民主が協力する大連立」が4ポイント増の34%で最多となっていることです。
この傾向は他の世論調査結果でも前からありましたが、二大政党とは言っても政策的には似通った部分があるのだから、とにかく国民生活のために折衷案を出してお互いに歩み寄りなさいという意見と私は受け止めています。
でも、この考え方では私は日本の政治は発展を疎外すると思います。
私が言いたいのは、当面「政権交替」を行った上で、様々な政界再編が行われると思いますが、その結果、真に国民生活を守るために相対立する真の二大政党が生まれて欲しいということです。
今後、オバマ大統領就任後の各マスコミ等の世論調査結果が報道されると思いますが、私は、これらの点について注目して行きたいと思います。
「日本ブログ村」の、ブログランキングに参加しています。クリックしてご支援をお願いします。